2012年03月30日

第三章 世界放浪編 その5     表

まぁ、オレだって色々と覚悟はしていたワケだよ。
うん。

オレが原因で歴史が変わるかも知れないって。

その想像通り、歴史はオレの知っている物から外れてた。
大きな流れは変わらなかったけど、確かに外れた。

そのせいで、不幸になった人も、逆に幸運になった人も大勢いると思う。

とは言っても、まぁ人生ってのはそんな感じだから仕方ないちゃ仕方ない。
だってさ、人が何千人も死んだ大地震の原因が、10年前にそこを歩いた振動が原因だ!!
とか言われても仕方ないんだよ。

歴史を変えたっていう自覚はあるんだけど、あまり歴史を知らないから、オレは罪悪感にまみれるっていう事態にならずに済んだんだと思う。
同じ様に、歴史を知っているのに救えなかった命に関しても、あまり考えずに済んだ。

けれど、それは『知らなかった』からこそ、そんな考えでいられたのだ。


「はっははは…。

これは、流石に…。」

オレの目の前には麻帆良学園なるものが広がっていた。

ちなみに、100年ぐらい経ったら、オレの親父とお袋が、2歳になるオレを連れて引っ越してくるはずだったのだが、学園内に引っ越しって無理だよね?

ていうか、多分あの辺が家っていう所には、なんか滅茶苦茶でっかい木があります…。

こりゃ、ショックがデカイ。うん。

というか、今さらだけどココの世界でオレって生まれるのかな?



考えない事にしておこ。

「さて、エヴァちゃん。

随分と変わっちゃったけど、ココがオレの故郷だ。
うん、本当にめちゃくちゃ変わっちゃったもんで紹介とかは出来ないから勘弁ね。」

「ふむ。
良い所ではないか。

どうして、100年近くも来る事を渋っていたのだ?」

「そりゃ、内緒。

さて、コレからどうする?
100年もこの国に居たんだ。

そろそろ、別の所に行く?」

まぁ、オレとしては故郷だから何十年居ても苦じゃないから、幾ら居ても良いんだけど。

そういえば、この国で戦争が起こるんだったよな?。
たしか、第二次世界大戦。

そんで、どこだっけ?

ひ、ひ…??。


いかん、思いだせない。

まぁ、『ひ』何とかに滅茶苦茶凄い爆弾が落とされて云々って言われ続けた覚えがある…。

まぁ、400年以上も昔の話を、ここまで覚えているって言う事はソレだけインパクトがある事だったんだろうな…。

もっとインパクトがあったのは、親父が酔っ払って口紅を塗った姿。
コレは、400年経った今も鮮明に思い出せるのだ。思い出したくもないのに…。






ん??



…第二次??




名前だけを考えるなら、2回目の世界で行われた戦争って事だよな?

1回目は?


ちょっと待て、思いだせ。
オレの時代に、戦争はなかった。
うん、まぁ世界ではあったかもしれないけど、オレの周りは平和だった。

少なくとも、戦後すぐという雰囲気ではなかった。


そ〜やって考えると、50年、遅くても70年。
そんな短い期間に2度も世界大戦があるっていう事だよな?

うわぁ、思いだしておいて良かったような、悪かったような。

とはいっても、オレ1人じゃ何もできないだろうし…。
心苦しいけど、知っているだけで、オレには一切の力がないんだよな。



うん、エヴァちゃんと二人で何処か誰もいない様な所に逃げよ。
きっと、滅茶苦茶高い山の上とかだったら巻き込まれないよね?

ということで

「よし、なるったけ早くこの国から出るぞ。」

「はぁ、貴様はいつも唐突だな…。


それで?今回はどうしたんだ?」

呆れた様な顔で見られるオレ…。

オレとしては生きるために必死になっているんだけど、エヴァちゃんからしてみれば、何かいきなり慌てている変な人間なんだから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど…。

何て言うの?
反抗期を迎えた娘を持つお父さんの心境って言うか。とりあえず、その目はちょっと辛い物が…。

とりあえず、説得もしたさ。

多分、近いうち(多分50〜70年以内)に戦争が起きるかる。
きっと、その戦争は(名前的に)世界を舞台にやるような戦争。
恐らく、2回もある。

説得力が皆無なのは分かっているさ。

オレだって、こんな事を大真面目に言っている人が居たら、ぶっちゃけ引くよ。
そんで、もしその人が『実は、未来人なんだ♪』とか言ってきたら、とりあえず精神科をお勧めするに違いない。

流石に、精神科を進められるワケにはいかない。

エヴァちゃんに、優しい顔で精神科を進められたら、きっと泣く。

というワケで、未来人発言はやめておこう。


「そんなワケで何処かに逃げようかと思うんだけど、良い所知ってる?」

「世界規模で起こる戦争に巻き込まれそうにもない所。
つまり、侵略するような価値が無い、又は誰も知らない様な所に行けば良いのだな?」

「うん、それが理想だね。」

侵略的価値がない。
それを考えれば、小さな無人島に隠れ住むだけでも十分かもしれない。

ただなぁ、すんごい爆弾の実験とか、それを使った見せしめとかがないとも限らないし…。

まぁ、もしそうなったら、運が悪かったって諦めるしかないんだよな…。

「そうだな…。」

非常に悪そうな顔でニタリと笑うエヴァちゃん。
その笑みは10才ボディーには合っていない。

ただ、それを言うと泣きそうになるので、ぐっと堪える。

「魔法世界なんてどうだ?」



posted by まどろみ at 00:41| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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