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『ルイズは悪友(とも)を呼ぶ! Before』その6

PCの「ルーンロオド」、プレイ中。個人的に好きな「ZweiWorter(ツヴァイ・ウォルター)」の実質的な続編ということで、期待して始めたんですが、これはなかなか。
まぁ、確かに主人公の鋼正義(←このネーミング!w)が、おバカ過ぎてウザいというマイナス要素もあるんですが。たとえて言うなら「ナデシコ」のガイなみの熱血馬鹿。
「熱血なのはいいが、KY過ぎるおバカはいかんな、おバカは」
と鳥坂さんにダメ出しされそうな勢い。……いや、あの人ならむしろOKくれるかも。
とは言え、これまでのシリーズ2作からして、そのままでは終わらない、トンデモ大風呂敷広げてくれると思うので、期待しております。

……という前振りとはまったく関係なく、ビフォー編の6話。またも、文化祭とは無縁の話。ルイズが相変わらずアフォな子ですが、本人がわかってて悪ノリしてる部分もあるんで、勘弁してやってください。

『るいとも *Bの6』

 さて、ルイズが才人の高校に来てはや3日目。当初の「美少女外国人転入生」によるインパクトも薄れ、早くもクラスに溶け込みつつあるのが現状だ。
 「さあ、才人、早く購買部に行きましょ、ハリハリハリぃー!」
 転入当初に才人を恋人だとバラしたぶん、学校でも気兼ねなくルイズは彼にちょっかいかけてくる。
 彼女ほどのとびぬけた美少女が、才人みたいなよくも悪くも「平凡」な少年にかまうと、普通なら嫉妬や陰口の的になりそうなものだ。
 しかしながら、幸か不幸かルイズは、「可愛いけど、だいぶヘンな娘」という評価を得ている。おかげで彼をやっかむ人間はほとんどいないようだった。むしろ、「トラブルメーカーのお世話係」?
 もっとも、才人は才人で、じつは意外に多芸でスペックが高い。
 体育の成績は中の上程度だが、格闘技マニアかつ実際に祖父に古武術を習い鍛えられている。
 同人マンガの世界では、(中学時代の下積みがあったとはいえ)初コミケで500部ほぼ完売。無論、画力その他も相応のものがあるからこそだ。
 趣味のサバゲーの集まりでは、16歳ながら「キャプテン(隊長/大尉)」と呼ばれ、一団を率いて獅子奮迅の活躍を見せる。
 高1にして普通二輪免許も所持。もっとも、現時点では兄から譲られた原付(ヤマハJOG)のやや古い型に乗ってるが。
 ただ、それらの事実は幼馴染のルイズほか一部の人間以外は、ほとんど知らない。仮に知ったからと言ってバイク以外は女の子受けするシュミではないかもしれないが。
 閑話休題。
 無駄にテンションの高いルイズに引っ張られ、今日の昼食は才人も購買部に足を運ぶことになった。
 「うっふっふ~、楽しみねぇ。ここの購買部は、どんなパンとメニューが私を待ちうけているのかしら」
 ニコニコと満面の笑顔を浮かべているルイズ。
 昨日一昨日と学食だったため、購買の品揃えはまだ確認していなかったらしい。
 「……言っておくけど、ウチの購買はフツーだぞ?」
 おそるおそる声をかけると、ルイズは立ち止まり、フッ……と大人びた笑みを見せる。
 「わかってるわよ、才人。私だって子供じゃないんだから。
 何もここの購買部に、ドリアンパンやバナ納豆パン、レインボーブレッド級の逸品は求めちゃいないわ」
 「いや、それ絶対、逸品じゃねーー!」と心の中で叫ぶ才人。
 「でも、欲を言えばウニパン、メロンパン(偽)、銀河パン、ヒトデパンクラスのスマッシュヒットは狙ってほしいものだけど」
 「そんな品揃えばかりだったら、ウチの購買は経営不振で潰れるっての!」
 思わず突っ込まずにいられない才人だった。

 「才人、ここが購買部で間違いないのよね?」
 「ああ、そうだが。あそこに大きく「購買」って書いた看板がかかかってるだろ?」
 「今は昼休み開始直後、本来一番購買部が混雑する時間帯よね?」
 「まあ、普通に考えればそうだろうな。実際、結構混んでるみたいだし」
 長蛇の列ができている購買前を見て、フルフルと肩を震わせていたルイズは、才人の方を振り返るといきなり胸倉つかんで揺すってきた。
 「──どーして、購買前での決死の争奪戦が繰り広げられていないのよ!?」
 「アホかーーーっ!!」
 「だってだって、購買前は男女学年不問の学生集団が押し合いへしあいしてて、弱肉強食の殺伐としたパン購入バトルをしてるのが定番でしょう!?
 そいでもって、その争奪戦に入れないヒロイン(後輩・気弱属性)を見て、主人公が「俺が買ってきてやるよ。何が食べたい?」って聞いてフラグ立てるのがお約束じゃない!
 主人公がヘタレ気味だと、カツサンドはおろかアンパンかアンバタしか買えなくてヒロインに謝るんだけど、とってもいい子だから、「いいんです、先輩の気持ちだけでうれしいです」とか、けなげに言ってくれるのよ。常識でしょ!!」
 「そんな常識、ドブに捨ててしまえ!」
 一ギャルゲーマーとしては確かにその手のお約束に憧れる気持ちは理解できないでもないが、リアルでそういう事態になっても、面倒くさいだけだろう。
 まだブツブツ言っているルイズの手を引いて、列の最後尾に並ぶ。
 同人即売会等でのマナーが染みついているせいか、ルイズもいったん列に入れば、それを乱すような真似はしないのだ。
 購買のおばちゃんの手際がいいのか、案外早く列がはけていく。
 数分後に窓口までたどりついたルイズは、案の定、「普通」の品揃えにガッカリしていたが、仕方なくメロンパンとチョココロネを購入する。
 才人もミックスサンドとバターロールを買い、続けてジュースの自販機に並ぶ。
 「ほら、飲み物は俺がオゴってやるから、機嫌直せよ。何がいい?」
 「……どろり濃厚ピーチ味」
 「だから、そんなモンねぇって!! ウダウダ言ってると、黒糖ゴーヤスカッシュ飲ますぞ、コラ」
 なんでも学食の仕入担当が沖縄出身らしく、この種のマイナーな飲み物が季節単位で自販機に入っている。たまにアタリもあるらしいのだが……。
 「う……ちょっと興味はあるけど、別の機会にしとくわ。じゃあ、イチゴオーレで」
 渋々納得したらしいルイズを連れて、中庭のベンチで昼食をとる才人。
 ルイズは、当然のごとく、チョココロネにかぶりついては垂れてくるクリームをペロペロ舐めている。
 「"正しい食べ方"はしねーのか?」
 「やっぱ、こうやって食べるのが通でしょ♪」
 ちょっと行儀が悪い気がしないでもないが、見てて萌えるのでよし! ……と判断する才人も、何だかんだ言って似た者同士はあった。
 「む……」
 「ん? どうした、ルイズ」
 「このメロンパンを作ったのは誰だぁ? 女将を呼べ!」
 「ムチャ言うなって! 大体、何が不満なんだ? 言っておくけど、蜂蜜漬けのキュウリが中に入ってないとか抜かしたら、本気でシバくぞ?」
 そもそもあれは、「プリンに醤油をかけるとウニの味がする」と言うのと同程度のガセネタなのだ。
 「違うわ! このメロンパン、全然"カリカリモフモフ"してないんだもん! 焼き直しを要求する!!」
 そっちかよ……と、もはや突っ込む気力もない才人だった。
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以上です。ギャルゲ(エロゲ)の購買って、ヘンなもの売ってるのがお約束……というのは、ちと古い感性なのかしらん。
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テーマ : 二次創作
ジャンル : 小説・文学

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