2012年03月30日

第三章 世界放浪編 その11    裏

「お前、バカそうだな。」


ガトウに、呼ばれ本国首都までワザワザ出向いたら、協力者にあって欲しと言われ、会った男。

それが今私の顔を覗き込んでいる、この失礼な男だ。

ウェスペルタティア王国の、アリカ王子。
鋭い眼、白い肌、そして綺麗な金髪。
見た瞬間、ズキューンってきたよ。何せモロに好みのタイプだ。

だと言うのに、最初の言葉が『お前、バカそうだな。』だってぇ!?

「あぁ〜ん、てめぇ。
喧嘩売ってんのか!?」

王子だろうが、なんだろうが売られた喧嘩は買うぜ?

「しかも、キレやすいと…。」

ム、ムカつくぅぅううううう。

「ぶっ殺す。」

「全く、言葉使いもなっていな」




「はいはい、そこまで〜。」
間に入って来る、ちっこい影。

その声は、かなり聞き覚えがあり…。

「徹!?
最近見ないって思ってたら…。
なんで、お前がココにいるんだ!?」


「ん?
まぁ、いろいろ会って…。

というよりも、アリカはナギさんに頼る側でしょ?
なのに、あんな風に喋っちゃダメでしょうが!!」

「し、しかし」

「言い訳はしない!!
そんなんじゃ、いつになっても友達が出来ないよ!!」

「いや、俺にはテツがいれば。」

「そう言うワケにもいかないでしょうが。
だいたい──」


何やら、長くなりそうなので、徹の傍に居たエヴァちゃんを手招きをして呼ぶ。

ちょっと不機嫌そうな顔だったが、来てくれた。

「どうしたんだ?鳥頭。」

「いや、一体どういう状況なのかな?って思って。」

完璧に委縮してしまっている王子さんを見る。

「徹に懐いている。」

「いや、アレは懐いているというよりも…。

もしかして、ラカンみたいに徹の事を」

「いや、奴は徹が男だと知っている。

忌々しい事に、一緒に風呂にも入っていたしな。」

徹と王子さんが一緒に風呂か…。
なんか、それは非常に危なそうというか



ジュルリ



…ちょっと待て、私!!

へっ!?
なに、さっきの

いや、確かに可愛い系の徹と、綺麗系の王子さんはぴったりだと思…。

ぴったりってなんだ!?

なんなんだ!?一体。

不味い。不味いぞ!?

ジャックか!?
ジャックのせいか!?

そうだ、そうに違いない。
ジャックが徹にアプローチかけてるせいで、私も何か変な感じになっちまっているに違いない。

つ〜わけで

「おい、ジャック。
責任とって、私をなお…せ…。

アレ?
なぁ、エヴァちゃんジャックは何処に行った?」

「エヴァちゃん言うな。

ジャックはあっちに行ったぞ。」

指さす方を見ると、徹に喋りかけているジャックが…。

まさに修羅場…。


「アル!!!

カメラだ。カメラを寄こせ!!」

「どうぞ。」


〜side エヴァンジェリン〜



「はぁ…。」

カメラを連写している鳥頭のせいで、自然とため息が出てしまった。

白男と筋肉。
こいつ等のせいで、私が徹と過ごす時間は確実に減っていた。

しかも、一番勝負所の風呂でさえも白男のせいで週5回となってしまったのだ。
非常に忌々しい。

「金髪幼女、ムッハー…。

ため息と幸せが逃げますよ。」

言ってくる優男…。

「お前な…。

毎回毎回、会うたびに何を言っているんだ!?」

「金髪幼女、ムッハーと言っています。」

「そういう意味じゃない!!」

「冗談です。

これは、ナギがイメージした私を忠実に再現しているだけですよ。」



「…ガトウ、詠春、一緒に飲みにいかないか?」

なんか、無性に飲みたい気分になった…。

「付き合うぜ。エヴァンジェリン。」
「あぁ、俺も行くよ。」

出来れば、徹も共に連れて行きたいが…。
徹が来れば、間違いなく他の者も着いて来るだろう。

流石にそれは、看過出来ん。

「そういえばガトウ。
最近、胃に優しい胃薬を見つけたんだが。」

「おっ、それは良いな。後で教えてくれ。
俺も、がっつりと効果がある奴を見つけたからな。後で教えてやるぜ。」


今日は全てを忘れるくらい飲む事にしよう。



posted by まどろみ at 00:44| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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