鳴らさない、電話


シンジはマユミの前に立つとマユミの肩を掴み、自然とマユミの首筋に口を付けた。

「あっ!」

小さく息を漏らしたマユミだったが次の瞬間、大声を上げ始めた。

「あぁぁぁぁっ!」

シンジに血を吸われたために起こる快感だ。

「マユミ!」
「…心配要らないわ」

ソファーに腰掛けるレイを見てマナは顔が赤くなった。
全裸のレイは、あまりにも自然に座っているのだ。
陶磁器のように白い肌、括れた腰、股間に生える髪の毛と同じ色の陰毛。

(私達には剃らせておいて…でもこんなのすぐに生えるわよ)

なんとなくずれた考えになるマナ。
シンジ達の方を見ると、マユミはバスタオルが落ち、全裸を曝け出している。
かなり大きい胸とレイにも劣らない程括れた腰。
お尻も胸に比して大きく、この中ではグラマラスな体つきである。
マユミの股間には、ヌラヌラと光る液体が太腿まで伝っていた。

「これは?」
「…罰よ」

シンジがマユミの股間に、あるべきものが無いのを見て呟いた言葉に答えたのはレイであった。

(綾波のやることはよく解らないなぁ…)

しかし、本来であれば恥ずかしがるであろうマユミは恍惚としている。
シンジは自分の胸にすっと指を這わせると、そこからじわりと血が滲み出て来た。

「僕の血を吸って」
「は、はい」

力なく返事をしたマユミはシンジに言われた通りシンジの胸に口を付け血を啜る。
その途端、マユミの身体が淡く輝きだした。

「ま、マユミ?」
「…碇君、契りを」
「う、うん」

シンジは、マユミをソファーに寝かせるとズボンを下げ、ペニスを取り出す。

「キャッ!」

両手で顔を覆うマナ。
しかし、しっかりとその指は開いていた。
シンジにすれば今更である。
いつも弄ばれていたのだから。

「じゃぁ山岸さん、行くよ?」
「ま、マユミとお呼び下さい」

「じゃぁマユミ、良い?」
「はい、お願い致します」

シンジは、ゆっくりと挿入を始める。
処女であるマユミだが、痛みより快感が勝る自分に驚く。

「あっぁぁぁぁっシ、シンジさんんん!」

数分のグラインドと胸や首筋などへの愛撫の後、シンジは射精した。
ズポッと抜き取ったペニスには、処女の証とマユミの愛液とシンジの精液が交じり合って付いている。
それをレイが口に咥え、その汚れを拭い取る。

その光景を見ているマナは、唖然としていた。
他人の性行為を見るのも初めてなら、口でしているのを見るのも初めてだ。
そして、何回も見ているシンジのペニスだが、いざ自分の中に入る事を想像すると、あんな物が入るのかと怖くなってきていた。

「次は、霧島さんだね」
「う、うん。わ、私もマナって呼んで欲しい」

「じゃぁマナ。おいで」
「う、うん」

マナはバスタオルの前を押さえ、立ち上がりシンジの元へと行く。
シンジに肩を掴まれるとビクッとした。

マユミの時と同じようにシンジは、マナの首筋に口を付ける。
マナの反応は、マユミと全く同じであった。
マユミと同じようにバスタオルを落としてしまったマナの股間を見て、シンジは苦笑いする。

マナは、どちらかと言うとレイに似た体つきであった。
アスカ曰くの賓乳も、マユミよりは小さいが、それなりに存在を主張しており、形も良い。
腰も二人に負けず劣らず括れており、小さいながらもお尻にかけた滑らかなカーブが女性らしい。

マナと繋がってる間に、レイはマユミの股間にどこから取り出したのかディルドを挿入していた。
終わった後も、シンジのペニスを綺麗にするとマユミと同じようにマナにもディルドを挿入する。
二人共、脱力しており、股間にディルドを挿入したあられもない姿だ。

「…こうしておかないと元に戻ってしまうから」

(自分の時はずっと僕としてたくせに…嫌じゃなかったけど)

と考えシンジは苦笑した。

「…これで二人は碇君が唯一の隷属となったわ」
「どんな力に目覚めたのかな?」

「…それは後で確かめましょ。それより、死徒となった時の状態で身体は、ほぼ不老不死となるわ」
「「え?」」

はぁはぁと息を吐きながらも、二人は意識があるようでレイの話を聞いている。

「…つまり、貴女達の股間は永遠にそのまま」
「「えぇぇっ!」」

クスリと笑うレイ。

(それが二人への罰?)

シンジには、やはりレイの考えは解らなかったが、二人に取ってはかなりな衝撃だったらしい。

「…今日一晩は、それを取っちゃ駄目。取るなら碇君にして貰ってて」

(あ、綾波ぃ…なんてことを…)

「「えぇっ!」」

「…気持ち良かった?」
「は、はい」
「う、うん」

マナとマユミは、レイの言葉に顔を紅くして答えた。



シンジのマンションの屋上に全裸の美少女が3人と、線の細い男の子が一人立っていた。
このマンションは近隣に高いビルもなく、夜なため見える事はないだろうが、それでも二人の少女は恥ずかしかった。

「なんで裸のままなんですか?」
「…どうせ戻れば脱ぐから」

マナとマユミは片手で胸を、片手で股間を隠している。
レイとシンジは頓着していないため二人は目のやり場に困っていた。

「…力をイメージして」

レイの抽象的な言葉に、二人は思い描く力をイメージする。
するとマユミの周りには風が舞い上がった。
マナの前には炎が具現化する。

「「す、凄い」」

「…解った?」
「「はい」」

「…じゃぁ戻りましょう」
「これだけなんですか?」

「…後はイメージの問題」
「あの…シンジ君とレイさんはどんな力なの?」

マナの言葉にレイがふっと手を振ると、そこに氷の柱が出来る。
その氷の柱を赤いなにかが粉砕した。

「え?今のって…」
「…私が絶対零度、碇君が拒絶の力よ」

「拒絶…」

絶対零度と言うのは、解り易い。
しかし、拒絶と言うのが力と言うのは今一つ理解出来なかった。

話は終わったとばかりに、レイとシンジは戻っていく。
マナとマユミは、歩き辛そうにヨタヨタと二人に付いて行った。
まだ股間にディルドを挿入されたままのため、歩き難いのだ。

「…後は、碇君に可愛がって貰いましょ」
「「はい!」」

二人は元気よく返事はしたものの、やはり足取りはおぼつか無いものであった。



マナとマユミは、シンジとレイの向かいのソファーに全裸で腰掛けている。
股間には、ディルドが挿入されたままのため、お尻だけをソファーの端っこに乗せた形だ。
本当は何か身につけたいが、レイも全裸であり、何となく言い出し難い。

「…家に電話しなさい」

そんな二人にレイは、何処から出したのか、二人の携帯をテーブルの上に置いた。

「「え?」」
「…今日は帰るの?それなら構わないけど」

レイの言葉に、マナとマユミは顔を見合わせる。
お互いに頷くと、それぞれ自分の携帯で電話を掛け始める。
それを確認したレイは、シンジの唇を吸い始めた。

いきなり始められたシンジとレイの行為に、マナとマユミは口をパクパクさせている。
その時、お互い電話を掛けた相手が出たらしい。
しどろもどろになりながらマナとマユミは、今日、お互いの家に泊まると伝えていた。

その会話の間にもレイは、シンジのペニスを咥え込み、マナとマユミには、その結合部分がしっかりと見えることとなる。
早々に電話を切った二人は、まじまじとシンジとレイを見つめて顔を紅くしたりしていた。
我知らず、股間と胸に手が行く二人。

その時、マナの電話の着信音が鳴り、マナは慌てて電話を取る。
ムサシからのメールであった。
一応心配していたのであろう。
無事であることを返信し、顔を上げるとレイが睨んでいる。

マユミの方を見ると携帯をトントンと叩かれた。
マナは慌てて携帯をマナーモードにする。
それを確認したレイは、再びシンジとの行為に励みだした。

マナ達から見て、シンジはこちらを向いて座っているが、レイの影となっている。
レイは、シンジの上に跨りシンジに抱きつき、腰を動かしている。
シンジの手はレイを弄り片手はレイのお尻にあり、その指はレイの肛門に挿入されていた。

(あ、あんなところまで…)
(マユミにもして欲しいです。シンジさん…)

レイの身体が一瞬仰け反ると、ガクッとシンジに倒れ込んだ。
身体からは汗が滲み出ており、キラキラと光っている。
声を噛み殺しているレイは、あまり嬌声は発しない。

シンジは、レイを横にそっとずらすと、二人の状態を見て苦笑した。
マナもマユミも股を開き、自分で股間と胸を触っている。
その股間は、ヌラヌラと光り、下には漏らしたような水溜りが出来ており、二人共、目がトロンとしていた。

「次はどっち?」

シンジの言葉にハッとしたマナは自分の状態を見て、身を縮める。
マユミは、マナを一瞥するとフラッと立ち上がりシンジの元へとやって来た。
シンジは、マユミの手を引き、身体を引き寄せると口付けを行う。

長い接吻の後、唇を離した二人の間は、透明の糸で繋がっていた。

「シンジさん、マユミの全てを見て下さい。マユミの全てをシンジさんで満たして下さい。マユミをシンジさんの犬にして下さい」
「犬?犬ねぇ、じゃぁ、そこで四つん這いになって」

「はい」
「全てを見て欲しいのでしょ?お尻をこっちに向けて自分で広げて」

「こ、これで宜しいですか?」
「もっと」

マユミは、シンジにお尻を向け、自分の両手でお尻を広げている。
最初は四つん這いであったが、手を使ったため、お尻だけ突き出している形だ。
そして、もっとと言われて更に広げたお尻は、肛門も開き、大陰唇も開いている。

「あっ!」

シンジがマユミの股間に挿入されているディルドを抜くとマユミは小さく声を出した。
ポッカリと開いている膣は、子宮口まで覗かせていた。

「よく見えるよ。どんどん溢れて来てる」
「あぁ、恥ずかしいです」

シンジは指でマユミの股間を弄くり始めた。
性器全体を撫ぜ、指を膣や肛門に指し込み、子宮口まで刺激する。
徐々にマユミは息遣いが荒くなり、全身が紅潮してきた。
シンジがマユミのクリトリスに刺激を与えると、マユミは嬌声を上げ、軽く逝ってしまう。

「まだ僕の物で満たしてないよ?」
「は、はい。宜しくお願い致します」

「どこから満たして欲しい?」
「お、お尻から」

「へぇマユミってそっちが好きなんだ」
「そう言うわけでは、ありませんが、先程のレイさんを見ていて、マユミもと思ってしましました」

「綾波には、まだ指だけだよ」
「申し訳ありません」

シンジはマユミの肛門を指でゆっくり解すと、溢れ出ているマユミの愛液で指を濡らすと、ゆっくりとマユミの肛門に差し込んだ。

「うっ…」
「力を抜いて」

シンジの言葉に素直に従ったのか、シンジは指への圧迫が薄らいだ事を感じた。
ゆっくりと指を出し入れし、程よいところで挿入している指を二本へと増やす。

「はっっっ!」

「じゃぁ行くから力を抜いて」
「は、はいっ」

シンジは、ゆっくりとペニスを肛門へと挿入していく。

「うっぐぅぅっ!」

雁の部分がマユミの肛門に埋まったところでシンジは、マユミの胸や身体へと愛撫を行う。

「はぁっっっ!」

そしてマユミは、肛門jで一回、その後口で一回、最後に膣で一回と、計三回シンジに射精させた。
シンジの隣で時折ピクッピクッと痙攣するマユミ。
シンジは、床に落ちているディルドをマユミの膣に挿入する。
それは、何の苦もなくスルリと入ってしまった。

「一晩はこうしておかないといけないらしいからね」

そう呟くとシンジはマナに向かう。
マナは既に全身紅潮しており、息も荒い。
股間から、太腿までヌラヌラの光っており、ソファーには水溜りが出来ている。

「し、シンジ君。私…もう…」
「マナは、どうして欲しい?」

「ま、マユミと同じようにして…下さい」
「じゃぁ、マユミと同じように僕に見せてくれる?」

「う、うん」

マナもマユミが最初取った姿勢と同じ姿勢でシンジに全てを曝け出す。
待たされたためか、マナのそこは、マユミよりも遥かに充血していた。

マナにもマユミと同じように三回射精したシンジ。
マナもマユミと同じようにピクッピクッと痙攣し、横たわっている。
六回、シンジが射精している間に、今度はレイが復活してきていた。

こうして一晩中、シンジは3人の相手をし、眠りに付いたのは昨日と同じように明け方であった。



「で、どうだったの?」

珍しくトウジ、ケンスケが朝早くから教室に居り。
ヒカリは委員長であるためか、いつも早い。
アスカは、ヒカリが早くから居ると言うのもあるが、ギリギリと言うのが嫌いなため、結構早目に登校していた。

「そ、それが…」
「なんや、歯切れ悪いのぉ」

「早く言いなさいよ!」
「住所も連絡先もシンジと同じだったんだ」

「なんやそれ?あの二人一緒に住んどる言うことか?」
「いやぁ〜っ!不潔!」

「やっぱりバカシンジが親に泣き付いたってことね!」
「そこは解らないけど、取り合えず親のコネで圧力を掛けると言うのは無理ってことだね」

「なんでやねん」
「シンジの保護者ってプロテクトが掛かってて見れないんだよ。だから何してるのか不明ってこと」

「言う割には、肝心なところ調べられてないじゃない」
「仕方ないだろう?俺にだって無理な事は有るさ」

「全く宛てにならないわね!」
「それより、惣流。綾波の着替えの写真とか取れないか?」

「なんでアタシが、あんたの盗撮の手助けしなきゃいけないのよ!」
「いや、その辺りから脅して行くのが楽かなって思っただけだよ」

「そう言えば、今日、水泳だったわね」
「それで、綾波の恥ずかしい写真でも撮れれば、それをネタにさ…」

「そんなんじゃ気が済まないわ。もっと直接的なのが良いわね。どっかに閉じ込めて催涙弾でも入れて、弱ったところをボコボコにするの。それで、素っ裸にして引き摺り回してやりたいわ」
「相変わらず、惣流は過激だなぁ。でもそれなら実現出来るかもな」

「出来るの?」
「あぁ、催涙弾はネットで買えるから、場所と時間だな」

「それは、手に入れてから考えれば良いわ。取り合えず今日は、水泳の時に服を隠してあげるってのはどう?」
「それなら、簡単にできそうね」

ヒカリが、過激な話から現実的な話へとなってきたため、参加してきた。
トウジは、つまらなさそうである。

「それよりシンジを拉致って、抵抗させないで甚振るっちゅうのはどうや?」
「どうやって拉致るんだよ」

「今日は、水泳なんやろ?男女別ってことや」
「ジャージにしては、冴えてるわね」

「序に服も隠して、水着姿のままで甚振りましょ。脱がすのも楽だし、なんなら破いちゃえば良いわ」
「それ良いな。よし!それで行こう」

4人は、自分達の計画が纏まり、成功することしか考えずニヤニヤしていた。



「おい、あれ」

ムサシは、ケイタの促す方を見ると、そこにはマナとマユミがシンジとレイの後ろを歩いていた。
ムサシ達は、何時もの待ち合わせの場所にマナもマユミも来ないため、メールを入れると、「先に行ってて」と言う返事が来たため二人で登校していたのだ。

「あの二人、昨日はシンジの所に泊まったのかな?」
「さぁな」

二人には。何時もと同じように見えるマナとマユミだが、どことなく眩しく見えていた。
それは、積年の心の蟠りが取れ、尚且つ、一夜にして女性としての快感を堪能したためである事は、二人には推測することすら出来ない。

「まさか、二人してシンジにやられちゃったって事は、ないよね?」
「あのシンジにそんな甲斐性があるわけないだろ」

もしかしたらと言う思いを二人は、言葉に出して否定することで自分を保つ。
いつもなら、何の気兼ねもなしに声を掛けるのだが、何故かそれが出来ない。
二人は、マナ達が見えなくなってから、漸く歩き始めた。



シンジ達が教室に入ると、何時もの喧騒とした教室だった。
トウジは、左腕にギプスを嵌めて三角巾で吊っているものの、ケンスケとじゃれあっている。
アスカもヒカリと普通にお喋りをしているようだった。

トウジ達は、入って来たシンジ達を一瞥したが、何かを仕掛けて来る気配はない。
それを確認したレイは、シンジと共に席についた。
マナとマユミも、少し遅れて教室に入ってくると自分達の席に着く。

「あら、今日は金魚の糞が居ないのね。乗り換えたのかしら?」

アスカの言葉に、マナとマユミはアスカを一瞥したが、無視して二人で話し始める。

「ちょっと!無視してんじゃないわよ!」
「アスカ!」

椅子の上に立ち上がって吼えるアスカをヒカリが宥める。
その時、扉が開きムサシ達が入って来た。

「あら、あんた達、振られたみたいね?」
「何言ってんだ?惣流」

「今日は珍しく、ご一緒じゃないのねってことよ」
「偶にはそう言う日があってもおかしくないだろ?それともお前らは4人とも付き合ってるのか?鈴原は洞木とだから、お前は相田とか?」

「な、何を馬鹿な事言ってんのよ!」
「そや、なんでワイが委員長と付き合ってるってことになるんや!」

ポッと顔を紅くしているヒカリを他所に、二人はヒートアップしていく。

「じゃぁ、俺達が振られたって言うのも言いがかりだろ?」
「ふん!あんた達が賓乳女と眼鏡女に入れ込んでることは、お見通しよ!」

「馬鹿じゃねぇの?そんな事ばっかり考えてんじゃねぇよ」
「あ、あんたに馬鹿呼ばわりされる謂れは無いわよ!」

「あ、アスカ?もう止めなよ」
「全く、どいつもこいつも!」

相手にされないことに腹を立てるアスカだが、今日の楽しみのため、今は大人しくする事にした。

「あいつらの服も序に隠してやる。いや、焼却炉に放り込んでやるわ」
「あは、それ面白そう。どうやって帰るか楽しみね」

自分達がそうされたら、どう感じるのだろう?
他人の痛みを解らない虐めっ子達であった。



シンジは、昨日と同じく、机に突っ伏している。
レイは、本を読んでいた。
マナとマユミは楽しそうにお喋りをしている。

「おい、昨日はどうだったんだ?」

アスカの矛先が引っ込んだ事で、ムサシはマナに声を掛けた。
実際は、こちらの方が気になっていたため、アスカの対応がおざなりになっていたのである。
いつもなら確実に喧嘩となっているところであった。

「う〜ん、シンジ君に許して貰えたって感じかな?」
「そうですね」

「いや、そっちじゃなくて、あの女の方だよ」
「綾波さん?聞くの忘れてた」

そう言ってマナとマユミは、乾いた笑いを発する。
実際は、あれは妖魔であった事は聞いていた。

そして自分達の感覚が変わっている事にも気付いていた。
シンジを護るためであれば、例え誰であろうと殺す事さえ厭わない。
今なら、レイが自己紹介で言った言葉が理解出来ていた。

「なんだよ、それ」
「う〜ん、でも普通の女の子だったよ?ちょっと大人びてるけど」

「そうですね。なんか悟ってるって感じですね」
「怖くないのか?」

「言葉は、簡素ですけど、優しかったですよ?」
「なんか、訳解んないな」

「あっ!でも近付かない方が良いのは確かね。シンジ君にベタ惚れみたいだから」
「べ、ベタ惚れ?あいつのどこに?」

「恋愛は理屈じゃないんですよ」
「そんなもんかねぇ。ところでマナは、どうなんだ?」

「どうって?」
「ほら、目の前に居る良い男に何も感じないのか?」

「目の前?私もシンジ君が好きよ?」
「はい?」

「私は、昔から好きでしたよ?」
「おぃおぃ、どうしちゃったんだよ?」

クスクスと笑うマナとマユミに、ムサシとケイタは叫び出したい心境であった。


続きを読む
前を読む
戻る



新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
inserted by FC2 system