2013年09月03日

第6章 麻帆良祭編 その3



α 麻帆良祭 6日前




〜〜side 葉加瀬〜〜



「ふっはははは、そうか、そうすれば良かったのカ!!」

睡眠不足にストレス。
さらに、彼女の優れた頭脳がエラーを起こしに起こしまくった結果から、目の下には酷い隈が出来てしまった超鈴音。

彼女が仁王立ちで天を見上げながら笑い続けるという、非常に危ない様子を眺め、私は深いため息を吐く。
なにせ、この仁王立ち笑い、数時間に一度発生しているのだ。

ため息も出るというものだ。

「それで超さん……
次は何を思いついたんですか?」

ちなみに今まで出てきた独特すぎるアイデアを考えるに、きっと今回も呆れを覚える結果になるだろう。
というよりも、ホントそろそろ超さんを休ませないと……

「茶々丸からの情報提供により、村重徹という存在については分かったネ!!」

これは本日8回目となる確認。
もう既に、頷くことすらも面倒になり始めている。

「そして、参考にする資料は、今まで見ないように見ないようにしてきた、『徹様の性癖に合う人順(データの整合性に少々疑問有り)』ヨ」

「ふむ、今までにないアプローチですね。
それで超さん、どうするんですか?」

「そもそも今までのアプローチが間違っていたネ。
我々の目的は村重徹を知ることではないヨ。

ただただ、彼を麻帆良祭時に邪魔をさせない。
それだけで良かったヨ!!」

「確かにそうですね。
彼を評価するのに情報が必要というだけで、計画実行時に邪魔さえしなければ情報もなにも必要ないわけですから」

行動を見れば一般人、位置を見ればコチラ側。
そんなアンバランスかつ、我々の想像の斜め上どころか、一回転半のひねりを加えている様な行動をとる彼に惑わされ続けましたが、結局必要なのはソレだけなんですよね。

「そこで、先ほど言ったランキングが重要になるヨ」

超さんがパチンと指を鳴らすと、スクリーンに件のランキングが写る。


『徹様の性癖に合う人順(データの整合性に少々疑問有り)
1 神楽坂明日菜
2 超鈴音
3 和泉亜子
4 桜咲刹那
5 近衛木乃香
6 Evangeline.A.K.McDowell
7 ネギ・スプリングフィールド』


「見て分かる通り、私の順位が思った以上に高い事が分かる。
つまり、私を見ればムラムラするって事ヨ!!」

「超さん、花の女子中学生がムラムラするとか、拳を握りながら熱弁するのは止めましょうね?」

「つまり、村重徹が私にムラムラして、夢中になれば邪魔はしないネ!!」

「なるほど、色仕掛けですか……
確かに茶々丸がまとめたデータや真名さんがくれたデータもありますし、意外と良いかもしれませんね」

今まで出た世界樹を切り倒すや、スパゲティーのミートソース肉なしにする、計画と比べてまともですし。

「名づけて、『ラブラブチュッチュ作戦!!』
ふっはははは、天才の私にかかればコレぐらい容易いネ!!」

さて、学園祭まで残り7日間という事を考えると、時間が足りないかもしれないですね。

「まず大事なのは出会いネ!!
だから、この食パンを持って、曲がり角で待機していれば」

……いや、多分それは違うと思いますよ?




〜side 徹〜



1人でウロウロしていると、バッタリと亜子ちゃんと遭遇。
違う学校、それも男子校と女子校っていう真逆の学校に通っているわけだから、こうして話をするのって、結構久しぶりだったりする。

ってなわけで、互いに近況報告とか、話をしていると

「ホントっに、信じられへんわ!!」

亜子ちゃんに怒られた。
ちなみに、その矛先にいる俺は

「はっはははは、結構マジでごめんなさい」

謝りっぱなしだ。
ぶっちゃけ、悪いのはオレなので、謝るしかないのだ。

「はぁ、ウチに謝ったってしょうないやろ」

頭痛を耐えるかのように、眉間に手をあて、深くため息を吐かれた。
小さい頃、ちょこちょこ面倒を見てきた、従妹にこんな反応されると、色々とショックがデカい。

ちなみに、なんで怒られているかというと、両親に全く連絡をしていなかったからだったりする。

考えてみれば両親からしてみれば俺は5年間も生死不明状態。
いくら一度顔を見せたからといって、それから全く連絡を取らないというのは、確かに問題であり、2人に心配もかけた事だろう。

便りがないのは無事な証拠とは言えども、流石にオレがやっちゃ不味かったわけだ。


こういう時のアコちゃんの行動力というのは目を見張る物がある。
早速両親へと、電話を入れ、今から会う約束を取り付けたのだ。

休日とはいえ良くもまぁ、取り付けた物だ。
ちょうど2人もこの辺りをウロウロしている最中らしく、合流するらしい。

「叔母さんも叔母さんやで。
ホントは心配で心配でしかたないくせに、そんな兄ぃなんかに遠慮しないで、自分からになったってええのに」

ちなみにこの子、お袋にも電話越しに説教、とまでは言わないが、注意をしている。
なんていうか、ホント、しばらく見ないウチに成長しすぎだよ。


そんなこんなでアコちゃんの機嫌をとっていと

「久しぶりね、徹ちゃん」

「お前も亜子ちゃんに叱られてたみたいだな。
はっははは、次は怒られる前に連絡をしろよ?」

両親と合流。
まぁ、考えてみればオレからしてみれば数世紀ぶりだっていうのに、一回あっただけそのまま二ヶ月っていうのはやっぱり、問題だよなぁ。

今注意してもらったっていうのは、結構ありがたい事かもしれないな。

「それじゃ、久しぶりに親子で楽しんで下さい。
あと兄ぃ、しっかりと連絡を取るんやで?」

「あら、亜子ちゃんは一緒に来ないの?」

「へ?いや、久しぶりなんですから、家族水入らずに過ごして下さい」

等々、何か遠慮している様子。

「亜子ちゃんが居なかったら徹ちゃんと会うこともなかったんだし、もし良かったら一緒に周りましょ?」

「いいんですか?ウチが居ちゃ、話辛いんじゃ」

「くす、いいのよ。それに……亜子ちゃんも徹ちゃんと一緒にいたいでしょ?」

同じ性別どうし、やはり気があうのだろう。
赤い顔になり恥ずかしがっている亜子ちゃん。そしてそれをからかい笑っているお袋。

その様子は、5年間行方不明、連絡をしないオレよりもよっぽど親子らしかった……

いや、ホントごめんなさい。





α 麻帆良祭 5日前



〜〜side フェイト〜〜



後5日で、麻帆良祭がある。
この麻帆良祭は学園祭とは思えないほど大規模なものであり、外部の人間が大勢麻帆良へと集まる。
そう、つまり外から人が来ても注目されないのだ。

調査活動には非常に良い事であり、この機会を逃す手はない。

ここで問題となってくるのは、やはり未来人の存在だ。
敵対するという意識を持ち行動するだけで、問題となる可能性がある。

正直眉唾ものであるが、ヘルマンという悪魔はそれを信じているようだ。



彼が表舞台へと出たのは中世ヨーロッパ。
魔女狩りによって、捉えられた魔女を救い続けたのが始まりらしい。

そんな事をすれば目を付けられるのは当たり前であり、彼を捕らえるために悪魔を使役するのも理解できる。
そもそも、中世ヨーロッパというと、魔法や悪魔召喚、錬金術といったオカルトの全盛期である。
その頃、未来人を捕らえる、または暗殺を命じられた悪魔の1人がヘルマンなのだろう。

永き時、彼を追い続けた存在からの助言なのだ。
全てを信じるワケではないが、やはり彼の言葉は無視して良い物ではない。

つまりだ、敵対の意思なく、敵対行動を明確に行う必要が出てくるワケだ。
かといって、不慮の事故に弱いわけでもなく……

「だからヘルマン、僕は彼と敵対することなく、彼を倒す事にするよ」

「……なるほど、確かにコレだったら彼も想定していないかもしれない。
だが、本当にいいのかい?」

「あぁ、構わない」

「そうか……」

それだけ言うとヘルマンは、ゆっくりと手を伸ばし……





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posted by まどろみ at 04:31| Comment(3) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
超ぉぉぉ〜っ!戻って来い!オマエまでソッチに行くな!!計画性がエヴァ化してるぞぉ!!・・・ツッコミはこの辺にして。いやぁ超、何て不憫な子(涙)。徹夜明けのランナーズハイって超みたいな感じでブッ飛んだ思考に陥りますよね・・・分かります。今回は亜子の出来た妹的ポジションにほのぼのしたり、フェイトの
「だからヘルマン、僕は彼と敵対することなく、彼を倒す事にするよ」発言に色々と想像させられ「もしや、次回は初めてのお使い!」訂正。「初バトルか?」と考えたりと楽しませて貰えました。まどろみマジック今回もクリティカルヒット連発でした。(^O^)/
Posted by はるきよ at 2013年09月03日 21:47
すみません、コメントを二度書きしてしまいました。良ければ9月4日のコメントは削除してください。お願いします。(ラカンウィルスのせいです!)
Posted by はるきよ at 2013年09月04日 07:57
はるきよ様、いつもコメントありがとうございます。

ついに思考回路がエヴァによってきた超です。
何と言いますか……僕の代弁者でもあった彼女が、だんだん向こう側へと行ってしまっているようで……

はるきよ様の言うように、ランナーズハイ故の思考と祈っていますw

久しぶりに登場した亜子ちゃん&徹くんの両親。
最近出番がなかったため、そのフォロー回だったりします。

フェイト君も、ちょっぴりカッコいい感じでフォローをしたんですが、すぐに、このフォローも無駄になりそうな予感が……

しばらくは、結構早い更新ができるので、楽しんでもらえると嬉しいです。

次回も頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年09月05日 01:15
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