2013年02月15日

第5章 京都編 その9

〜side フェイト〜







この日本という国は非常に厄介な存在であった。

魔法世界からも恐れられる妖怪近衛近右衛門が東半分を治める国。
英雄サムライマスター近衛詠春が西半分を治める国。

そして、僕達が恐れる未来人が、執着している国。
さらに言うと、未来人が執着しているという事は当然闇の福音も側に居るわけで

彼等と比べてしまうと劣るが、それでも英雄達の教え子高畑.T.タカミチの戦闘能力も侮れない。
他にも紅き翼のリーダー、ナギを超える魔力を持ったサムライマスターの娘が居たりと、ホント過剰過ぎる戦力を有しているのだ。

大きな戦力を有し、僕達と関係が深い者ばかりが居るこの国をそのままにしておく事は出来ない。

元々、関西呪術協会と関東魔法協会は中違いをしている状態だ。
この中違いを決定的な物にすることが出来れば、妖怪とサムライマスター、上手く行けば未来人と闇の福音までもの視線を僕達から逸らす事が出来るはずなのだ。

以上が僕が身分を偽ってまで天ヶ崎千草の手伝いをしている理由だ。

そして、気付いたら上記に上げた人間が続々と舞台の京都に集結してきたのだ。
流石に、関東魔法協会の長である近衛近右衛門は来てないようだが、代わりに千の刃、ジャック・ラカンが登場……




結論

まだ何もやってないのに、気付けば追い詰められていた。

「はぁ、想像もしていなかった事態だよ」

唯一の救いは、未来人徹が僕達の考えをはっきりと読めていない点だろうか?
中違いをさせるという所は読めている様子だけど、その手段までは読めなかったようで、ターゲットが無防備にさらされていたのだ。

ターゲットである近衛木乃香の誘拐、そして彼女を利用してリョウメンスクナノカミを復活させる。
そして混乱に乗じて、偽の情報を流すのだ。

近衛木乃香という少女は両協会に属しているという、非常に都合の良い存在だ。
つまり、少女を贄にして、戦力を有するというのは両協会、どちらもが行うことが出来る。

トップは違うだろうが、その下に着く者達は疑心暗鬼に陥るだろう。

相手協会がコチラに属する近衛木乃香を使い、鬼神を復活させた。
又は、自分の娘(孫)を使い、自分達のトップが鬼神を復活させた。

と……

「ほな新入り、そろそろやろうやないか」

やる気は十分のようだね。
未来人徹や闇の福音が来たことを告げなかった事はやはり正解だったようだ。

「そうだね」

このようなチャンスはもう無いと考えた方が良いだろう。


「全てはそう



徹様を迎えるために!!」「うん、ちょっと待とうか」





「何やねん」

「えぇ〜とだね、うん。
どうやら僕と君との間に大きな認識の差があったようだ、うん」

そうだね、認識の差、勘違い、もしかしたら聞き間違いという奴なのかもしれない。

「そうか、まぁ新入りやしな、しょうがないのかもしれへんな」

腕を組み、頷く千草。
うん、とりあえず考えのすり合わせを行おうか。

「とりあえずやる事は、彼女近衛木乃香の誘拐。間違いないね?」

「せやな、お嬢様の誘拐や。間違いあらへん」

「次に、彼女を誘拐した後、リョウメンスクナノカミを復活させる。これも間違いないね」

「せやな、しかるべき対応がされなかった場合は復活をさせるやろうな?」

「うん、そうだよね。
そして、大きな力を使って、関東魔法協会を脅すって言っていたよね?
関東と戦争を起こそうって事だよね?」

「いや、徹様を関西へ呼ぶように脅すちゅうだけやで?」




「関東への恨みを晴らすって言っていたのは?」

「徹様を独占しとるんやで、それを恨まずにいられんやろ?」

「それで、関西の総意っというのは」

「関西徹様ファンクラブの願いや」


……どうやら僕は初めから詰んでいたらしい。

「ツイてない、なんてツイていないんだろうか?僕は。
いや、それすらも計算道理なのか?

はっはははは、流石だ、流石だよ、未来人徹!!」

「お、おーい。お嬢様に直談判するためにも誘拐を……おーい、聞いとるかー?」

「まったく、君には全敗、辛酸をなめさせられてばかりだよ。
だけどね、見てるがいい。最後に笑うのは、僕だ!!


という訳で、申し訳ないけど降りさせてもらうよ。
あと、君の言う未来人徹は本山に居るみたいだよ」

近くの池を媒体に転移の陣を構成させる。
ふん、こうやって逃げられるのも、奴が見逃しているからか……

僕を逃したこと、後悔させてあげるよ。




京都編、完!!





〜おまけ その頃の乙女たち〜




「あぁぁあああああ、また抜け駆けされたぁぁあああああああ!!」

頭を抱える。
完璧な抜け駆けをされたのだ。


「しかも、二人っきりなのよね〜
これは、もしかすると、もしかしちゃうかもよ?」

そう、二人っきりなのだ!!
いつも、エヴァちゃんと一緒にいる茶々丸さんすら、置いて、二人っきりなのだ。

もう、茶々丸さんなんて、アイデンティティみたいなのが崩壊しちゃったのか

「マスターと、徹様に……置いていかれ……
録画用ロボなのに……イベント回収が出来ない……」

みたいに、もう呆然としちゃっているし……

「パル、態々煽るような事言わないですよ。

アスナさんも落ち着くですよ。
お二人の知り合いに会うという事なんですから仕方ないですよ」

「二人の知り合いなんだから、私が着いて行くっていうのが可笑しいのも分かってるわよ。

だけどね、あの二人はびっくりするくらい、知り合いが多くて何度も抜け駆けされてるのよ」

四国へと旅行に行った時だって、知り合いがすんごい多く居るみたいで、徹(幕末の有名人の方ね)縁の地を周っているだけで、すんごい色々な人に声かけられていたのよ?
もう、子供から老人までありとあらゆる人から。

「もう、こうなったら無理やりでも割って入ってやる!!」

徹さんに面倒を見てもらっているのは確かなんだし、娘って言っとけば……
あぁ、でも自分から娘発言しちゃうと徹さんの中で私の立ち位置が娘で固定されちゃうよ!!

我慢に我慢重ね、実行してきた作戦……
『娘だと思っていた娘にドキドキ、意識させちゃおう作戦』が無駄になっちゃうじゃないの!!

「というよりもですね……
アスナさん、あの方はどちらかと言えば海外の方の知名度が高い方でして……

学校を卒業したら、もっと凄い事になるかと……」

……ほんと、何者なのよ!?あの人達!!


あ、あと刹那さん。お疲れ様です。

「ありがとうございます。
とりあえず、お嬢様のテンションが一段落してくれて、いえ、嫌だというワケではないんですが、流石にああも抱きつかれると……」

「ごめんなー?
でも、抱きついておらんと、こう……
どっか行ってしまいそーでな?」

謝りながらも、桜咲さんのすぐ隣に陣取り身体を寄せている様子から、あんまり反省はしていないようだ。



「なんだ、結局手を引くのね……」

「……神楽坂さん?何か言いましたか?」



「へ?
何も言ってないわよ?」





〜〜〜あとがき〜〜〜
気が付いたら京都編が終わっていた。何を言っているか分からないかもしれないが、俺にもイマイチよく分かってねぇ(ry
という訳で、京都編完です。

ホント、ちっとはコッチの思惑通りに動いてくれよ!!徹、ラカン!!
という訳で、僕の想像していなかった終わり方をしました。

いえね、初めっから千草は徹君ファンクラブの会員として頑張る予定だったんです。

ただね、もうちょっとフェイト君の見せ場を作って上げたかった。
あまりにも、彼が不遇すぎて涙が……





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posted by まどろみ at 01:07| Comment(6) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
更新お疲れ様ですw

ちょ、フwェwイwトwww

やべぇ、超スピードやらポルナレフ展開やら通り越してゴールドエクスペリエンスレクイエムみたいにキングクリムゾンしようがどう足掻いても徹が関わった時点で全て終わっとるwww

フェイト哀れと涙するよりも爆笑しすぎて腹がイテェwww

まぁ、予想外にも程があるほど戦闘以前のイベントすら無く京都編あっさり終了しましたし、その分ネギちゃんのその後(VS小太郎後)やラカンとエヴァによる徹の争奪戦等を次回更新で期待してますw
Posted by カミヤ at 2013年02月15日 02:39
徹の素性が縁の地ではモロバレな上に伝承されているw
「ドラマでは〇〇だったけど本当にそうだったのか聞いて下さい」
みたいな手紙が小学生から送られてきて市長大弱りしてそうですな。

そしてまさかの『ファンを抑えきれない』という手紙の伏線回収。
徹達が到着した後の関西呪術協会の狂喜乱舞っぷりに期待。
Posted by 猫目石 at 2013年02月16日 01:34
カミヤ様、コメントありがとうございます。

何と言いますか……うん……
流石に敵とはいえ不憫過ぎますねw

徹と敵対すると、相手が不憫になるのは仕方ないかもしれませんが、流石にコレは可哀想すぎる。

まぁ、笑って頂いただけでも、フェイト君は報われたはずですw

この後の事なんですが……
もう、余り語る事も無さそうなんで、略そうか、それともエピローグとしてある程度書こうか悩んでいたりします。

どうなるかは分かりませんが、次回を楽しみに待って頂けると嬉しいです。
Posted by まどろみ at 2013年02月16日 12:53
夏目石様、コメントありがとうございます。

いえいえ、ただ仲がいいだけで、バレているわけではないですよ。
そもそも、その挨拶をしている人達が、一般の方じゃない可能性のほうが高いような気が(ry

という訳で、市長さんも小学生からの手紙に大弱りする事はないんです。(多分)



>>そしてまさかの『ファンを抑えきれない』という手紙の伏線回収。

伏線回収回でした。
いやぁ、結末がバレてるんじゃないかとビクビクしながらの更新でしたが、楽しんでもらえたようで嬉しく思います。

次回がどのようになるかは、僕自身分かりませんが、楽しんで貰えるよう、頑張っていきますのでよろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年02月17日 16:06
待ってました京都編9話!!戦闘勘違いで進むかなと予想してましたが戦闘無しで進むとは思いませんでした。フェイトの遣る瀬無さGOOD!!さすが徹です。後は明日菜がどう行動するか次回も楽しみです。
Posted by はるきよ at 2013年02月22日 00:14
はるきよ様、コメントありがとうございます。

お待たせしました。京都編9話です。
徹君にかかれば戦闘なんて、なくなってしまうんです……

ホント、僕も予想出来ませんでした。
プロットでは、スクナが復活してフェイトくんも戦闘をしている予定だったのですが、気付けば京都編終了という事態。

僕が言うのも変な話ですが、ドウシテコウナッタ。

次回がどのようになるかは、僕自身分かりませんが、楽しんで貰えるよう、頑張っていきますのでよろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年02月24日 05:52
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