見知らぬ、教室


朝、登校途中の生徒達は、その異質な光景にざわついていた。
日本人では、在り得ない蒼銀の髪に紅い瞳が一際彼女を浮き立たせている。
自分達の学校の制服を着てはいるが、神秘的な雰囲気を持った見たこともない美少女。

周囲のざわめきは、歩いている人間を立ち止まらせ、その原因へと眼を向ける。
本来であれば、その隣を歩くシンジは、このような衆目に晒されたような状況は居た堪れないのだが、明け方までレイと身体を貪りあっていたため、眠気で意識が朦朧としていた。
そのため、なんとかレイに付いて歩いてると言うだけで、今の状況を理解していなかった。

「お、おぃ。あれって昨日の女じゃないか?」

ムサシ達もそのざわめきの原因を探していて、その中心に居るのが昨日みた少女であることに驚きを隠せなかった。

「あ、あぁ、間違いない。あんな髪の色滅多に居るもんじゃないしな」

ムサシとケイタは、遠巻きに、マナとマユミもその後ろから、色々な思いを持って少女を見つめていた。
ただ、マユミだけは、その隣に歩いている少年の方が重要であるようだったが。



マナ達が教室に入るとシンジは自分の机に突っ伏していた。
トウジ達がまだ来ていないため、虐めは始まっていない。
先程の少女も見当たらない。

マナとマユミは自分の席に鞄を置くとシンジの方へと向かった。
先程の少女のことを問い質すつもりと思ったムサシとケイタも後に付いて行こうとしたが、マナに付いて来るなと制されてしまった。

マナとマユミが顔を見合わせると、マユミがシンジの肩を揺する。

「シンジさん?シンジさん?」
「う、ぅん?何?」

「少々マナさんがお話があるそうなのですが、宜しいですか?」
「え?山岸さん?」

寝ぼけ眼でシンジは自分を揺り起こした人物を確認して目を見開く。
慌てて回りを見渡すと、いつも一緒に居るはずのムサシとケイタは、少し離れたところからこちらを伺っていた。
トウジ達はまだ見当たらない。

「な、何?」
「あ、あのね…」

マナは、まるで告白でもするかのように顔を紅潮させ、俯き、両手を前で合わせてモジモジとしている。
それに対し、シンジは何時もと違う雰囲気に戸惑い、ソワソワとしていた。

「シ、シンジ君、今までご、ごめんなさい!」

そう言ってマナはシンジに深々と頭を下げた。
マナのスカートは短い。
シンジからは見えないが、マナの後ろからは白い下着が丸見えとなっていた。

「え?」

素っ頓狂な声を上げるシンジ。
それはそうであろう。
昨日の放課後までは、面白おかしく自分を甚振っていた人物が、一夜あければ頭を下げて誤っているのだ。
シンジは、頭を下げるマナと横で微笑んでいるマユミを交互に見るが、何の答えも浮かばない。

「マナさん。パンツが丸見えですよ」

マユミの言葉にはっと身体を起こし、スカートの後ろを押さえるマナ。
混乱していたシンジだったが、その行動に白けてしまった。

(結局、その程度なんだよな…)

「解った。じゃぁもう僕に構わないで」

シンジの言葉にマナは安堵の色を浮かべたが、逆にマユミが愕然とした。
シンジの眼は、怯えた眼ではなく、全くの無関心。
それはマユミに耐えられるものでは無かった。

「ま、マユミ?」

マユミはいきなりその場で頭を床に付けるほどの土下座をした。
その行動にマナもシンジも眼を見開いた。
事の成り行きを見守っていた周りの者達、ムサシやケイタもである。

「シンジさん。マユミは今までの事を許して下さいとは申しません。許される事ではないと思っています。だからシンジさんが望まれることならなんでも致します。だから、だから…」

最後の方は、泣いているのか声がだんだんと掠れて来ている。

「だから、そんな物を見るような眼で見ないで…下さい。お願いします」

シンジは、またも混乱し、今度は土下座するマユミとその横で立ち尽くすマナを交互に見る。

「わ、解ったよ。だから顔を上げて」

なおも土下座の姿勢を崩さないマユミにシンジは困ったようにマナを見上げると、今度はマナも解ったと言うように頷いた。

「ほら、マユミ、シンジ君も解ったって言ってくれたし、今日はここまでにしましょ」

そう言いながらマユミの腕を取りマユミを立ち上がらせる。

(今日はってどう言うことさ…)

シンジは心の中で突っ込んだが、声には出さずに抑えた。

「取り乱してしまい、申し訳ありませんでした。でも、マユミはシンジさんの望まれることならどんな事でもすると言うのは本当ですので、覚えておいて下さい。例えこの身を差し出せと言われても構いません」
「マ、マユミ!何を言ってるの」

「う、うん解ったから。ね?」

シンジは、再度助けを求めるようにマナを見上げマナも頷くと、マユミを連れて戻って行く。

(山岸さん、そんなこと考えていたんだ…)

漸く二人がシンジの元を離れ、少し疲れを感じたシンジだったが、やはり眠気に勝てず再び机に突っ伏した。

「ムサシ達も、もうシンジ君を虐めちゃ駄目だよ」
「マナがそう言うなら俺達は構わないけど、あいつらは知らないぜ?」

そう言ってムサシが顎をしゃくり上げた方向には、もの凄い形相をしているアスカと、困ったような顔をしているヒカリが居た。



1時間目の授業の前のホームルームで老年の担任が言葉を発した。

「今日は皆さんに、転校生を、紹介します。入って来なさい」

その言葉に促され、扉を開け入ってきた人物に、多くの男子生徒は感嘆の息を漏らした。
ムサシ達4人は、身体を強張らせる。

「それでは、皆さんに自己紹介をお願いします」
「…綾波レイ。碇君を護る者。碇君に害成すものは死を覚悟しなさい」

その言葉に一斉にシンジに視線が集まる。
シンジは、まだ寝ていた。
そして、再びレイに視線が戻される。

「それは、穏やかではありませんね。あまり過激になられないようにお願いしますよ。それでは席は、その碇君の隣で構いませんね」
「…先生」

「なんでしょうか?」
「…貴方も例外ではない。今まで放置していた貴方に安寧とした老後があるとは思わないことね」

レイの言葉に何かを言おうとした老教師であったが、振り向いたレイの人を射抜くような視線に冷や汗が流れ何も言えなかった。
それを確認すると、レイはシンジの隣の席へと移動する。

本来であれば、異質な容姿で絶世の美少女の転校生である。
教師が居なくなった途端、生徒が集まるものだが、最初の自己紹介の言葉に誰も近付こうとしない。
そんな中、ガタッと音をさせ立ち上がる少女が居た。

「あ、アスカ?」

アスカは、ツカツカとレイの前に行くとバンッと机を叩いた。

「…何?」
「あんた何様のつもり?バカシンジは虐めらて当然ぐはっ!」

アスカは最後まで喋る事も許されず吹き飛ばされた。
レイが何をしたのかは誰にも解らない。

「…惣流アスカ、貴女が何をしてきたかも知っているわ。でも罰を決めるのは、碇君」
「アスカ!」

ヒカリが吹き飛ばされたアスカに駆け寄るが、アスカは既に失神していた。

「あ、綾波さん!なんて事をするの!」
「…洞木ヒカリ、貴女も覚悟しておくことね」

「な、なんで私が…」
「…今まで碇君にしてきた事を忘れたとでも言うの?」

すっくと立ち上がりレイは周りを見回す。

「…このクラスには見て見ぬ振りをしたものすら居ない。全員が面白がって碇君を虐待していた。因果応報と言う言葉の意味を知ることね」

ニヤリと哂うレイは、美少女であるが故に、見るものに底知れぬ恐怖を与えた。
アスカを一撃で気絶させたと言う事実も重く圧し掛かっている。
アスカは、トウジと互角以上の暴力女である事は全員が知っていたからだ。

「や、やばいよムサシ、あの女、簡単に人を殺してたよな」
「あ、あぁ…」

「わ、私達も殺されちゃうのかな?マユミ」
「どうやら行動に出るのが遅かったようですね」

その後、ヒカリはアスカを保健室に連れて行くと言ってその場を逃れた。
クラス全員の意識は、シンジがこのまま寝たままで居てくれと言う思いと、トウジに登校してくるなと言う二つの思いで見事にシンクロしていた。



緊迫した状況の教室に一際大きくガラリと扉の開く音が響いた。
トウジが乱暴に開けたためだ。
不機嫌極まりない顔をして教室に入って来たトウジだったが、いつもと違う雰囲気に気が付く。

「なんや、えらい静かやのぉ」
「あれだよ、あれ」

ドカッと自分の席に腰掛け、足を机の上に放り上げたトウジにケンスケが耳打ちした。

「ほぅ、えらいべっぴんさんやのぉ。転校生か?」
「そうなんだけどさ…」

ケンスケはトウジの耳に手を添えてコソコソと朝の出来事を教えた。

「なんやと!」

ガタンっと言う音を立てトウジが立ち上がり睨み付けるその先で、シンジは未だに机に突っ伏していた。
授業中、注意をしようとした教師でさえレイに阻まれ、起こされる事はなかった。
トウジはズカズカとシンジに近付き、そしてシンジの髪の毛を掴もうと伸ばした手をレイに掴まれる。

「へん、怪我しとうなかったら、さがっとった方がええで?お嬢ちゃん」
「…貴方は怪我では済まないわ」

レイの言葉が終わるか終わらないかのうちにトウジはアスカと同じように弾き飛ばされる。
アスカと違うのは、トウジの左腕、シンジへと伸ばしていた腕があらぬ方向へ曲がっていることだ。

「ぐはっ!おんどれ、こんな事してただで済むと思てへんやろな!」
「鈴原!」

アスカの時と同じようにヒカリがトウジの元へ駆け寄る。

「…貴方こそ、今まで通りの生活が出来るとは思わないことね」
「なんやと!」

「あ、綾波さん!いくらなんでもこれは遣り過ぎよ!」

トウジの腕を見てヒカリが喚くがレイは冷たい眼でヒカリを見据える。

「…言ったはずよ。碇君に害成す者は死を覚悟しなさいと」
「うっうぅぅん、煩いなぁ」

「…ごめんなさい。起こしてしまったわね」
「何かあったの?」

「…大した事じゃないわ」
「そう」

シンジは、寝ぼけ眼で周りを見渡し大体の予想が付いた。

「あっ霧島さんと山岸さんは、朝僕に謝りに来てくれたから、あまり酷い事はしないであげて」
「…解ったわ」

「はん!女に護って貰って偉そうにしてんじゃないわよ!このバカシンジが!」
「あ、アスカ!」

「あんた達、解ってって朝から媚を売りに行ったんでしょう?卑しいわね」
「なっ!」
「違いますよ。惣流さん」

アスカは、シンジに言いたい事を言うと今度は、マナ達に絡んだ。
マナは言葉に詰まったが、マユミはそれに反論する。

「何よ、あんた。また昔みたいに虐められたいわけ?」
「相変わらず脳みそが膿んでますね」

「なんですって!」

言葉より早くアスカはマユミに掴みかかったが、マユミはアスカの手を取るとふわりと投げ飛ばす。

「痛い!何すんのよ!」
「貴女が襲い掛かって来たから応戦しただけですよ」

その状況に皆、あっけに取られていた。
大人しそうに見えるマユミが、トウジと並ぶ暴力女のアスカを軽く投げ飛ばしたのだ。

「こんの!付け上るんじゃないわよ!」

再びマユミに掴み掛かろうとしたアスカだが、今度は当身を食らわされれ本日二度目の失神となる。

「洞木さん?またこの学習能力のない女を保健室にお願い出来ますか?」
「え?う、うん。相田君手伝って」

ヒカリはケンスケと共にトウジとアスカを保健室に運んだ。

「ま、マユミって強かったんだ」
「あれから少々武道を嗜みまして」

「あれからって?」
「シンジさんに助けて頂いてからです。いつかお役に立てる日が来ると信じて」

そう言うマユミの顔は、いつもよりも誇らしげであった。

「…碇君」
「何?」

「…あの娘、隷属させましょう」
「え?」

「…血を吸って碇君の血を与えるの。多分処女だから契りも」
「契りもって…」

「それじゃぁ僕達と同じに?」
「…いいえ、碇君はもう童貞じゃないから、碇君に隷属する死徒となるわ」

(なんで、そこで微笑むんだ?)

レイの笑顔に呆然としている隙に、レイはマユミの元へと近付いていた。

「…山岸マユミ」
「は、はい!」

流石のマユミも、今はまだ昨日のインパクトが強くレイには恐怖を感じている。
必然的に、返事も上擦ったものとなってしまった。

「…今日、放課後、碇君の家に来て」
「え?でも私シンジさんの家を知りませんが…」

「…では、一緒に帰りましょう」
「は、はい」

そう言って立ち去るレイ。
マユミの膝はガクガクと震えている。
マナ達も事の成り行きを静観するのが精一杯であった。



ヒカリ達は、病院で顔を突き合わせていた。
トウジが骨折であったことと、アスカが1日に2度の失神と言うことで、保険室の先生が病院へと搬送したのだ。

「しっかし、ほんま腹立つのぅ。なんやねん、あの女は」
「はん!バカシンジがきっと親にでも泣き付いたのよ!」

「でも、あれはちょっと異常だな」
「酷すぎるわ、何も骨を折らなくても…」

「取り敢えず、俺は、今日帰ったらあの女について調べてみるよ」
「どうやって?」

ケンスケの言葉にアスカが怪訝そうな顔をする。
ケンスケは、犯罪紛いのハッキングをかなり行っていて、それをいつも自慢していたためだ。

「勿論、学校のデータベースをちょろっと覗いてさ」
「あんた、いつか捕まるわよ」

「そんなヘマしないって」
「それで、調べてどうするのよ」

「対策を考えるのさ」
「どんな?」

「例えば弱みを握るとか、親から圧力を掛けるとかね」
「賓乳女と眼鏡女はどうするの?」

「そっちは後回しだな、ムサシ達を敵に回すのも今は得策じゃないだろ?」
「馬鹿言ってんじゃないわよ!あの眼鏡女、アタシを投げ飛ばしたのよ!」

「それに今朝、あの二人、碇君に謝ってたし、何か知ってるんじゃない?」
「ふん卑しい女のやりそうな事ね」

ヒカリの言葉にその時の感情が再び戻って来たのか、アスカは苦虫を噛み潰したような顔になっていた。

「何れ3人とも裸に剥いて晒してやるさ」
「あんたエグイわね」

「ムサシとケイタは、あいつらに気があるからな。うまく誑し込めばこっちに付くかもしれない」
「なんで気があるのに、こっちに付けるのよ?」

「男って言うのは、結局やりたいだけなのさ」
「「最低っ!!」」

ヒカリとアスカの言葉が見事にハモった。
硬派を自認するトウジもケンスケを白い眼で見ている。

「でもあの無表情女を素っ裸で晒したら、どんな顔するかしら?」
「ほんでシンジにでも犯させるか。ほならあの女も本望やろ」

アスカとトウジがクッシッシと哂う。
ヒカリもまんざらでは、なさそうなため、ケンスケはホッと溜息を吐いた。



アスカ達が悪巧みを行っている頃、シンジ達は帰路に付いていた。

「…行きましょう」
「あ、あの、マナさんも一緒で良いですか?」

マユミに声を掛けたレイに、マユミは同伴を求める。
じっと紅い瞳で見つめるレイ。
マナもかなりビクビクしていた。

マナはマユミだけだと心配だからムサシ達と4人で行こうと言っていたのだ。
しかし、ムサシ達は難色を示した。
まず、自分達がシンジに快く受け入れて貰えるとは思えない。
かと言って無理を言ったら、レイが攻撃して来るのは目に見えていたからだ。
それで言いだしっぺのマナだけが随行することとなったのである。

「…構わないわ」

ニヤリと笑うレイに背筋に嫌な汗が流れたが、兎に角了承してくれたと言うことで、マナとマユミは、シンジとレイの後を付いて歩き始めた。

「あ、あの…綾波さん?」
「…何?」

後ろから声を掛けるマユミに振り向きもせず答えるレイ。

「わ、私達どうなるのでしょうか?」
「…碇君の隷属となるの」

「れ、隷属ですか?」
「…山岸マユミ」

「は、はい!」
「…貴女は、なんでもするって言ったと聞いたわ」

「は、はい、シンジさんが望むならなんでもします」
「…霧島マナ」

「は、はいっ!」
「…貴女はどうなの?」

「え?私は…」
「…どちらにしろ、今までの償いをして貰う事になるわ」

「は、はい…」
「嫌なら帰っても構わないよ」

何をされるのだろうとビクビクしているマナとマユミに声を掛けたのは、以外にもシンジであった。

「マユミは、嫌じゃありません!」
「ま、マユミ…」

「そう、昔の事を気にしてるんなら、気にする必要は無いよ。あれは僕が勝手にやったことだし」
「いえ、マユミはあの時からシンジさんの役に立つためだけに生きています」

(僕には皆と一緒になって楽しんでるようにしか思えなかったけど…まぁ良いか)

「霧島さんは、そんな事を思ってないんでしょ?」
「わ、私は、自分に嘘を付きたくなくって」

「嘘?」
「わ、私は、シンジ君が好きなの!」

いきなりの告白にシンジも立ち止まってしまった。

「え?」
「だ、だから、マユミに負けたくなくって…」

「有難う。でもどうして僕みたいな情けない男を?」
「それは、その…好きになるのに理由なんてないの!」

シンジが介入してから、マナとマユミは恐怖が抜けているようだった。
シンジの家に着くと、レイはまず二人にシャワーを浴びるように言う。
二人とも、覚悟を決めたのか、それに従った。

暫くすると二人は、競って身体を磨き始める。
湯船にお湯まで溜め、本格的に入り始めた。
暫くするとレイが浴室に入って来た。

「…二人ともシャワーに時間が掛かるのね」
「あ、いえ、折角だからお湯を溜めて浸かろうって事になって…」

「…そう」

そう言って二人を上から下まで眺めたレイがニヤリと笑った。

「…貴女達に一つ罰を与えるわ」
「ば、罰ですか?」

「…えぇ、そこの毛を剃るの」
「「えっ!えぇぇぇっ!」」

「…自分でやる?お互いに?」
「じ、自分でやります」

そんなところを他人に剃られるなんて耐えられない。
しかし、レイが言うのだから逆らえない。
二人は顔を見合わせると、レイの持ってる安全剃刀を受け取った。

湯船に腰掛け、自分の股間の毛を剃る。
そのためには股を広げる必要があり、なんとも見っとも無い姿である。
レイは、そんな二人に頓着せず、さっさとシャワーを浴びて出て言ってしまった。
しかし、結局後ろの方は自分で剃れなくて、結局お互いに剃り合う事となってしまった。

「は、恥ずかしいです。マナさん」
「だって、残す訳に行かないでしょ?」

「そ、そうですよね。やっぱり」
「はい、これでよし。こ、今度は私ね」

マユミの前で四つん這いになるマナ。
前の方は既に剃り終わってるため、肛門から大事なところまで丸見えである。

(あぁ、マユミもこんな恥ずかしい姿をマナさんに見られたのですね…)

マユミは、マナの姿に自分の姿を重ね、更に恥ずかしさが込み上げて来ていた。

なんとか、お互い綺麗に剃り上げ、浴室から出ると自分達の脱いだ服がなかった。
バスタオルが4枚あるだけのため、身体を拭き、髪に1枚、身体に1枚バスタオルを巻きつけた状態でリビングを覗く。

リビングには、タオルを肩に掛けただけの全裸のレイと、まだ制服姿のシンジが居た。
レイの姿を見て、これ以上衣服を求める事は出来ないのだろうと、諦めた二人は、そのままの格好でリビングへと移動する。

「…遅かったのね」
「す、すみません」

「…碇君、どっちからにする?」
「じゃぁ、山岸さんからかな」

そう言いながらシンジは開襟シャツを脱ぐ。

「こ、ここでですか?」
「…そうよ」

レイの言葉にマナとマユミは、とてつもない羞恥を感じていた。


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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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