第拾話
崩される日常


「碇、どうするつもりだ?」
漸く地上の穴も修復され、元の薄暗さに戻った司令室で冬月がゲンドウに言葉をかけた。

それは、元の計画が瓦解しているにも関わらず、予定通り加持によりアダムを手に入れたゲンドウに対する、計画の修正案を尋ねたとても重要な問い掛けだったのだ。

「・・・シナリオ通り進める」
「初号機はもうないぞ」

「・・・老人達にとっては、どのエヴァも同じだ」
「老人達と共に進むと言うのか?!」

「・・・レイが居る」
「そうだったな、しかし、レイはお前を見ているのか?」

「・・・問題ない」
ニヤリと笑うゲンドウ。

「まさか!シンジ君になにかするつもりか?」
「・・・シンジは予備に過ぎません。その予備たる役目も既にない」
その脳裏に如何なるシナリオが練られているのか。

(用済みと言う事か・・・)

シンジの異常さを目の当たりにしていたが、それも初号機有っての事。
初号機の無い今、シンジは単なる中学生と言う認識でしかない。

冬月にとっても、それは同じ感覚である。
ただ、冬月としては、ユイの忘れ形見であるシンジに手を掛ける事に少々の罪悪感があるものの、自ら手を下す訳ではない冬月は、やはりどこか他人事であった。

「ナオコ君はどうするのだ?」
「・・・ダミープラグ開発が不可能な今、彼女の提唱するダミーシステムを完成させる必要がある」

冬月も、ゲンドウがまだ望みを捨てて居らず、このまま計画を進める意志が有る事を認識し、そのまま沈黙する。

「しかし、最近の使徒は殲滅時に爆発するな」
「・・・初号機はリリスのコピー。初号機の力だったのでしょう」

「使徒爆発のための兵装ビル改修予算も馬鹿にならんよ」
冬月の愚痴であった。



ガラガラガラッ

朝の喧噪の中、2−Aの教室の扉が開き包帯だらけのケンスケが登校した。

一瞬、皆ケンスケの方を見るもすぐに自分達の輪に戻る。
ケンスケは前回の使徒戦の後、暫く入院していたのだ。

しかし、入院中見舞いに来たのはトウジだけだった。
NERV関係者しか入れないと言う事もあったのだが、ケンスケとしては同じチルドレンとしてレイが来てくれるかも知れないと期待していたのだ。
少なくとも一緒に戦ったアスカは来てくれると思っていた。

しかし、レイにとってはケンスケの事など興味なく見舞いに行く等考えに浮かびもしない。

アスカに至っては、邪魔にしかならず、ATフィールドが張れないための被害であり、役に立たなかったどころか、エヴァもかなりな損傷を受けていた。
そんなケンスケの見舞いなど頼まれてもゴメンだと、学校でも公言していたのである。

その話しを聞いたクラスメートは同じチルドレンであるトウジやシンジ、レイに尋ねたがレイは、数瞬首を傾げたものの「・・・事実よ」と言ったのである。

「お、俺は名誉の負傷なんだぞ!」
皆の冷たい視線に耐えられずケンスケは叫ぶが嘲笑を誘うだけだった。

アスカの事をよく知らない女の子達もレイが肯定するため、疑う余地はなかった。
また、アスカはここぞとばかりにユニゾン訓練中にケンスケが行った行為を言いふらす。
普段の行いから「やっぱりねぇ」と女子生徒全員の白い眼を貰う事になるのだった。



学校が終ると、シンジとレイは施設へ向かう。
トウジは訓練のためNERVへ向かう。

今日は、ケンスケもトウジと共にNERVへ向かった。

2−Aの生徒は全員、施設へ帰るためシンジ達はヒカリとも一緒だ。
トウジはいつもの事なのでとっとと歩いていくが、和気藹々と施設へ戻る2−Aの生徒達をケンスケは羨ましそうに眺めていた。


「「おかえりなさい」」
シンジ達を迎えたのは、リツコとマヤであった。

リツコは、この施設の所長として午前中はここに居る事が多くなっている。
マヤも秘書的な位置付けでリツコと行動を共にしていた。

エヴァやMAGIの事は概ねナオコが仕切っている。
流石にNERV施設を利用した戦闘オペレートにマヤは欠かせず、リツコもダミーシステムの開発があるため完全に施設オンリーとはなれないのだ。

「今日は珍しいですね。午後まで居るなんて」
「ちょっとマヤが不審な物を見つけたから大掃除してたのよ」

そう言って見せられたのは、マイクロカメラと盗聴マイクの類が多量に入ったダンボール箱だった。

「女子トイレやお風呂にまで仕掛けられて居たんですよ!」
マヤがプンプンになっている。

「どうしてここに?」
「それが出所が不明なのよね。マイクロカメラは市販されている安物だし・・・何より性能が悪いわ。精々半径500m以下でないと拾えないはずよ」

「帰ってMAGIのログを見て絶対犯人を見つけてみせます!」
マヤの眼に炎が灯っていた。

「ケンスケかな?」
「「えっ?」」
シンジの呟きにリツコとマヤが眼を見開く。

ケンスケのユニゾン訓練中の話しはリツコ達もアスカから聞いていた。
ミサトは苦笑いするだけだったが。

「ま、まさかね・・・」
冷や汗を流す二人。



「サードチルドレンだな」
夜、施設の帰り道、黒ずくめの男達に呼び止められるシンジ。

咄嗟にレイを背後に庇う。

「貴方達は?」
「ふっ悪く思うなよ」
男の一人はそう言うと懐から拳銃を取り出しシンジに突きつけた。

パシャン

一瞬にしてLCLとなり黒ずくめの服だけが辺りに散乱する。
暫く眼を閉じなにかに集中するシンジ。

「NERVの人間か」
「・・・どうして?」

「父さんがレイを取り戻しに掛かったんじゃないかな」
「・・・そう」

シンジはATフィールドを薄く展開して、辺りに居る人間をサーチしたのだ。
本来であれば、この様な輩が襲ってくる前にNERVのガードが始末しているはずだった。

今までも他組織がシンジ達に接触する事はあった。
それらはシンジが出るまでもなくNERVのガードにより排除されていたのだ。

しかし周りにNERVのガードが居ない。
それは、この者達がNERVのガードを始末したか、この者達自身がNERVのガードで有る事を意味している。

そして、この第三新東京市でNERVのガードを簡単に始末するのは不可能であった。

シンジの様に一瞬で始末しない限り、誰かが応援を要請し、すぐさま近くに居るガードが駆付ける仕組みなのである。
護衛だけではなく情報収集や治安維持のため配置されているNERVのガードや諜報員は至る所に居るのだ。

シンジは黒ずくめの衣服を調べる。
相手が中学生だと油断していたのか、元々三流だったのか、そのポケットからNERVのIDカードが出てきた。

シンジは男達の持っていた武器とカードを回収し鞄の中に放り込む。

「レイも一つ持っていて」
「・・・了解」
シンジに渡された拳銃を鞄に入れるレイ。

その表情は最近では余り見なくなった無表情。

シンジ達の去った後にはLCLで濡れた黒ずくめの衣服のみが残された。



「くそっ!」
訓練から帰ったケンスケは自分の仕掛けた盗聴マイクやカメラが根こそぎ処分されている事を知った。

NERVに戻ったリツコとマヤはMAGIの監視ログから犯人がケンスケである事を突止めた。

そしてケンスケを問い詰め、叱責。
ただ謝るだけのケンスケ。

証拠を突きつけられたミサトも庇う事が出来なかったが、明日も訓練があるからと切り上げさせたのだった。

何も上手くいかない。
何も思った様に展開しない。
ケンスケは荒れていた。

ここの共同生活で女の子達と仲良くなれるはずだった。
隠し撮りのし放題となるはずだった。

憧れのエヴァのパイロットに成れた。
皆から羨望の眼差しを受けるはずだった。
敵を華麗に殲滅するはずだった。

女の子にモテるはずだった。
レイと仲良くなれるはずだった。
レイの隣に居るはずだった。

そしてケンスケはパソコンを立ち上げ一つの映像を表示させる。
そこには、髪の短いクラスメートの女の子が映っていた。
スカートをあげパンツを下げ排泄している映像。
脱衣場で服を脱いでいく映像。

彼女は最初にこの施設に収容された女の子であった。
最初から収容されていたケンスケに取って脱衣場やトイレにカメラを設置するのは容易だったのである。

そして、なまじ早く収容されたその女の子は、まんまとケンスケの被害にあってしまっていたのだ。

その後すぐケンスケはパイロットになり、訓練や入院で彼女以降はまともに撮影できていなかった。

今日、漸く退院して、整備を仕直そうとしたところに処分されてしまっていたのである。

「くっくっく」
ケンスケは下卑た笑いを浮かべると、ノートPCを持ってその少女の部屋へと向かった。

この施設では、独り身の者には狭いながらも一部屋与えられている。
兄弟の居る者は、兄弟と一緒に少し広めの部屋だ。

この少女は独り身で有る事も災いした。

扉をノックするケンスケ。

「はぁ〜い」
出てきた少女は、ラフな恰好で太腿や胸元も顕わである。

ゴクッと唾を飲むケンスケ。
扉を開けたその姿に、ノーブラのキャミソールの胸元から乳房が覗いていたのである。

「相田!何?」
あからさまに怪訝な顔をする少女。

「ちょっと見て貰い物があるんだ」
そう言って持ってきたノートPCを軽く持ち上げるケンスケ。

胡散臭そうな顔をする少女。

「見た方が良いと思うよ」
少女は仕方なくケンスケを部屋に招き居れてしまった。

独り身の部屋に備え付けの二段ベッド。
下はベッドではなく、机になっている。

住んで間もないはずだが、そこは既に女の子の空間であった。
初めて訪れる女の子の部屋の匂いにケンスケの暴走は拍車を掛ける。

「で、何よ見せたい物って」
部屋を物色するように見回すケンスケにあからさまに嫌悪の籠った声で少女は言う。

「あっあぁこれさ」
そう言って立ち上げたケンスケのノートPCに映し出された映像を見て少女は驚愕する。

「これをネットで売ろうと思うんだけどどうかな?」
「あ、相田・・・あんたって・・・」
暫く呆然としていた少女にケンスケが話し掛け、振り返り睨付ける少女。

「くっくっく、結構儲かるだろうなぁ」
「返してよっ!」
既に少女は涙眼である。

しかし、片親で暮らしてきており、今また唯一の肉親が死んでしまって天涯孤独となっても気丈に生きている少女である。
ケンスケに対しても気丈に振る舞っていた。

「これは俺の物だよ、欲しいなら交換条件といかないか?」
下卑た笑いを浮かべながら言うケンスケ。

聡明な少女はケンスケが何を言いたいのか察した。

「ど、どうすれば良いのよ」
「そうだなぁ、まず裸を見せて貰おうかな」

「嫌よ!」
「じゃぁ商談は決裂と言うことで」
ケンスケが立ち上がろうとするが、これはブラフである。

しかし、ケンスケはこれで駄目でも、まだ方法はあると考えていた。

「ま、待って!」
「見せる気になった?」

「み、見るだけよ」
「あぁ」
少女はケンスケの罠に嵌ってしまう。

怖ず怖ずとショートパンツを下げる少女。
白に小さなリボンをあしらった可愛らしいパンティが顕わになる。

(まだだ・・・)
デジタルカメラで写真を撮ろうとしたが、ケンスケは押し止まった。

ケンスケの方を見る少女。
これで許してくれるかもと言う淡い期待を描いたのだが、ケンスケがそんな事で満足するはずは無い。

先を促すケンスケの視線に、キャミソールも脱いで行く。
ノーブラの胸がプルンと顕わになった。
手で胸を覆う少女。

「こ、これで許して・・・」
「いいよ、じゃぁ商談決裂って事で」

「ま、待って!」
ここまで来て決裂すれば見せ損である。

少女は意を決してパンティに手を掛ける。
ケンスケの前に顕わになる生えそろっていない恥毛。

パンティを脱ぎさった少女は、すかさず手で股間を覆う。

「ちっ俺は裸を見せてって言ったんだ。隠していたら見えないだろ」
ケンスケは言うも少女はこれ以上身体が動かなかった。

ニヤリと笑ったケンスケは少女の手を掴むとベッドの柵に縛りつける。

「な、何するのよ!」
「騒ぐと人が来るぞ」
今、人が来ると、この姿を見られると思った少女は反射的に黙ってしまう。

ケンスケは少女の手をベッドの両方の柵の上に縛り付け、少女は大きく手を広げた形で固定された。
胸も股間も隠す事ができない。
太腿をモジモジと擦りつける少女。

「なっ!」
その時ケンスケがフラッシュを焚いたのだ。
眩い閃光に少女はあられもない姿を写真に撮られた事を知る。

「止めて!撮らないで!」
「騒ぐと人が来るって言ったろ?仕方ないなぁ」
ケンスケは少女に猿轡をした。

「むぐぅっ」
呻く事しかできなくなった少女。

ケンスケは少女の股間に手を入れた。
抵抗する少女。

「ふん!」
ケンスケは更にロープを取り出すと少女の膝に巻き付ける。
そしてそのロープを柵の上に通すと引っ張り上げた。

「ぐぅっ」
少女の片足は胸に膝が付くぐらいまで引き上げられ股間が顕わになる。

少女の顔は泪でぐちゃぐちゃになっていた。

ケンスケはもう片方の膝にもロープを巻き付けると同じ様に引き上げる。
ケンスケの前にM字に開かれた少女の股間が顕わになった。

女性器も肛門さえも、その両側にある肉を開き顕わに露出している。
ケンスケは何枚も写真を撮った後、その股間に指を這わせる。

「ぐぅぐぅううぅっ」
少女は呻く事しかできない。

大陰唇を開かれ、クリトリスを剥かれる。
胸を吸われ、股間を弄ばれるおぞましさに気絶しそうなのだが、吊られている痛さにそれもままならない。
既に手は鬱血していて真っ青である。

ケンスケは女性器や肛門にその辺りにあるペンやブラシの柄を挿入して写真に収めていた。
苦しさと羞恥に紅潮する少女の身体。

一頻り写真を撮ったケンスケは最後に自分の物を少女に挿入する。

「うぐっぉうぅっっっ」
呻く少女の股間からは破瓜の鮮血が滴っていた。



翌朝、ヒカリは少女の様子がおかしい事に気が付き声を掛けた。
何時も元気な少女が今日は塞ぎ込んでいる様に見えるのだ。

「エリ?何かあったの?」
少女の名前はエリと言うらしい。

「な、なんでもないのよ」
エリはそう言ってヒカリを避ける様に学校に向かった。


学校で、やはり気になったヒカリはエリに話し掛けたが、朝と同じ様にエリは何でもないと繰り返すだけだった。
そんな、遣り取りのなかアスカが登校する。

「どうしたの?ヒカリ」
「うん、それがね・・・」

ヒカリから話しを聞いたアスカがエリの方を向いて眼を見開いた。
アスカの眼にはエリの手首にある縛られた痕と、鬱血した後の手の症状が解ったのだ。

「ちょっとあんた!これどうしたの?!」
アスカがエリの手を掴んで言う。

「そ、それは・・・」
眼を逸らすエリ。

「エリ・・・」
「ヒカリィッ!・・・」
エリはとうとうヒカリの胸に抱付き泣き出してしまった。

そこにシンジとレイも登校する。

「・・・どうしたの?」
レイが教室の一人の席に集まっている女子生徒達の中に入って聞く。

「相田に・・・相田にぃ・・・」
エリはポツポツと昨晩の事を話しだした。

その内容に女子生徒達は顔の色を無くす。
まかり間違えば自分達がその標的にされていたのだ。

「あんの変態がぁ〜っ!」
アスカが拳を握り締めて、顔を真っ赤にして怒っている。

ガラガラガラッ

間が良いのか悪いのか、そこにケンスケが登校してきた。

「あんたねぇっ!」

パァ〜ンッ!

アスカが言い終わる前にレイの平手がケンスケを捉える。

「な、なにすんだよ!突然!」
「アンタ自分のやったこと解ってるのっ!」
アスカを筆頭に女子生徒全員に囲まれるケンスケ。

ケンスケの眼には、ヒカリに抱かれているエリが映った。

「くっ!」
すかさず状況を察し、踵を返し逃げ出すケンスケ。

「「「待てぇ〜っ!」」」
アスカと他数名はケンスケを追い掛けて行く。

シンジはどこかに携帯で連絡をしていた。

暫くしてアスカ達が戻ってくる。
ケンスケは通行人の自転車を盗んで逃亡したらしい。

「NERVに行ったらとっちめて遣るわ!」
アスカは未だ怒りが収まらない様子だ。

そして昼休みにチルドレン全員にミサトから呼び出しが掛かった。



「レイ?一体どういうつもり?いきなりケンスケ君を叩いたんだって?」
ミサトは自分の言う通り動くケンスケが可愛い。

ケンスケは、そのままNERVに逃げ込みミサトに助けを求めたのだ。
学校に行くと突然レイに叩かれた。
アスカを筆頭に襲い掛かって来たので逃げて来たと言ったのである。
すぐにばれるのに浅はかな嘘である。

「ケンスケ君は数少ないエヴァを動かせるパイロットなのよ!」
ミサトに取ってレイはもう駒ではない。

それが自分の駒に傷付けた故に感情が先走っているのだ。

「アンタ何言ってんの?!こいつの遣った事解って言ってるんでしょうね?!」
ミサトの言葉を遮ってアスカが憤慨する。

「アスカ!貴女もよ!何をしたとしても、貴重なパイロットを傷付ける事は許しません!」
ミサトの後ろでケンスケはニヤニヤしている。

プシュッ

そこへリツコとマヤが入って来た。

「リツコ!あんたどういう教育してるの!レイが突然ケンスケ君を叩いたのよ!」
バサッ!
喚くミサトの前にリツコが印刷物を投げつけた。

シンジから連絡を受けたリツコはマヤと共に施設内のケンスケの部屋を捜索。
証拠品を没収してきたのである。

マヤは端末を立ち上げている。
ケンスケのプロテクトなど、リツコとマヤに掛かっては無いに等しい。

「あっ!それは!」
ケンスケが慌てて取り返しに行こうとしたところをアスカが遮った。

「何よこれぇ!私にこんな物見せてどういうつもり?!」
ミサトは見せられた印刷物を嫌悪の表情で見るとリツコに食って掛かる。

「それは、フィフスの部屋にあったのよ、そして写っているのはクラスメート」
その印刷物は、昨晩ケンスケがデジカメで撮った物を試しに印刷していた物だった。

縛られて吊られ股間に異物を挿入されている少女。

そしてマヤが端末を立ち上げ画像を表示する。
マヤの顔にいつもの幼さと優しさは無い。
怒りを通り越しているのだ。

端末に映し出される画像。
それは、エリの排泄姿や着替えの様子。

「この画像をネタに強請って、昨晩、その少女に強姦したそうよ。その少女は今病院で検査を受けさせているわ」
リツコの言葉に言葉を無くすミサト。

「ケンスケ君、本当なの?!」
これだけ状況証拠を突きつけられても、ミサトは尚もケンスケに確認する。

流石にケンスケも顔を背けて俯いた。

「フィフスチルドレン!盗撮、脅迫、強姦、並びに窃盗の罪で独房に入って貰います!」
リツコがそう言うと黒服が入って来てケンスケを拘束し、連れて行った。

「昨日の今日だと言うのに全く・・・」
リツコは目頭を押さえている。

「全く!あんなのが同じチルドレンだと思うと情けなくなってくるわ!」
自分のステータスを汚したと憤慨するアスカ。

流石のトウジも今度ばかりはケンスケを見限っていた。

レイはいつの間にかシンジにピトッと張り付いている。
そんなレイの頭をシンジは撫でていた。

「葛城さん、もう僕らは帰って構いませんか?」
「えっ?あっ、あぁそうね。お疲れ様」

「それだけなの?ミサト」
ミサトの態度に睨付けるリツコとマヤ。

「うっ、わ、悪かったわ、ゴメンなさい」
言われて初めて謝るミサトに何の感慨も受けずにシンジ達はその場を後にした。



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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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