2012年03月30日

第三章 世界放浪編 その9     表

なんだかんだ言っていたけどさ、一応オレが女装している理由って、厄介事を引き寄せない様にって事だったよね?

それがさぁ

「なんで、こうなるのさぁああああ!!」

「日頃の行いだろ?」

現在、エヴァちゃんを抱えて、逃走中です。


犬の尻尾を踏み、逃げたら、盗賊のテリトリーで、さらに追われ、騒いでいたらドラゴンが目を覚ましてしまったらしく、ドラゴンにも追われ、そしてさらに、盗賊達がオレ等を捕まえようとして投げた剣みたいなのがドラゴンの足の裏に刺さってしまったらしく大きな声で鳴いて、ドラゴンの集団にも追われ…。



そして、一番不思議なのは、何故か全員でオレ等を追っているんだよ。

いや、普通さ犬とか盗賊とかさ、ドラゴンが来たら逃げるよね??
それが、何故か逃げる事なく…というか積極的に協力してオレ等を追い詰めようとしているワケよ。

うん。

「絶対、厄介事の度合い上がっているよね!?」

「うむ、そうだな。
後、徹。
もうちょっと、上手く走らないと、めくれるぞ。」

気にしている余裕がありません。

「もぉおおおお、いやだぁぁああああああああああ。」

叫びながら、猛然と走り抜けた。

もう、必至だよ。コッチは。
ただ、いかんせん走れば走るほど、追っかけてくる規模も増えていて…。

「意味が分からん!!!意味が分からん!!」

「凄いな、これは。
グリフォンにペガサス。あれはフェニックスか!!

ケルベロスまでいるだと!!

おい、徹見てみろ!!」

「見ている余裕何てないぃぃいいいいい!!」


なんとか、なんとか逃げきろうと、走り続けた先は、崖になっていた。
しかも、なんか破壊音っていうの?

凄い轟音と、砂煙、火も出ていた。

「なははは…。

こりゃ、無理かもしんなぁぁああああいぃぃいいいいいい!!!!」


『百重千重と重なりて走れよ稲妻』


「そう言いながらも、走り続けている所が私は好きだぞ。」


『また、大呪文か!!』


「ありがとぉおおおおおおおおおおおおおおお。」

もう、こうなったら崖からジャンプで飛び降りるぞ。
うん。

エヴァちゃんが魔法で浮かせてくれる事を期待しよう。


『いくぜ。』

『コッチもだ。』


崖まで、後少しだった。
うん、後50mもなかったと思う。

本当に、そんなもんだったんだ。

ただね、先ばかりを見過ぎて、足元を気にしていなかったワケよ。

何故か足場が、何千もの雷や、隕石が落ちた後みたいになっていたんだ。


まぁ、何が言いたいかというと。


躓いたんだ。

普通に、ちっこい小石に…。

「ぬおっ。」


そして、その後



『ラカンインパクトォォオオオオ!!!』

『千の雷!!!』


ちょっと不味いって言うほどの衝撃が襲ってきた。







ただ、不幸中の幸いっていうのかな?

オレ等を追っかけてきていた、過激すぎるストーカー達はさっきの衝撃に巻き込まれたみたいで、死屍累々。
まぁ、マジで死んではいないっぽかったので、とりあえずは一安心。


「って、何だ、こりゃ!?」

叫び声のする方向を見てみれば、やはりナギさんの姿が…。

どうやら今回も助けてもらったらしい。

「ナギさん。ありがと!!」

もう感謝感激だよ。
だって、あれだよ。
あの終わりの見えないマラソンをしなくても良いって事だよ!!

「お、おおう。
ていうか、てめぇ、誰だ?」

「何言ってんの??」

一昨日、助けてもらったばかりだっていうのに?
ボケた?

「おい、徹。
ナギの相手ばかりしてないで、こっちの相手もしろ。」

「ゴメンゴメン。

それで、エヴァちゃん。どう?
怪我とかは無かった?」

「無論。というよりも私は吸血鬼なのだか」

「て、テツぅ!?」

「喧しいぞ、鳥頭。」

いやいや、ダメだってエヴァちゃん。
何十回と助けられている命の恩人だよ。彼女は。


「いい女だ…。」

ぽつりと知らない声が響いた。

その主を見ると、凄い筋肉がいた。
うん、こりゃやばいって感じで筋肉だ。

丁度、目線の辺りにある腹筋は、ボコボコだった。
男に生まれたからには、少しこういうマッチョに憧れる事ってあるよな?

少なくとも、オレはちょっと憧れていた。


そのデカイ人がこちらに歩いてきた。

「なんだぁ?

戦っていて、ようやく私の魅力に気付いたってか?

ただなぁ、残念だけど私のタイプじゃ

って、何も言わず通り過ぎんなぁああ!!!」

「ふふふ。残念だったな、鳥頭。

このデカイ奴は見る目があったというワケだ。
ただな、非常に残念だが、私には既に心に決めた…おい、何故私も通り過ぎる?」


そして、オレの目の前に腹筋が来た。

「俺はジャック・ラカンだ。
名前を教えてくれ。」

「オ…僕?
僕は村重徹。」

将を射んとせば先ず馬を射よ作戦だろう。

ナギさんかエヴァちゃんか、どちらか分からないが、とりあえずどちらかに惚れちゃったラカンさんは同じ男であるオレに頼んでいるんだ。
惚れた女性を紹介してくれと…。

意外とオレはこういうのに、鋭いからな。
うんうん。

確かに、ナギさんは文句も言わずオレ達を助け続けてくれるカッコイイ女性だし、エヴァちゃんもちょっと素直じゃないけど、根は凄く良い子だ。

ただなぁ、ナギさんはともかく、エヴァちゃんとラカンさんって犯罪チックだよな…。

というか、アレだな。
父親の心境っていうの?

エヴァちゃんは、凄い良い子だから、エヴァちゃんを選んで欲しい様な。
エヴァちゃんに離れて欲しくないから、選んで欲しくない様な…。

複雑な心境だ。


ただ、もしエヴァちゃんの事だったら、一発ラカンさんを殴らなくちゃいけないんだけど…。
絶対効かないだろうな…。

とりあえず、筋トレをするべきか?




posted by まどろみ at 00:43| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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