2012年03月29日

第二章 革命編    その10     表

革命をやろうと決意をしたは良いけど、いかんせん革命のやり方などオレは知らない。

くそぉ〜、学校の授業は使えないな。
こういう時のために、革命のやり方とか、ちょっとぐらい教えてくれてもいいだろうに。

唯一覚えているのは『テニスコートの誓い』のみだ。
コレが、卓球場だったら『テーブルテニスコートの誓い』になったのかな?
とか、変な事を考えていたから名前だけはしっかりと覚えていた。

そもそも、革命っていう奴は抑圧された人々の間でフツフツと沸きあがってくる様子から分かるように、自主的である。
そう考えてみると、ある意味心の革命の様に感じる。

一番初めに行われる革命が心の革命か…。

正直、今の状況に村の人達は何も不満はないであろう。
なんせ死ぬと思っていた状況から助け出され、そして税がないくせに食料はある程度あるという、楽園に近い村なのだ。

唯一オレという変人が何をしでかすか分からない部分が、かなり不安だろうが
それ以外には何の不安もない楽園。

今までが辛かった分、この平穏を大切に守りたいと思うだろう。
つまりは、何も変わらない生活がただ続いていく事になる。

コレはコレで良いのかもしれないな。
特にこれといった変化がない、平穏な日常を過ごし続けるというのも。

時間的ゆとりが出来れば、それぞれ娯楽も出来てくるだろうし。
でもこんな閉鎖的な村での娯楽ってあまりなさそうだけどな。

そもそも、この村だと基本は物々交換で経済が成り立っているからな、しかも交換するのは主に食べ物ばかり。
お金はあるんだが、その金は基本的には村の物だしな。

そうなってくると、この村で作ったモノを外で売って、皆にお金を小遣いとしてあげるか?
そんで、たまに外に出る奴に新しく色々と買ってきてもらうとか?

とりあえずエールは村じゃ作れないから、近くの大きな街に行ってそこで大量にまとめ買いする分は必要だろ。
そうなると、金を街に零しているだけだから、回収のために村で作った何かを売る必要もあるな。
そして、蓄えとして結構村に残して、残りを小遣いであげればいいか?

でも、これじゃ社会主義で皆の働く意欲をなくす可能性があるな。

だからと言って、競争性にしたらそれはそれで、相手を蹴り落とすっていう行為をやらないとも限らないし
そもそも、三圃式農業は順番とかがあるから、村全体で協力しないとダメだから
正直、そこに競争を入れると協調性がなくなっちゃうんだよな。


おっと、考えがかなり脱線したな。

とりあえず、平穏な日々っていうのをきっと村の皆は求めているって事だろ?
ただ、だからといって、その平穏の上に胡坐をかいてただ平穏を貪っていては
確実に、この村は潰れる事になるだろう。

周りの変化に襲われるか、皆の意欲がなくなったせいで内側から崩れるかは分からないけど、確実に潰れる。

そもそも、マー君だっていくら魔法使いとはいえども寿命があるんだから、いつまでもこの様に守られている閉鎖された空間にいる事は出来ないのだ。

やはり、その辺を考えれば意識を変えるのは重要な事だろう。
自分で考えて、自分達で村を守ろうという意識を持たないといけない。

その意識を持たないと、もしマー君やオレがいなくなった時、何も出来ずにただ周りに流されて終わっちゃうだろうしな。

とりあえず、その辺をエヴァちゃんとマー君に説明して、皆の心の改革を3人で考えた。

マー君はかなり優秀な人間だった。
オレが話す内容は、この時代では一般人が知っているとは思えないような考えばかりだというのに、彼は一発で理解した。

エヴァちゃんもまた、見た目とは裏腹の長い年月の経験からだろうか?
この子もかなり優秀であった。

二人とも優秀だったのだが、理解の仕方が違った。

ロジックの組み立てによって、流れを考えてそして結論へとつなげていくマー君に対して
エヴァちゃんは、直観的な理解とでもいえようか?
流れなどを考えずに、なんとなくで結論を出すのだ。


例えば、社会主義は最終的に経済が崩れ可能性があるっていう説明をすると

マー君は
国が全てを管理する、必要以上働く必要がない、だったら働かなくても良いと考える人間が増えていく、だんだんと経済の循環が上手くいかなくなっていき崩れていく可能性が出てくる
と、オレの説明からこの流れをゆっくりと理解していくのだ。

一方エヴァちゃんは、国が全てを管理する、人をそんな都合よく管理出来るものか
で終わりだ。
"国が全てを管理する"という言葉だけで、エヴァちゃんはコレは上手くいかないとなんとなく分かってしまうのだ。

一瞬で結果を出すけど曖昧なエヴァちゃんと、ゆっくりだけど流れをしっかりと感じるマー君。

凸凹コンビだったが、それが逆に丁度型にはまっているようだ。

なんか、オレいらなくね?
凄く、落ち込みたくなった。

少なくともこの二人に関しては改革などは必要がないようで自分で考えるという事を既にしっかりとやっていた。

代表者なしで、村についてを決める方法。

とりあえず決まったのは、食物に関して今すぐに必要な物なので上からの命令という形をとる。
ただし、リーダなどを決め、効率良くやるように相談をさせ、その意見を考慮してオレ等が決めていくというスタンスをとる。

他に関しては、5人で1グループを作り、その中でまず相談。

そして、決まった日にグループの代表者(およそ20人)が集まり、その意見を出し合うという形をとる事にした。
ぶっちゃけ、1つを決めるのにかなりの時間がかかると思うが、ぶっちゃけ初めのウチはあまり意味がない。

というよりも、多分意見が殆ど出て来ないと思っているので、自分で考えるという事の練習をさせる時期だと思っている。

そして、処理しきれなくなってくるほど意見が出てくるようになったら
村の中で数人の代表者を村全体の多数決で決め、彼等を中心に村を作っていくという感じだ。

とりあえず、その先駆けとしてオレ達3人で村の問題について話し合った。

そしたら、色々な問題点、先送りにしていた問題がかなり多く出て来てしまい、それらを全部解決しなくちゃいけないと思うと憂鬱になった。
ちょっと先走り過ぎて、その解決方法まで話し合っていたらいつの間にか昼も過ぎていた。

飲んだエールの量は分からないほど、ちょっぴり酔ったかもしれない。



一応、民主主義もどきの基礎が出来たのでコレを皆に伝えに行った。


posted by まどろみ at 07:00| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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