2013年03月03日

第5章 京都編 エピローグ

どうしたんや?千冬?
昔話が聞きたいって?

せやなぁ、それじゃ何の話を……
徹様の話がええって?

ふふふ、千冬はほんま徹様が好きなんやなぁ。
ほな、徹様のお話をしましょか。


そやなぁ……
それじゃお婆ちゃんが徹様に会った時のお話をしようか。

本山に孤児院があるやろ?
昔々、ほんまに昔になぁ、あの孤児院を作ったのが徹様だったん。
かあはんとおとうはん……
千冬の曾祖母ひいおばあちゃんと曾祖父ひいおじいちゃんもあそこにおってなぁ。
あの孤児院がなかったら、ウチも千冬もおらんかったかもしれんなぁ。

とにかく、あの孤児院が建てたのが徹様やったんや。

千冬はあんまり分からへんかもしれへんけどなぁ、あの孤児院は忌み子……皆がな嫌っていじめている子供も誰でも別け隔てなく入れる場所だったんや。

なんも悪い事しとらんのに、皆から嫌われておったんや。


なんでやって?

ふふふ、なんでやろうな。
多分、徹様にも分からんくて、あの孤児院を建てたんやろうな。


あの孤児院のおかげで助かった人は多くてなぁ。
皆徹様に感謝したんや。

それが昔々のお話。


千冬や、もし徹様に会えるとしたら会いたいかい?
そうかそうか、会いたいか。

ウチもそうやったんや。
ウチだけやない。殆どの人が同じように思うていたんや。

だけどなぁ、会えんへんかった。
長いこと待っとったけど会えんかったんよ。

待って待って……
いつしか諦めてしもうた時にな、ふらっと来たんや。

お母はん、お父はんが子供だった時でなぁ。

長い長い時間、会えなかった徹様が来たんや。
皆して喜んでなぁ、盛大に宴会をしたと言うておった。

そん時の話を二人はウチによぉしてくれてなぁ。

それがなぁ、ウチは羨ましくて羨ましくて仕方なかったんや。
一度でいいから会いたい、もし叶うんやったら、お母はんのように頭を撫でて貰いたいって……

ほんま、羨ましかったなぁ……



ウチが千冬と同じぐらいの年齢の頃にな、徹様がすぐ側にいる事を知ってな、どうにも歯止めがきかんくなってもうたんや。
周りも同じでなぁ、皆して徹様に何とか京都に来てもらおうと考えておった。

中には悪い事をやってでも来てもらおうとした人もおってなぁ……
今考えて見れば、その人は本気じゃなかったんやろうな。

ただ、ちょっと焦って言っちゃっただけだったんやろう。
だけどなぁ、それを聞いたウチ達は本気にしてしもうたんや。

大人がやらないんだったら、うちら子供だけでやろうと。
本山にいる子供全員集まって、計画を建てたんや。
皆してアイディアを出し合って、内緒で年齢詐称札やその他諸々も札を作ったり、傭兵を雇ったり……

そないして、悪い事をしても徹様に会おうとしたんや。

所詮子供が作った計画。
全然上手くいかんかったん。

計画は失敗。


けどな、この計画が失敗のはな、隠れて京都に来とった徹様が原因やったんや。
世界を操るほどの御人や、子供が建てた計画を潰すぐらい簡単やったろうな。

計画は大人にばれて、皆してめっちゃ叱られたわ。
お父はんに打たれたのも、あれが最初で最後やったなぁ。

結局のところ、頑張って建てた計画は何も役に立たず、1年間お小遣い、おやつ抜き。
さらに大人達の仕事の手伝いもさせられて散々やったわ。


でもなぁ……


「ほら、泣くな泣くな。
千春ちゃんも、草太も千草ちゃんの事嫌いになったワケじゃないからさ……」

いい事もあったんやで?





〜あとがき〜

そんなこんなで京都編完結となりました。

ちょっとラカンが京都へ来た理由について説明しきれなかったので、ちょっとずるいですけどココで説明しようと思います。
徹ファンクラブの名誉会長であり、その会合に出席しようとしたため。

実はこれだけだったりします。
ホントは京都編第九話で書こうとしてたんですが、ちょっと忘れてました……




今回京都編はプロットから大きく大きくズレてしまいました。
原因は分かってます。えぇ……

主にラカンのせいです


次章からは伏線回収の章となりますので、あまりプロットから逸脱することがなく、比較的書きやすくなる……と信じてます。

以上、あとがきでした。





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posted by まどろみ at 18:09| Comment(5) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回はちょっとした幕間的な感じですね。子供たちの計画ってのは気になります。ここでリョウメンスクナを復活させたなのかなぁ・・・とか考えたりしました。一番は徹、昔なにやったの?てのが凄い気になります。
Posted by はるきよ at 2013年03月03日 21:37
まどろみさん、すいませんしたっ!!今回は千草の振り返りですね。先ほど読んでて気がつきました。やっぱビール片手に読んでたのがいけなかったです。これもラカンのせいです!そうに違いありません!!ごめんなさいでした。
Posted by はるきよ at 2013年03月04日 20:52
はるきよ様、コメントありがとうございます。

そうなんですよ。実はこれ京都編から結構後の話でして、千草が孫に昔話をしている内容だったりします。

よくよく読んでみれば、千草の名前が一度も出ておらず、勘違いしてしまうのも仕方ないかもしれませんwww

そうです。間違いなくラカンの仕業です。
奴だったら、それぐらいの事簡単にしでかすはずです!!

次章も楽しめる物を書けるよう、精進していきますのでよろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年03月05日 05:49
急に時代が飛んでビックリしましたよw
それよりなにより、千草のお相手が気になるわ……。
年齢詐称とか言ってたから、まさかの小太郎!?
それより両親が生きているとか、また徹なのか!?

きっと千草は最後の慰めで徹に心を奪われて、魔帆良に乗り込んで、残り徹たち十余年の学園生活で頑張ったんだろう
そして振り向いて貰えないから既成事実を……。
そうだよね、そう決めた!

Posted by アサルト at 2013年03月12日 17:05
アサルト様、コメントありがとうございます。

急に時代が変わってしまい、申し訳ありません。
ただ、いかんせん京都編での裏設定を語る方法がこれ以外思いつかなかったんです(汗)

千草のお相手、両親に関しましては、ご想像にお任せします。




>>きっと千草は最後の慰めで徹に心を奪われて、魔帆良に乗り込んで、残り徹たち十余年の学園生活で頑張ったんだろう
そして振り向いて貰えないから既成事実を……。
そうだよね、そう決めた!



……あっ、想像に任せちゃうとこうなっちゃうのか。


これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年03月18日 20:46
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