2012年03月30日

幕章 麻帆良編 その10

〜side 超鈴音〜







昔、ココでは未来とでも言うべきだろうネ。
そこで私は天才という言葉を欲しいままにしてきたネ。
10代にして、タイムパラドックスを矛盾のままにも打ち破る方法を発見し、それをタイムマシンに組み込む事に成功したヨ。
その改良したものが、今私の持つカシオペアネ。

客観的に見ても、コレの開発が出来た私は確かに天才だろうヨ。
少しばかし、自意識過剰のような考え方だガ、自分を普通などと評価したら逆に文句を言われるネ。
まぁ、私が自意識過剰なのか、否かなどはどうでも良い事ヨ。

とにかく、周りからは天才と言われ続け、解けぬ物などないと評価されてきて、未来からこの時代にやってきた火星人。それが私ネ。

天才といわれた頭脳。
そして、未来から持ってきた情報。
そんな大きなアドバンテージを持ちながらも、テレビを前に頭を抱える様子は、きっと私を知る者であったら、驚愕するネ。間違いなくヨ。

難しいクイズ番組に頭を悩ませているわけでも、ニュースの専門家が言っている事が分からないというわけでもないネ。
その番組は視聴率が30%を超え、幼い子でも知っている様な人間を題材にした物ヨ。
普通であれば、頭を悩ます必要が殆どないような番組ネ。
ましてや、天才と呼ばれる頭を悩ますはずなどは無い筈ネ。
いや、もしかしたら天才故にこの番組から、世界の発生へと思いを巡らせ頭を悩ませている可能性はあるが、今の私には、世界の起源に思いを馳せるような余裕は無いヨ。
ただ単純に、タイトルの意味が分からなかったからであるヨ。

別に、タイトルに深い意味が込められており、それ読み取ろうとしているワケでないネ。
深い意味もなにも、たった数文字。
さらに、理解できない部分は、たったの一文字ネ。
そこから読み取れる情報はあまりにも少ないし、もし何らかの意味があったとしても、それは重要ではないヨ。

頭を抱えている私の前に、テレビはでかでかと頭痛の種を映し出していたネ。


『大河ドラマ    徹』




大河ドラマ。
確か、日本史に基づいたドラマと記憶しているヨ。
つまり、徹というのは、一応存在した人間という事になるネ。

常識並みに日本史を知っていると思い込んでいた私としては、全く聞き覚えの無いこの人間の名前を見て、随分とマイナーな人間を題材にした。
とぐらいにしか思っていなかったヨ。
そう思っていたんだガ、馬鹿レンジャー全員知っていたネ…。

明日菜サンに至っては、思い人と同じ名前で、かなり興味があったらしく、かなり色々と知っていたヨ。
その知識は、ハカセや夕映サンの追随を許さず、唯一渡り合ったのが、亜子サンだけだったネ。
ただ、別に歴史が特に好きでもない亜子サンがあれほど詳しかったというのは、不思議だったが、別にどうでも良い事ヨ。

問題なのは、殆どの人間が知っていることを、私の知識に入ってこなかった事ネ。

未来で、わざわざこの時代の小中高の教科書を取り寄せ、一通りの勉強をやり、さらにこの時代の流行や常識をしっかりと身につけたにも関わらずヨ。
確かに、未来の情報は歪められている可能性もあるであるヨ。
だが、流石にココまで有名な過去の偉人の存在自体を消すような事はまず無いネ。
というより、あり得ないネ。
いや、もしかしたら徹という英雄のスキャンダルが見つかり、人気が無くなっていったという可能性も無くは無いのだガ、だからといって当時の資料に徹の名前が存在していないのもおかしいネ。

未来から見た過去というのは、外から何らかの力を受けない限り、その内容は変わる事はないネ。
過去の定義や、外の定義など、夕映サンが非常に好きそうな議論を、今繰り広げる必要はないネ。
とりあえず、言える事は、私がココへ来るよりも前の過去が変わるはずがない、ということネ。

理論上はそうであるはずなのに、変わってしまった過去。
一体、どういう事ネ?

考えられる可能性を、頭に巡らすが、その殆どが非現実的な物ばかりヨ。
テレビの映像を見ながら、考えを巡らす。












……はっ!?
意外と面白くて、普通に見ちゃったネ。

というか、これは卑怯ヨ。
徹という存在は誰もが知っているが、彼の幼少時代や、彼と常に共にいる、少女、ヘバちゃんとの出会いもまるで分かってないネ。
ヘバちゃんが洩らした言葉から、徹に救われたらしいというのは分かっているのだが、それ以外は一切分かっていないヨ。

そんな中、一話目は、外国からヘバちゃんと共に、日本へ密輸してくる話ヨ。
完璧な番組側の創作なのだが、普通に面白かったヨ。

というよりネ、大河なのに、徹という存在が滅茶苦茶なためか、なんか色々と凄かったネ。

一応、ココでの知識を補完、修正する必要があったため、徹という存在について調べてみたら、信じられないような事実が、山のように出てきたネ。

切腹を命じられた回数9回、武士の誇り云々で殺されそうになった回数15回、逃げ出した回数10回、他の者に助けられた回数3回、後は死んだふりとか、病気のふり、適当に言い包めたりなどなどネ。
絶対嘘ヨ。コレ。

そう思いはするのだが、コレ全部証拠があるらしいヨ。


逆に、証拠がないものは数に含めていないらしいネ。つまり、多分もっと殺されかけているはずヨ。
当時の武将の地位や、徹本人の地位を考えるに、彼、本物に滅茶苦茶過ぎるネ。

ちなみに、ネットでは、『日本一番有名なロリコン』、『ロリコン英雄』として名高いヨ。
しかも、ヘバちゃんの容姿は、金色の髪、白い肌。つまり白人ヨ。
故に、『金髪幼女の開拓者』(二重の意味を含めているらしいが意味は不明ヨ)としても、有名ネ。

とりあえず、私の知っている歴史と、色々な物が変わっているという事は調べていくうちに自然と分かったヨ。

クラスメイトの様子が調べてきた情報と違ったから、ちょっとした違和感は確かに感じてはいたヨ。
実際に会うのと、情報とでは差が出るのは当たり前と思い、多少の違和感は仕方ないと思い込んでいたが、そうではなかったネ。

事実問題、未来の情報があてにならないというのは、非常に大きな問題ネ。
クラスメートの人間、世界の様子というのは、未来の情報と、大きな差はないヨ。

だからといって、未来の情報をそのまま使うというワケにはいかないネ。
未来での情報がある故に、固定概念が出来、失敗するという可能性も大いにあるからネ。

カシオペアの反応から、ココが私の居た未来と直結しているというのは事実ネ。
つまり、ココでの計画が成功すれば未来を変える事は出来るヨ。
過去の改変と言うイレギュラーが起きた理由は、全然分かっていないが、それだけは分かったネ。

未来の情報があまりあてにならないと言う、この状況下で未来の改変を巧く出来ないかもしれないネ。
……いや、結局私の計画、『麻帆良祭の熱気を用いて、旧世界へ魔法をばらす』
コレを行った後、未来の情報はあてにならなくなるヨ。

その時期が少しばかり早くなっただけネ。
未来の技術、そして私の頭脳。
資金や、人脈を伸ばす必要があるが、私が巧くやれば、あの未来は、巧く変えられるヨ。

麻帆良祭を利用するにあたって、近衛近右衛門、高畑.T.タカミチ、そしてエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。
この3人の対処が成功の鍵ネ。

そして、その中で一番与し易いのは、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。
正義よりも、悪の方が、私には都合が良いネ。
さらに、私の持つデータの正確性に疑問はあるが、麻帆良にいるという時点で彼女の悪は、ただの悪ではないヨ。

つまり、約束さえ取り付けれれば、彼女の助力は期待できないまでも、彼女の妨害がなくなるヨ。
これは、非常にデカイネ。

私にしか準備できないもので、彼女に必要と思われる物。
未来からずっと考えていた物ネ。

幸いと言うべきか、歴史の通り、エヴァンジェリンは結界によって普通の女性と変わらない身体能力になってしまっているネ。
その弱体化と、人形使い(ドールマスター)としての技術を考えると、やはりロボットを与えるのが一番良いと思うヨ。

エヴァンジェリンと同じクラスに入れるように、ガイノイドタイプに設計を行い、彼女がロボットとばれない様に、認識阻害を彼女のコアに組み込む……。
とりあえず、考えうる技術的な問題はないネ。

もし、エヴァンジェリンが別の要求をするなら、それもそれでよしネ。
明日にでも、直接エヴァンジェリンに協定を提案するネ。

こちら側のメリットは、彼女の強力な力を私に向けない事。
あちら側のメリットは、力のない彼女をサポート出来る、優れた従者の提供。

出来れば、向こう側から私になんらかしらの要求をしてくれば、都合が良いのだが、そうも言ってられないネ。





とりあえず、明日菜サンに大河ドラマのダビングを頼みに行ってから、明日の協定について、細かい所を考えるネ。




posted by まどろみ at 01:09| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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