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『ルイズは悪友(とも)を呼ぶ! Before』その2

 リーフの「FDC」からの流れでPSPの「エルミナージュ2」にモロハマり気味です。あぁ、自由度の高いダンジョンRPGはやっぱり楽しいなぁ……。
 三連休中は、積みゲーを消化しつつ、某TSF掲示板にいくつか書いたモノを投下してました。
 しかしながら、なぜか、自分のトコでは「るいとも」シリーズのリライトしてたり。
 それでは、Before編の2話目どーぞ。あいかわらず、ルイズが「頭のユルい可哀想な子」に見えますが、本シリーズの仕様です(笑)。

『るいとも *Bの2』

 「さて、エロゲスキー、秋と言えば文化祭ですが、文化祭と言えば? そう……秋です。それでは、秋と言えば?」
 「こらこら誰がエロゲスキーか! それから、その神聖王国建国(予定)の父っぽいしゃべり方はヤメレ」
 「え~、今密かにマイブームなのにぃー」
 せっかく学院のマント羽織って、スカートも脱いでるのに……と、自分の格好を見降ろすルイズ。
 「とりあげるネタのヤバさだけは、匹敵する気がしないでもないけどな。念のため言っておくけど、そんな破廉恥な格好で部屋から出るなよ?」
 パンツじゃないから恥ずかしくないモン! というルイズの抗議はアッサリ聞き流す。
 確かに、今の彼女の格好は、某ズボンを履かない宇宙人と言うより、スク水&犬耳装備の空飛ぶ魔女っ子に近い印象なのだが。
 「まぁ、言いたいことはおおよそわかった。要するに、体育祭の時と同じく、文化祭にも遊びに来たいんだな?」
 才人としても、文化祭に関してなら異論はない。そもそも文化祭自体、学外者を招待することを前提として開催されるイベントなのだ。
 ただ、才人の学校は、私学の平均から見ても比較的リベラルな校風ではあるが、文化祭に関してはそれほどハッチャケているわけではない。ごく普通に、教室展示や模擬店、演劇・バンドその他の舞台発表がある程度のものだ。
 パソ研に籍だけ置いてる彼としては、そちらの店番(毎年部活で自作したゲームを使ったゲーセンをやるらしい)に駆り出される可能性はあったが、土日2日間のうち、どちらか1日くらいは空きがあるだろう。
 その時に校内を案内してやって、学祭デートとシャレこむのも悪くはない。
 「ホラ、これ」
 入場券と模擬店1000円分無料券がセットになった招待状をルイズに渡す。
 てっきり「1000円分タダなのね? ラッキー!」と喜ぶと思ったのだが、ルイズは、何だか妙に物わかりのよい微笑みを浮かべながら、そっと才人の手を押しやった。
 「ううん、私はいいの。招待状はほかの人に差し上げて。そうだ! ちぃねえさまなんかは、一度も学校に通ったことがないから、喜ぶんじゃないかしら?」
 姉思いなルイズらしいセリフではあったが、どこか腑に落ちない。
 「ああ、そりゃ兄さん夫婦にも渡すつもりだったけど……お前はいいのか?」
 「ええ、必要ないもの。だって……」
 唐突に才人の部屋を出るルイズ。
 物音からすると、隣りの自室で何やらゴソゴソやってるようだが……。
 「――私も、来週から才人の学校に通うんだから!」
 スチャッと扉を開けて戻って来たルイズは、グレイのブレザーと青いリボンタイ、チェック柄のミニスカートという才人の通う高校の制服を身に着けていた。
 「こらこら、コスプレして他校に潜入するのは、さすがにいき過ぎだぞ」
 才人は一瞬驚いたものの、また何かのアニメかギャルゲーに影響されたのだろうと思い、たしなめる。
 「潜入? フフン、違うわよ。これ、なーんだ?」
 ルイズが差し出したのは、才人の高校の校長の印が押された生徒手帳だった。
 「ルイズ……」
 ガシッ、と彼女の両肩に手をやり、ギュムッと抱きしめる才人。
 「文書偽造をするほど思いつめてたなんて。ゴメンな、俺、彼氏なのにそんなにルイズが悩んでるなんて、気づいてやれなかった。何かアッチの学院でツラいことでもあったのか?」
 「だから、ち~が~う~!!」

 ──数分後。
 「えーと、つまり、ルイズは正規の手続きをとって、うちの高校に"体験入学"という形で2週間だけ通うことになった、と?」
 「最初からそう言ってるでしょ!」
 プリプリ怒っているルイズだが、才人の立場からしてみれば疑問点がテンコ盛りだ。
 「そもそも、その手続きは誰が?」
 「え? もちろん、おじ様とおば様よ。私が、一度こちらの高校に通ってみたいなぁ、って言ったら、色々手を回してくださったの」
 まあ、才人の両親は、実の息子以上にこの"娘"に甘い。ルイズがちょっとウルウル目でおねだりしたらイチコロだろう。
 タチが悪いことに、父にせよ母にせよ、そういう無理を通せるコネにはこと欠かないのだから。
 「私は、外国から平賀家に嫁いだ姉を訪ねて日本滞在中で、せっかくの機会だからこちらの高校を体験させてもらうって設定(コト)になってるから、そこんとこヨロシク」
 「う……まぁ、とくに嘘は言ってないか。でも、お前、あちらの学院の方はどーするんだ? いくら優等生とは言え、2週間も無断欠席するのはヤバいだろ」
 「無論、抜かりはないわよ。学院には、「東方に嫁いだ姉の娘、つまり姪っ子の1歳の誕生日のお祝いのため、しばらく向こうに行くことになった」って伝えてあるから」
 これまた嘘ではない。カトレアの娘・玲愛は、文化祭のちょうど前々日が満1歳の誕生日で、両家の関係者一同が集まって、盛大にお祝いすることになっているのだ。
 ただ、ハルケギニアで東方へ行くとなれば、どんなに早い飛竜などを使っても、往復2週間は余裕でかかると、学院では見ているだろう。
 ――実際には、ルイズの世界扉を使うので、ほとんど一瞬で済むのだが。
 「……まあ、今さら何を言ってもムダだということは、よーくわかった」
 ここまで外堀埋められていては、才人としても同意するしかない。
 実際の話、2週間とは言え、ルイズと一緒に高校に通えることが嬉しくないわけではないのだ。
 「そうそう。それと、"ミステリアスな美少女留学生"ってことで余計な男に寄ってこられるのも鬱陶しいから、才人は私のステディだって発表するんで、そこんトコも夜露死苦」
 「なん……だと?」
 「あら、だって事実でしょ」
 ルイズにしては珍しい艶っぽい流し目で見られて、才人は反論の言葉を失う。
 「──やれやれ、だ…ぜ」
 ガックリと床にorzな姿勢で膝をつく才人は、そう呟くのがやっとだった。
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ゲーム第二弾で、ルイズだけ転校生という設定のためかヘソ出しセーラー服だったので、どうせなら才人の学校の制服を着せてみたくて……。でも、第三弾ではルイズもブレザー着るんですよね~、コレ書いた後に知りました。
それにしても、こんなマイナーなネタ満載のSS、元ネタわかっていただけてるのでしょうか。
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テーマ : 二次創作
ジャンル : 小説・文学

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KCA(嵐山之鬼子)

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