2012年03月29日

第二章 革命編    エピローグ

初代マギステル・マギは誰なのか?

古くから、この論争は研究者の中で激しくされてきたが、残念ながら真相は分かっていないとしか言いようがない。

その研究者達から話を聞いていくと、彼等の意見は主に4つの者に分かれていた。
王族派、犯罪者派、天才派、虚言派の4つである。


(省略)


さて、次に天才派の人間が考える初代マギステル・マギについて語ろうかと思う。

彼の名は、マグリード・ギリュー。

この名を聞いてすぐに誰かは分からぬであろう。
事実、この名は殆ど使う事がなく彼は他の者達に別の異名を使うようにさせた。
彼自身もまた、その名を語っているのだから仕方ないと言ったら仕方ないのだろう。

彼の異名とは『マギ』。

そう天才魔術師、マギである。

彼の残した物は非常に偉大である。

従来の魔法技術とは全く違う方向性を導き出し、それを開拓した人間である。
それにより、魔法という技術の幅が広がった。

現在使われている認識阻害魔法と人払いの魔法においては、今もなお彼の技術を基に構築しているのだ。

彼が、この理論を発表したのは晩年1500年初期。

それから500年近く経っているにも関わらず、その理論が根本にあるのだ。

だが、それだけでマギステル・マギであるとは言えない。

確かに彼の発見は大いに魔法技術の発達に尽力したと言えるであろうし、その功績は彼が偉大な魔術師である事を示しているが、それがマギステル・マギの条件ではないのだ。

何度も言っている様にマギステル・マギとは、自分の危険をかえりみず、多くの人々を直接救う人間に与えられる称号、又は仕事である。

確かに彼の発見により多くの人を救ったであろうが、それは間接的でありマギステル・マギとは方向性が違うのだ。

では、何故彼が初代マギステル・マギと言われるのか。

これは彼の生きた時代背景が根本にある。


彼が生きた時代は、中世ヨーロッパであった。

そう魔女狩りの時代である。

そもそも、この魔女狩りが起きた原因には我々の先祖が関係しているという説もある。
その説曰く、中世ヨーロッパという非常に貧しい時代に魔法使いが魔法を使っている様子を見てしまい、そこから魔女狩りが爆発的に広がったという。

確かに、この可能性というのは非常に高いと言わざるおえない。
先ほど言ったように、マギが認識阻害魔法を創り出す前というのは自分の身を隠すような魔法は存在しないのだ。

そもそも、旧世界の人間に魔法を見せてはいけないという概念があったのかどうかさえ不明である。


現在、旧世界の人間に魔法を見せてはいけないと徹底している理由も過去の失敗から学んだと言えば全く違和感がない。
そもそも、旧世界と魔法世界との交流が長い間経っていた理由というのも、この魔女狩りの事件が原因ではないかという説さえ出ているのだ。

そんな時代、彼は同じ魔法使いとして大いに責任を感じた様であり、魔女狩りの被害者となった者たちを救いだした。
その被害者達には行く所は何処にもなかったので、彼は認識阻害魔法の技術を使い、誰にも見つかる事のない隠し村を作りだしたのだ。

これはマギステル・マギに相応しい仕事であろう。
言われもない罪をかぶされた人々を救いだし、そして後の生活までも保障しているのだ。




(省略)




そして、彼が初代マギステル・マギであると言われるようになった大きな原因について私は記そうかと思う。

最近発見された彼の日記、これが今日の多くの研究者達が彼を初代マギステル・マギだと叫ぶようになった原因である。

そもそも、この日記がなければ彼が村を作っていたという事すら知らぬままであったであろう。

その日記には、こう書かれていたのであった。


『我々を大いに助けてくれたにも関わらず、徹とエヴァンジェリンは村から追い出された。

もし、本気を出して抵抗すれば、力でねじ伏せられたに違いないというのに彼達はそれを行わず、オレに挨拶すらないままひっそりと消えていった。

オレは追い出したあいつ等の事を許す事は出来ないであろう。

誰がお前の事を救ったと思っている?
誰がお前のために働いていたと思っている?
誰がこの楽園を創ったと思っている?

彼等なのだ。

そう、彼等が全てを救い、創りあげて来たのだ。



オレは、あいつ等を許す事は出来ない。

ただ、それを防ぐ事を出来なかった自分自身も許せそうにない。

ここに居る、人達はオレの事を偉大な魔法使いなどと言って来やがる。

友人を救えなかった人間の事をそんな風に言ってくるのだ。

貴方がいるおかげで、村を創る事が出来た。
貴方のおかげで、病気が減った。
貴方のおかげで、村を幸せに出来る。

と。

そんな物、オレのおかげでもなんでもないというのに、彼等はオレに向かって言うのだ。


だったら、そのように名乗ろうではないか。

偉大な魔法使い、マギステル・マギと。

友人すら救えない偉大な魔法使いとして、その名を名乗っていこうではないか。』と。









『「初代マギ・ステルマギ」論争』より一部抜粋


posted by まどろみ at 07:09| Comment(3) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 ブログ開設おめでとうございます。この作品が消えず、またここで読めると思うと、とても嬉しいです。早く最新話に追いつく日を楽しみにしています。


 タイトル下のPSを見ましたので、これにもコメントしておきます。掲示板っぽいのについて。

 私としては、多分、感想掲示板は有ったほうが良いと思います。

 このサイトの場合、「メッセージを送る」だけでなく、各話ごとの「コメント」欄で感想を書くことが出来ます。
 けれど、左の欄に「メッセージを送る」があるせいで、一定数の読者は「感想は、メッセージを送る、から送らなければいけないんじゃないか」と誤解してしまうのではないでしょうか。そして、「メッセージを送る」の場合、「Seesaa アカウント」を要求されますので、その時点で非常に面倒に感じ、感想を送る気を無くしてしまう人が多くなってしまうような気がします。特に、にじファンからの追跡読者って、感想掲示板形式に慣れて居ますから、そういう誤解をする人は結構居るのではないかと思います。

 それに、話ごとにコメント欄がありますから、管理しにくい上に、コメント0の部分が結構出来ます。けど、コメント0の部分にコメントするのって、結構躊躇ってしまうものです。他の方の感想も載っている感想掲示板の方が発言しやすいと言う人も居るのではないでしょうか。

 ですので、感想のために感想掲示板を一つ作って、各話の前か後の部分に「感想はこちら」とリンクを置いておく、とか、左の「ファン」欄の一番上に「感想掲示板」と言う項目を置くと言うのは有効な手段かもしれません。あれも無料でレンタルできますから、気軽に作れますよ。




 もう一つ。今はにじファンからの追跡組がメインの読者になると思うのですが、将来的には、新規読者も欲しくなるのではないかと思います。その点について、大きなお世話かもしれませんが、アドバイスです。最近では、「はてなアンテナ」や小説紹介サイトなどがあり、放っておいても新規読者がやってくる可能性は十分にあるのですが、それだけでは、やはり他人任せで不安定だと言う面があります。ですので、自分でも幾らか工夫してみましょう。

 まずは、「このサイトはリンクフリーです」などの文言がタイトル付近の見やすい場所にあると、他のサイトからリンクされやすくなります。

 更に、「相互リンク」です。他に知っているネギま小説サイトなどがあるならば、そこの管理人さんに相互リンクを申し込んでみると、そこからの読者さんを期待できますし、自分のサイトからの読者さんも向こうに送れるようになり、お互い良い関係が築ける可能性があります。

 あとは、「勘違い系ギャグ小説」のサイトであることもトップ付近に書いておくと良いかもしれません。まぁ、これはちょっと読んで見れば分かるのですが、パッと見で分かる方が便利ですし、グーグル検索で「勘違い系」「二次」とかで検索してくる人がこのサイトを見つけやすくなるかもしれません。

 以上、頑張ってください。
Posted by 燃えるタンポポ at 2012年03月29日 15:48
追記です。

 上記した感想は、「パソコンで閲覧した場合」です。後で、携帯からこのページを見てみたら、ページ下に「コメント」と言うコマンドがある形式で、「メッセージを送る」とかは目につきませんでしたから、携帯の場合は、誤解しませんね。
 まぁ、それでも、管理の面から考えると、感想掲示板として一箇所に纏めた方がやりやすいかな、とは思いますが……
Posted by 燃えるタンポポ at 2012年03月29日 20:55
燃えるタンポポ様コメント感謝です。

ここまで丁寧なコメントに頭が下がる思いです。
非常に助かりました。(いや、マジで)

とりあえず、ややこしい”ファン”の項目を消しておきました。

後は、掲示板のレンタルとサイトトップの説明の変更をぼちぼちやっていこうかと思います。

また、なにかありましたら、アドバイスをよろしくおねがいします。

Posted by まどろみ at 2012年03月29日 22:52
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。