死徒来襲


西暦2015年。
世界は西暦2000年に起こったセカンドインパクトと呼ばれる災害から漸く復興を果たし始めた頃であった。
セカンドインパクトとは、南極大陸に巨大な隕石が落下し、その影響で地軸がずれ、世界的に気象変動が起こったと言われている。
南極の氷は全て融解し、海に面した地域の30パーセントが水没した。

農作物は多大な影響を受け、長い食糧難が続いた。
生態系が壊れ、自然な食物は激減し、狂ってしまった気候に合わせた農業を確立するまでかなりな時間を要したのである。

また、磁場の影響で電子マネーは悉く混乱を来たし、多くの資産が闇に消えてしまった。
更には、長らく混乱の陰に隠れていた奇怪な現象が、未知の生態によるものであると言う事が、漸く最近、公にされたところであった。

奇怪な現象。
それは、人在らざるモノに襲われると言うものである。
若い女性は犯され廃人となるか、喰われる。
男性や年配の女性や子供は、惨殺され、やはり喰われる。
つまり、神隠しのように居なくなるか、ボロボロに犯され廃人となるかであった。

人々は、誰ともなく彼らを妖魔と呼ぶようになった。
その姿を見た者は多数居るが、形態が不定であった。
ある者は、触手だらけの怪物だったと言い、ある者は、人の姿をしているが手や足が異様に伸びたと言った。

ここ、第三新東京市は、そんな未知の生態に対抗するために作られた機関の本拠地として、また、ベイフロントに潜在的恐怖を持った人間達の新たな砦として、山中に作られた世界でも珍しい活気のある街であった。

人が集まると学校が出来る。
第三新東京市立第一中学校、その2−Aの教室では、気の弱そうな少年が虐めにあっていた。
セカンドインパクトは、人々を暴力的にし、平等や人権を主張していた先進国を昔のような格差社会へと変貌させていたのだ。
大人たちを見て子供達は育つ。

親が権力を持ち、横柄に振舞っていると子供もそれが当たり前と思い、親が卑屈に生きていると子供も卑屈になる。
だが、この乱世で親から構われない子供は、周りに流されてしまう。
子供では到底抗えない時代の流れが、そこにあるためだ。

クラスの皆から虐められている碇シンジもそんな少年であった。

「おらぁおらぁ、シンジぃ、何やってんだよぉ」

小柄なシンジの服を引っ張り引きずり回しているのは、第三新東京市で土木業を仕切っている鈴原建設の御曹司、鈴原トウジであった。

「脱がしちゃえよトウジ」
「や、やめてよぉ」

そのトウジに嗾けているソバカスに眼鏡の少年は、第三新東京市に進出してきたIT企業、相田コーポレーションの御曹司、相田ケンスケである。
トウジはケンスケの言葉にニヤリとすると、今まで引っ張っていた開襟シャツから手を離し、シンジのズボンのベルトに手を掛けた。

「や、やめてってばぁ」

シンジは抵抗するも、ケンスケの助勢によりトウジは難なくシンジのズボンをトランクスごと脱がす。

「か、返してよぉ」

開襟シャツを下に引っ張り股間を隠しながら、トウジが振り回すズボンとトランクスを取ろうとしていた。

「きゃぁシンジ君セクシー!」
「本当ですわね」

その喧騒を身を乗り出して覗きに来たのは、第三新東京市に進出してきた大手デパートを経営している霧島コンチェルンの一人娘、霧島マナ。
その後ろに居る眼鏡の少女は、そのデパートへの卸を一手に引き受けている山岸商事のやはり一人娘である山岸マユミであった。

「マユミもしっかり見れば良いじゃん。シンジ君のだよ?」
「そうですね」

そう言いつつマユミもまんざらではないようにシンジを目で追いかけている。

「おもしれぇ、俺達も仲間に入れろ!」

そう言って入ってきたのは、霧島コンチェルンへの運搬を一手に引き受けているストラスバーグ運送会社の御曹司、ムサシ・リー・ストラスバーグ。
一緒に居るのは、そこの重役の息子、浅利ケイタであった。

二人はシンジの開襟シャツも脱がし、全裸にしたシンジを大の字に押さえつける。

「や、やめてってばぁ」

シンジは既に涙で目を腫らしていた。
どこか女性っぽい線のシンジを虐めるのが楽しいのであろう。

「おぉシンジ君、まだ剥けてないし、毛も生えていませんねぇ」

ケイタがおどけて掃除用の箒の柄でシンジの股間を弄くる。

「やめてってばぁ」
「おぉ?なんか大きくなってきてませんか?」
「きゃ〜シンジ君エッチィ〜」

触れて勃起するシンジのペニス。
それを見てマナは大はしゃぎで、マユミはなぜかポッと顔を赤らめ、しかし真剣に見ていた。

「全く鈴原達ったら…」
「ほっとけば良いのよ。バカシンジなんて見てるだけでむかつく。良い気味よ」

少し離れたところから我関せずとしたそぶりで見ているのは、第三新東京市で不動産業を営む洞木不動産の次女、洞木ヒカリ。
一緒に居る金髪の少女は、その親友である惣流アスカであった。

アスカは、この街で未知の生態に対抗するための機関NERVの研究所に居る東洋の三賢者と言われる博士の一人、惣流キョウコの一人娘であった。
実は、シンジもそのNERVの総司令である碇ゲンドウと、東洋の三賢者の一人である碇ユイの一人息子のため、本来であれば虐められることなどないはずなのだが、シンジ自身はそんな事は知らず、精々公務員ぐらいにしか思っていなかった。
アスカも母の職場の上司の名前など知らなかった。

「おぉ勃起してるぜ、こいつ」
「マナしごいてやれよ」

「えぇ?やだよぉ」
「では私が」

「え?マユミ?」
「や、やめてよぉ」

マナはマユミの行動に驚いたが、マユミはシンジの横に座るとシンジのペニスを握る。

「シンジさん?もう諦めて下さいな」
「おぉ、やるねぇマユミ」

マユミはニッコリと微笑むとシンジのペニスを愛しそうに両手でしごきはじめた。

「や、やめてよ山岸さん」
「お前は煩いんだよ」

ムサシがシンジの顔を蹴り飛ばす。

「うぅっ、だ、駄目だよ、山岸さん!やめてよ!あぁっ!」

その瞬間シンジのペニスから白い液体が迸る。
白い液体はマユミの顔にも掛かり、眼鏡にも何滴か飛び散った。

「シンジさんは、元気ですね」
「マユミ、今度おれもやってくれよ」

「お断りです」
「ちぇっ!こいつ結構良い思いしてんじゃね?」

そう言ってムサシはシンジを蹴りながら拘束から手を離した。
シンジは、拘束を解かれうつ伏せになって泣いている。

「うふっ」

マユミは顔に付いたシンジの精液をペロッと舐める。
眼鏡に付いたシンジの精液も手ですくって舐めてから拭き取る。

「マユミってそんな趣味あったっけ?」
「シンジさんだからですよ」

「えぇ?マユミってあぁいうのが趣味なの?」
「マナさんだってでしょ?」

マユミの言葉にうっと声を詰まらせ、マナはマユミと共に自分の席に向かった。

「あぁ、もうまた汚して…」
「ふん、バカシンジに掃除させれば良いのよ。汚い奴」

「それもそうね。自分で汚したんだし。鈴原!チャント碇君に掃除させておきなさいよ!」
「おぉ、解っとんがな」

「バカシンジ、いい加減その汚いものしまいなさいよ!」

アスカがいつの間にかシンジの傍に来て、シンジをボコボコと手当たりしだいに蹴り飛ばす。

「へへ、今日は良い写真が取れたぜ」
「へ、またアスカの癇癪が起こってるで、ほんで碇の射精するところが良い写真なんか?」

「違うよ、山岸さ。見てみろよ、顔射だぜ?AVみたいだよ」
「さよか。おい、シンジ!ちゃんと自分の後始末しとけよ!」

そう言ってトウジ達も自分の席へと戻っていく。
シンジは蹲り、アスカの蹴りを受け止めている。

「はん、バカシンジ!ちゃんと掃除しときなさいよ!」

アスカは息を切らす程シンジを蹴り、漸く溜飲が下がったのか、そう吐き捨てるとヒカリの元へと戻って行った。
ヒカリは何時もの事と、またアスカとお喋りを始める。

シンジは泣きながら辺りに散らばった服を身に着けると、雑巾で周りを拭いていた。

昼休みも放課後もシンジは虐めの的となる。
男の子達はシンジを暴力の的とし、女の子達は性的観察対象のように扱う。
アスカは、男の子のようにシンジに対し殴る蹴るを行う。
ヒカリは、マナやマユミと一緒になってシンジの股間を玩具にする。
シンジは一日中殴られ、蹴られ、そして辱めを受け続けていた。



「え?」

放課後も行われたリンチから体を引きずり学校からの帰路を歩いていたシンジは、目の前の光景に一瞬固まってしまった。

ここは、シンジの帰路途中にある公園である。
この公園を通り抜けると若干近道となるため、シンジはいつもこの公園を通っていた。

近道と言っても実際シンジは、その公園のベンチに腰掛けボーッとして帰り時間自体は遅くなる事が多い。
しかし、今日は、その公園の真ん中に見慣れない少女が立っていた。

人では有り得ないような蒼銀の髪の毛が風に揺られ煌いている。
真っ直ぐに前を見詰めるその瞳は真紅であった。
どこかの中学校の制服に身を包んだ彼女を厳つい数人の男達が取り囲んでいた。

(うわぁ、嫌なところに出くわしたなぁ…)

シンジがそう思った瞬間、紅眼の少女と眼が合ってしまった。
シンジは、揉め事が苦手であった。
いや、人との触れ合い自体が苦手なのである。
そのため、その場を回れ右して引き返そうとしたところ、少女と眼が合ってしまったため、そのタイミングを逸してしまった。

「ちょっと変わってるが、結構良い女じゃねぇか」
「へへへ、お嬢ちゃん俺達と遊ぼうぜ」

そう言って少女の肩を掴もうとした男の手が、パシッと言う音がシンジのところまで聞こえてくる程の勢いで払われた。

「…触らないで」

紅い瞳が、男達を睨み付ける。

「へへ、威勢が良いねぇ」

そう言って別な男が近付いたところ、いきなりその男の頭が飛び、首から鮮血を噴出した。
それを見ていたシンジは尻餅を付いてガクガクと震えている。

「て、てめぇ!な、何者だぁ!」

その言葉とともに男達は、ボコボコと膨れ上がり異形の姿へと体を変えた。
その間にも男達の首が刎ねられていく。

「死ねぇ〜っ!!」

生き残った数人の異形の者達が少女に襲い掛かったが、一瞬で決着は付いた。
シンジには、少女が何をしたのか全く解らない。
男達の首が勝手に刎ねたようにしか見えなかった。
少女も、元居た場所から動いた痕跡もない。

「ひ、ひぃっ!」

少女が振り返りシンジと目が合った時、シンジは怯えた声を上げてしまう。
静かに一歩一歩シンジに近付く少女。
シンジは、腰が抜けたまま後ずさりをする。
その顔は恐怖に引き攣り、涙を流していた。

「…ごめんなさい、怖がらせてしまって」
「ひぃっ!」

シンジは恐怖で少女の声も聞こえてはいない。
少女は、少年の横にしゃがみ込むと少年の顔に手を伸ばす。

「こ、殺さないで!」
「…怖がらないで」

少年の顔を両手で挟みしゃがんだ自分のほうに向ける少女。
シンジからは、少女の顔としゃがんで居るためにそのスカートの奥にある白い素足とその中心にある白い布が眼に飛び込んで来た。

思春期の男の子の性か、少年は恐怖を凌駕し顔を赤らめる。
少女は蒼銀の髪に紅い瞳だが、抜けるように白い肌で美少女と呼べる類であった。

「…怖がらないで」

コクコクと頷くシンジ。
少女は、ニッコリと微笑み、シンジはその笑顔に見惚れてしまう。

「…私は、綾波レイ。貴方を護りに来た」
「ぼ、僕を?」

今度はレイがコクリと頷く。

「…立って」

レイは、シンジの手を取り、自らも立ち上がる。
シンジは、おずおずと立ち上がった。

「…行きましょう」
「ど、どこへ?」

「…貴方の家」
「僕の?」

「…えぇ」

そう言うとレイは、シンジの手を繋いだまま歩き始めた。
異形の者達の姿は、いつの間にか灰となり消え去っていたが、シンジはそのことに気が付かなかった。



「マユミってよく平気でシンジ君のに触れるよね」

帰り道マナはマユミに話しかけた。
前の方ではムサシとケイタがじゃれ合って歩いている。
この4人はいつも一緒に行動していた。

マナは少し茶髪がかったショートヘアで目が少し垂れ目だが、くりっとしていて愛くるしい。
少しスレンダー気味であまり胸はないが、それでもかなりスタイルの良い方だ。
マユミはセミロングの黒髪で、少し野暮ったい眼鏡を掛けている。
眼鏡を取ればかなりな東洋美人なのだが、何かポリシーでもあるのかその眼鏡を外したことはない。
見た目ぽっちゃりに見えるが、それはこの年頃にしては胸が大きいために、制服だと全体的に太く見えるだけで脱げばウェストはしまっており、お尻も安産型なためかなりな艶っぽい体型であった。

二人とも結構人気があるのだが、いつも4人一緒であり、周りから見れば虐めっ子の一角であるため言い寄ってくる異性は皆無であった。
それはムサシとケイタにも同じことが言えた。
因みにムサシはマナに、ケイタはマユミに気があるため、二人はこの状況に満足しており、更にどうやって関係を発展させようか、日夜二人で相談しあっていた。

蛇足だが、トウジはヒカリにケンスケはアスカに気がある。
ヒカリはトウジと相思相愛に近いのだが、その手に疎く硬派を気取っているトウジのため二人の仲は全く進展しない。
アスカはケンスケなど眼中にないどころか嫌悪すらしているため、ケンスケのアプローチは何時も空回りで終わっていた。

「マナさん達が来る前、もうかなり昔の話ですが、私は虐められっ子だったのですよ」
「え?初耳よ?」

「はい、話してませんでしたから」
「それで?」

「あの4人、鈴原、相田、洞木、惣流は、その頃から虐めっ子だったのです。私は彼ら4人、特に惣流によく暴行を受けてました」
「へぇ〜」

マユミが知人を呼び捨てにするのは珍しい。
よっぽど、その4人に思い入れがあるのだろう。

「それを間に入って止めてくれたのがシンジさんだったのです」
「へぇ〜今からは想像も付かないね」

「いえ、その時にシンジさんが私の代わりに自分にすれば良いと言ったのです。それから以後、私は虐められなくなり、代わりにシンジさんが」
「えぇ〜!じゃぁ今もマユミの代わりに虐められてるってこと?」

「今は、マナさん達のお陰で私が虐められることはないでしょう。でもシンジさんが今も虐められている原因は私にあると思ってます」
「それで、シンジ君のを?」

「いえ、私はシンジさんが望むなら何でもしますよ?」
「なんでも?そぉっかぁマユミにとってはシンジ君は自分を護ってくれた王子様なんだ」

「えぇ、それもありますが…でもマナさんはどうなんですか?マナさんもシンジさんが好きなんじゃ?」
「う〜ん、確かにね。でもあんなに弱いとね?」

「強くなれば良いと?」
「そうね、せめて普通に虐めの対象じゃなければ、アタックしてたと思うよ」

それを聞いたマユミは少し遠くを見つめて微笑んでいた。

「な、何よ、その笑いは」
「いえ、なんでもありません。でもいずれ近いうちに形勢は逆転すると思いますよ?」

「近いうちって、どうして?」
「シンジさん碇シンジって言う名前なんですよね」

マユミは何か楽しげに笑っている。
マナは、そんなマユミを訝しげに見ながら、話を続けた。

「それぐらい知ってるわよ。それがどうしたの?」
「この街の一番の権力者が何方かご存知ですか?」

「う〜んやっぱりNERVの人?」
「そうですね。そこの総司令ともなればこの街どころか、世界的に影響がありますね。ところでその総司令のお名前はご存知ですか?」

「え〜っと、たしか、なんとかゲンドウ?じゃなかったかな?」
「はい、碇ゲンドウです」

「え?そ、それってまさかシンジ君って?!」
「はい、NERV総司令碇ゲンドウと東方の三賢者の一人碇ユイの息子さんですよ」

マナはそれを聞いて顔から血の気が引いていく。

「わ、私達って、もしかして凄くまずい状況?」
「そうですね。下手をすると家族、親族にまで影響するかも知れません」

そう言ってる割に、マユミは相変わらず遠くを見つめて微笑んでいる。

「ど、どうしよう?!」
「別に今まで通りでよろしいんじゃないでしょうか?」

「だ、駄目だよ!そうだ!明日からシンジ君を庇うってのはどう?」
「それだと、マナさん達と鈴原達が対立することになりますよ?それに彼らがそんな事をすると思いますか?」

「ムサシとケイタだって、シンジ君が総司令の息子だって知ったら!」
「逆に反感を持って更に虐めると思いますよ?鈴原達が今までなにもなかったのに、そんな事にびびってられるかみたいな」

「そ、そうよね。あいつ馬鹿だし…」
「まぁその時が来たら、考えれば良いのですよ」

「マユミは随分余裕ね?」
「はい、私はそうなる日を夢見ていますから」

マナは、はぁっと溜息を吐いた。
マユミは何か考えがあるのだろうが、これは結構大問題である。
今日は、帰ったら明日からの行動を考える必要があると思っていた。

「ちょ!あれなんだ!」

前を歩いていたムサシがいきなり大声で叫ぶ。
慌ててマナとマユミもムサシ達の方に行き、ムサシの指差す方向を見て唖然とした。

そこには蒼銀の髪に紅い眼の美少女を囲む男数人。
その男の一人の首が刎ね飛んだ瞬間だった。
マナとマユミは口を押さえ愕然とする。

「や、やばいよ、あの女」
「逃げるぞ!ケイタ!」

「あ、あぁ」
「ほら、マナとマユミも!こんなところに居たら巻き込まれるぞ」

そう言うムサシとケイタに手を引っ張られマナとマユミはその場を後にした。
しかし、マユミの眼は、その男達からかなり離れたところで腰を抜かしているシンジの姿をしっかりと捉えていた。



「…シャワー借りるわ」
「う、うん」

なし崩しにシンジの家に入ってきたレイは、家に入ると遠慮もなくシャワーを要求した。
シンジは、まだ頭の中が混乱している。
落ち着いて整理しようと試みるが、身体は、お客さんだからお茶くらい出さないとと台所に向かっていた。

ケトルに水を淹れ、火にかけるとシンジはその場でじっとケトルを見つめながら考える。

(何があった?そうだ彼女は男達を殺した…え?どうやって?)
(彼女が何をしたんだ?勝手に男達の首が飛んだようにしか見えなかった…)
(彼女は、僕を護るために来たって言ってた…)
(僕を?何から?虐めから?だとしたら何で今更?…解らない)

思考に耽ってるとバタンと扉の空く音がして、ふっと顔を上げると、そこには全裸で小さいタオルで髪を拭いているレイが居た。

小ぶりで発育途上だが、しっかりと存在を主張している形の良い胸。
括れたウェストからなだらかに丸みをおびるヒップライン。
薄く生えているが、髪の毛と同じ色のため、その役目を果たしていない恥毛とそこにあるスリット。
どこも隠そうとしないレイの裸体を目の当たりに見てシンジは、今までの思考が吹っ飛んでしまう。

「あっ、あっ、綾波?」
「…何?」

「な、なんで裸なの?」
「…シャワー浴びたから」

「い、いや、でも、あの…」
「…碇君」

「は、はいっ」
「…こっちに来て」

「え?う、うん」
「…碇君」

「な、何?」
「…私に絆を、そして契りを」

そう言いながらレイはシンジのシャツのボタンを外す。

「き、絆って、ど、どうやって?」
「…良いのね?」

「ぼ、僕なんかでよければ構わないけど、ど、どうやって?」
「…私に任せて」

レイはニッコリと微笑むとシンジに抱き付き首筋に顔を埋める。

「あっ…あぁぁあぁぁ!」

シンジは首筋にチクリとしたものを感じると次の瞬間、凄まじい快感が押し寄せて来た。
その衝撃にレイが淡く光り輝いていることにも気が付かない。

「…碇君、吸って」

シンジの首筋から顔を離したレイは、自分の乳房の上にすっと指を走らせると、そこから血が滴る。

「…碇君、そこはまだ、先にこっちを」

シンジは言われるがままにレイの乳房に貪りつき、その乳頭を吸い始めたがレイに咎められる。

「え?血を吸うの?」
「…そうよ」

「あ、甘い…」
「…あっ!ぅぅぅ」

シンジは言われるがままレイの血を舐めると思いのほか甘く感じ、そのままレイの血を貪るように吸った。
シンジと同じように快感を感じるのかレイの顔が紅潮していく。

「…はぁはぁ、これで絆は出来た。次は契りを」
「契り?」

「…碇君は処女である私の血を吸って死徒として覚醒したの」
「シト?」

「…そう、そして私を処女でなくせば、碇君が私の唯一となる」
「処女でなくすって…」

既にレイはシンジのズボンを脱がし、その股間の一物を露出させている。
先程の快感で、それは、はちきれんばかりに誇張していた。
レイは、それを口に含む。

「あ、綾波!」
「…碇君」

一通り舐め終わるとレイはシンジのペニスから口を離し、シンジを押し倒し自らシンジに跨り、シンジのペニスを自分の中へと誘う。
レイのそこも先程の快感により、まるでお漏らしでもしたかのように濡れていた。

「あ、綾波ぃ!」
「…うっ!」

レイの股間からは、処女の証が滴る。
しかし、レイは痛みなどないかのように腰を振り、シンジのペニスに刺激を与え続けていた。

「あ、綾波、も、もう…」
「…碇君、私の中に」

「うっ!出る」
「…くぅぅっ」

シンジが果てると同時にレイは、シンジに倒れ掛かり、そしてシンジの唇に自らの唇を重ねた。

「…これで私は碇君のもの、碇君を永遠に護り続ける」
「あ、綾波?」

その夜、明け方まで二人は繋がり、何度もシンジはレイの中へ射精した。
レイ曰く、死徒の再生能力で簡単な傷はすぐ治ってしまうため、一晩ぐらい繋がり続けていないといけないと言うことであった。


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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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