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『ルイズは悪友(とも)を呼ぶ!』10

ここしばらく、3つのサイト用のSSを連続して書いてたため、こちらの更新がお留守になってました。
・ARCADIA-リリカルss投稿板:執務官補佐は自重しない!(現実から「なのは」キャラへの憑依物)
・2ちゃんねる-アニキャラ板「もしゼロの使い魔の○○が××だったら」:ゼロの魔法少女
・アダルトTSF支援所-支援図書館:『はっぴー? はっぴー!』 /ふたば板:適材適所、魔法のカツラなど
興味のある方は検索してみてください。

そして、「るいとも」10話です。

『るいとも *その10 決戦は日曜日』

 ──ピンポンパンポーン……ただいまより、コミックマーケット72を開催します
 「くくくっ……見なさい、サイト将軍、愚民共(ひと)がゴミのようだわ!」
 「御意、暗黒女帝フランソワーズ様」
 「……って、誰が"暗黒女帝"よ、誰が!」
 「とゆーか、ワイングラスの代わりにポカリのペットボトル片手にその台詞言っても似あわんぞ~。それに、お前の出自からすると、それ、案外シャレになってねーから、やめれ」
 「え~~」
 「ハイハイ、ふたりの仲がいいのはわかったから、今は売り子に専念してねー」
 イベント独特のハイテンションな空気にのまれて、のっけからトバしているルイズと才人を、彼らと同年代の黒髪の少女がなだめる。
 某県立北高の制服(無論、コスプレだ)を着た彼女の名前は、高凪春奈。才人の高校のクラスメイトであり、また同人仲間でもある。
 今回才人が出展するにあたって合同でブースを申し込み、運よく当選することができたのだ。
 もっとも、自分たち中心での出展は初めて(これまでは委託ばかり)とは言え、才人にせよ春奈にせよ、こういったイベントに出る事自体はそこそこ場数をふんでいる。
 壁サークルほどの非常識な売れ行きではないものの、才人が奮発した500部の同人誌はまたたく間にハケていった。
 「はい、すみませーーん、"源内庵"の列、最後尾はこちらでーーす!」
 ルイズ扮する「キャロ・ル・ルシエ」のコスプレも、彼女のピンクの髪(無論、自毛)や小柄でスレンダーな体型とあいまって非常に似合っている。
 実際、彼女は"本物"の魔導師(というかメイジ)でもあり、その辺の風格の違いというのもあるかもしれない……まぁ、ルイズは"キャロ"と違ってほぼ攻撃魔法特化型なワケだが。
 そんな彼女が列整理しているのも、人目を引くのにひと役買っているようだ。
 おかげで、午後2時を回るころには、「源内庵」の新刊は9割がた売れ、隣りの「グサデレいいんちょ」も新刊はほとんどなくなっていた。
 多少の残りは馴染みの同人ショップにでも卸すか、次に回せばいいだろう。

 お客の入りも緩やかになり、ようやく3人はひと息つけるようになった。
 少し早いが売り切れの札をかけて、休憩スペースで一服する。
 ルイズと春奈も以前、何度か顔を合わせているため、気軽に会話できた。
 「今更だけど、高凪さんが同人マンガ描くってのは、ちょっと意外ねぇ。そういうのとは無縁のお堅い委員長タイプに見えるし」
 ルイズの言葉もあながち的外れではなく、実際、春奈はクラスの代表委員を務めていたりする。
 「そう? 子供のころから、本もマンガも好きで、自然とこういう趣味に走ったんだけどね。だから、今回思い切ってこうして朝倉涼子のコスもしてみたワケだし」
 「納得。ね、ね、何か朝倉の台詞、言ってみて」
 「え? えーと……あなたを殺して、涼宮ハルヒの出方をみる!」
 多少の照れが見られたが、声色と表情は合格点だろう。
 「んーー、まあまあ、かしら。でも、高凪さんは、もっとおっとりした役のほうが似合ってるかも」
 ルイズの採点はなかなか厳しい。
 「高凪さん、アレ、やってよアレ」
 才人がニヤニヤしながら、彼女をつつく。どうやら十八番の物真似があるらしい。
 「アレぇ? ちょっと古いんだけど……「夕焼け、きれい?」」
 「おおっ、似てる! イメージぴったり! モロ、みさき先輩だわ!!」
 ルイズも大興奮の出来栄えだ。
 ……まぁ、中の人が人だしねぇ。
 「よーし、私も!」
 対抗心を煽られたのか、立ち上がって真剣な目つきになるルイズ。
 「守りたい、優しい人を……私に笑いかけてくれる人たちを……自分の力で、守りたいッ!」
 なかなかの熱演だ。真面目な顔さえしてれば極上の美少女であり、また実年齢よりやや幼く見えるルイズの演技は、よく通る高めの声のせいもあって、非常に目を引いた。
 ──パチパチパチ……
 周囲から思わず拍手が巻き起こったほどだ。
 「はわっ!?」
 思いがけない反響に、目を白黒させるルイズ。
 「う……」
 「おっと、ここで「うるさい」の三連呼とかはなしだぞ、ルイズ。ちょー危険だから」
 才人が釘を刺す。確かに、こんなところでソレをやったら、重度の"患者"たちが卒倒するかもしれない。
 「? よく分からないけど、自重しとく」
 ストンと椅子に腰かけて、居心地悪そうな顔でアイスオーレのストローをくわえるルイズだった。
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以上。そう言えば「なのは」の場合、ルイズはアリサのコスさせるほうがよかったのかも。
いや、ビジュアル重視なら絶対キャロですし、多少無理してルーテシアもありかもしれませんが。
春奈はゼロ魔ゲーム第一弾より。もっとも、性格は結構変えてますけどね。
次回は、会場で手に入れた「戦利品」を持って、ルイズが学院に帰ります。
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テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

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Author:KCA(嵐山之鬼子)
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