2012年03月30日

幕章 麻帆良編 その6

〜side タカミチ〜







「よし、タカミチ。
今から、エロ本を買いに行くぞ!!」

授業が終わり、放課後になったとたんに、徹さんが放った。

しょっぱなから、飛ばし過ぎです……。徹さん……。
しかも、大声で言ってくるから、教室に残っている生徒からはニヤニヤだったり、若干の嫌悪感を抱いた様な視線が向けられている。

「おい、こら徹。

お前、一応未成年なんだから、先生の前で堂々と言うのはやめなさい。」

一応、注意する先生。
とは言っても、先生も男。

思春期特有の抗いがたい性的欲求を同じように経験しているためか、しっかりとした注意は出来ていない。
そもそも、自分の前で言うな、と言っているだけで、買うなとは言っていない。

「分かりました。

先生に言わず、見つからない様に、こっそりと買ってきます。」

どっと、クラスが沸く。
先生は呆れた様な顔。

「よし、先生の了承も貰った事だし、さっさと行くぞ。

今日のために、色々と下見もしてきたんだからな。」

「一体、何をしているんですか!?」

思わず、突っ込んでしまった。
いや、だって普通は突っ込むでしょ?

「後、徹さんも知っているでしょ?

今日も、エヴァンジェリンの所で修行があるって。」

声を落としながら、話す。

徹さんが、一時間が一日になるエヴァンジェリンの別荘を使う事を禁止したせいで、纏まった修行時間が取れないのだ。
だから、少しでも時間を無駄にしないように、切りつめて行うしかない。

「あっ、エヴァちゃんにはしっかりと言っておいたから大丈夫だよ。」

「え〜っと、なんて言ってきたんですか?」

嫌な予感がビンビンするんだけど……。

「そりゃ、勿論。

タカミチとエロ本を買いに行ってくるって」

ホント、何してんですか、徹さん。

というか、エヴァンジェリンもエヴァンジェリンで、どうして了承したりするかな?

「あっ、そうそう。
エヴァちゃんから、コレを渡せって言われてたんだっけ。

ほれ、タカミチ。」

そう言いながら、徹さんから渡されたのは、シンプルな封筒だった。
封筒を開けると、中から手紙が出てくる。

たぶん、今日休むため、夜やる自主練用のメニューが書かれている物であろう。

軽く、目を通す。

真剣に目を通す。




とりあえず、目を擦り、再び目を通す。

計三回ほど確認をしたが、書かれている言葉は何も変わっていなかった。



『テツに、10歳ほどの金髪の少女が出ている、アダルトな本を買わせろ。


エヴァンジェリン』



流石に、そりゃないって……。

「おっと、忘れるとこだった。

こっちは、明日菜ちゃんからの手紙らしいぞ。」

そう言われ、シンプルな封筒が渡される。


出来れば、開きたくないなぁ……。
でも、まぁ、見なかったら見なかったで、後で明日菜ちゃんに文句言われそうだし……。

えぇ〜い。

『徹に、明るい色の髪の毛で、オッドアイの女性が出ている、アダルトな本を買わせて。

※ロリ関係だと、興味がエヴァに行くかもしれないから、15歳前後が理想。

                                 
神楽坂明日菜』
                                 
うん、想像通り過ぎて涙が出てきそうだよ。

徹さんに引っ張られながら、チョッピリ僕は涙を流した。







PS

エヴァンジェリンに言われた本。
10歳程の金髪の女性が出てくるエロ本は、日本では売っていなかった。

素直に、それを報告した所、特にお咎めもなく終わった。

「日本にはない……。

だったら、外国から持ってくる事は出来るのか?
じじぃにでも頼めば……」

去り際に、エヴァンジェリンが零した言葉は聞こえていない。
聞こえていないって言ったら、聞こえていない。



PS(パート2)

明日菜ちゃんに言われた本。
明るい色の髪の毛で、オッドアイの女性が出ているエロ本は余りに、条件が多く、細かかったため、売っていなかった。

素直にそれを報告した所、「そう。」とだけ、返事があった。

「やはり、私の身体は希少価値。

もう、これは私自身の身体を使って、徹の好みを変えて行くしかない?
でも、馴れられるのは危険。
エヴァの二の舞になる可能性がある……」

僕は、何も聞こえなかった事にしておいた。

とりあえず、徹さんが大変な目にあわない様に祈っておいた。



PS(パート3)

徹さんは、一切のエロ本を買わず、ただ僕に買わせようとするだけだった。

「だってさ、最近タカミチってば、追い込み過ぎだったからね。

たまには、こうやってバカやるのも良いかなぁって思ってさ。


エロ本??

あぁ。
そりゃ、エヴァちゃんや明日菜ちゃんと暮らしてるんだからね。
オレが買うワケにもいかないっしょ。」

徹さんの、あまりの普通の反応に、涙が出そうになった。
あぁ、詠春さん、ガトウさん……。

貴方達が胃薬を手放せなくなったワケ、分かりました。



posted by まどろみ at 01:07| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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