2016年01月02日

第7章 魔法世界編 その4





〜side 徹〜





なんか、時間がおかしい感じになっているらしい。
難しいことは超ちゃん専門だから、オレには分からないけど、なんか変っていうのは分かった。

超ちゃん曰く、タイムトラベルの影響で、麻帆良祭3日前の魔法世界に到着してしまった……
っていうのが、ストーカーから逃げ出す直前の事。

それで、魔法世界の影響で旧世界より時間が早く進んでいる……っていうのが現状の事。
エヴァちゃん達と通信していた時に、向こうの皆がゆっくり喋っていたのは、その時差?みたいな物が原因らしい。

結論、おかしい感じになっている。いや、それしか言えないでしょ?
そんなこんな、難しい説明を受けたりしながらも、超ちゃんを抱えながら、ドラゴン達からダッシュで逃げる日々。


「なぜだ、なぜ貴様達は我々を殲滅しようと、攻め続ける!?」

「何をいう、先に仕掛けてきたのは貴様らではないか!!
我々の同胞を苦しめたのは貴様らではないか!!

だから戦うのだ、だからこそ殺すのだ。生きるために!!」

「何を言っている!?攻めてきたのは貴様達からではないか!?
忘れもしない、一発の魔法。我々の子を、宝を、」

なんか、議論している2人の間を通り抜けながらも逃げる。
止まったら最後……なんかどうなるか分からないけど、捕まるわけにはいかない。

「あっ、すいません。ちょっと通して貰いますね」

いや、態々ココを通るつもりはなかったんだ。
でも、なんか額に予備の口を付けた人達と、目がなんかキラキラ光っている人達が、それぞれ大勢集まっていて、通れそうな所なかったんだもん。

「徹さん……色々とぶち壊してるヨ。
それはチョットどうかと思うガ……」

「うん、分かってるよ。けど、ココ以外通り道ないんだもん……」

そんな感じで、ダッシュだ、ダッシュ。
昔と比べて、錆びていた逃げの直感。
だが、2日間逃げ続けてきたことによって、その錆は落ちつつある。

「……何なんだ、アレは。
むっ……地響きが……」

「輝瞳族、あちらを見ろ!?
ありとあらゆる生物達が……砂煙を上げながら……」

「小さき妖精から、黒竜までもが……群れを成している……だと……」

後ろが凄いことになっているが、無視だ、無視。
前もそうだけど、どうせ新たなストーカーとなって、追ってくる。

「ねぇ、超ちゃん。
逃げれば逃げるほど、追ってくる人が増えてくるんだけど……
通り過ぎる人皆が、追ってくる側になっちゃうんだけど、これってチョット怖くない?」

「うん、私も見る目を疑ったガ、確かに追う側になってるネ。
私の時代でも、なおシコリが残っている民族同士ガ、何故か手を取り合って我々を追っているネ」

抱えられている超ちゃんは、目から光りをなくしながら、ブツブツと『どうして、こうなった』とかなんとか呟く。
やっぱり、頭のいい人は回転や集中力とかも凄いんだろう。時折超ちゃんは、腕の中でこうなるのだ。
ただ、やっぱり目の光りはあった方がいいと思う。だって、これ死んだ魚の目そっくりだよ?


さっきの目をキラキラさせていた人達から少し貰ったどう?……冗談だよ?うん冗談。
だから、その何も写さない目で見つめるのをやめようか。



〜〜side エヴァ〜〜



ログハウスの地下は、幾何学模様が張り巡らされていた。
常人にはただの不可思議な模様だが、見る者が見れば、その模様一つ一つに意味が込められ、複雑な文章となっていることに気がつくだろう。

そばには家族とジジィ、アルが見送りに来た。

登校地獄を解き、魔法世界にいく準備はできた。
人間世界と魔法世界を繋ぐ世界樹を通り道とすることで、案外簡単に魔法世界へと行くことが出来そうであった。

魔法世界へと行くのは私と茶々丸だ。
ネギと小太郎、さらに茶々三姉妹を含む、茶々丸の姉妹達は留守番だ。

ネギと小太郎は幼いが、幼いなりにしっかりしている。メイドロボも居るため問題はないだろう。
とはいえ、心配といえば心配なので、出来るだけ早く帰ってくるつもりではある。

「アル、ジジイ。一応こいつらの面倒も頼んだぞ。
ネギ、小太郎。何かあれば茶々三姉妹に、それでも無理だったら、ジジイ達に話せ」

「エヴァンジェリンさん。大丈夫です、分かっていますよ」

もう何度目になるか分からない私の言葉に、ネギは少し笑みを浮かべながら答える。
横にいる小太郎も、同じような笑みを浮かべながら肩をすくめている。

仕方ないではないか、何度言っても不安なのだから。

「はぁ、姉ちゃんも心配性やな。
このやりとりも何度もやったし、そこの兄ちゃんと学園長に頼むのも、何度もやったんやから、さっさと移動しいや。
これじゃ、いつまで経っても、行けないで?」

小太郎の言っている通りであるのは分かっている。分かってはいるのだが、気になってしまうのだ。
この様なやりとりを数度繰り返した後に、私はようやく詠唱へと入った。
なお、伝え忘れを思い出し、詠唱を何度か中断した事をここに述べておこう。

そんな事をやりながらも、詠唱はついに完成する。
最後の一節をゆっくりと唱えあげる。

「エヴァちゃん。ちょっと聞きたい事があるんだけど!!」

「徹さんについてなんやけど、皆なんか知っとるんやろ!?
ウチ等に隠しておった事、洗いざらい……しっかりと教えて貰いたいんや!!」

……ちょっと待て。完成した時にマジック・キャンセラーの乱入は非常に不味い。
こんな世界を移動するなんていう繊細かつ大規模な魔法にそんな不確定要素を入れてしまったら……
ぐっ、制御が……


〜〜side 封印されている創造主〜〜



村重徹に対し僅かな可能性とはいえ、勝利する可能性が出てきたのは良いが……世界樹に封印されている我が身では勝利以前の問題であった。
このアホな宿り主は、我の特質をただの勘で突き止め、スマートとは言い難い方法で世界樹に封印してきたのだ。
その時は、村重徹に散々振り回された後であり、目的の達成は不可能であったため、思った以上に封印された事に対し何とも思わなかったのだが……
こうした状況になるってくると、自由に動かない我が身に不甲斐なさを感じる。

なんとか解呪する方法はないかと頭をひねるが、自身の力のみでは不可能であった。
それこそ、この身体の血縁者やマジック・キャンセラーが世界樹を通るなんという奇跡でも起きない限り不可能であった。

おまけに、我が娘、エヴァンジェリンなどがいれば、非常に都合が良い。
身体と魂の関係者や魔法無効化なんて、そんな存在が一同に世界樹内部を通るなんて事があれば、一瞬でこの封印が解けるのだが……

やはり、そのような事起きるはずが……




起きてるな


……ふむ、我の運も捨てた物ではないな。天敵を倒す手段を思いついたとたん、この様な幸運。
未来人と行う勝負は完全に運に頼った物。

それを考えると、非常に幸先が良い……という奴なのだろう。

待っているがいい、未来人よ。
創りあげた物への責任をとらせてもらうぞ。


posted by まどろみ at 00:07| Comment(6) | 流れて流されてネギまへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます!

去年は何かと忙しくコメントを書き忘れる事が多かったカミヤですw

今年も地味にチェックを続けて行きますんで更新を何時までも待ってます!
Posted by カミヤ at 2016年01月04日 16:40
カミヤ様、コメントありがとうございます。
そして、あけましておめでとうございます。

気付けば年が明けており、焦っているまどろみです。
カミヤ様のご期待に添えるよう、頑張っていきますので、今年もよろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2016年01月05日 20:00
更新お疲れ様です!

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。


起きてるな、じゃねーよ!!w
ラスボスのくせに三下みたいなギャグ臭させてんじゃねーよ!!ww

エヴァちゃん、相変わらずの締まらなさ、ありがとうございますw
Posted by なおぽん at 2016年01月06日 02:16
なおぽん様、コメントありがとうございます。
そして、あけましておめでとうございます。

ラスボスが、らすぼす(笑)となりました。
(前々からなんて言うのはだめです)

最終章。
ガーッ!!と進めたいのですが、いやはや中々……
とにかく、最後までのんびりと頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by まどろみ at 2016年01月07日 20:10
あぁぁぁ、気が付いたら更新してるし!!!やられたあぁぁぁ!!
あけましておめでとうございます!いやぁ、一気に読みました。1〜4話までいよいよラストに向けて追い込んでますね!?ライフメーカーが運任せってとこにツボリました。まどろみさんの次回に益々期待です!!
Posted by はるきよ at 2016年01月07日 22:48
はるきよ様、コメントありがとうございます。
そして、あけましておめでとうございます。
気がついたら微妙に更新しているまどろみです。

徐々にラストに向けて追い込んでいます。
早くラストを書きたくて書きたくて仕方ないけど、ココで適当に書くわけには……うごご……という状況です。

これからものんびりとですが、頑張っていきますのでよろしくお願いします。

Posted by まどろみ at 2016年01月10日 17:42
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。