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『ルイズは悪友(とも)を呼ぶ!』 02

左肩が痺れるよーに痛いのですが、病院での検査の結果は「異常なし」。
もう歳なのかしらん。
第二話です。今にして思うと、この作品、ちょっと「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」的かも。本編をコワしまくってるとゆー意味で。


『るいとも *その2 はんばーがーひる』

 ハアハアハア……体が重い……喉はカラカラ……足も棒のようだ……
 それでも、彼女はここで立ち止まるわけにはいかなかった。

 「クッ……大丈夫か、軍曹?」
 「はい。ですが、隊長、我が隊の生き残りは、どうやら我々ふたりだけのようです」
 「そうか……いかん、伏せろ!」 バシュッ!
 ドンッと隊長に突き飛ばされた瞬間、彼女は見た。
 信頼する隊長が藪影から狙撃してくる"敵"と相撃ちになって倒れるところを。
 「た、たいちょーーー!」
 「フッ……腹を撃たれた。どうやら、俺はここまでのようだ」
 「そ、そんな……」
 「だが、敵も残るのはあとひとりのはず。軍曹、あとは君だけが頼りだ。ミッションの成功を祈る」
 ガクリと体の力を抜き、言葉を切る隊長。
 「――うわぁーーーーっ!」
 戦場の非情さなど、とっくにわかっているつもりだった。それでも、彼女は吠えずにはいられなかった。
 やがて、隊長の体を地面に横たえると、彼女は彼の持っていた突撃銃を背負って走り出した。

 短い回想から我に返った彼女は、いま敵陣近くの藪の影に隠れている。
 本陣を守護する敵兵の姿はひとり。しかし、敵のほうが高い位置にいるうえ、ここから敵陣まで遮蔽物がないため、姿を見せればすぐさま狙撃されるだろう。
 さらに悪いことに、相手は敵の部隊の副隊長だ。彼女も多少は腕に覚えはあるが、やはり実戦経験豊富な相手の技量のほうが上手だろう。
 (何とか相手の気をそらさなくちゃ……)
 しばし考えたのち、軍曹は彼女だけにできる「イカサマ」を使うことにした。
 ボンッッッ!!
 敵陣をはさんで、彼女とまったく反対側の位置にある藪で小さな爆発音が響く。
 「な、なんだぁ!?」
 思わず、敵がそれに気をとられた瞬間を見逃さず、彼女は銃を構えたまま息を殺して走り出し、隙だらけの敵に向かって正確に3点バーストでトリガーを引いた

……
………
…………
 「「「「おつかれさまでしたーーーッ」」」」
 河原に集った10名ほどの男女が挨拶し、そのまま解散となる。
 「や~、体動かすのは苦手だけど、サバイバルゲームって、けっこう面白いわね」
 小柄な体をやや大きめの迷彩服に包んだ少女、ルイズはしごくご機嫌だ。まあ、激戦を最後まで勝ち抜き、彼女自身の手で自軍に勝利をもたらしたのだから、無理もない。
 「確かに、お前、運動不足のわりにいい動きしてたなー。初めてとは思えん」
 彼女を今日のフラッグ戦に誘った才人は、意外と言う顔でルイズを見ていた。
 ちなみに、最後に彼女をかばった隊長とは彼のことだ。
 「フフン、見直した? ま、バイオとかゴーストリコンで銃撃戦の雰囲気とセオリーは知ってたしね」
 得意げにない胸をはるルイズの耳元でコッソリささやく才人。
 「おい、最後のアレ、魔法使っただろ?」
 (ギックーン!)「そそそ、そんなことあるワケないでそ」
 ドモった上に語尾をかむルイズ。じつにわかりやすい娘だ。
 「まぁ、俺が陽動用に爆竹仕掛けておいたって、誤魔化したけどな。本来は反則だぞ」
 ばれなかったからよかったものの……と怖い顔する才人。
 「だって……悔しかったんだもん」
 あの時、本来はルイズが撃たれるはずだったのだ。それを才人が庇ってくれたため、彼女自身はことなきを得たが、代わりに才人が「死亡」したのだ。
 最後の一対一の戦いも、サバゲー熟練者である才人なら、色々策を弄して何とかできてたかもしれない。
 その代役となったからには、せめて自分が何とかしなきゃ、とルイズは思ったのだ。
 つきあいが長い才人だけに、そんなルイズの気持ちも手にとるようにわかった。
 「その気持ちだけで十分だ。ありがとな」
 ポンポンっとルイズの頭を軽く撫でる才人。
 「じゃあ、次の機会があったら、キチンとフェアにやろうぜ」
 「うん、そうね。
 ──ところで、折角だから、帰る前にアキバのアソビ●トホビー館寄らない? どうせだったら、私も自分の銃欲しいし」
 「ん? ま、いいぞ。何買うつもりなんだ?」
 「えっとね、まずはメインにドラグノフかH&K PSG1でしょ。バラ撒くの前提でSIG 556もいいかもね。サブウェポンはシュミに走ってベレッタM92かS&W M29、イングラムM11てのもアリかしら」
 「……ヲイヲイ、今日サバゲー始めた女の子の台詞じゃねーぞ、それ」
 ゲーヲタ女子、侮り難し!

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銃関連は完全に私の趣味です。このルイズは、ハルケギニア帰っても普通の貴族とは別の意味で銃をバカにしてそうですね。「単発で先込め? 今時種子島じゃあるまいし(プッ」とか言って。
ちなみに、翌日、彼女は筋肉痛でうなされることになりました。まぁ、普段出不精少女ですしね。
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テーマ : 二次創作
ジャンル : 小説・文学

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Author:KCA(嵐山之鬼子)
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