2012年03月30日

第三章 世界放浪編 その19    裏

第三章 世界放浪編 その19    裏

『フフフ。
ナギ、全く驚かれますよ。貴方には。
貴方はいつも私の予測を』

『人の話を聞けぇ!!!』

等々、向こう側は相当騒がしかった。

「ハハハハ……。

とりあえず、全部終わったよ……。
姫子ちゃんは、テツが救出してくれた。」

そして……お師匠は……。

『こら、エヴァンジェリン。やめなさい!!

って、ラカン!?
どうして起き上がって!?

って、何処に行こうとしているんですか!?
あぁ、もう!!!!!』

向こう側では、かなり騒がしい。
いつもの、その騒がしさ……。
その、何気ない『いつも』が、お師匠がいなくなった事を一層際立たせた。

「……とりあえず、詳しくは合流した後で話すさ。」

それまでの間に、色々と整理しなくちゃいけねぇしな。




その後、傷で動けなかった私達は救出され、救護施設へと入れられる事になる。
施設の設備が、かなり良かったため、2時間程度で、日常生活に差し当たりのない程度には回復が出来た。


〜side アリカ〜



戦争が終わった。
この報告は、一気に知られわたり、皆が浮かれ、祭り気分であった。

連合と帝国。
殺し合った仲であるため、複雑な心境である事は違いないが、それでもお互い歩み寄ろうとしていた。
お互い、相手方に恨みはある。

それでも、異常なほど浮かれる事によって、彼等は、それを忘れようとしていた。

これは、民達の鋭い感覚というのもあるだろう。

普通だったら、ここまで簡単に歩み寄ろうとはしない。
ましてや、つい数十日前まで戦争をしていたのだ。

ただ、彼等は何となく感じていたのだ。
この戦争に、どうしようもない気持ち悪さを、何かが違うという違和感を。
だからこそ、歩み寄ろうと考えられるというのもあるのであろう。

街が一望できる広場へと辿りつく。

そして、そこには……


「テツ……。」

何処か、憂いを帯びた目で空を見つめるテツがいたのだ。

「おっ、ハロー。」

振り向くと同時に、笑顔を振りまき始めた。

「この騒ぎがなんなのかって思ってたらさ、なんと戦争が終わったからだってよ。
いや〜、オレってば世間に疎いせいか、戦争が起きていたって事すら知らんくてさ〜。」

彼は、道化のふりをし続ける。
まるで、それが義務とでも言うが如く……。

「テツ。」

「へっ??
あれ??

……うん。なんで抱きつかれてるの?オレ。」

既に、タガは外れていた。

「テツ……。
俺と共に来てくれないか……。」

何かを、背負っているテツを楽にしてやりたい。
危険な状況である、自分を支えて欲しい。
共にいたい。
自身の望み、彼の幸せ。

膨大な量の思いが俺の中を渦まき、矛盾を生じさせている事を分かりながらも、俺はテツに願う。
その願いが、自分本位の物と、気付きながらも、俺は止める事は出来ないでいた。

「オレは」

テツがゆっくりと、言葉を紡いでいる途中に

「何をやってるんだ!?」
「おい、コラッ。
モヤシ野郎!!!!」

予想外の事が起きた。

「いやっ、こ、これはだな……」

「言い訳は良いから、さっさと手を離せ!!!」

そ、そうだ。
とりあえず、テツを離さぬと、面倒な事というか、非常に恥ずかしいというか

「俺が一世一代の大告白をしようって時に……この、モヤシ野郎は……。」

「って、貴様はまだプロポーズをする気なのか!?」

「応、もちろんだとも。
それでな、エヴァの嬢ちゃん。
どんな所が良いか、アドバイスが欲しんだが……。」

「えぇ〜と、俺はこれで。」

「おっと、アリカ。
逃がさねぇぞ。テメェには聞きて〜ことがあるからな。」

言いながら、俺の襟首をもつラカン。
無理やり逃げようとするのだが、ビクともしない。

助けを求めるために、紅き翼の面々の方を向くが

「なぁ、詠春。
俺さ、旅に出ようと思うんだ。」

「良いな。
俺も丁度旅したい気分でな。」

「フフフ。
きっと大丈夫ですよ。

きっと、テツとアリカは幸せになれますよ。

だから、マスター。安心してください。」

「マズイ。アルの目が、何処か遠くを見ちまっているよ!!」

「むぅ……」

向こうの方が、大変そうだった。
というより、何故かアスナに睨まれているんだが……どうしたんだ??



posted by まどろみ at 00:49| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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