2012年03月29日

第二章 革命編    その7      表

とりあえず、この家にいる人達全員に風呂についての話しをした。

やっぱり、『死のうと思わないでくれ!』みたいな発言をされたが、なんとか説得をした。
3回目のため、説得はかなりスムーズだった。

「あぁ、それでさ
ちょっとオレの思った事を言ってもいいかな?

皆はお風呂は皮膚を柔らかくしてしまい、その柔らかくなった所から病気の原因が入ってくると考えているんだよね?」

どうやら、オレの解釈に問題はなかったようでオレの言葉に皆は頷く。

「という事は、皮膚を柔らかくしない、逆に凝縮させる水風呂だったらむしろ身体を外敵から守ってくれるんじゃないの?」

かなり屁理屈っぽく、胡散臭いけど、唯一オレが思いついた恐怖感なく身体を清潔にする方法だった。
さすがに、気休め程度だと思ったのだが、何故か全員が納得してしまった。

こんな、トンチみたいな奴で解決出来ちゃったよ…。

ヨーロッパの気候は低いので、そんな所で水風呂に入っては風邪をひいてしまうため
是非、身体を清潔にしたいと言って来た、半数の人間には身体を濡れたタオルで拭かせる事にする。

残りの人達は、やはり怖いのだろう。
しばらくは様子見のスタンスをとるようだ。

歳をとっている人達には、心臓の負担がかからない様にぬるま湯にさせた。

「やめたくなったら、勝手にやめて良いし
逆に、もしやりたくなったら、それも勝手にやってね。」

後は、時間の経過とともに昔いた場所と比べて身体をこわす人が減ってきたと実感すれば
だんだんと、風呂に入る人も増えてくるだろう。

「あと、外から家に入ってきたら手洗いうがいをしよう。

コレも、オレの文化だと健康にいいとされてきたからね。」

これで、オレがやりたかった環境の改善はひと段落かな?
まだ、村全体というワケではないけど半数近くの人間が動いてくれているから、時間さえ経てば完璧になると思う。

コレで、オレが出来そうな革命もどきは終わりかな?

農作に関しては、三圃式農業、地中海式農業といった言葉は知っているのだが、どうすれば効率がいいのかなんてオレに分かるはずがない。
というか、現在の農業が三圃式農業の様だ。

となると、今オレがやるべき事は普通の労働力として村に貢献する事。
つまり、木を切ったり畑を耕したりを今までと同じ様にやっていく事が一番重要かな?

この村は女性の比率が高いから、男のオレがしっかりと働かないといかんな。

こう言っちゃなんだけど、男と女で比べたら男の方が木を切るやら畑を耕すといった重労働は適しているし。


あっ、何となく男尊女卑の理屈が分かったような気がする。
これじゃ、重労働に適している男性の方が女性と比べて地位が高くなっちゃう理由も分からなくはないな…。

まぁ、この村だったら男と女の比率がおかしいから、だんだんとその考えも消えてくるんじゃないかな?

というか、このままだと村って自然消滅じゃない?
だって、子供が十分に生まれなさそうだし、もし生まれても閉鎖された空間だから、血が濃くなりすぎちゃうでしょ。

かといって、外部の人を入れたらそれはそれで、閉鎖している意味がなくなっちゃうし。
魔女狩りの被害者を助けまくるっていうのも良い案かもしれないけど、第一に危険。
第二にあまりに多すぎると村の容量を越しちゃうしな。

そもそも、小さい村だからこそ革命もどきが成功したワケであって、この状態で外から人を入れると今までの努力がお釈迦になる可能性も否定できない。
とはいっても、魔女狩りの被害にあっている人達を助けられるのなら助けたいしな…。

この辺りは要相談って所かな?

そもそも、村の事を決めるんだからオレだけが勝手に決めるワケにはいかないよね。

やらなくちゃいけない事が1つ増えたな。
村の皆と今後の相談。
コレはかなり重要だな。

個人的には、とりあえずは村の安定が最優先だと思っているんだけど…。
うわぁ、結構相談しないといけない事が多そうだな。

というより、何でオレが舵とっているんだろ?
今さらだけどさ、なんかオレが舵をとっているみたいじゃない??

うん、村の代表を決めよう。
コレは早急に決めないと問題がいっぱいあるぞ。

多分、皆を助けたからだと思うけど
ココにいる皆はオレを代表だと決めている感じがするから、さっさとやめさせないと。

オレみたいな人間は上って向いていないような気がするんだよね。

いや、だってエヴァちゃんと遊んでいて道に迷ったりしている時点で、その辺は分かるよ。
なんとなく、魔法使いの…

なんていう名前だっけ?



マー君でいいや。


マー君が村の代表みたいだけど、なんかソレもなんとなくみたいな雰囲気だからな。
この際はっきりと決めさせた方がいいだろ。

だぁ、この考えもなんか偉そうだよ!!

くそぉ、早く代表決めてオレがこんな事を考えなくても良いようにしないと。
いつ穴に落ちるか分かったもんじゃないよ。

こんな風にごちゃごちゃ考えてもオレの提案が通るかどうか分からないんだけどね。


とりあえず、今日の所は寝よう。

「眠くなったから、寝るね。

おやすみ〜。」

そう言って、一応区切られている男部屋の方に入ろうとするのだが

「徹。
お前はそっちではないだろ?」

「そうですよ、徹様。

男性の皆さま、徹様をけして部屋に入れないでくださいね。」

その他、女性の皆が男衆にお願いをしたところ
やっぱり、今日も部屋へと入れなくなってしまった。

どうやら、男尊女卑の問題について考えるまでもなかったようだ。

むしろ、女尊男卑になりかけている様に感じるが…。

まぁ、男は女の人の尻に敷かれるぐらいの方が色々と上手くいくんだろう。
ウチはカカァ天下だったし。

「頼むから、開けてくれよ。」

男部屋を封鎖する扉を叩きながら言うが

「あの人達に逆らえるワケないだろうが!!」

だそうです…。

「さてさて、徹様
眠いのだったら、あちらで寝ましょう。」

「そうだぞ。
眠いのだろ?早く行って寝ようではないか。

ちなみに、他の男共よ。

夜が明けるまでに一歩でもその部屋から出てみろ。
死ぬよりも恐ろしい目にあわせるぞ。」

「エヴァちゃん。その時は私もご一緒させてください。」





どうやら、オレには逃げ道がないようだ…。


posted by まどろみ at 06:58| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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