2012年03月30日

第三章 世界放浪編 その6     裏

〜side ナギ〜







「うわぁぁあああ、ヘルプ、マジでヘルプミー。

って、あぶっ、かすったぁああああ!!」

「はぁ、ったく。

お前と私が本気を出せば、こんな奴等、即効倒せるだろうに…。」

「いやいやいや、無理だからね。

というか、そんな挑発しちゃダメだって!!」

そんな、声と共に、様々な種類の魔法と、木々を倒す音が森の中に響き渡っていやがった。

「うおっ、何かヤバそうだな。
さっさと、行くぜ。」

「いや、ナギ

ちょっと、待…。

ったく、仕方ないな。」

慌てて移動、そして森の中に入ろうとしたが、その前に

「「うおっ」」

追われているだろうと思われる坊主と、それに抱えられている少女に鉢合わせになった。

「危ないから、早く逃げた方が良いよ!!」

言いながら、坊主は隣を駆け抜けて行く。

それとほぼ同時に、森の中から現れる何十人もの男達。

「はぁ、たかがガキ2人をそんな大人数で追うとは、なさけねぇな。」

「確かに、お前の意見には賛同するが、オレ達の事を待ってくれても良かったんじゃないか?」

「おっ、詠春。
早かったな〜。」

「早かったな〜じゃない!!

おまえは」

「まぁまぁ、お説教はこいつ等をやった後ということで。」

全く、詠春は良い奴なんだけど、堅てぇんだよな。

「逃げるなよ?」












まぁ、私と詠春にかかれば、こんな雑魚共にそこまで苦労する筈もなく、ぱっぱっと全員倒せた。

そんで、詠春から説教を受けながら戻ってみると

「おぉ、ようやっと帰ってきたようじゃの。」

「ふふふ、おかえりなさい。」

何故か、ガキ2人を混ぜて、飯を食っているアルとお師匠…。

そして、鉄板の上には、肉が何枚も…。




久しぶりの肉は上手かった。

「まだまだ、あるから、バンバン食べちゃって。」

黒髪の少年が持っていた袋から、肉をだし、鉄板へと乗せて行く。

「おう、ありがとうな。」

「う〜ん、こんな肉食べた事がないんだが、何の肉なんだ?」

そんな詠春の質問に、無表情だった金髪の少女がなんか黒い笑みを浮かべた。
うん、初めての変化だから少し驚いた。

そして、ゆっくりと


「ドラゴンだ。」
「ブフッ」

「うおっ、汚ねぇぞ、詠春!!!」


「うわっ、詠春さん。
ほら、飲み物。」

「あぁ、すまない。」

言いながら、飲み物を渡す少年。
うん、少年は良い奴っぽい。

「ちなみに、それは人食い草の樹液な。」

「ゴブッ」

「だから、詠春!!!

肉にかかるだろうが!!!」

そんで、金髪の少女は苛めっ子っぽいな。


「ねぇ、エヴァちゃん。

もしかして、コレってあまり人気がない?」

「いや、旨いとは思うが、アレが普通の反応だと思うぞ。」


そんなこんなで、色々と上手いもん(詠春曰くゲテモノ料理)を味わいながら、自己紹介をしていく。

どうやら2人は徹とエヴァンジェリンというらしい。
名前と容姿的に見て、徹はたぶん詠春と同じ日本の人だろう。

「よっし、それじゃ私の番だ。
サウザンドマスターのナギ・スプリングフィールドとは、私の事だ。」

あれ?
反応がいまいちなんだが…。

「ちなみに|紅い翼(アラルブラ)のリーダーかつ紅一点…なんだけど…。
知らない?」


「え、えぇ、知ってますよ。

荒らぶる薔薇ですよね。いや〜、そんな凄い人達に助けて

へっ?何エヴァちゃん?
荒らぶる薔薇じゃないの?
荒れる薔薇?それも違うって?」


「ナギ。子供に気を使わせてどうするんじゃ?」

「へん。良いもん良いもん…

コレから有名になっていくさ…。」

「壊滅的に似合わんな。その口調…。」

「うるさい詠春。あっち行け!!」

まぁ、そんな感じで紹介は終了。
ちなみに、無理やり全員分のサインを徹に渡してやった。

「今日は本当にありがとうございました。

それじゃ、エヴァちゃん、そろそろ行こうか。」

「そうだな。」


「しっかし、本当に良いのか?
何だったら、街まで送っていくぞ。」


「心配は無用だ。

あのくらいだったら、私だけでも何とかなる。」

「全く、エヴァちゃん…。
素直にお礼言わないとダメだよ。


まぁ、気持ちは嬉しいけど、オレ達も旅しているから、大丈夫だよ。
次合った時は、空飛ぶ豚を用意しておくね。」

「あぁ、楽しみに待ってるぜ。」

まぁ、そんな感じで2人と別れたわけさ。

ただ

「アル、どうしたんだ?

いつも変だけど、徹達とあってから、もっと変になっているぞ。

あと、詠春も2人の名前を聞いた時からちょっと変だし。」

アルの様子がずっと変だったのだ。
詠春はちょっと。

「おや、私が変でしたか?」

「おう、だって何時ものアルだったら

金髪幼女、ムッハーー

って叫んでいるはずだろ?」

「フフフ、貴方が私をどう思っているのか、1時間ほど問い詰めた方が良いかもしれませんね。

それで詠春。あなたは何を感じたのですか?」

「別に大した事じゃないんだがな。」

「それでも良いです。
どんな事でも構いません。」

「ちょ、ちょっとアル。
何を焦ってるんだ??」

本格的にアルの様子が可笑しい。
いつもの飄々とした様子からは考えられない程、今の彼には余裕がないのだ。

「ふぅ、すみません。
ただ、どうしても気になる事がありまして…。

詠春、それで何に気付いたんですか?」

「あぁ、オレの住んでいた国。
日本で、その『徹』と『ヘバ』っていう名前は結構有名なんだよ。」

「うん??

ヘバ?、いや、まぁエヴァと発音は似ているが……。」

「まぁ、そうだな。

エヴァンジェリンの方は、省略、更に発音が似ているだけなんだよなぁ。」

「それで?
それがどうして、貴方の国で有名なんですか?」

「幕末の時代、ありとあらゆる英雄の影に、彼等が登場している様だからだよ。」

英雄の影で登場する、結構薄い人間。
なんか、詠春とかってそういう感じになりそうだな。

「もっと詳しくお願いします。」

「まぁ、良いが、たぶん分からんぞ?

とりあえず彼等は随分と広い地域を渡り歩いて、で色んな人にあっているらしいんだ。
特に有名なのは坂本竜馬の暗殺を阻止した事とか、勝海舟の浮気に対して5時間説教したとかか?

他に、彼等の話というと、困っている時にフラッと来ては、1、2日程、適当に話をしながらのんびりとしていくっていうのが有名だな。」

「なんか、ムカつく奴等だな。」

だってよ、困っている横で、のんびりと紅茶とか飲みながら優雅に過ごしているんだろ?
迷惑を通り越して、ムカつくぜ。それ。

「いや、普通はそうなんだがな、ココが不思議な事で、彼の相手をしていると悩みが解決するらしんだよ。」

「はぁ?」

「別に、大した事を言っているワケじゃないんだ。
ただ、普通の会話。
誰でも知っている様な事とか、よくある昔話をなんとなく話しているんだけど、その言葉で良く閃きが起こるらしいんだ。

それで、いくつもの戦争を防いだらしんだから、面白いよな。」

坂本竜馬とか、勝海舟とかは知らんけど、なんか凄い相談役だったって事か?

「ふむ…。
という事は、貴方はその有名な方の名前と同じだったから、少し驚いたという事ですね。」

「まぁ、それもあるけど、少し面白いなって思っただけだ。」

「面白いとは?」

「いやね、その徹達が会った人達っていうのは、彼等と出会った後に有名になっていったんだよ。」

「えっ?

じゃ、私達も有名になるって事か??」

おっ、こりゃ本当にアイツに上げたサインの価値が上がるかも知らないぞ。

「まぁ、100年以上も昔の話だからな。
ただ、縁起はいいだろ??」

「ナギ、何か悩みとかは…ある筈がありませんね。」

「どういうことだ、コラァ。」

「では、詠春、ゼクトはどうですか。」

「特には。」

「わしも同じじゃ。

というよりも、どうしたんじゃ?
随分と幼子に執着するではないか?」

うんうん。
そこまで、執着する事はないと思う。

いや、確かにアイツ達の飯は上手かったし、徹は良い奴だったし、エヴァも面白い奴だったけど、そこまでアルが執着するナニカが2人にあるとは思えなかった。

「ナギや詠春はともかく、ゼクトすらも気付かなかったんですか!?」

「ちょっと待て。
気付くとは何にじゃ?」

「ですから、徹が気も魔法も全く使っていない事ですよ。

彼は、気も魔法も使わずに、何十人もの魔法使いから逃げていたのですよ。
少女と大きな荷物を抱えて。

しかも人間が、です。ある意味ナギ以上のバグですよ。」

いうと、ため息を吐くアル…。

まぁ、ぶっちゃけ

「どうでも良くねえか?

アイツだって、別に悪い奴じゃなさそうだし。」

「はぁ、ときどきナギが羨ましくなります。」

褒めるなよ、アル。

えっ?褒めてないって??


まぁ、そんなこんなで、この日は終わったわけだ。




それで、次の日




「何故ぇだぁああああ。

どうして、今日も巻き込まれ、って髪、髪が燃えぇええええ!!」

「まぁ、いつもの事だろ?。」

「何達観しちゃってるのエヴァちゃん。

諦めたら、そこで試合しゅうりょぉおおおぉおおお!!」

「別に、諦めてなどいないさ。」




あんがい再開は早かった。




posted by まどろみ at 00:42| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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