2013年11月04日

第6章 麻帆良祭編 その8



α 麻帆良祭 1日目




〜〜side ネギ〜〜



萌え萌えキュンキュンをやっていたせいで、お昼を食べられなかった徹さん。
一方僕たちは、働いている徹さんを見ながらお昼を食べてしまっていた。

一応、お昼を食べてから集合って話だったんだけど、思った以上に『ドキッ☆男だらけのメイドカフェ』が忙しかったらしく、結局食べられなかったとか。

流石にそれじゃ可哀想ということになり、僕達がアトラクションに乗っている間に、徹さんがお弁当を買ってくる事になった。

適当な集合場所を決め、別れたのが40分前。
思った以上に、アトラクションが混んでおり、徹さんを待たせてるかもと、慌てて集合場所へと向かったのが20分前。

到着するも、徹さんが来ておらずちょっと安心したのが、10分前。


そして今、ずぶ濡れで髪の毛に葉っぱを付け、ほっぺたに傷、泥まみれのボロボロになっている徹さんと再開。


いや、なんでさ?



お弁当を買うために、ちょっと別行動。
別れた時間はたったの40分弱。

うん、僕の感想は可笑しくない。


というか、ちょっと別れて、再開したと思ったらこんな格好。
心配ぐらいするよ。


慌てながら、僕と明日菜さんで何があったか聞いてみたら、誤魔化された。

ロボティラノやらサーカスから逃げ出した動物達とか、その他諸々とお弁当を守るために逃亡劇を繰り広げていたなんて、子供にだって分かる嘘で誤魔化されたのだ。

……こっちは心配してるのに、ちょっと不満だ。
僕達を心配させたくないってのは分かるけど。

一方のエヴァンジェリンさんや茶々丸さんはというと、ほっぺの傷の治療や、服がボロボロで濡れているため、新しく購入するか、貸し衣装屋で衣装を借りるか、等の相談をしていた。

さらに、小太郎は完璧に徹さんの状況をスルーして彼と買ったお弁当についての話をしていた。
……小太郎君はもうちょっと心配とかするべきだと思う。





            ☆☆☆




そんなハプニングがありながらも、僕たちは学園祭を巡った。
ちなみに徹さんの服装は、新しく買うことになった。

服に穴も出来てしまっており、直そうと思えば直せるらしいのだが、丁度いい機会なので、買い換える事となったのだ。
古本市や、ジェットコースター、人形劇等々、色んな所を巡っていると、時間はあっという間に過ぎ、日が暮れる。

夏に向け、日が長くなり始めているとはいえども、6時近くにもなると、やはりかなり暗い。

電車に乗りながら向かっているのは、武道会の予選会場。
小太郎は出場のために、残りの僕たちはその応援に向かっているのだ。

会場変更、それどころか大会事態も変更。
そして賞金はなんと1000万円。

想像していたもの以上にデカい大会みたいだ。
色々と変更があったためか、超さんが説明をしている。


『私が、この大会を買収して復活させた』


等々。
このデカい大会のスポンサーとか、超さん凄いなぁ。

そんな説明、聞き流すどころか、聞く気すらない小太郎は、徹さんの腕にぶら下がりっていた。

「なぁ、兄ちゃん。
やっぱり兄ちゃんも出えへんか?武道会。

飛び込みのエントリーもOKみたいやし」

「はっははは、無理」

バッサリだった。
確かに、技術や力、己の身体を使うのではなく、頭脳のみを使い戦う徹さんにとっては、こういった閉鎖された空間はけして得意ではないのだろう。

というか、小太郎、我儘言う子供じゃないんだから、やめなさい。

「えぇ……
兄ちゃんやったら、優勝狙えると思うんやけどなぁ」

ひどく残念そうに言う小太郎。犬耳もダラーンと垂らし、しっぽも心なしか元気がない。


『この大会は元々裏の世界の者達が』


さて、そんなやりとりをしている僕達に突っ込んでくる人がいた。
学ランにリーゼント。そして2m近い大男が。

「てっちゃん!!」

叫びながら、徹さんへと向かっていったのだ。

「あっ、プリティ薫ちゃんだ」

そう、徹さんのクラスで、メイド(と断言してしまうには大いに疑問が残るが、とりあえずメイドとしておく)になっていた人なのだ。
なんか、色んな意味で濃い人の登場に思わず、声が漏れちゃったのは仕方ない事だろう。

「お、嬢ちゃん、クラスに来てくれたのか?
ありがとうな。これ割引券だから、また来てくれな?」

キラッと歯を光らせながら、渡されたのは喫茶の割引券におまけにガムとアメ……

「あ、ありがとうございます」

「いいっていいって。

さて、てっちゃん!!
武道会にエントリーしに行く気はないか!?」

「ないよ?」

「どうしてもダメか!?」

「ダメっていうか、無理」

「……そうか」

プリティ薫ちゃんも頑張ったみたいだけど、小太郎と同じように取り付く暇もなく断られていた。
なんとなく、雄々しくあったリーゼントが、力をなくしているようにも見える。


『飛び道具および、刃物の使用禁止。
そして』



「賑やかだね」

後ろから聞こえる声。
この声は……

「た、タカミ、高畑先生」

「やぁ、ネギ君」

ニッコリと笑みを浮かべながら、挨拶してもらっちゃった。

……所で、小太郎唸り声上げてどうしたの?

「なんでもあらへん。
……ガルルル」

やっぱり唸っているじゃん。


「ところで徹さん……

武道会にでるつもりはありませんか?」

「ない。
っていうか、皆なんで誘ってくるのさ!?」

そりゃ、徹さんですし……
タカミチも自分がどれだけ徹さんに近付いたのか確かめたいっていう気持ちもあるんだと思う。

2人共あまりにも遠すぎる存在だから、差とか、強い弱いとか……
そういうのは全然分からないけど、それでもタカミチを見ていれば分かる。

あんなふうに照れくさそうに、嬉しそうに徹さんの事を話していたんだから……
タカミチにとって、徹さんは追いつきたい憧れであり、目標なんだろう。


『ああ、ひとつ言い忘れてるコトがあったネ。
この大会が形骸化する前』



「あぁ、やっぱりそうですか。
それじゃ、僕も今回の出場はやめておこうかな?」

「いや、タカミチ。お前は出場しろ」


「ん?エヴァ?

あぁ、そうか……
君の秘蔵っ子が出るのか?」

秘蔵っ子?あぁ、小太郎の事か。
確かに、僕なんかよりも戦闘経験は豊富だし、よっぽど強いんだけどさ。

ちょっぴり気に入らない。


「お前みたいな不器用なタイプとやらせておきたくてな」

「おいおい、僕みたいな落ちこぼれを、あんまりイジメないでくれよ?」

「ふん、不器用さでいったらお前以上の存在だ。
お前以上に不器用なくせして非凡。
お前以上に落ちこぼれなくせ才がある。

お前の後輩にあたるやつだ。ちょっと揉んでやれ」

えーと、エヴァンジェリンさん?
それって褒めてるの?けなしているの?

「エヴァ、かなりお気に入りみたいだね。
ま、それじゃ僕も出場しようかな?

後輩も気になるしね」

はっはは、と笑いながらも、眼の奥には僅かに鈍い光が宿っている。
こんな眼をタカミチにさせているのが、僕と歳の変わらない小太郎っていうのは、やっぱり気に入らない。


『「ナギ・スプリングフィールド」と名乗る、当時』


「むぅ」

「……なにいきなり拗ねてるんや?」

「拗ねてなんかない」

というか、瞬間的に僕の表情を読むなぁぁあああ!!
確かに分かりやすいとか、よくアーニャに言われたけど、それでもココまで早くなかったし、正確でもなかったし!!

「いや、めっちゃ俺睨んでるやん」

「睨んで何かいない」

ないったら、ない!!





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posted by まどろみ at 20:42| Comment(8) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうも前回の感想コメで次は一週間位で更新するというのを見て張り込んでいたカミヤですw

さて、次回の武闘大会ですが……今回の超の発言総スルーからしてオチ(超&アル涙目)が目に浮かぶようですなwww

原因は徹にいい所を見せる&賞金ゲットの為に参加する某公式バグチートな彼に違いないwww(犯人はラk……ボソッw

それでは次回の本編か気分転換のまどマギ短編更新楽しみに待ってます!






…………10万記念リクエストを待たずにラカンまぎかを書いてもいいのよ?(ボソッw
Posted by at 2013年11月05日 16:51
待ちに待った更新。まずは、お疲れ様ですまどろみさん。いやぁ、前回の盛大な勘違いが強すぎたのか今回は割と落ち着いた感じがしました・・・・。待てや、おいっ!! 皆の会話途中にちょいちょい超が需要なコメってるし、タカミチが何か殺る気漲ってる!!さらりと次回の伏線入ってますねぇ。まどろみさん、腕あげたなぁ(誉)!次回も楽しみです。次回は「武闘会決勝!徹美対プリティ薫!見よ麻帆良は赤く萌えている!!」がイイなぁ。・・・すいません調子に乗り過ぎました。
Posted by はるきよ at 2013年11月05日 21:29
……空気の読めなさは伝染するのだろうか?
滅茶苦茶そっちのけにされてるけど、超りんが大事な事言ってるよネギきゅんw
そして、みんな徹ちゃん誘うのか。
……なんだろう。出てもラッキーマン的な戦闘シーンしか思い浮かばないのは。
Posted by at 2013年11月09日 11:02
カミヤ様、コメントありがとうございます。

張り込みご苦労様でした。
ちょっぴり遅くなりましたが流々の更新です。

武闘大会、うん、もう涙目の超しか思い浮かびませんねw
いつも通り過ぎて、なんかもう大した事ないような気がしてきましたw


>>原因は徹にいい所を見せる&賞金ゲットの為に参加する某公式バグチートな彼に違いないwww(犯人はラk……ボソッw


えっ?
どうやら、皆さんのラカン成分が足りてないようで、彼の登場を期待している人が多数いるようです。

人気が出過ぎてびびっていますw


次こそは、出来るだけ早目の更新をしようと思っておりますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年11月10日 01:38
更新お疲れ様です。

本当のことを言っているだけなのに、嘘(良い方)だと思われる徹クオリティww

腕にぶら下がる小太郎wwww小学生かwwww小学生だwwww

皆から大人気の徹さん、地味に強いとは思うw

そしてネギちゃん、意味合いは違うとはいえ小太郎を意識しております。今後どうなるか楽しみですよね。ふふふふふ
Posted by なおぽん at 2013年11月14日 22:50
はるきよ様、コメントありがとうございました。

お待たせしました。更新です。
いやぁ、本当にお待たせしてしまい、申し訳ないです。

おっしゃる通り、今回は落ち着いた感じです。
カツには流石に勝てません。

>>皆の会話途中にちょいちょい超が需要なコメってるし

いや、もう超ちゃんの空回りってデフォですし、大した事じゃないですよw


>>まどろみさん、腕あげたなぁ(誉)

ありがとうございます。そう行って頂けると非常に嬉しいです。


>>次回は「武闘会決勝!徹美対プリティ薫!見よ麻帆良は赤く萌えている!!」がイイなぁ。

なにそれ、面白そう。
そういうの大好きですw


頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年11月16日 01:01
コメントありがとうございます。

べ、別に感染するワケじゃないんだからねっ!

まぁ、アレです。
超ちゃんは可愛いけど、可哀想な感じが似合うんです。


徹君は人気者ですからね、皆から引っ張りだこなんですよw

>>……なんだろう。出てもラッキーマン的な戦闘シーンしか思い浮かばないのは。


僕も、そんな感じの戦いしか思い浮かばなかったです。


これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年11月16日 01:14
なおぽん様、コメントありがとうございます。


いつも通りの徹君でしたw


>>腕にぶら下がる小太郎wwww小学生かwwww小学生だwwww


小学生なネギちゃんと小太郎君。
小学生だから仕方ないんです。


おっしゃる通り、地味に強いです。
ホント、地味に……


>>そしてネギちゃん、意味合いは違うとはいえ小太郎を意識しております。今後どうなるか楽しみですよね。


こうやって、微妙に意識しちゃっているネギちゃん。
書くのが結構楽しかったりしますw

これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年11月18日 12:21
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