2015年10月17日

とある化物のプロローグ

これは遠い、遠い昔の話。
10の誕生日に人としては死に、血を啜るバケモノへとなった少女のプロローグ。

少女は人から常に追われた。
人ではない、バケモノを殺そうと……
その不死性を我々も手に入れるために、研究しようと……

少女は追われていた。


自分は無差別に殺しなどしないと叫んだ。
寂しくて、少しでも人と共にいたくて、抵抗せず、殺され続けた事もあった。

けど、叫び声は無視された。
傷みにどれだけ耐えても、彼女の話は聞き入れられず、ひどい言葉と共に彼女は殺され続けた。

だから、少女は殺した。
無抵抗でも、ずっと殺され続けるだけ。終わらせるには殺すしかないから。
痛いのも辛いのも、そして何よりも彼らの目が……嫌だった。

少女は助けて欲しいと願い続ける。
たった一人で良い。自分を想い、そして自分と共に生きてく人を……
どうか、どうか……

そんな願い。
友であったり、恋人であったり……家族であったり……
程度は違うかもしれないが、人は想いで溢れている。

少し、ほんの少しでも良いから、その想いを分けて欲しい……
そんな悲しい事を少女は願い続けた。

人を殺すことに……慣れ始めてしまった少女は、それでも願い続けた。




実は願いは叶っていた。
素直ではないひとりっきりの老婆。
あまりに幼く、純過ぎた幼子。

少女の願いは叶っていた。60年という月日の中では、あまりにも少ない人数だが、バケモノを心の底から想っていた者は確かにいたのだ。
だが不器用な優しさや、偶然のイタズラによって、彼女達の想いに少女は気付くことがないまま、60年もの歳月を願いながら過ごした。

心が悲鳴をあげながらも、生きて、生きて、生きて……限界が来た。
本当の限界、全てが崩れ始めた時……

ようやく彼女は、支えてくれる人を見つけたのだ……




そして、彼女は決心した。
この支えてくれる少年と共に生きよう。
そして、その少年のためだったら、何でもやろうと……

願いが叶い、少女は化物となった。
自分にありったけの想いを与えてくれる少年のために、どのような非道な事だろうが、どのような卑怯な事だろうが……
なんでも行ってしまう、そんな化物を……



〜〜〜あとがき〜〜

ちょっと、最終回に向けて、色んな伏線を明確化する作業に入っています。
こういう流々っぽくない(微妙な)シリアスが、ちょっと増えてきますが、最終回は流々っぽく終わると思いますので、楽しみにしていて貰えると嬉しいです。


posted by まどろみ at 14:24| Comment(5) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このバケモノは一体何ジェリンなのか……。

つまりバケモノは何かしらデカイことを企んでるんですね!愛ゆえに!
Posted by なおぽん at 2015年10月17日 23:11
更新お疲れ様です。

このバケモノは一体何ジェリンなのか……。

つまりバケモノは何かしらデカイことを企んでるんですね!愛ゆえに!
Posted by なおぽん at 2015年10月17日 23:11
なおぽん様、コメントありがとうございます。

一体このバケモノは、誰なのでしょう。迷宮入りの可能性すらある謎です。

とりあえず、言いたかったことは、ツンデレババァ、ハードモード過ぎるよ。少しぐらいデレてください、お願いします。
という事ですw
Posted by まどろみ at 2015年10月18日 00:43
ネギまの二次を読み始めてたどり着きました。
注意書きを気にせず読み始めて
目次が魔法世界編プロローグで終わっていたため
あー、面白かったし、気に入ってたけど
多分エタってるんだろうけど良いか、と思っていたら
続きがあることに気が付き、更新日時も直近のため
おお、続いてる?凄い!
と、勝手に感激してしまいました。
これから楽しみにしています
Posted by at 2015年11月14日 10:59
コメントありがとうございます。

楽しんでもらえたようで、良かったです。
酷く主観的な感想ですが、最近はタイピングの乗りが悪く、面白いのかどうかが、分からなくなってきていたため、少し安心しました。

目次の更新をしておらず、すみません。
後で更新しようと思い、ずるずると……

近いうちに目次の更新、話の更新共にしますので、待っていただけると幸いです。

Posted by まどろみ at 2015年11月16日 21:10
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