2012年03月29日

第二章 革命編    その17     裏

〜side エヴァンジェリン〜







徹が皆に風呂についての話しをしている間に、私とメアで緊急会議を行った。
この問題は非常に深刻なものであり、早急に解決しなくてはならないのだ。

「というわけで、メア
何か良い案はないのか?」

「エヴァちゃんの気のせいじゃないですか?」

メアの希望的観測をしたくなる気持ちも分からないでもない。
だが、幾つもの証拠に近い現象が起こっているんだ。

「メア、よく考えてみろ。
コレだけの女達と一緒に寝て、何もない男がいるか?
女と裸で密着して、何も反応しない男がいるか?」

「それは…

そう、実は徹様は女性だったという可能性があるじゃないですか。」

な、なかなか飛躍した答えが出てきたな…。

「ふむ、信じたくない気持は分からないでもないが、それでは本末転倒ではないか。」

「大丈夫です。私は徹様が女性でもいけます。」

その発言を聞いた瞬間、なぜかうすら寒く感じたがとりあえず無視しておこう。

「何がいけるのかは聞かないでおこう。

そもそも、私は奴と共に風呂に入ったのだぞ。

しっかりと、アレがあるのは確認したから、女性という事はないぞ。」

「その辺りをもっと詳しく、生々しく、ねっとりとお願いします。」

「ちょっ、そんなに迫ってくるな!

そもそも、それは今話す事ではないだろうが。
今は、別の問題が

って、そんなに悲しそうな顔をするな。

後で話してやるから、な?」

全く、何故私がメアを慰めなくてはいけないんだ?

最近、私の性格がぶれてきてしまっているような気がする。

どうも、ここで暮らしていると調子が狂うみたいだ。
特に、徹やメアと共にいる時の狂いっぷりといったら、目も当てられないほどである。

「とにかく、話を戻すぞ。

この、深刻な問題…。


『徹が、男色である可能性が非常に高い』についての解決策を早急に考えなくてはいかん。」

たしか同性愛というのは、禁止されているような気がした。
だが、そのような禁止何ていう物は正直言ってあまり意味のないものだ。

そもそも、こんな事を知っている私の方が稀なのだ。
私達は字なんてものを読む事が出来ないので、そういった禁止されている事だの何だのというものはあまり関係がない。

まぁ、流石に殺人や窃盗などは当たり前のようにしてはいけない事なのだが、風呂や同性愛など他人に迷惑がかからないものというのは特に裁かれるような事は無いのだ。

確かに、知られれば周りから多少白い眼で見られるだろうが、それだけだ。

そもそも、ここは独立した村なので、そういった禁止事項などは無いに等しい。

「もし徹様が同性愛者でしたら、私達のためにも徹様を正しい道に導くべきかもしれません。

ですが、いまいち信用に欠けると言いますか…。」

「つまり徹は男色などではなく、ただ女性への興味が薄いと言いたいのか?

そうは言ってもだな、裸で危険な体勢にも関わらず、まったく反応をしなかったんだぞ。」

「そもそも、その危険な体勢というのは、一体どういう物なんですか?」

ふむ、そういえばメアに説明していなかったな。

「裸で、膝の上に座った。」

「…もう一度お願いします。」

「裸で、膝の上に座った。」

やはり、コレは相当危険な体勢なのであろう。
今までは、適当だったメアの顔が真剣になり始めていた。

「徹様の顔に出ていなかっただけの可能性はどうですか?」

「メア、忘れているようだが徹も裸だったのだ。
しっかりとアレの確認もしておいたが、反応は全くなかったぞ。」

「エヴァちゃん、すみませんでした。」

ようやく、メアも事の重大さに気付いたようだ。
彼女の顔は、先ほどとは違い真剣な顔つきへとなっていた。

「いや、良い。

私の方こそ説明不足だったようだからな。」

その後からは、非常に有意義な会議が行えた。

今のところの目標は、徹に女の魅力というものを教え込む事によって、男よりも女(というよりも私達)の方が良いという事実感させるのだ。

「恐らく、性癖は中々治る物ではありません。
ですが、そこを治すのではなく、私達の虜にしてしまえば治らなくても問題は無いかと。」

「ふむ、つまりやはり男が好きになる対象なのだが、その男以上に"私達"を好きにさせれば良いという事か?」

確かに、結婚などをした場合、男は他の女を見たりするかもしれないが、ただそれだけだ。
愛人を囲ったりする場合もないわけではないが、それは貴族においてのみで、普通の男には出来ない。

浮気が全くないワケではないが、徹はその様な事を出来るほど器用な男ではないというのは分かりきっているので、その辺りの問題はない。

つまり、他の者よりもただ"私達"を好きにならせてしまえば、結婚なりなんなりをすれば、私達の勝利だという事だ。
他の男とは違い、目移りするのが女ではなく男にするかもしれないが、それは別に問題ではない。

簡単に書くと 私達>男>女 にしてしまえば良いという事だ。

ふむ、新しい可能性が見えて来たな。

今の所の方法は二つ。

まず一つ目は徹の性癖を正常な形に戻し、そして私達に振り向かせる方法。

二つ目は徹の性癖はそのままだが、"私達"を好きにさせる方法。

この二つだろう。

どちらの方法にしろ私達が徹に女、又は私の魅力を見せつけなくてはいけないという事には変わりない。

「メア、確かに私達は協力しているが…。」

「えぇ、分かっています。

協力はしていますが、敵対しているという事には変わりありません。」

「そうだ、今回は非常事態故に協力をしたが、徹に選ばれるのは1人のみ。
というより私は独占力が強いからな、2人で徹を分けるのは我慢がならないんだよ。」

「大丈夫ですよ。私も独占力は負けないぐらいつよいですから、エヴァちゃんの気持ちは良く分かりますよ。」

気付けば、私達は笑っていた。

「くっくくくくく。」

「ふふふふ。」

初めて出会った時を彷彿させる。

だが、あの時とは圧倒的に違う笑みであった。



徹の方も徹の方で、話が終わったのだろう。

「眠くなったから、寝るね。

おやすみ〜。」

言いながら、徹は男部屋の方に入ろうとした…。


徹よ、そうはいかんぞ。
貴様は、私達に骨抜きにされなくてはいけないんだからな。

「徹。
お前はそっちではないだろ?」

「そうですよ、徹様。

男性の皆さま、徹様をけして部屋に入れないでくださいね。」

どうやら、メアも同じ事を考えていた様だ。

男共は一斉に部屋へと入ると、立てこもった。

どうやら、かなりしっかりと押さえているらしく、徹が扉を押したり引いたりしているが、ウンともスンとも言わない。

だが、この後が問題であった。

徹は、扉を叩きながら

「頼むから、開けてくれよ。」

と言ったのだ。

それも、かなり真剣に。

徹が女であるのだったら、分からないでもない。
もし、女が男しか居ない空間に閉じ込められれば、身の危険を感じ、この様な行動をとっても何もおかしくはない。

だが、逆なのだ。

徹は男で、女しかいない空間に閉じ込められるのだ。

確かに多少の程度の違いはあろうが、大抵は喜ぶ。
もし喜ばないとしても、ここまであからさまな拒絶は普通はないはずだ。

しかも、すでに何度も共に寝ているに関わらず、この様な状態なのだ…。

ただ、恥ずかしがっているだけかと思ったのだが、風呂に入る時は何も反応しなかったし…。

つまり、アレだ。
やはり、奴は男色だったという事だ。

メアとアイコンタクトをとり、互いに頷き合う。


「さてさて、徹様
眠いのだったら、あちらで寝ましょう。」

「そうだぞ。
眠いのだろ?早く行って寝ようではないか。

ちなみに、他の男共よ。

夜が明けるまでに一歩でもその部屋から出てみろ。
死ぬよりも恐ろしい目にあわせるぞ。」

「エヴァちゃん。その時は私もご一緒させてください。」

まだ、男が乱入してきた事が記憶に新しかったので念を押しておいた。


そして、私達は徹を連れて寝に行くのであった。

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何度か、時間系列がバラバラで読みずらいという意見を貰いました。

そこで、どの様な書き方をしたら良いかをアンケートしたいと思います。
もし、よろしければ答えてください。


@今まで通り、表10話、裏10話ごとに書く。
(つまり、表×10、裏×10)

A表と裏を交互に書く。
(つまり、『表章1』、『裏章1』、『表章2』)

B時間系列の通りに書く
(つまり『表1話』『裏1話』『裏2話』のような形になります)

Cその他


ちなみに、一話の中に表と裏を混ぜるのは、この作品では出来そうにありませんので、それはなしの方向でお願いします。

なお、期限は裏章20話を更新するまでです。

恐らく、7月上旬になるかと思います。

感想や、活動報告の所などに書いてくれれば良いので、よろしくお願いします。


posted by まどろみ at 07:08| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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