2014年09月07日

第6章 麻帆良祭編 その13




α 麻帆良祭 3日目



〜〜side 超〜〜



大きな花火が打ち上げられると同時に、麻帆良祭が終わったアナウンスが流れたネ。
ほんの少し前に麻帆良祭の終わる少し前にフェイトは麻帆良から出て行った……

そして、今、ようやく遠くのホテルへと戻る様子が確認されたヨ。

……ふぅ。
思っていた以上に緊張していたらしく、肩から力が抜けたネ。
孤独な、非常に孤独で神経を使う戦いだった……

なにせ、相手は魔法と戦いのスペシャリスト。
魔法や人を用いた監視だと、相手にばれる可能性が高いネ。

それ故、相手が明るくない機械類を用いた監視、それもソコに在る事が普通である監視カメラ等のハッキングによる監視しか出来なくなるネ。

そして、その監視がようやく終わったヨ……
彼は何もせず、ただただ麻帆良祭を楽しんで帰っていっただけだったネ。

もちろん、何らかの下見や情報収集をしていた可能性は大いにあるが、それでも罠の設置や、暴れる等の直接的被害がなかっただけでも良かったネ。

とりあえず、一応フェイトが周ったルート情報をメールに添付して、学園長にでも送る。
宛先は……まぁ『未来の火星人』とかで良いネ。

とりあえず、これで全部終わったヨ。はぁ、ホント疲れタ……

「あ、あの……超さん?
結局麻帆良祭で行う予定だった未来改変は一体どうなったんですか?」

ん?未来改変?
いや、私の目的は麻帆良の防衛であって、ハカセの言うような未来改変じゃ……

「……あっ」

逆ヨ!!
麻帆良の防衛が主じゃないネ!!

いや、そもそも麻帆良を防衛しなくてはいけないような状態になること自体想定していなかったヨ!!

い、いや、いやいやいやいや、まだ慌てるような時間じゃないネ。
いざとなったら、タイムマシンを使って……

タイムマシンを使い過去の改変→上手く行ったフェイトが大暴れする可能性→麻帆良終了……

つ、使えないネ。これじゃ使えないヨ!!

「クフっ、クハッハハハハハハハ」

「ちゃ、超さん!?
いきなり、どうしちゃったんですか!?」

「い、いや、何でもないネ。
元々半分以上失敗していた物。まさか計画の実行すら全く出来ないとは思わなかったが……」

ここまで、どうしようもない状況になったら笑うしかないヨ。

でも、まぁ……

クラスメイトの面々が私の所に向かってくる様子が目に入ったヨ。
二年間共に過ごした友人達、わずか数ヶ月だけだが、仲間になったご先祖様……

そして、私の罪の証であり、計画を全部パァにした、アンチクショウ……村重徹……

「でも、彼女達を守れた……まぁ、今回はこれで良しという事にするヨ。
二年間も突き合わせたハカセには悪いガ……」

「クスっ、超さんにはいつも振り回されてばっかりだったんですから……
大丈夫ですよ。もう慣れました」

あぁ、ホント、ハカセにはいつも世話になってばかりだったネ。

『おぉい、超りん!!
そんな、高い所居ないでコッチにおいでよ!!』

『そぉだぞ!!』

下で、クラスの皆が呼んでいる。
だが、そろそろ世界樹の発光は大詰めを迎えている……

それに、ダラダラと別れを引き伸ばすというのも、私らしくないネ。

「ふふふ……
いやぁ、実は皆に黙っていたが、実は私……
火星から来た火星人でナ?

この満月の時に帰れと、月の使者達に言われちゃったヨ」

「はっはは、超さん、そんな適当な事言っちゃっていいんですか?」

まぁ、半分ぐらいはホントだし、良いんじゃないカ?

「そろそろ行かないと、月の使者達にお小遣いカットされてしまいそうでナ……」

ふざけた、あまりにもふざけた言い訳。
適当すぎる別れ……

ただ、まぁこんな別れも良いんじゃないかナ?
別れに涙など必要ない。特に3−Aには。

だから、だから……

「それじゃ、皆。ここでお別れネ。
また会おう!!」



〜〜side 徹〜〜



「それじゃ、皆。ここでお別れネ。
また会おう!!」

エヴァちゃん達のクラスメイト達からの突っ込みを華麗にスルーしながら、超ちゃんは手を上げ笑みを浮かべていた。

周りに光が溢れた。溢れた光は、魔法陣へとなり、さらに発光する。

おまけに、オレも発光した。

「って、なに光っているんだ!?徹!!」

「……いやー見事に光っちゃってるね。
これ、病気じゃないよね?」

ちょっぴり、不安だ。別に変な物食べた記憶とかもないし……
病気だと困っちゃうんだけど。

「いやいやいや、徹さん!!
不安になるとこそこですか!?
なんかズレちゃっている気がするんですけど」

明日菜ちゃんにツッコミを入れられた。
うん、まぁ特に痛みとかはないし、多分大丈夫だいじょ……あっ……

「これ本格的にヤバイかも。
うん、ヤバイ……」

自分という存在が何かに引っ張られている。
この感覚はいつの日か味わった物と同じで……

魂ごと何処かへ飛ばされそう、別の地域とかそういった次元じゃない、別の場所に飛ばされそうな……
ずいぶんと昔、もう何世紀も経っているにも関わらず忘れそうにもない、死の瞬間に感じた感覚。

「ということで、エヴァちゃん、明日菜ちゃん。
多分オレどっか行っちゃうわ。

でも絶対連絡するし、戻ってくるかr」

あっ、引っ張られた。



麻帆良祭編 完!!



〜〜side フェイト〜〜



ホテルにたどり着くと同時に軽い頭痛……
そして全てを思い出した。

「……勝った。僕は勝ったぞ、未来人!!」

彼は非接触型読心力の使い手……
それも自分に害を及ぼす者、及ぼそうとする者限定の読心力であり、範囲は世界中。

間違いなく馬鹿げた予想と言われるであろう。
事実、ヘルマンがこのような予想を打ち出し、信じているというのはあまりにもナンセンスだ。

この日本という国にはサトリという人の心を読む妖怪が存在する。
伝承のサトリは、心を読み人を不安にさせるが、偶然跳ねた木片に当たり、何も考えず攻撃をする人は恐ろしいと言い捨て逃げてしまっていた。

つまり、いくら強力な読心力の使い手であっても未来人のような成果を出せるはずがない、という事だ。
そもそも、世界中の人間の読心など、人一人……いやこの世に生きる何者においても、あまりにも巨大すぎる。

では、その世界中の読心を上回る成果をどのようにして未来人は出してきたか……
候補としては様々な物があった。

彼の異名が示すように、本当に未来から来た存在。
よく分からない科学や魔法、それに類似したナニカをつかい、世界をシュミレート出来る存在。
もしかしたら、未来人、村重 徹という存在は何百と居て、最も成果を出した人間(目立った人間)が表に出ているだけ……

等々、ありえそうな物から、絶対あり得なさそうな物まで、幾つもの候補をだした。
その中で、僕が予測したのは、最もシンプルであり、最もあり得なさそうな物……

彼はリスク管理が抜群にうまい……

ある種、ただただ頭が良いだけという、それが僕の出した結論であった。
自分という存在が周りからどのように思われているかの認識、そして自分に害となる事柄を事前に回避出来るように準備をする。
それこそ、運という物に左右されかれない、害の回避準備も徹底的に行っている……

それが、村重 徹という存在だと結論付けた。



ここまで、予想すれば簡単だ。
彼の害とならないよう、彼に害を与える方法、彼のリスク管理している管轄外から害を与える方法を考えれば良いだけだ。

「ふむ……
その様子を見るとフェイト……どうやら最良の結果を持ってきたようだね」

記憶の封印された僕は、たまたまテレビのニュースを見て麻帆良祭に行きたいとワガママを言い、ヘルマンは言われるがままに、僕をここに連れてきた。

あまりにも、偶然に頼った方法だが、それでも……
僕は未来人と接触し、そして彼の姿、今を生きる様子を彼に関する情報を得ることが出来たのだ。

そして、彼が今最も懇意にしている存在たちも遠目ながらも確認出来た。

「あぁ、ヘルマン……
勝利したわりには、あまりにもちっぽけな成果だけど……

それでも僕は彼に勝つことが出来た」

だから、ヘルマン……
彼は勝てない存在、完全無欠の超人なんかじゃない。

勝つことの出来る、普通の存在なんだ。





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posted by まどろみ at 15:56| Comment(6) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まどろみさん、毎度お疲れ様です。超が帰るのに徹までとは・・・。予想外でした。あ、でも誰に引っ張られたのか気になりました。やっぱここはエヴァかな?てか超は当初の計画は全く頭に無いってのは笑いました。そして、フェイトがイイ感じに燃えてたましたね。次回どう動くのか楽しみです。ついでにそろそろ我らが恋する漢女ラカンが出てくるんじゃね?と勝手に予想してます。(笑)
Posted by はるきよ at 2014年09月07日 22:23
ピコーン☆

〜計画は頓挫しました〜


徹、超と一緒に飛ばされちゃったんですね……w
そういえば前に少しだけ一緒に飛ばされたシーンがありましたねぇ。

フェイト君、一体君がどこまで敵対心を持たずに進めるか、楽しみにしていますよw
Posted by なおぽん at 2014年09月10日 20:52
火星に行くの?マジで??
それかまさかのUQ突入とか……?
Posted by の腹の at 2014年09月16日 08:04
はるきよ様、コメントありがとうございます。

麻帆良祭編も終わり、後はエピローグのみとなりました。
いやぁ、予想斜め上の物を書くというのが、結構初めの方からの目標でしたので、予想外と言われると、結構嬉しかったりしますw

徹の引っ張られる感覚というのは、人が物理的に引っ張る感覚じゃなかったります。
まぁ、ぶっちゃけ言うと、タイムスリップをする感覚が引っ張られる感覚として、ある程度分かっちゃうという、超限定的かつ、微妙すぎる能力を徹くんが持っていたりするんです。(というよりも、経験があったりして)

超?彼女はもう、仕方ないんです。
胃薬とか、キャラ崩壊待ったなしでしたし……

仕方ないんです……


これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。

PS,最新話先ほど更新しましたので、宜しければ見てやってください。
Posted by まどろみ at 2014年09月19日 04:22
なおぽん様、コメントありがとうございます。

ものの見事に超の計画は頓挫しましたw

さらに、最後の最後に徹くんを巻き込んでの未来への逃亡……
ホント、どうしてこうなったw

>そういえば前に少しだけ一緒に飛ばされたシーンがありましたねぇ。

おぉ、よく覚えていましたねw
今回は、そのシーンが結構重要となってきたりしますw


これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。

PS,え?フェイト?
……彼には頑張って欲しいですね(白目)
Posted by まどろみ at 2014年09月19日 04:25
の腹の様、コメントありがとうございます。

うーん、どこに行くかはネタバレになっちゃうんで、なんともw
本日、最新話を更新しましたので、見ていただければ、多分どこに行ったかは分かるかと思います。

これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2014年09月19日 04:27
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