2012年03月29日

第一章 魔女狩り編 エピローグ

中世は非常に不安定な時代であった。
戦争、疫病、飢饉など、様々な災厄によって、人々は常に死と隣り合わせの生活をしていた。

そんな環境下、人々は何故このように自分達が苦しまなくてはいけないのか考えるようになる。
不満を何かモノにぶつけないと、やっていけないほどに人々は疲れてしまっていたのだ。

恐らくは、何かくだらぬ噂だったのだろう。
本当に、くだらない事をきっかけに、魔女狩りが始まったのだ。

民衆達が率先して、魔女と思われる人を捕まえた。

村八分、リンチなど様々な事が行われるようになり、それはヨーロッパ全土へと広がる。
根拠のない、理不尽な暴力がヨーロッパ全土に広がってしまったのだ。

そして、魔女狩りと言う巨大な波は民衆だけには留まらず、教会までも巻き込んだ。

だが、民衆と教会とでは魔女の扱いは違った。

とりあえず、噂がたった人間は教会へと無理やり連行された。

そしてまず裁判を行い、魔女か否かを決する。
大抵の場合は魔女となり、多大なお金を払った物のみ魔女ではないとされるようであった。

この、教会が魔女と判断する証拠は悪魔の印であった。

裁判を受けている人間を裸にし、ほくろや痣がないかを調べるのだ。
この、ほくろや痣は悪魔と性的接触を行った際につけられるキスマークである、などと判断されたらしい。

次に行われるのは自白を促す拷問。

そして、自白をすれば火炙りとなる。
この火炙りは街総出で行われ、お祭り騒ぎになっていた。

だんだんと、教会は魔女探しに躍起になっていく。
魔女を火炙りにすれば、教会の権威はあがり、魔女を殺せば、その財産はすべて教会のモノへとなっていったのだ。

教会からしてみれば、非常にいいビジネスだったのだろう。

時には、拷問の際に仲間の魔女を教えろと迫った。
何も言わなければ、再び拷問が始まるので、苦痛から逃れたい人々は街に住む人の名を次々とあげていったのだ。

この魔女狩りは中世末期から近世まで続くこととなる。


さて、この魔女狩り。
今の我々であったなら、とても残酷だといえよう。

だが、当時の人々にとってはそれは正義であったのだ。
考えられない事かもしれぬが、人は時としていくらでも残酷になれるという一つのいい例だろう。




だが、時として例外というモノはある様で、ヨーロッパの魔女狩りが行われていた地域にも関わらず
近世になる前、つまり周りは魔女狩りを行っていたにもかかわらずに、唐突に魔女狩りをやめた街があった。



その街には特有の昔話があり、題名を『うそつき天使』という。


非常に大雑把な説明をするとしたら、天使が嘘をつき教会から魔女をさらってしまうという、ただそれだけの話なのだが
所々に、『ジャガイモがあれば飢えない』や『汚物が病気の元』などといった、当時の常識を覆す所が部分的にある。

当時、ジャガイモは悪魔の植物といわれ、食べてはならないとされてきた。
また、汚物も当時としては道に溢れるのは普通の事であり、病気の元とは考えられなかったと思う。

そもそも、昔話というものは
正直者が得をする話が主だというのに、この話は天使が嘘をついた事によって、人々の心を変えるという
酷く不可思議な話である。

ある学者は、ハーメルンの笛吹き男がこの話の題材になっているのではないかというが
詳細は不明である。

だが、確かにその街では汚物は畑へと埋め、ジャガイモを育てていた事により飢えも少なくてすんでいたという事実はあった。
様々な資料を見ていくが、結局その天使が何者だったのか、魔女達はどうなったのか、なぜ魔女狩りを行わなかったのか
といった、部分は結局分からずじまいであった。









『ヨーロッパの歴史』より一部抜粋






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この話はフィクションです。
色々と歪められまくっているので注意してください。


posted by まどろみ at 06:36| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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