福音という名の魔薬

【薬エヴァ特有装備などの説明】

☆汎用人型支援戦闘兵器“エヴァンゲリオン・パペット”
 巨大生物と予想された使徒と近接格闘を行なえる兵器として開発されたもの。モーターや油圧や空気圧で駆動するロボット兵器で、総合的な性能はJAとほぼ同等。ただし、局地防衛戦での戦闘力はJAよりもかなり高い。
 ネルフ本部で使用しているパペットは1機1500億円で、内臓電源での稼働限界はフル・モード(高機動モード)で1分間、ゲイン・モード(省電力モード)で5分間。
 だが、他の支部で製作中のパペットは侵攻戦用に装備を追加したり、駆動モーターを増やしたり、増加装甲を加えたり、高性能だが酷く高価な部品を多数使ったり、本部ほど素材を安価に加工できなかったりなどで1機12兆円と建造費用が跳ね上がっている。
エヴァ・パペット用装備説明

☆汎用人型作業機“JA改”
 日本重化学工業共同体が開発したJA(ジェット・アローン)をネルフ本部が会社ごと買収して改造した作業用ロボット。原子炉が外され、パペットと同じく外部電源と内蔵蓄電池で駆動する。内部機構と素材の全面見直しと半自律型AIの導入で、かなり別物な高性能ロボットに生まれ変わった。内蔵電源での稼動限界は8分間だが、ガスタービン発電パックを背部に装備すると行動可能時間は6時間まで延長できる。

☆対使徒戦用特殊防護服“プラグスーツ”
 優れた防弾・防刃・対衝撃・耐G・耐圧などの機能を持つ特殊戦闘服。オプションの気密ヘルメットとバックパックを使えば簡易宇宙服や潜水服としても使用できる。
 口径7.62oのライフル弾やギロチンの刃を防げる防御性能と手で触れた感触が伝わるという機能を両立させた特殊素材を用い、リリス細胞と人間の遺伝子を混ぜて作った擬似コアで着用者の生命維持やATフィールドの展開補助を行える。ただし、この特殊素材は液体は透過するので一部のBC兵器には強くない。
 製作費は1着につき汎用仕様で3000万円、個人専用に調整されたスペシャル版で5000万円。

☆警備要員用防護服“バトルスーツ”
 プラグスーツに使われている特殊素材に液体を透さない加工を施した高性能防護服。擬似コアが無いので特殊な機能は持たないが、高い防弾性能にも関わらず軽量で着用者の動きを阻害しないこのスーツはネルフ保安部の生残性を大幅に高める事となった。
 特徴的な黒服、普通の背広、都市迷彩服、森林迷彩服など多種多様な色や形状のものが用意されている。製作費は1着500万円。

☆15式警備装甲車
 高速展開と市街地での運用を第一と考え、公道を自走できるようタイヤで走るネルフ本部仕様の装輪装甲車。電動式の8輪駆動車で、ハイパーチタニウムの層を含む強固極まる複合装甲を施され、非常に防弾性が高いタイヤを履き、充実した電子装備と通信機器を備えた至れり尽せりな感のある戦闘車両である。ただ、タイヤで走る車両なので、砂漠や沼地などの軟弱地盤での走破性はキャタピラ式の車両には敵わない。
 全長5.8m、全幅3.2m、全高2.6mで、乗員は車長、砲手、操縦手の3名。
 用途によって『装甲砲戦車』と『装甲支援車』の2種類が製作されている。

○装甲砲戦車“クオックス”(15式警備装甲車の装甲砲戦車バージョン)
 主力戦車や自走砲などの敵車両の撃破を主眼に設計された軽戦車。武装は105oライフル砲と7.62o機関銃と5連多目的発射筒2基。正面装甲が強化され、短時間なら電磁バリアも張れる。車重28t、最高速度100q/h、航続距離200q。1両の値段が6億5000万円で、64両が配備。

○装甲支援車“ドルアーガ”(15式警備装甲車の装甲支援車バージョン)
 兵員輸送と火力支援の双方を目的とした装甲戦闘車。武装は35o機関砲と対戦車ミサイル2発と5連多目的発射筒1基。主兵装の35o機関砲は最大仰角が90度で対空用にも使用できる。車重25t、最高速度120q/h、航続距離250q。3名の乗員の他、7名の歩兵を運ぶ事ができる。1両の値段が5億2000万円で、120両が配備。

☆重装防護服“ギルガメス”
 ネルフ本部保安部用に開発された本格的な防護服。30o機関砲弾を楽々弾く防御力だけでなく、暗視と戦闘情報表示を兼ね備えた特殊防弾ゴーグル、果てはNBC防御能力まで完備したこのスーツの実態は……装甲強化された汎用プラグスーツである。重量はヘルメット込みで16s。標準装備されている電磁バリアを展開すれば対戦車ミサイルの直撃ですら耐えられるのだが、電力の関係で数十秒間しか使用できない。1着の値段が8500万円で、1500着が配備。

☆特務警備艇“ユーフレイト”
 芦ノ湖哨戒用の電動式舟艇。武装は20o機関砲で、探知機関係が充実している。排水量20t、全長18m、全幅4.6m、乗員5名、最大速力は20ノット。1隻の値段が16億円で、24隻が配備。

☆自律型巡視機“ランドアーチン”
 第3新東京市付近をパトロールする為に作られた犬の姿に偽装された四足歩行ロボットで、通信機と機密保持用の爆弾が装備されている。動力源は燃料電池で活動限界は最大20時間。定期的に“巣”に水素燃料の補給に戻る必要があるという欠点はあるものの、これの導入によりネルフ本部は警戒網を倍以上に広げる事に成功した。ちなみに“巣”は第3新東京の周囲の山林の洞穴の奥や地中などに隠されて設置されている。

☆無人偵察機“ゴースト”
 使い捨て前提の偵察用電動無線ラジコン飛行機。搭載してるデジタルビデオカメラと熱源探知用の赤外線ビデオカメラで空中から索敵を行なう。部品の大部分が民生品や既製品なので性能は高くないが、コスト面と生産性に優れている。

☆対戦車自走地雷“ローパー”
 起動命令を受信すると予め決められた地域へと自ら移動し、脅威度が高いと自己判断した敵性兵器に電磁石で吸着して自爆する特殊地雷。その特質から普通の地雷より複雑な機構を内蔵せざるを得ず、普通の地雷よりもコスト的にかなり割高である。

☆知能化機雷“スライム”
 起動命令を受信すると予め決められた地域へと自ら移動し、味方ではない物体が近付いたら自爆する特殊な機雷。芦ノ湖北側に配備され、非常時に備えている。普段から地雷や機雷を敷設している訳にはいかない第3新東京の事情に合わせ、なおかつ省力化を念頭に開発された兵器のため、コスト面から見ると割高である。

☆自動式激光砲台“サラマンダー”
 回送電車や給水タンクなどに偽装されていて、砲弾やミサイルが市内に落ちそうな時は自動的に撃ち落とすレーザー砲台。発令所からの指示で対空・対地などの用途に使用する事もできる。

☆偽装電子妨害機“アンシャー”
 第3新東京市を囲む山々の山頂付近に設置されたレーダーサイトを転用した超強力なECM……電子妨害システムで、平常時や使徒戦時には実際にレーダーとして運用されている。専用のECMや電子作戦機を用意していないのは敵の裏をかく為なのと、防御用の電磁バリアを展開している間はそのレーダーの精度が一気に落ちてしまうからである。

☆無線送電機構“カイ”
 プラグスーツやギルガメスの擬似コアに対して、同種の擬似コアを通して無線送電を行なえる装置。有効距離が短く、随所に送信施設が設置されている第3新東京市街地かネルフ本部施設内でしか使用できない。

☆行動阻害機構“サキュバス”
 プラグスーツの擬似コアに干渉波を照射し、プラグスーツの機能やその着用者の運動能力を大幅に低下させる機構。ダミープラグ・システムの技術を応用した装置。ただし、ATフィールドを展開できる相手に対しては、それを中和しないと効果が無い。

☆電動式軍用バイク“ナイト”
 偵察や犯人追跡などに使われる電動式軍用バイク。車体色は(青、黒、赤、オレンジ、金色)があり、色によって性能が異なる。

☆電動式スクーター“ミラーナイト”
 シンジが使徒戦などに使う高速移動手段で、銀を基調にした塗装の電動式スクーター。最高速度はシンジの技量に合わせて120q/hに設定され、5時間の連続走行が可能。

☆軽装甲セダン“メイジ”
 従来型を改修した黒塗りの軽装甲セダン。軽装甲と銘打たれてはいるが、携帯式の対戦車兵器に耐えられる防弾性を心がけて作られたネルフ仕様車両の防御力は下手な戦車を軽く上回る。また、盗難防止処置としてIDカードを付属の読み取り機に通さないとエンジンキーが回らない仕様になっている。

☆軽装甲ジープ“リザードマン”
 偵察などの任務に使われる電動式の軽装甲ジープで、戦闘時には屋根の上に機関銃を設置して簡易銃座にできる。水密処理がされており、船外機を付属の金具に設置すれば水上航行が可能な水陸両用車でもある。

☆装甲バス“バンパイア”
 電動式の装甲人員輸送車。35人乗り。第3新東京市のバス会社は、ネルフ本部からの様々な援助を受けられる代わりに、非常時における民間人の避難への協力を義務付けられているので、このバスが活躍する機会は実はあまり多くない。

☆96式装輪装甲車・改“オーガ”
 ネルフ本部仕様に改修した96式装輪装甲車。8輪のタイヤで走行する電動式の戦闘車両で、10人乗り。武器は40o擲弾筒×1か12.7o重機関銃×1。

☆観測ヘリコプター“バット”
 ジオフロント内での運用も考えて電動式に改修したOH−1型ヘリコプター。攻撃ヘリに似た外観をした2人乗りの小型ヘリで、空対空ミサイル×4が標準武装。予備機を含めて10機が配備されている。

★多用途ヘリコプター“クレバー・ストーク”
 人員輸送や偵察など多様な任務に使用されるヘリコプター。2+11人乗り。
 なお、これに限らず第3新東京市圏外での使用を前提とした車両や航空機の動力は、電動式ではなく従来型のエンジンを用いている。予備機を含めて5機が配備されている。

★連絡・偵察機“アキュート・オウル”
 重戦闘機をベースに作られた戦術偵察機に、ネルフ本部が更に改修を加えた3人乗りの垂直離着陸機。翼下にミサイルポッドを搭載する事もできる。予備機を含めて3機が配備されている。

★PS−1改“ウェアリィ・ドレイク”/US−1改“カインドリィ・ドレイク”
 日本が誇る傑作飛行艇PS−1にネルフ本部が改修を加えたもの。第3新東京港に対潜哨戒型PS−1改が3機、救助活動型US−1改が2機配備され、第3新東京の南側の守りと山火事の消火などに活躍している。

★EVA専用長距離輸送機“エヴァ・キャリアー”
 エヴァ・パペット1機を搭載できる巨大なトレーラー。この車があれば派遣先での簡易整備がかなり楽になる為、現場からは重宝されている。ただし、2車線道路を完全に塞ぐほど幅があるので運用には苦労を要する。

★EVA専用長距離輸送機“ウィングキャリアー”
 第3新東京市圏外にエヴァ・パペットを出動させる際に使用される全翼機。離陸時には大型ロケットブースターを使用し、滑走距離を短くしている。ネルフ本部には3機が配備されている。

★EVA電源装置トレーラー“バリアブル・トランスミッター”
 エヴァ・パペットやJA改に電気を供給する為の電源ケーブルと電源ソケットを積んだ支援車両。荷台にソケットを背中のコンセントに繋ぐ為のクレーンがある。

★多目的電源車“ジェネシック・ビーグル”
 電源装置トレーラーとペアで使う支援車両で、大型のガスタービン発電機を4基積んでいる。この車に積載している燃料だけで、パペットを3時間稼動させる事ができる。
 また、各種ネルフ仕様車両などの充電もでき、バッテリー切れの車を助けるのに駆り出される事もある。

☆アヌ型偵察衛星
 高い軌道変更能力と高解像度カメラを持つ偵察衛星。得られたデータをMAGIで分析する事で、米国の偵察衛星による監視網にも劣らない情報収集能力が発揮できる。
 また、熱光学迷彩と対電探被覆を備えており、地上から発見するのは困難を極める。

☆イシター型通信衛星
 気象衛星の機能も併せ持つ通信衛星。イシター型通信衛星を6機全部使えば、地球全土を同時にカバーできる。ネルフ本部所有の通信衛星や攻撃衛星は、既に廃棄された人工衛星と入れ替えられた上に、普段は死んだフリをしているので目立たない。

☆ラマン型攻撃衛星
 自由電子レーザー砲“ラマンの雷”を搭載した攻撃衛星。これに限らずネルフ本部謹製の攻撃衛星は、弾道ミサイル迎撃を主目的として開発されている。

☆ガールー型攻撃衛星
 荷電粒子ビーム砲“ガールーの炎”を搭載した攻撃衛星。主兵装はパペット用のビームライフルの機構を転用したものなので信頼性は高いが、普通にロケットで打ち上げるには重量面などで難がある。

☆ナーガル型攻撃衛星
 小型ミサイル“ダハックの毒息”を多数搭載したキラー衛星。本体もミサイルとして目標に突進するので、小型ミサイルの初期加速はその勢いが利用できる。

☆マーダック型偵察衛星
 各国が開発した人工衛星の長所を数多く取り入れたネルフ初の偵察衛星。高い軌道変更能力に高解像度のカメラ、高性能のレーダーに自衛用のマイクロミサイルランチャー、基幹部分を覆う強固なハイパーチタニウム装甲、冗長性を重視した3系統の制御系、熱光学迷彩と対電探被覆……と豪華装備。ただし、かなり大きく重く、高価。6機が製造され、後継機種のアヌ型偵察衛星と併用されている。

◎ハイパー・チタニウム
 チタニウム系の無重力合金である。ただし、その組成は先史文明の遺産であるジオフロントなどの構成素材を参考にしている為、従来技術の延長で精製された物に比べて数段優れている。その上、ミサトとカティーが冷却と圧縮の均一化に習熟して、硬さも粘りもさらに割増した物が作れるようになった。
 ネルフ本部ではハイパー・チタニウムの層の間に超強化セラミックの層を挟む3層式の複合装甲を採用しており、その強度は従来型の複合装甲を大きく上回る。
 しかし、その反面で修理はかなり難しく、修理が必要なほど装甲が傷付いたら一体成形されているボディごと装甲を全交換するより方法は無い。

◎フローティングマイン
 石油系燃料と結びつくと飛躍的な燃焼効果を発揮する無色の気体。……ただし、エンジンを容易に破壊してしまう程の爆発的な燃焼を。
 常温で大気中に放置しておくと、数時間で完全に無害な物質へと分解する。
 これそのものは人畜無害で、比重は空気より僅かに重い。
 なお、ネルフ本部用の車両の多くのように電気モーター駆動の車両には効果が無い。



《エピローグなどで登場した装備》

☆EVP−18 汎用人型作業機“ワーク・パペット”
 エヴァ・パペットやJA改で培われた技術資産を用いて開発された16m級の作業用ロボット。従来のエヴァ・パペットと区別する意味でワーク・パペットと称される。
 使徒との戦闘を前提にした40mの巨体が要らなくなったので、技術的にもコスト的にも楽になるよう小型化が進んでいる。有人でも遠隔操作でも使用でき、オプションの交換で0G作業や深海作業や戦闘などに対応できる。内臓電源での稼働限界は1時間。
ワーク・パペット用装備説明

☆CVP−SP 宇宙作業母船“キャリアシップ”
 ワーク・パペット3機を載せて運ぶ10人乗りの輸送用宇宙船。ワーク・パペットの簡易整備や補給などを担当する近距離用舟艇で、化学反応ロケットで推進する。
 大気圏離脱能力は無く、大気圏突入能力も無い。ただし、乗員は5隻搭載している3人乗り救命艇(大気圏突入用カプセル)を用いて地上に帰還できる。

☆使徒娘補助兵装“エンゲージ”
 ロンギヌスの槍の複製を元に開発された使徒能力者用の強化アイテムで、普段は黒い石が嵌まった簡素なデザインの銀の指輪の形をしている。例外無く特定の使用者に合わせて調整されており、使用者の任意で武器にしたり、手元に呼び寄せたり、使用者の使徒能力を補助したりできる。
 また、使用者の性欲処理用にバイブレーターやパールローター、果ては双頭バイブや触手バイブなどの形状に変化させて使う事もできるが、この時の“エンゲージ”はシンジの意識と繋がった分身となり、使用者の心身をシンジの好き勝手に玩弄できる。

☆使徒娘補助兵装“プロミスリング”
 “エンゲージ”を使うには単体能力が不足している第18使徒リリンの為にシンジが作り上げた護身アイテム。白い石が嵌まった簡素なデザインの銀の指輪の形をしており、使用者がギガトン級の爆発に巻き込まれてもコアを護り切る程の守護能力を秘めている。



《ゼーレ側の特殊装備》

●量産型対使徒人体強化薬“タィニィ・ゴスペル(Tiny Gospel)”
 正式なチルドレンになれるほどの資質を持たない少年少女を戦力化する為に開発された簡易量産型エヴァンゲリオン。投与された対象は長くても数日で確実に死に至るが、その間は超人的な戦闘力を発揮できる。
 平均的な戦闘能力は使徒っ娘になる前のサキエルやシャムシエルらに匹敵する。

●人造使徒“熾天使”
 エヴァンゲリオン・パペットとは名ばかり。起動したらカヲルクローンを核に使徒化するように設定されている対使徒能力者用兵器で、ロンギヌスの槍の複製を持ち、S機関を搭載している。また、用済みになった時に備えて自爆用N爆弾が内蔵されている。
 戦闘能力は(槍込みなら)使徒っ娘になる前のタブリスやゼルエルを凌駕する。

●人造使徒“十二使徒”
 カヲルのクローン体にゼーレ幹部12使徒の人格コピーと戦闘技術に関する知識をダウンロードして、人間サイズのロンギヌスの槍の複製を持たせたもの。ダミープラグ・システムの仕組みを応用した遠隔感応通信で人格提供者が精神をシンクロさせて動かす。寿命がどう頑張っても1週間ほどしかなく、しかもカヲルが殲滅された後にならないと起動できないと言う欠点はあったが、それでも無類に強力な生体兵器。
 戦闘能力は(槍抜きでも)使徒っ娘になる前のタブリスやゼルエルを軽く凌駕する。

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