2012年03月30日

第三章 世界放浪編 エピローグ

アリカ・アナルキア・エンテオフュシア


歴史的悪人と言われ、彼の名が一番初めに出てくる人間は、けして少なくはないであろう。
「災厄の王」とも呼ばれた男。
彼こそが、かつて魔法世界を二分化した戦争、『大分裂戦争』を引き起こした張本人である。

この戦争では、紅き翼と言った英雄をだす一方で、彼、アリカ・アナルキア・エンテオフュシアのような、悪を生みだした。
いや、戦争によって生み出されたというには少々語弊がある。
なぜならば、彼自身が戦争を引き起こしたからだ。

当時、彼は賢王と称えられていた、父王を大分烈戦争の混乱を利用し、殺害。
オスティアの王となる。

彼は父が「完全なる世界」の傀儡であったため、クーデターを起こしたと後々語るが、当時のメガロメセンブリアの調査結果から極めてその線は薄いといえるであろう。
ただし、不可解な点が多々あり、様々な研究が行われている。

書物に載っている事として、まず彼が大分烈戦争を引き起こしたと言う事。
彼が完全なる世界、紅き翼の両方と関わりを持っていた事。
そして、大分裂戦争を終わらせるのに、彼の力がなければ不可能であったという事である。






アリカは、幼い頃から優秀な人間であったが、常に無表情であったと伝えられる。
その表情から、なににおいても興味を持っていなかった。

その無表情は有名であり、仮面と呼ばれていた。

人との関わりも無く、王族としてどうしても出なくてはいけない状況にならない限り、彼は表へと出る事は無かった。
これは、自身から出なかったのか、それとも出させて貰えなかったのか。
その辺りは謎であるが、閉ざされた空間により、彼の精神は歪になってしまった。

常々聞かせられるのは、自身が後の王になると言う事。
それと、王になるために強制される勉学。

彼の世界はそれだけで占められていた。

それゆえ、彼は自身が王になるべく存在。王にならなくてはいけない存在だと思いこみ始める。

年を重ねるごとによって、彼のその思いは歪んだ形で強くなる。


そんな時、彼は『完全なる世界』を知る。
当時から、王になるための勉学をしていた彼としては、その組織を掌握する事は、造作もないとは言えないが、可能であったのだろう。

帝国と、連合を裏で操る『完全なる世界』。
それを、さらに裏で操りながら、彼は大分裂戦争を起こした。

その混乱に乗じて、自身が王となるために。

だが、途中で綻びが起きる。
『完全なる世界』が暴走を始めたのだ。

そして、『完全なる世界』が求めたのは、魔法世界の消失であった。

流石に、それを見逃す事は出来なかった。
彼は、王になりたいのであって、混乱を望んではいなかったのだから。

紅き翼が得た、完全なる世界が裏で操っている証拠を手に、帝国の第三皇女と同盟を結ぶ。
そして、孤立した完全なる世界を攻めに入った。


戦後、アリカはメガロメセンブリアにより、裏切りの証拠をつかまれ、ケルべラス渓谷にて処刑される事となる。









『世界の悪人』より一部抜粋


posted by まどろみ at 00:49| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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