2012年03月30日

幕章 赤き翼編 その2

〜side 徹〜







アスナちゃんとエヴァちゃんとお出かけ中。

あまり笑わないアスナちゃんを、どうにか笑わせようと頑張っていたんですよ。
ソフトクリームを食べたり、2人からアーン攻撃を受けたり。

交代で肩車をしたりして。
結局笑わせる事は出来なかったけど、アスナちゃんは楽しそうだったから、とりあえずは良いかな?

なんて思って、そのまま帰宅しようと思ったら……。

何故か兵隊さん(多分800人弱)に囲まれてしまいました。

右を見る、全身鎧を着た兵隊さんがいっぱいいた。
左を見る、全身鎧を着た兵隊さんが、やっぱりいっぱいいる。
前と後ろは省略。
ちなみに、上には大きな戦艦がいると、肩の上にいるアスナちゃんが教えてくれた。

「村重徹、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。
戦犯者、アリカ・アナルキア・エンテオフュシアの重要参考人として、ご同行願いたい。」

一番、角の多い兜をかぶった兵士さんに言われる。

『ご同行願いたい。』
分かりやすく言うと、『一緒に来て。お願い。』って感じなんだけど……。
絶対強制だよね!?これ!!

「テツ。どうするのだ?
全員吹き飛ばそうか?」

「むぅう。」

「いやいやいや、何物騒な事言っているの!?
って、ホラ!?エヴァちゃんの発言のせいで、皆構えちゃったじゃん!?

多分だけど、アスナちゃんも睨んでるよね!?
エヴァちゃんと比べたら可愛らしい反抗だけど、あまり相手を刺激しちゃだめだよ。」

随分とゴツイ槍っぽい奴をオレ達に向け始めるし。
しかも、なんかこの人達って、公務員みたいなんだわ。
流石に、国家を相手にするのは無理です。

エヴァちゃんは、兵隊さん達をけん制するかのように、両の手に、なんか黒くて渦巻いた奴を出してるし……。
顔は見えないけど、多分アスナちゃんも睨んでいると思う。

「はぁ、とりあえず、大人しく付いて行くんで、さっさとしちゃってください。
エヴァちゃんも、それをしまう。」

「いや、だが……。」

エヴァちゃんはエヴァちゃんなりに、オレを守ろうとしてくれているのは分かるし、非常に嬉しい事ではあるんだけど……。

「まぁ、大丈夫だから安心して。」

言うとエヴァちゃんは両手のダークマタ−っぽい奴をしまった。
とは言っても、未だ兵隊さん達を睨んだままなんだけど……。



〜side ナギ〜



「くそっ!!
やられたぜ!!!」

叫びながら、壁を殴る。
肉体強化していない拳が僅かに割れ、血が流れた。

「落ち着きなさい。ナギ。

ほら、手から血が出てるじゃないですか……。」

言いながら、私の手に治療の魔法をアルがかける。

「こんな状況で落ち着いてられるか!!」

メガロメセンブリア元老院に拘束されているのだ。
正式には、護衛と言う名の拘束である。

アリカが、『完全なる世界』と繋がっている疑いから、拘束。
さらに、アリカが、紅き翼の抹殺を依頼したという情報から、紅き翼の護衛という名目で、閉じ込められているのだ。

やろうと思えば、ココから逃げ出す事なんて簡単なんだけど、いかんせんアリカという人質がいる。
監視もされているみたいだから、何か不穏な行動をとりゃ、アリカの命が危ない。

「だいたい、なんでアイツが拘束されなくちゃいけないんだ!?
アイツが、世界を救ったも同然じゃねぇか!?」

「アリカ王が、邪魔だからだろうな。」

紫煙を吐きだしながら、ガトウが呟いた。
邪魔?
政治的な実力とかは全く分からんが、アイツが民の事を第一に考えているって事ぐらいは分かる。
そんな、アイツが邪魔?

「どういう事だ?」

「完全なる世界という敵をいち早く見破り、それと繋がっていた父王をクーデタによって殺し、さらに戦争の終了にも大きく貢献したアリカ王
一方のメガロメセンブリア元老院は、完全なる世界という敵を見抜けなかったどころか、組織に加担していた人間が多い事を世間に見せつけちまったんだ。

出る杭を打っておかないと、自分の身が危険だからな。だからこそアイツ等は焦って、こんな強引な方法で事を進めているんだろうさ。」

「それこそ、可笑しいだろ!?
そんなの、自分がワリィだけで、アリカは何も悪くねェじゃないか!?」

「世の中そんな事ばかりですよ……。

しっかし、まぁ〜呆れますね。
500年前に似たような事して、テツに潰されかけたっていうのに……。

あの人達の恐ろしさを忘れちゃったんですかねぇ?」

一人、焦る様子なく何時もの笑みを浮かべながら言い放つアル。
っていうか

「はぁ!?」

いや、ちょっと待て?
潰した!?
そういえば、テツを危険視して、深度Aにテツの情報を入れているって話をラカンが言っていたな。

個人の力でMM元老院を潰すとか、そりゃぁ〜危険視されても仕方ないわな。

「まぁ、そんなワケですから、多分大丈夫でしょ?

とりあえず、今は英気を養いましょう。
扉の外で聞き耳立てている監視さんにでも頼めば何でも持ってきてくれそうですし。

とりあえず、私は30冊ほど本をお願いします。
そうですね〜、夜の魔法が多く書かれた本が良いですね〜。エヴァに教えてあげないといけませんし。フフフ。」

「あぁ〜、それだったら俺は、煙草と胃薬頼む。
煙草の銘柄は、イニヤサシクっていう奴な。
胃薬はあるだけ、全部の種類を持ってこい。ついでに胃に良い薬草類と、それをすりつぶす奴も一緒に頼むぞ。」

最後の一本を吸い終わったガトウは空になった箱を悲しそうに見ながら注文をし始める。

「あっ、胃薬は俺の分も頼む。」

それに、便乗する詠春。
最近、2人とも胃薬マスターを名乗り始め、全国のストレスで胃で悩む人達から崇められ始めているだとか、何とか聞いたが何処まで本当かは分からない。

「だったら、俺は酒と、金。」

滅茶苦茶、俗に染まっている事をいうラカン。
とりあえず、金は却下された。

「なんだよ。ケチだな〜。」

「それじゃ〜、僕は食べ物を。
あっ、師匠、後で訓練よろしくお願いします。」

ちゃっかりと頼むタカミチ。
一番まともだ。


「っていうより、お前達、テツっていう言葉が出たとたん落ち着きすぎだ!!」

「まぁ、落ち着け。ナギ。
いや、だってよ、こういうややこしい状況での頭脳戦はテツの得意分野だろ?」

「という事です。

私達に出来る事は、テツが戦力が必要だと言った時に力を貸すぐらいです。
故に、今は英気を養う事ぐらいしかできないですよ。」

アルが言っている事は間違いではない。
間違ってはいないのだが、やはり不安になるというものである。

恐らく、全員が同じ事を思っているだろう。
いくら、テツを信頼しているとは言えども、やはり不安なのだ。

だからこそ、バカをやる。
まぁ、基がバカというのもあるが。それでもバカをやって、少しでも不安や無駄な緊張をほぐすのだ。

「よし、って事でタカミチ。
暇だし訓練やるか。」

「はい。よろしくお願いします。」

「フフフ。なるほど。
この魔法は要チェックですね。

エヴァに教えましょう。」

そう、こうやって能天気にしながらも、きっと内心ではかなりの不安が……

「むむっ。

この薬と薬と組み合わせれば……。
すまん、ガトウ。訓練ついでに、無音拳ですり潰してくれ。」

「しゃ〜ね〜な。」

「あっ、アル。

そういえば、頼みたい事があってだな〜、俺を女にする魔法の開発をしてくれないか?

いや〜、テツとの子とかも、欲しいな〜って思い始めてな。」

不安に思って……

「フフフ。ダメです。

テツはエヴァの物ですよ。」

「なっ!?

意外な伏兵が!?」

不安に思って……。いるよな?


posted by まどろみ at 01:01| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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