2012年03月30日

小話集

〜〜side 超鈴音〜〜



これから起こる未来を知っている。
なんども言うが、コレは未来人の大きなアドバンテージネ。

とはいえども、そのアドバンテージ故のミス。
つまり、知っている未来図に固執しすぎる事によって、流れを見誤る可能性というモノも存在するネ。

ただ、私、超鈴音の陥っている場合においては、その様なミスを犯す可能性というのは、限りなくゼロに近いヨ。

そこに、天才という名称を欲しいままにしてきた私の頭脳は全く関係ないヨ。

認めたくはないが、はっきりと言ってしまうネ。
未来の情報と、私のいる過去が全く違っている。

もう、未来人のアドバンテージ云々のレベルの問題じゃないヨ。
全てが根本から盛大に引っくり返されたネ。

もちろん、類似点も多々あるヨ。
だが、あくまで類似ネ。
似ているからといって、未来の情報と同じ物と見ると、痛い目を見るはめになるネ。
致命的なミスを犯す前に気付いて良かったと思うしかないネ。

犯したミスを思い出すのと同時に、胃がシクシクと痛み始めて来たネ。

私が、犯してしまったミス。
端的にいうのなら、それはただの私の推論がある意味、間違っていただけネ。
それが間違っている可能性もしっかりと考慮していたし、被害も私の精神的なものだけヨ。


エヴァンジェリンを懐柔しようとしたとき、彼女が提示してきた条件。
それは、盗撮、盗聴用ロボットを彼女に与える事だったネ。

恐るべき悪とでも言えばいいのかナ?
ただ、条件を提示しただけで、ココまで私の胃に被害を与えるとは、正直言って想定外だったネ。

「うぅ、胃がシクシクするヨ」

最近手を出すようになった、胃薬を飲み、ロボットのプログラミングの設計をやってくネ。
とりあえず未来のデータを基盤とし、後はエヴァンジェリン好みに細々と換えていく。

「超さん、あまり根をつめすぎちゃダメですよ」

「安心するが良いネ。ハカセ。
別に私は無理はしてないヨ。」

別に気を使っているとかというワケじゃないネ。
事実、物作りという物は比較的好きな部類に入る私にとっては、けして苦ではないネ。

「ただ、エヴァンジェリン関係のストレスで胃が……」

シクシクするネ。

「はぁ……
まぁ、私に出来るのはコレぐらいです」

言われながら、本を出して来たネ。

「今、胃を痛めている人間の間で秘かにブームになっているとか。
使ってくれると嬉しいです」

「フフフ。
ハカセに気を使われるとは、私もまだまだネ。
ありがたく使わせてもらうヨ」

受け取りながら、軽く本に目を落とすと

『素晴らしき胃薬

著者 胃薬マスターズ ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグ 青山 詠春』

「胃が 胃がぁあぁぁああぁぁぁあぁぁああ」

「ちゃ、超さん!?」








小話2 徹とラカンと筋肉



〜〜side ナギ〜〜



「ラカンさんの筋肉って凄いよねぇ〜
男としては憧れる部分があるねぇ」

何気ない徹の言葉だ。
私はゴリゴリなマッチョにあまり惹かれないし、女でもあるので、いまいち徹の気持ちってもんが分からん。
だってよ、めっちゃカテェし、ゴツゴツ。
そんでもって、丸太みてぇな腕だぜ。

スゲェとは思うが、それに憧れるというのは、やっぱり私が女なせいか、共感も理解も出来んかった。
ただ、それがラカンを褒める言葉ちゅうのは私にだって分かる。

徹に惚れているラカンが、徹に褒められたらどうなるか。
そんな下らない好奇心でついついラカンに言っちまったワケだ。

「そういやさ、徹がラカンの筋肉を羨ましいがってたぜ」

ってな。
いや、そんな目で私を見るな。
今は反省もしているし、後悔もしている。

「よっしゃ、勝った!!この勝負貰ったぜ!!」

叫ぶと、ラカンは何処かに向かって、走り去っていったワケだ。
いまいち、よく分からんかったもんだから、そのまま無視して昼飯を食いにいったんだ。

んで、飯を食い終わってウロウロしてたらよ。

「そういや徹、最近調子はどうだ」

笑いながら上半身裸、ブーメランでポーズを取るラカンを発見しちまったわけだ。

「???」

まっ、当然な事に徹はどう反応していいか困惑さ。
ラカンもラカンで、期待した反応じゃなかったもんだから、なんとかしようとする。
その、なんとかしようとする手段が


ピクピク


胸ピクだったわけだ。

「ビクッ!?」

「き、貴様は何をやっているんだぁ!?」

「い、いや、これには深い事情があってだなぁ」


そんなわけで、こんな状況になっちまったワケさ。
なに?結局全ての原因が私だって?

いやさ、仕方ねぇじゃん。姫子ちゃん。
こんな風になるなんて予想が全くつかねぇしよ。







「はぁ、馬鹿ばっか」

姫子ちゃんのその言葉は、意外とダメージがデカかった。



小話3 ハロウィンとお菓子といたずら



明日菜と木乃香の場合


「「トゥーカトィート」」

三角帽子に、短く黒いスカート、手には箒を持ち、いわゆる魔女スタイルという格好で明日菜と木乃香が、徹に向けていった。
正式にいうのなら、トリック オア トリート。
直訳は、いたずら、または、菓子。

一般的には、お菓子をくれないと、いたずらするよ。的な意味合いとなる。
子供にとっては、大人から無償でお菓子を貰えるという、夢のような日なのだろう。事実、明日菜と木乃香の顔には程度の差はあれ、等しく笑みが張り付いていた。

「はいはい。
それじゃ、どうぞ」

用意しておいた菓子の類を、2人に渡す。
前日に、幾つか袋詰めにしといた奴である。


「ねぇ、徹さん。
この衣装、どない思うん?」

「ん??
2人ともよく似合っていて、可愛いよ」

「ほんまぁ。

良かったなぁ、明日菜」

「う、うん」



エヴァンジェリンの場合


「トリック オア トリックだ。徹」

両方ともいたずらである。
どうやら、選択肢はいたずらされるしかないようだ。
そんな、エヴァンジェリンの格好は黒いマントを背中につけ、その中は黒いスクミズの様な物、おまけに黒色のニーソックスを履き、口元には魔力で戻した少し長めの犬歯、頭にはこうもりの羽の形をした物が取り付けられていた。

「それじゃ、両方ともいたずらだよ」

徹にとっては、多少のいたずらぐらいであったら、全然構わない。
というよりだ、エヴァの場合であれば、いたずらをすると言っても、そこまで致命的な物や、徹以外の人間に多大な迷惑を与えるような物は絶対しないと分かっているのだ。

「むしろ、私にいたずらをしろ!!」

ある意味、エヴァはいつも通りであった。





没ネタ  らかん☆マギカ カット部分


ゆるり、ゆるりと幕があがる。

白と黒で構成されている少女が息荒くしながら、走る。
何かに追われる様に、大切な何かを追い求める様に。
桃色の髪を持つ少女は走った。

僅かに止まる少女。彼女の目には非常灯が目に入る。
白と黒で構成されているはずの世界で、非常灯は緑色に輝き、世界から仲間はずれにされている様だった。
何かに導かれるかのように、少女は階段を上る。何処に向かっているのか。
それは、彼女自身分かっていないのだろう。
意味などなく、感情など存在しない。ただただ、少女は操られるままに目の前にある扉を開いく。

開いた先の世界もまた、黒と白で構成された世界だった。
赤い光りも存在していたが、やはり主は黒と白。

広い広い世界。
だが、少女はすぐさまに、黒髪の少女に気付く事となる。
何かと戦う、黒髪の少女の存在に。

桃色は何故、そう簡単に気付けたのか、何と戦っているのか、どうして戦っているのか、疑問に思わない。

「ひどい」

それは、攻撃を受け続ける少女に対しての言葉。
何が酷いのか、少女は分からないまま言う。
ただただ、言う。
まるで、人形劇で操られる人形かのように。

「仕方ないよ。
彼女一人では荷が重過ぎる。
でも、彼女も覚悟の上だ」

少女に語りかけてきた、白いぬいぐるみの様な存在。
それは、大きな尻尾を振り、赤い目で黒髪の少女を見つめながら言う。

いつの間にか、自分の隣にいる生物に驚くことなく、彼女は会話をする。

「そんな、あんまりだよ!!
そんなのってないよ。」

桃色の少女が見つめる先にいる黒髪。
彼女が、何かを訴えるかのように大きな声をあげるのだが、何を言っているのか判断が出来ないでいた。

「諦めたらそれまでだ。
でも、君なら運命を変えられる」

白い何かの言葉に、桃色は耳を塞ぐ。
聞くことを拒絶している。

だというのに、彼の者は続ける。
朗々と、演劇の一部のように、続ける。

「避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。そのための力が君には備わっているんだから」

桃色と白い何かは、目を合わせることなく会話を続ける。
互いに向いている方向は一緒だが、二人の間にあるはずの繋がりが見えない。

「本当なの?
私なんかでも、本当に何かができるの?こんな結末を変えられるの?」

「もちろんさ。」

キュルと、尻尾を震わせながら、白は言う。

「だから、僕と契約して、魔法少女になってよ!」

桃色は僅かに迷うような素振りを見てる。
そして




「OKだぜ。てめぇ、言ったそれを忘れるなよ!!」



空から響く、男の声。
目を凝らす桃色の瞳には褐色の肌をした男の姿が映る。



『ラカン適当に右パンチ』

男が拳を突き出した瞬間


世界は、光りに包まれた。





ゆっくりと、鹿目まどかは目を開ける。
そこには、いつもの見慣れた風景が広がっていた。

「夢オチ?」










posted by まどろみ at 01:20| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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