2013年11月20日

第6章 麻帆良祭編 その9



α 麻帆良祭 1日目




〜〜side 超〜〜



やる事なす事、全てが上手くいかないネ。

もう、ココまで上手くいかないとなると、もう笑うしかないヨ。

「ちゃ、超!?
気持ちは分かりますが、そう虚空に目を向けて笑うの止めてくれませんか!?」

「そうは言ってもだネ、これ結構ヤバい状況ヨ?今」

いや、本当にヤバイ状況ヨ。


ぶっちゃけた所、最後の足掻きはするガ、『世界に魔法を公表する』というのは、ほぼ諦めているヨ。

計画とか全て上手く行かず、散々徹サンに引っ掻き回され、手も足も出ない状況。
もう、本当に成功率の低い最後の足掻きをする以外何も出来ないのだ。

もちろん、成功させるつもりで行動には移すが、失敗すると思うヨ。

だから、別にご先祖様がこの武道会に出場していないっていうのは、そりゃ結構困る事だが、別にソコまでショックを受ける事ではないヨ。





そもそも、『魔法の公表』は手段であり、目的ではないネ。

本当の私の目的は『未来を変える』、そして『ありふれた悲劇の回避』


その片方は既に達成され、もう片方も達成された可能性があるネ。


偶発的な事故とはいえ、人の人生を無理やり捻じ曲げ、不老などという物を押し付けた結果だガ……

とにかく、私のご先祖様は性別の反転。
歴史も似てはいるが、僅かに優しい物になっていたネ。

しっかりと調べなければ分からないほど僅かな、それでも確かに優しい物になって居たヨ。

徹サンが必死に生き、足掻いた結果が、この優しい歴史とは……
なんとも彼らしいと思うネ。

故に『未来改変』は達成され、『ありふれた悲劇の回避』は、戻ってみないと分からないが達成されている可能性は確かにあるヨ。



何も出来ず、ただ慌てふためいただけの私に、そんな可能性を残してくれた……



この辺りも徹サンらしいネ。


悪の美学に従い、最後まで足掻きはするガ……
でも、もう私は負けてしまっているヨ。


体中をボロボロとし、ドロにまみれ、僅かに血を流しながら、そんな状態なのに

「悪い事ばかりじゃなかった!!」

言い切った彼に、嬉しそうに笑みを浮かべながら言う彼に、私は敵わないと負けを認めてしまったヨ。


そう、だからここから先は消化試合。
ただの情けない女の醜い足掻き……



さて、そんな諦めに近い物を感じ、敗北感を持っている私が、ヤケにならざるを得ない状況。
ハカセに怖がられる様な笑みを浮かべている理由……


原因は、Bグループで予選を突破した人物をカメラが写した映像ヨ。
そこには幼い2人の少年が映し出されて居たネ。

『おぉぉおおおっと、まさかの、まさかの事態が発生だ!!
Bグループ、本戦に出場出場したのは2人の少年。

犬上小太郎と、フェイト・コフィーだ!!』

朝倉サンの実況がどこか遠くに感じるヨ。

頭を抱える私は悪くない。
悪くないったらない……



「はっはははは……ホントこれどうすれば良いヨ!?」



「ちゃ、超落ち着いて下さい!!
胃薬は用法用量を守っ!?

あぁぁああ、そんなガリガリ噛み砕いちゃっ」






α 麻帆良祭 1日目



〜〜side 徹〜〜



小太郎君が予選通過した後もまだまだ、イベントは目白押しだった。
だが、如何せんネギちゃんと小太郎君は子供。

7時頃になると二人共眠そうに目を擦り始めたかと思ったら、ベンチに座っている間にいつの間にか就寝。
今夜、女子中等部3−Aでは中夜祭があるとの事だが、これじゃネギちゃんはキャンセルだろう。

ネギちゃんは、まだまだ幼い。
学園祭の準備で結構無理していたし、今夜はゆっくりとして貰おう。

明日菜ちゃんを、中夜祭の会場へと行かせると、俺達は家へと戻る。
ちなみに、俺が小太郎君を背負い、茶々丸がネギちゃんを背負っている。

エヴァちゃんは、荷物持ちだ。

茶々丸とエヴァちゃんは、一度家に戻った後、中夜祭の方へ参加するつもりのようだ。
となると、今夜は俺1人か……

今日は俺も早く寝ようかな?


そんな事考えながら、ゆっくりと帰っていく。
自然と2人を起こさないように、口数は少なく、そして揺らさないようにゆっくりと歩くことになっていた。


ようやく家へと辿り着き、2人を寝かしつける。
静かに、部屋から出ていき、リビングのソファーへと座り込む。


「いやぁ、疲れた疲れた」

こう、意味もない独り言だけど、我慢していた音量をちょっぴり上げられるのが何となく嬉しい。

「まったく、じじ臭い事を」

言いながらエヴァちゃんが隣へと座る。

「……座り込んじゃって、大丈夫なの?」

「なに、少しの休息をとる時間ぐらいはある」

「遅刻しないようにね」

さてと、何か喉も乾いたしお茶でも一杯……
ん?何か当たった?

ポケットに入っていたナニカ。
結構かさばる事もあり、取り出してみると、懐中時計の姿

「あぁ、そういえば貰ったの忘れてたっけ」

何時までも持っているのも、面倒なので机の上に置く。

「ん?どうしたんだ?これ」

「あぁ、それ?超ちゃんに貰ってさ。あっ、会ったらお礼言っといて」

ジャラっという鎖の音が響く。
多分、懐中時計についていた鎖かな?

ぱっと見ると、エヴァちゃんがシゲシゲと時計を眺めていた。

実はアレ、光のあて具合で色が変わる。そうやって変化していく様子は眺めていて飽きないだろう。

「エヴァちゃんも、冷たいお茶飲む?」

「あぁ、いただこう」

2つのコップそれぞれにお茶を入れる。
ちなみにこれ、エヴァちゃんが良い葉っぱを選び、茶々丸が作ったお茶だ。

相当美味しいらしいが……正直良く分からない。

「ほい、エヴァちゃん。
お茶……あれ?」

コップを両手に、ソファーの元へと戻るとエヴァちゃんが居なくなっていた。
さっき返事したばかりだっていうのに、トイレかな?




階段をゆっくりと降りる足音、そして階段と部屋を遮るドアが開くと

「徹……」

なんか、元気のないエヴァちゃんが居た。

「あぁ、エヴァちゃん。
とりあえずお茶飲む?」

「あぁ……
て、徹。コレを飲んだら今夜はもう寝よう。

な?」

「中夜祭は?」

「休む」

……まぁ仕方ないか。

「茶々丸。ネギちゃんとエヴァちゃんが中夜祭欠席だって。
申し訳ないけど、伝えてくれるかな?」

「了解です。徹様」

エヴァちゃんの後ろにいつの間にか居た茶々丸に頼む。
中夜祭開始時刻が迫ってきているらしく、茶々丸はすぐに会場へと向かった。

「それじゃ、エヴァちゃん。
汗もかいたし、ぱっぱと風呂に入って、寝ようか」

「分かった。さっさと入るぞ」





α 麻帆良祭 1日目



〜〜side ヘルマン〜〜



「ただいま帰ったよ」

無事、彼はホテルへと返ってきたようだ。

「あぁ、お帰り。
どうだったかね?」

「非常に興味深かったよ。
美味しいコーヒーを入れる喫茶店も見つけたし」

「そうか、それは良かった」

調査が順調か、否か。
聞きたい所ではあるが、聞いてはいけない。

それを聞いてしまえば、フェイトが己の全てを賭けているイマが無駄になってしまうのだ。

「そういえば、おじさんは明日も麻帆良祭いけないのかい?」

「……あぁ、まだ少し仕事が残っているからね。
多分明日も最終日もいけないだろう」

初日、彼は無事任務を達成した。






未来を、歴史を操る化け物よ。
このフェイトという少年が、お前を倒す槍となるかもしれないぞ?





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posted by まどろみ at 21:53| Comment(8) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
更新お疲れ様です。超の壊れっぷりにクスッと笑いました。胃薬を噛み砕いて飲む姿は過去のガトーや詠春も歩んだ道です(涙)。てかフェイトは記憶封印しての行動みたいですね。思い切った行動だと思ったり、ちょうさできんの?と疑問になったっりと次回の更新が楽しみです。
Posted by はるきよ at 2013年11月20日 22:34
おいエヴァ、何を見てきた‼?
以前とは違う意味で次回が気になるな。

>フェイトが己の全てを賭けているイマが無駄になってしまうのだ
イマがカタカナになっているのはわざとですか?
Posted by 悠 at 2013年11月21日 00:46
確かに過去は変わってしまっているからなぁ。性別とかもうどうしようもないしww
まぁ、途中までは良かったんだ。良い感じでシリアスだった。しかし……。

カツ丼んんんんんんんんん!!!wwwww
お前のせいでシリアスがッ!シリアスがあああああああwwwww

しかも何か変な人武道会に参加してるしww

カシオペアはしっかりと使用法を理解している者の手に渡ったようです。しかしまぁ、理解しているが故に何かを知ってしまったのか。

ヘルマンおじさんwwやだ何この家庭的な会話www
Posted by なおぽん at 2013年11月22日 08:59
あぁ超りん。ついにガトウや詠春の領域に足を踏み入れたか。
もう、目標達成・達成不可能が確定してるんだから、悪あがきと言わず諦めれば楽になれるだろうに……
ヘルマンおじさんwww
しかし、ヘルマンおじさん。最後の発言はない。断言出来る。

空気を読まないことと鈍感と勘違いさせることにかけては天上天下無双を誇る我らが主人公には叶わない。
きっとその槍も、いつの間にか爪楊枝に変わった挙げ句、そのくせ自分自身の最も痛い部分に突き刺ささってのたうち回る羽目になるに違いない。
Posted by 鈴鹿 at 2013年11月23日 19:01
はるきよ様、コメントありがとうございます。

見事に壊れキャラとなってしまった超ですw
ほんと、彼女には頑張って欲しいです(泣)

>>てかフェイトは記憶封印しての行動みたいですね。

鋭いですねw
これから彼らがどういった行動を取るのか、楽しみにしてもらえると嬉しいです。

これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年11月25日 22:10
悠様、コメントありがとうございます。

エヴァは一体何を見てきたのでしょうか……
次回、明らかになる!!……はず……

頑張ります。


>イマがカタカナになっているのはわざとですか?

ワザとです。
ただ、強調させようと思いカタカナにしております。

ただ、ぶっちゃけあまり意味のないような……


これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年11月25日 22:13
なおぽん様、コメントありがとうございます+返信が送れてしまいすみません。


ネギちゃんTSは実は、超ちゃんの計画失敗のフラグだったんだ(ナ、ナンダッテー)

珍しくシリアスな話でした……

うん、カツ丼までは!!

楽しんでもらえたようで、非常に嬉しく思いますwww


>>しかも何か変な人武道会に参加してるしww

まぁ、うん……
たまには、彼も見せ場を作ってあげないとね。うん。


>>カシオペアはしっかりと使用法を理解している者の手に渡ったようです。しかしまぁ、理解しているが故に何かを知ってしまったのか。

その辺りは次回明らかになると思いますので、お待ちを。


>>ヘルマンおじさんwwやだ何この家庭的な会話www

まぁ、たまには彼らにも見せ場を(ry


これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年12月13日 01:39
鈴鹿様、コメントありがとうございます+返信が送れてしまいすみません。

ついに超りんも、胃薬マスターズと同じ領域に足を踏み入れつつあります。


>>もう、目標達成・達成不可能が確定してるんだから、悪あがきと言わず諦めれば楽になれるだろうに……

それでも足掻くのが、悪の吟味……なんでしょう……
多分、きっと……


思った以上に、ヘルマンおじさん発言が受けていて驚いていますw

空気を読まず、勘違いをさせまくる徹くんです。
もうね、皆さんの信頼感がハンパないですwww


>>きっとその槍も、いつの間にか爪楊枝に変わった挙げ句、そのくせ自分自身の最も痛い部分に突き刺ささってのたうち回る羽目になるに違いない。


ホント徹君への信頼感ハンパないですねwww
いや、でも……うん。

気持ちはよく分かりますw

これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2013年12月13日 01:44
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