2012年03月30日

第三章 世界放浪編 その2     表

「それじゃ〜エヴァちゃん、罠の所を見てくるね」

反省を終え、罠の所へ行く事にした。

あの時代とは違って、保存食なんて便利な物はそう多くはないため、基本は現地調達なのだ。

「うむ、頼んだぞ。」

最近の飯は、ウサギやキツネ、たまにクマといった野生動物と適当な果実である。

雑草とかも適当に食べようかと思ったんだけど、毒物である可能性もあるため断念。

というか、健康面で考えると非常に問題有りなのかもしれないけど、腹は膨れているので気にしない事にした。

そんなこんなで、罠を仕掛けた所に行くと、かなりの大物がかかっていた。
木から片足を取られ、ブラーンと引っかかっている男性…。

流石に食うワケにはいかない。

結構森の奥に仕掛けたので、人間がかかるとは思わなかった…。
とりあえず、罠をといてあげる。

人を罠にかける気はなかったとはいっても、やはり非はこちらにある。
謝った所、彼は心が広いのだろう。スグに許してくれた。

お肉が手に入らなかったのは残念だが、まぁ仕方ない。
あの男の人が大きな怪我をしなかっただけ、運が良かったと思っておこう。

他の場所も周ってみたけど残念ながら全滅。
ただ、幸い人間がかかっているという事は無かったので、そのまま放置して、明日になったら又見る事にした。

ちょっと落ち込みながらエヴァちゃんの元へと戻った。

「どうだったんだ?」

「残念ながら全滅。

とりあえず、適当な実を持ってきたから、これと焼いた干し肉を食べようか。」

出来れば干し肉は保存用として使いたくは無かったんだけど、仕方ない。

バンバン肉を焼いて、食べていく。

「う〜ん、やっぱり干し肉よりも生肉を焼いた方がオレは好きだな。」

「仕方がないだろ?

こうやって腹が膨れるだけで幸せだぞ。」

「確かに、そりゃそうだけど、あの肉汁がジュワって出る瞬間の事を考えると…。」

あれは、本当にたまらない。

確かに、野生の動物だから、筋張っているけどやっぱり上手いんだよ。

それと比べると、干し肉ってちょっと味気ないんだよな〜。

贅沢っていえば贅沢かもしれないんだけど、やっぱり美味しいもの食べたいじゃん。


ちなみに味付けは塩である。
コショウも欲しかったんだが、高すぎる。

もう、ふざけんなよって言うぐらい高い。

あれだぜ、コショウと金って殆ど同じぐらいなんだぜ!!

つまり、コショウ1g買うとしたら、金1g払わないといけないわけ。
現代っ子なめんな!!
そんな高いコショウ絶対買わん!!

ただな、塩だけっていうのも飽き始めて来たんだよな。
もう30年以上ほとんどが塩だったんだぜ…。

もう、我儘言って良いよね?

というか、そうやって考えてみると日本って凄く恵まれていたんだと思う。

料理のサシスセソなんて言えるんだぜ?

コッチなんて殆どが塩だっていうのに。

特に醤油と味噌。

この二つは本当に凄い。

後、米も食いたいな。
白米に味噌汁、沢庵食って…。

そういえば魚も最近食ってない。

生魚食うって言ったら、絶対エヴァちゃんドン引きだと思う。

もしイカとかタコも食うって言ったら、あのお風呂事件と同じ様になるんじゃないかな?

世界の色んな食べ物と文化を見て周るのも良いかもしれないな…。


「さて、ごちそうさまでした。

それじゃ〜、エヴァちゃんお風呂の準備お願いしていい?」

「あぁ、任せろ。」

とりあえず大鍋と出して、それを火の上に固定。

そんで、後は、エヴァちゃんの魔法で、氷を鍋の中一杯に入れて完成。

うん、魔法って便利だ。

というか、旅先でお風呂に入れない一番の原因って水だと思うわけよ。
それが、魔法でバンバン出せるっていうのは非常に助かる。

確かに大鍋を運ぶのはかさばるけど、まぁそんなに重いワケでもないので大した労力ではない。


段々と熱を持ち、氷は水に、そして湯へとなっていく。

そんで、丁度いい温度になった後、いつも通り、エヴァちゃんと入った。

「ん〜、やっぱり気持ちいいな〜。」

エヴァちゃんの後頭部に向かって話しかける。
もう、お風呂に入る時は、エヴァちゃんは膝の上らしい。

「しっかしアレだよな。

アレだけ歩いたっていうのに、オレ達は殆ど疲れていないし、足も特別はったりしないんだから、不思議だよな。」

「何を今さら言ってるんだ?」

「う〜ん、確かに今さらかもしれないけどさ、改めて考えるとね

いろいろな責任があるなって。」

「責任だと?」

「そっ、責任。」

格闘技をやっている時だってそうだった。
それほど強いってワケでもないのに、拳だけで人を殺せるような身体で、それに伴う責任があった。

人の身体を簡単に壊せる凶器だった。
それ以上になったんだから、責任もそれ以上になるっていうのは当たり前である。

「まっ、先生からの受け売りなんだけどね。」

さて

「そろそろ出るか?」

あまり入りすぎているとのぼせちゃうし。

そういえば、前オレがのぼせちゃった時、皆に死ぬんじゃないかって本気で心配されたのも良い思い出だ。

「お前は、一体…。」

ん?
どうしたんだ?

え〜と、そろそろ(お風呂から)出ようかって言ったんだよな。
そんで、エヴァちゃんは何か凄く驚いた表情でさっきの言葉を言った…。

なんか、よく分からんけど、なんか勘違いしてるんだろうな。
何と勘違いしたんだろ?

「お風呂からだよ。」

うん、分かってくれたようだ。

「よし、それじゃ出ようか。
ほら、エヴァちゃんが出てくれないとオレが出れないよ。」

「あぁ、分かった。」

エヴァちゃんが退き、ようやくオレも動けるようになった。

そして、オレもお風呂から出ると、エヴァちゃんがいつもの様に待ち構えており、そして言うのだ。

「早く、私を拭かないか。
風邪になるぞ?」

微妙すぎる脅し文句を。


posted by まどろみ at 00:39| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。