2012年03月30日

幕章 麻帆良編 エピローグ



幕末において、活躍した人間である。
ここで、著者は人間と書くべきか幕末志士と書くべきかで大いに悩み、あえて人間と書いた。
これが正解か否かは、人によって代わるであろう。

苗字はあるのかないのかすら不明。
生まれも不明。
彼が表舞台に出るまで、どういった事をしてきたかも不明。(ただ、海外にいたと言う事はヘバの証言から分かっている。ヘバに関しては後ほど記述する。)
さらに、死因所か、彼が最後に埼玉辺りで見つかった後の消息不明。

という、不明ばかりの人間である。
事実、彼が何を行ったか、はっきりとしているのは、たった5〜6年程度。
だというのに、今日徹という男の人気というのは、異常なほどに高く、日本人で一番初めに思い浮かべる偉人が彼だと言う人もけして少なくないであろう。

こういってしまっては何だが、徹は武士でも何でもない、ただの人間である。
畑仕事をしたり、釣りをしたりと、色々とやっていたようではあり、彼が何者かは不明だが、武士でないというのは間違いないであろう。
刀も持たず、金も全くなく、さらに後ろ盾は皆無。
まぁ、それらは当たり前であろう。
何せ、彼等は密航したのだ。
その密航してきた理由を問いた所

『ヘバちゃんが俺の故郷を知りたいって言ったからだけど。』

と返ってきたらしい。
この答えを聞い人間は皆、徹という男の器がでかいのか、それともただの阿呆なのかで、大いに戸惑ったという記録が残っている。

彼を幕末志士と書かず、人間と書いた理由は、この辺りにある。
彼と言う人間は、人のために働く事はあったが、国のために働いた事が一度もないのだ。
小、中の日本史の教科書に、彼の名前が載っていないのはそのためである。
彼がやった異業(誤字に非ず)は多々あるが、その中に国を変えるような物はなかった。
彼の影響を受けた物は多く、今、偉人と呼ばれる人間も大勢いる。
にも関わらず、徹は何も成さなかった。

『まぁ、そういった事は他のモンに任せるさ。
俺みたいな怠け者には、そんな大変な事、無理無理。』

徹の言葉の一節である。
仕官等の話を持ちかけられた時、毎回徹は先ほどのような言葉を発したらしい。









『幕末の英雄』より一部抜粋



posted by まどろみ at 01:10| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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