2012年03月29日

第二章 革命編    その6      表

石鹸がなかったのは、すごく残念だったけど
風呂の中でゆっくりとしたおかげで、身体は清潔になった。

水はかなり貴重なモノなので、前の様に毎日は入るわけにはいかないが、3日に1度ぐらいのペースで入りたい。

もし水がなかったら、蒸留をして同じ水を使う事にしよう。
身体に良いのかは分からないけど、ただ焚きなおすよりはマシになると思う。

とりあえず、オレとエヴァちゃんに関しては衛生面ではだいぶマシになるだろう。

残りは他の人達。

まだ、汚物の処理、動物の死骸の処理、ネズミの処理に関しても提案はしたのだが、実行までにもうしばらく時間がかかりそうだ。

救いは、オレが連れて来た人達はスグに実行してくれたので一気に村の環境が改善へと向かった事ぐらいかな?
少しづつ、元からいた人達にも広がってくれるだろう。

そんな事を、エヴァちゃんの髪の毛を拭きながら考えていた。

というより、女の人の髪なんて拭いた事がないからいまいち分からん。
男の奴みたいにガシガシと拭いたらダメだよな?

ドライヤーもないし、気温もそんなに高くないから、しっかりと拭かないと風邪をひいちゃうから、なるったけ丁寧に拭いてあげた。

「ほら、これでよし。」

「あぁ、助かった。
借り一つだ。」

髪を拭いたぐらいで借りって…。

「はいはい、子供はお兄ちゃんに甘えるものでちゅよ〜。」

「えぇ〜い、何度言ったら分かるんだ!?

私はもう何十年も生きている悪の吸血鬼なんだぞ。

って、だから頭を撫でるな!!」

そんな事をやりながら村へと戻った。

「徹様、どこへ行っていたんですか?」

家に着いた途端、メアさんに尋ねられた。

ちなみに、メアさんは魔女狩りの時に助けた時にいたお姉さんだ。
いろいろと生活に慣れていないため、よく助けてもらっている。

「お風呂に入ってきたんだよ。」

「徹様、一体何を考えているんですか!?
エヴァちゃんも止めて下さいよ!!」

凄い勢いで怒られました。
いや、でもコレは完璧にオレが悪い。

「メアさん、ちょっと落ち着いて。」

「落ち着くなんて無理ですよ!!

あなたが死んでしまったらどうするんですか!?」

メアさんは、うっすらと涙を浮かべながらオレへと迫ってきた。

とても、エヴァちゃんを説得した時にそっくりな状況です。
え〜と、え〜と…。

どうやって、エヴァちゃんを説得したんだっけ?
たしか…。

「メアさん、よく聞いて。」

メアさんの両肩をつかみ、彼女の瞳を見つめた。

うん、たしかこういう感じだった。

とりあえず、エヴァちゃんと同じ様な説明を繰り返した。
なんか、2度目だから馴れて来たみたいだ。

「大丈夫だよ。メアさん。

メアさんにも同じ事をやれっていうワケじゃないから。」

本当はやってほしいのだが、死の恐怖は味あわせたくはなかった。

「いえ、そういう事が言いたいワケじゃないんです。

なんで、徹様はそんな怖ろしい事が出来るんですか?
確かに、徹様が言う事が正しければ問題はありません。
ですけど、間違っていたら死んでしまうかもしれないんですよ!?」

死ぬ可能性があるのだったら、冒険はせず従来のままの方がいい。

この考えは理解できた。
もし、オレがこの時代の人間だったら、この行動は理解が出来ないだろう。

だけど、オレはこの時代の人間じゃないんだ。
未来からきて、未来の知識をもっている。

もし、他の人が言う事に流されて何も行動を起こさずに普通に暮らしたら
きっと、何も文句も言われないだろうし、エヴァちゃんやメアさんみたいに泣かしてしまう事もないだろう。

だけどそのままにして、もし誰かが身体を壊したら
誰かが死んじゃったら、オレは絶対後悔する。

いや、どんなに頑張ったとしても結局は後悔するとは思う。
でもだ、でも何もやらなかった時の後悔と比べれば全然違うのだ。

「文化の違いかな?

オレにとっては、そんなに怖い事じゃないんだ。
むしろ、オレの暮らしていた所だったら健康のためだったんだよ。
しかも気持ちいいんだよ、お風呂ってさ。」

「メア、諦めろ。
私も何度も考えを改めさせようとしたが、徹には無意味だったよ。

たしかに、徹のいうように風呂とは気持ちいいもだったしな。」

エヴァちゃんの援護が来たが

「徹様、エヴァちゃんも入れたんですか!?
こんな子供に、そんな危ない事をやらせてはいけません!!」

結果は、火に油をそそいだだけであった。

「とりあえず、エヴァちゃんは吸血鬼だから見た目の年齢とは違うからね。
エヴァちゃんの意見を尊重しただけだよ。」

「それはそうですけど。」

「それ以前に、吸血鬼は不老不死だからな。
風呂ごときで死ぬような事はないさ。

というワケで徹、また一緒に入るぞ。」

「うん、別にいいよ。」

出来れば、次は石鹸が欲しいな。

たしか、古代エジプトにはあったような気がするから
作ろうと思えば作れるかもしれないんだけど、自信がないな。

そもそも、普通の高校生なオレには石鹸の作り方なんか分からないしな。

どうしても欲しければ、別の国に行って手に入れるのが一番楽かな?

「徹様、エヴァちゃんと一緒にお風呂に入ったんですか!?」

「えっ、うん。

気持ちよかったよな〜、エヴァちゃん。」

「あぁ、そうだな。」

そんな風に話していると


「徹様、私もお風呂に入る事にします!!」

何故かメアさんもお風呂に入る事になった。


posted by まどろみ at 06:58| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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