2012年03月30日

第4章 吸血鬼編 その5

〜side アコ〜







「「ただいまぁ〜」」

「おっ、お帰り」

「いやぁ〜、今日も疲れた」

「ご苦労さん。
あっ、知り合いが大勢なんか詰め掛けてきたけど、別に良いよね?」

「おう、別に構わんよ」

「ん〜、良い匂い。
夕飯、徹ちゃんが作ったの?」

「んにゃ、オレじゃなくて、茶々丸と木乃香ちゃんが作ってくれた」

「女の子を連れ込んでるの?
徹ちゃん、やる〜」

「やる〜って、まぁいいや」

「紹介してね」

「まっ、そのつもりで連れてきたつもりだよ」


……我慢や、我慢するんや。ウチ。


「なに、徹。
お前、亜子ちゃん以外の女の子を連れてきたのか。

こりゃ、挨拶しなくちゃな」

「ふふふ、そうねぇ。
でも、私としては亜子ちゃんかなぁ」

「お前なぁ、別にその子達が亜子ちゃんと同じとは限らんだろうが」

「亜子ちゃんと同じ?」

「んふ、女の勘は良く当たる物なのよ」

「お〜い。無視しないでぇ」


まだ、大丈夫や。
まだ、耐えられる。
ウチは、やれば出来る子なんや。


「しっかし、親父老けたねぇ。お袋は全く変わっていないけど」

「はっはは。そりゃ5年も経ったんだ。少しぐらい老けるさ」

「ありがと。でも、お袋かぁ。
前まで、お母さんって読んでくれたのに、ちょっと寂しいなぁ」

「ん〜、そういえばそうだったかも。
気付かない間に、ちょっと口調も変わっちゃったし」


ねぇ、ウチ頑張ったよね?
頑張ったよね?


「あっ、今日の夕飯が、」

「なんか、違うやろ!?」

「どうしたの、亜子ちゃん??」

「あらあら」

「普通すぎるやろ!!

確かに、ウチの時も徹兄ぃはそんな感動的な再会ちゅ〜もんをやってくれへんかったよ。
せやけど、両親との再会やったら、感動の再会をやってくれると思っとったんやで!?

まぁ、なんか叔父さん達に負けたみたいで、嫌やけど、それでも親には勝てへんって思ったんや。
それなのに、なんや!?
この普通すぎる再会は!!」

「えぇ〜と、アコちゃん?」

「叔父さん達も叔父さん達や!!
なんで、行方不明になっとった息子が家にいるちゅう、ワケの分からん状況に、なんでもないかのように、接するんや。
たどたどしく、とは言わへんけど、ちょっとぐらい驚くべきやろ!?

だいたいなぁ、兄ぃの泣き顔が見れるかもって、皆ワクワクしとったんやで。
茶々丸さんなんか、どこからとりだしたのか分からないビデオカメラで撮っとったし」

「いや、なんか良く分からないけど、ごめんなさい」

「良く分からんやと??」




〜side エヴァ〜





恐らくだが、アコが徹に言いたかった事は、かなり多くあったのだろう。
それが、文句だろうが、好意を伝えるものだろうと、とにかく多くあったのに間違いはない。

それが、ついに爆発したのだ。

「良く分からんやと??」

釣りあがった目で、徹を見つめるアコ。

そして、この言葉の後に続いたのは、膨大なアコ曰く"文句"。
その文句には、恐ろしい情報がそこらにちらばめられていた。

背筋がゾクゾクとする。

いくら、金を出そうと、権力者になろうとも、知りえない事がここで暴露されていたのだ。

「えっちぃ本の量が多すぎるんや。

えっちぃ本を見るのは、大人になってからやろ。
ちゅうのに、兄ぃは……

大体、なんや、あの本棚の裏にあった『素晴らしき美乳』や『お兄ちゃんに(はぁ〜と)』とかは!?」

「いやぁ、良く知ってるなぁ」

あまりにも、恐ろしい暴露であった。

「明日菜!!
本棚の裏だ」

「わ、分かったわ」

「ひゃぁ、意外とすごいなぁ」

「マスター、統計を取ることによって、徹さんの趣味を調べる事を推奨します」

「その辺りは、任せたぞ。茶々丸」

「はっ、お任せください」


「はっははは、ちょっと見つけられると恥ずかしいんだけど。
というか、結構レベルが高い奴もあるから探さないで欲し」


「探せ、徹底的に探すんだ!!」

徹が己でない女の裸を見て喜ぶという事に対し、ちょっとした嫉妬に似た感情と、多大な好奇心が湧き上がる。


「さらに、机の引き出しの中にあったビデオ。
アレも、ラベルは普通のアニメだったけど、中身はえっちかったし」

「明日菜。
机の引き出しにもあるぞ!!」

「あかんでぇ。エヴァちゃん。
明日菜、『素晴らしい美乳』片手に顔真っ赤で固まっとる」

「ちっ、耐性をつけさせるべきだったか。
木乃香。任せたぞ!!」

「任されたえ〜」

「ジッーーーーー

集計中、集計中」


ふっはははは。
いいぞ、いいぞぉ。和泉 亜子。
私の時代は近いぞ!!


「え、えぇ〜と、僕はどうすれば……」

「ふふふ、君には少し早いから、私と向こうに行きましょ。

後、あなた。何こっそりと徹ちゃんの部屋に行こうとしているのかな?」

「え〜と、息子の事だからな。うむ。
俺もしっかりと、奴の趣味嗜好を学ぼうかなぁ〜と……」

「ふふふふ、あなたも私と向こうに行きましょうか。
ちょっと、お話したい事がありますし」

「ははははは・・・
いやね、男っていうのは何時になっても、そういうのが見たいというかね?」

「ふふふふふふふふ」




〜side テツ〜





現在オレ、両親、アコちゃん、ネギちゃんの5人で食事中である。
ちなみに、他の人達はというと


「ふっはははは、奴、外人モノもしっかりあるではないか。
しかも、金髪の白人と言うものだ。
ふっはははははははは」

「いややわ〜、エヴァちゃん。
身体付きやったら、ウチや明日菜の方が勝ってるでぇ」

「ジッーーーーーー」

「あえ、で、でも、裸で……
ぬ、ぬるぬるで……」


皆で、オレが溜めていた奴を見ていた。
まぁ、レベルが高い奴は回収しておいたので、一安心。

今、見られている奴なんかはただ裸なだけである。
女の人からしてみれば見慣れた物であろうから、教育上全く問題ない……よね?

「そういえば、徹。
お前、この5年でなにしてたよ?

あっ、マヨネーズとって」

「う〜ん、一応高校。まぁ、色々とワケがあってね。
ずっと、高校生だったよ。

ほい、マヨネーズ」

「ふ〜ん……

なんで、すぐ帰って来なかったの?
後、あなた。マヨネーズはカロリーが高いからお医者さんから減らすように言われたでしょうが」

「帰れなかった。っていう感じ。

まぁ、詳しくは話せないんだけどね〜」

そんな感じの夕食。

何故か、アコちゃんにデカイため息を吐かれた。




posted by まどろみ at 01:23| Comment(0) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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