2013年09月07日

第6章 麻帆良祭編 その4



β 麻帆良祭 3日前




〜〜side 徹〜〜



包まれていた眩い光が開けると、むき出しの赤い土が広がっていた。
地平線まで、真っ赤。

だけど、そこから先にあるのは、真逆の青。
赤い地面と青い空。全く逆の色と景色はどこか懐かしい物があった。

というか、空飛んでいる黒竜とか、目の前の渓谷から聞こえてくる、ミミズ型魔獣の鳴き声とか……

「って、ここ魔法世界!!」

「はっはははは、ま、参っちゃったネ」

隣を見ると超ちゃんが笑いながら後頭部をさすっている。
ちなみに、額には汗が少々。

ちょっち待って、砂漠っぽい地形とか、ミミズ型魔獣入りの渓谷とか……

「ここ、アリカ助けた所じゃん……」

「助けた?
……ホント、徹サンって何をやっていたのか、色々と気になる所ネ」

何って、そりゃ600年も生きれば、多少は珍しい経験もするけど、基本的には普通の生活だよ?

「嘘八百ネ」

……オレの人生なのに、否定されちゃったよ。

「それでどうしよ?
とりあえずエヴァちゃん達に連絡して、向こうに戻ろうか?」

急な出来事での移動だから、向こうも心配しているだろうしね。

「ちょっと待つネ。
とりあえず情報をしっかりと整理してから行動するヨ」

最低限麻帆良祭が終わるまではコチラに、だけど時間軸の違いが

とか何とか、超ちゃんが真剣な顔をしてゴニョゴニョ言っていた。
難しい事は良く分からないけど、どうやら暫くはコチラに居るらしい。

ぶっちゃけオレよりもよっぽど、この子の方が頭が良いだろうし、この子の言うとおりにしとこ。
……あれ?そういえば600年近く生きて来たけど、エヴァちゃんと離れて数日過ごすとか初めてじゃね?

オレにとって、結構衝撃的な事実に気付いていたりすると

『ヴォォォォオオォオオオオオオ』

バカでかい咆哮と共に、空飛んでいた黒竜が迫ってきていた。

「うわぁ、ヤバい!!
エヴァちゃん、逃げるよ!!」

昔とった杵柄、逃げ足だけには自信がある。
というワケで、いつものスタイル通りエヴァちゃんを抱えて……

なんかフィット感が違うんだけど。

「あぁ、徹サン?
女と2人っきりの時に、別の人と名前を間違えるのは酷いと思うヨ?」

「……いや、ホントごめんなさい!!」

謝りながらダッシュした。
というか、ホントエヴァちゃんいなくて大丈夫かな?これ?





α 麻帆良祭 1日前



〜〜side 超〜〜



ふっははははは、まさに完璧という奴ネ!!
我々の知識を持てば、ラブラブ作戦などワケが無いヨ。

衛生から取得した映像から、徹サンの登校時の情報を獲得。
そこから、彼が通るであろう道を予測し、その道の中から角の候補13箇所を抽出。
シミュレーションをかけ、適した角を選んだヨ!!

ソコに、食パンをくわえ走るだけで、徹サンとぶつかる……事は出来なかったけど、接点は手に入れたネ!!
今では、徹サン、超ちゃんなんて呼び合う仲となっちゃったし、もうバッチグーヨ。

「何が、『バッチグーヨ☆』ですか!?
もう学園祭まで残り1日ですよ?
全然時間が足りてないじゃないですか!!」

言いながら、ハカセは机をバンバンと叩いているネ。

「ハ、ハカセ、良く考えるヨ?
この短期間で名前で呼び、呼ばれる関係になったネ。
これ程ハイペースに物事が進んでいるって凄い事」

「なに純情ぶっているんですか」

バンバンと、机が音を上げてるネ。
というよりハカセ、純情ぶるって……

「散々、徹さんのコレクションを見ておきながら、その発言は純情ぶる以外になんだって言うんですか!?」

いや、あの、ハカセ?

「大体、茶々丸の話を聞くに徹さんはエヴァさんとチョメチョメとかやっちゃっているんですよ!?
対抗するには、同じようにチョメチョメを」

女子中学生がチョメチョメとか言っちゃダメヨ!!
というか、徹サンにチョメチョメをやるとか、そんな

「……超、まさかソコまで考えていなかったとか」

「はっはははは……
ファ、ファーストキスを失う覚悟はしていたんだけど……だめカ?」

平然としているように見えるかもしれないけど、結構大きな決心だったりして……


「中止!!
ラブラブチュッチュ作戦!!』ちゅうしぃぃいぃいいいいい!!」



ハカセにしてはとても珍しい叫び声と共に『ラブラブチュッチュ作戦』は終了したネ……




〜side ネギ〜



学園祭までラスト1日。
つまり明日から学園祭なんだけど、僕達のクラス3−Aは修羅場を迎えています。

「そっちの板は向こうで組み立てですわ」

「釘、釘どこにある?」

ちなみに、僕達がやるのは占いの館なんだけど、なんていうか非常にそれっぽい出来なのだ。
ホント、この人達ただの中学生なの?とか聞きたくなる。

釘と板を使って、手際よく作っている様子は、僕が言うのもオカシイけど、魔法みたいだ。

「そういえばエヴァさん、今日殆ど泊まり込みになるようですが、徹さんと小太郎に連絡は……」

「あぁ、一応言った……よな?」

「はい、昨日の夕食時言っておりました。
ちなみに、徹さん、小太郎さんのクラスも同じようにピンチらしいので恐らく家には帰らないかと思われます」

やっぱり、どこも忙しいようで、皆僕達みたいな修羅場を迎えているんだろう。

「って、ちょっと待ちぃ。
へ?何やその会話。
まるで、その会話やとエヴァちゃん達が徹兄ぃと一緒に暮らしてるみたいなんやけど?」

「はわわわ、そ、それだと、ネギさんと徹先輩がどうせ……
ゆ、夕映どうしよう!?」

「落ち着くですよ、のどか。まだ本当かどうか分かりませんし……

エヴァンジェリンさん、ネギさんと同棲ですか。
そうなると彼の性的嗜好は……

いや、予測だけでそのような判断をしてしまうのは徹さんに失礼ですね……ですが……」

「エヴァンジェリンさん!!どういうことですか!?
ネギさんと同棲なんて、そんな羨まし
じゃなくて、男性と同棲なんて、危険な事を!!」

なんか僕達に人がすごい勢いで集まってきた。

「危険って、徹さんはそんな人じゃないわよ!!
そもそも一緒に暮らしていたっていったら、私だってそうだし!!」

明日菜さんの発言で、明日菜さんの所にも人が集まる。
占いの館制作はそっちのけで、徹一家の質問会、というより尋問会?が始まってしまった。

これ、徹夜確定だろうなぁ……





α 麻帆良祭 30分前



〜〜side フェイト〜〜



目が覚めると、群集と巨大な門が目に入った。
群集特有のざわめきと、時折上がる花火。

このような所でうたた寝でもしてしまったのだろうか?
どうやら意外と僕の神経は図太いようだ。

さて、ココは……

そうそう、麻帆良学園だったね。
入場まで後30分。

知り合いの所へ行ったついでに、麻帆良祭に参加するという予定だったね。
あまりこのような賑やかな場所は得意ではないんだが、まぁたまにはいいだろう。

さてと、どこに周ろうかな?

手に持つガイドマップを眺めると、『本格、コーヒー喫茶』の文字が見えた。
さらに眺めればカフェという文字が多々ある。

ふむ……なるほど、非常に興味深いね。

ただし、『ドキッ☆男だらけのメイドカフェ』
これだけは許せないね。





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posted by まどろみ at 23:23| Comment(4) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遅い時間にこんばんわ、カミヤです。

相変わらず毎日チェックしてますが今月は更新が早くて嬉しいですw

さて、最初の超(どちらの意味でもw)展開に相変わらずの徹クオリティだなぁと苦笑しつつ、「あ、これ超オワタなwww」と最初から爆笑させて貰いましたw

そしてエヴァが傍に居ない徹の状態って……あ〜、ストッパーが居ないんで何時も以上に「ナニカ」をやらかしてしまいそうですねwww

そんなあれこれを妄想しつつ次回の更新を楽しみにしています!






…………え、フェイト君?彼は超以上に前章(京都編〜ヘルマン編)前から(登場時点でw)既に詰んでるから今回もオチ要員でFAだろjkwww
Posted by カミヤ at 2013年09月08日 02:03
えぇ〜とドコからツッ込めばイイのやら・・・。まず、超とハカセ!チョメチョメは古いっすよチョメチョメは!でフェイト目的はどうした!?学園祭満喫してどうするよ!! 気分を変えて、いやぁ今回もどんでん返しと言うかトリプルアクセル並の予想外をブッ込んできました。徹&超がまさかの魔法世界への転移とは。カミヤさんの言うとおりもう詰んでますね。これで安心して(?)超も大河ドラマが見れますね。イヤァ、ヨカッタヨ。ただし、フェイトの『ドキッ☆男だらけのメイドカフェ』
これだけは許せないね。確かに気持ちは分かるけど目的が徹から離れていってるのに笑いました。まどろみさん、マジぱねぇ!とつくづく思いました。
Posted by はるきよ at 2013年09月09日 22:47
カミヤ様、コメントありがとうございます。

毎日のチェック非常に嬉しく思います。
チェックしがいのあるよう、今月は早めの更新……の予定です。

超展開に関しましては、もうある意味皆様の想像通りの展開になってきているかと思います。
楽しんで貰えたようで非常に嬉しく思います。

エヴァちゃんというストッパーのいない徹くん。
はたしてどうなるのか……

楽しみにしてもらえると嬉しいです。

上で言ったように、恐らくですが次の更新も早めに出来るかと思います。

これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。




え?フェイト?
うん、まぁ……うん……

彼には強く生きて欲しいです。
Posted by まどろみ at 2013年09月11日 22:59
はるきよ様、コメントありがとうございます。

チョメチョメは古い、つまりコレをチョイスした僕は……

に、2003年が舞台だし、別にふ、普通だし(震え



さて、フェイト君に関してはもう、なんともいえません。
彼が強く、カリスマのある敵キャラになってくれる事をただただ祈るばかりです。

彼には頑張って欲しいですね……



>徹&超がまさかの魔法世界への転移とは。カミヤさんの言うとおりもう詰んでますね。

いやいや、分かりませんよ?
天才的未来火星人の超だったら、きっと、きっと……


『ドキッ☆男だらけのメイドカフェ』

うん、これは許せませんね。間違いないです。



これからも精進していきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年09月12日 00:04
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