決戦(なんの?)、第三新東京市


シンジは、携帯を取り出し、電話掛けた。

『…なんだ』
「どう言うつもりさ」

『…なんの事だ』
「洞木さんが、お父さんの会社が倒産するって」

『…知らん』
「本当に?」

『…ちょっと待て』

電話の向こうでは、「冬月、シンジが洞木なんとかが倒産するとか言ってるが聞いているか?」と言うのが聞こえる
流石に冬月の言葉は、聞き取れない。

『…冬月だ』
「誰でも関係ないよ。兎に角、今すぐ撤回させて」

『…何故だ』
「僕が迷惑を被ってるからだよ」

『…ならば、NERVに協力しろ』
「なんでそうなるのさ」

『…貴様の要求を飲むのだ。こちらの要求を飲むのが筋だ』
「勝手な事ばっかり言ってると、今すぐNERVを潰しに行くよ?」

『…そんな事をすれば、洞木不動産は倒産するだろうな』
「父さんがそこまで頭悪いとは思わなかったよ。NERVが無くなれば、新たな業者が開拓しに来るに決まってるだろ?国連か日本政府か知らないけどさ」

後ろでは「お前は馬鹿か」とか「シンジ君の言う通りにすると言え」とか聞こえる。

『…解った、撤回させておく』
「全部だよ?」

『…全部?』
「洞木さんのところだけじゃないんでしょ?」

『…解った。その代わり一度NERVに来い』
「なんでさ」

『…冬月が交渉したいと言っている』
「お断りしますとお伝え下さい」

『…待て』
「何?」

『…条件を言え』
「なんのさ」

『…NERVに協力するためのだ』
「ないよ」

また、後ろで、「俺に代われ」とか「お前では話し合いにならん」とか聞こえて来る。
用件は伝えたし、もう切るかなとシンジが考えていたところで冬月が出て来た。

『あぁ冬月だが、何か余計な事をしてしまったようですまなかったね』
「全くです。それでは」

『ちょ、ちょっと待ってくれないかね』
「なんですか?余計な事をしてくれた上に、他人の電話にいきなり割り込んでくる礼儀知らずな冬月さん」

流石に14歳の子供にここまで言われてカチンと来た冬月であったが、そこは歳の功で抑える。
ゲンドウであれば、間違いなく激怒していたであろう。

『シンジ君の気に入ると思われる条件をこちらで用意しているんだ。一度話を聞きに来てはくれないかね』
「お断りします」

『どうして、そう頑なに拒否するのかね』
「本気で言ってますか?」

『あ、いや、前回の事は謝るよ。あれは碇が強引にに進めただけなのだよ』
「貴方が説明しようとしていたと思いますが」

『な、なんとか話だけでも聞きに来て貰えないかね』
「そして、そちらに行ったら拘束、洗脳ですか?」

『い、いや、そんな事はせんよ。あくまで契約の交渉だよ』
「解りました。でもこれで最後です」

『本当かね?じゃぁ、今日迎えの車を放課後に行かせるので、それに乗って来てくれ賜え』
「解りました。それじゃ」

そう言ってシンジは電話を切った。

「これで大丈夫だと思うよ。これで良いんでしょ?」
「あ、有難う。碇君」

ヒカリは目に涙を浮かべている。
しかし、シンジには、何の感慨も湧かなかった。

「…それで終わり?」
「え?」

レイの言葉にヒカリは、何を言われたのか理解できない。

「…結局、許して貰うのが目的では無く、自分が大丈夫なら良いって事ね」
「そ、そんな事は…」

「…貴女は、まだ碇君に許して貰ってない。それ以前に碇君は貴女の質問に回答すらしていない」
「い、碇君、何をすれば許してくれるのか、教えて頂戴」

「別に僕が許す必要は無いんでしょ?もう良いじゃない」
「で、でも、それじゃぁ…」

ヒカリは、「それじゃぁ、綾波さん達が怖い」とは、流石に口には出来なかった。
しかし、シンジの言う通り、もう許して貰う必要は無いはずである。

「じゃぁ、僕の代わりになってよ」
「え?」

「僕の代わりに、皆に虐められてくれれば良いよ」
「皆にって…」

「うん、こっから全裸で教室に戻って、皆に今日から僕の代わりに自分を虐めてくれって宣言してくれれば良いかな」
「そ、そんな事出来るわけ…」

「ない」と言おうとして、周りの視線に気が付く。
レイの紅い瞳は、じっとこちらを見ていてかなり怖い。
マナとマユミは、白い目で見ている。

「あぁ、後、毎朝、僕の前で全裸になって、「今日も代わりを務めさせて頂きます」って土下座して貰おうかな」
「そ、そうすれば、許してくれるの?」

ヒカリは、考えていた。
今のシンジの電話の遣り取りでは、アスカの言うようにシンジが泣き付いたのでは無く、シンジの親の近辺の人間が勝手にやったようだ。
そして、当面、破産は免れたはずだ。
だが、シンジに許されていない事が解れば、今度は他の誰かがまた同じように、いや、今度はもっと酷くなる可能性もある。

元々、覚悟してここに来たはずだった。
それが、やらなくて済んだと思い、気が抜けて安堵していただけだったのだ。

「嫌ならやらなくても構わないよ。別に洞木さんも困らないでしょ?」
「わ、解ったわ。やるから私を、私達を許して頂戴」

この言葉にシンジとマナは、目を見開き、レイとマユミは目を細めた。
つまり、シンジとマナは単純に驚き、レイとマナは理由を考えたのだ。
ヒカリとしては、妖魔に襲われた時のように、アスカやトウジがきっと守ってくれると信じていた。

「ふ〜ん、まぁ構わないけど、私達って誰?悪いけど他の人は駄目だよ」
「鈴原だけでも…彼なりに謝ったわけだし」

そう言うことかと、皆理解する。
彼女がトウジの事を好きなのは、トウジ以外は全員知っていることだ。
好きな男のために身を捧げる健気な乙女と言うところだろう。

「彼に、その想いは届かないと思うけど、別に構わないよ」
「本当に?」

それも面白い。
トウジのような人間が、他の人間に陵辱された女をどうするか?
いや、そもそも、彼らも自分に謝る理由は無くなったのだ。
ヒカリに対しトウジがどう対応するのかシンジも見てみたいと思った。

ヒカリは、意を決したように制服を脱ぎ始めた。
スカートのホックを外し、ストンと落とすとリボンを解きブラウスのボタンを外す。
白いシンプルだが高級そうなブラジャーとパンティの姿になると、上履きと靴下を脱いだ。

しかし、そこで手が止まる。
流石に下着を脱ぐのは、抵抗があるようだ。
シンジ達は、黙って見ている。

なんとか背中に手を回し、ブラジャーのホックを外すとヒカリは、片手で胸を隠しブラジャーを外す。
そのまま、片手でパンティを下ろすと、もう一方の手で股間を隠す。
シンジ達は何も言わない。

ヒカリは、シンジの前に土下座した。
身体を小さくするこの姿勢の方が幾分ましだと、現実逃避した考えが頭を過ぎる。

「こ、これから、碇君の代わりを務めさせて頂きます」
「今朝、マナとマユミがどうしたか見てたよね?」

ヒカリは、ビクッと身体を震わした。
やはり、あの格好をさせられる。
もしかしたらと考え、ここに来る前にトイレで入念に拭いて来たのだが、やはり恥ずかしい。

しかし、どうしようもない。
このまま、ここでじっとしていても、何も解決しない。
ヒカリは、シンジと反対を向き、今朝のマナとマユミが取っていた姿勢を思い出し、お尻を上にあげ、自らの手で臀部を開いた。

「わ、私の性器と肛門を嬲って下さい」
「…碇君、これ」

レイは、マナ達の時に使っていたディルドをどこからともなく取り出していた。

「綾波は、いつもこれを持ち歩いているの?」
「…碇君が、いつ隷属を増やしても構わないように」

顔を紅くして答えるレイに、シンジは、本当にそれだけかな?と思ったが敢えて口には出さなかった。
マナやマユミのように奥まで覗けるほど開いておらず、お尻に手をあてているだけのヒカリ。
それでも、そのお尻を突き出した格好は、肛門を露にし、その下のスリットも僅かに開かせていた。

「ひっ!」

マナとマユミがヒカリの両横に行き、小ぶりの乳房を揉む。
更に、ヒカリのお尻に添えられている手の上から性器を思いっきり開いた。
それと同時に、クリトリスを剥き出す。

「…貴女の穴に突っ込まれるものよ。舐めて滑りをよくした方が楽だわ」

レイは、ディルドをヒカリの髪を掴み顔を上げさせ口の中へと無理やり突っ込む。

「むぐぅっ!」
「あら?もう乳首が起っていますよ?」

マユミの言葉に首を振るヒカリだが、ディルドを咥えているため、大きくは振れず、かえってディルドを懸命いに舐めているように見える。

「こっちも濡れて来たし、ここも起って来たよ」
「はぐぅっ!」

マナは、マユミと共にヒカリの性器を広げ、その剥き出しにされたクリトリスを指で弾いた。

「…淫乱だったのね」
「はぐぅ」

「違う」と言おうとしたが、ディルドを口一杯に咥えさせられていて、言葉にならない。
既に顔は涙で可愛いソバカス顔がグチャグチャになっている。
意を決して恥ずかしい格好をした途端、性感帯を刺激され辱しめられ、自らの身体の反応に困惑していた。
「洞木さんて処女?」

涙目で、コクコクと頷くヒカリ。

「隷属にしちゃいます?」
「それは無理なのでしょ?」

「…出来るけど、彼女が壊れる可能性がある」
「どう言うことですか?」

「…逆らえない体と逆らう意思の葛藤」
「あぁ、だから資格がないってことかぁ」

「…初めては碇君であれば、後で資格が出来た時に有用だわ」
「兎に角やっておけと言うこと?」

コクリと頷くレイ。
ヒカリは、自分の意思と関係なく自分の処女を奪う相談をされていることに絶望する。

「じゃぁ取り敢えず貰っておくね」
「ひはぃっ!」

マナとマユミにより充分濡らされていたとは言え、いきなり挿入されたそれは激しい痛みをヒカリに齎した。
その後、肛門へも挿入し、シンジは処女と肛門の処女を奪い、ヒカリを解放した。
解放したと言っても、ヒカリはそのまま全裸で教室まで戻り、シンジの代わりに虐めて貰うことを宣言しなければならない。

「制服は、私が後で教室まで持って行って差し上げますわ」

マユミにそう言われ、ヒカリに退路は無かった。



ヒカリは、片手で胸を隠し、片手で股間を隠して教室まで走った。
途中、何か言われたが覚えていない。
人の顔は見ることが出来なかった。

股からは、シンジの精液と破瓜の血が混じりピンクの液体が垂れている。
乳首はまだ起っており、股にはまだ何か挟まっているように感じる。
漸く教室まで辿り着いて、中に入った時、皆の視線が自分に集まってることを感じた。

「ヒカリ!どうしたの!」

アスカが立ち上がり声を掛けたことにより、トウジやケンスケまでがこちらを向いたのが解った。
ヒカリは、先程の経験から、その場に土下座した。
それが一番身体を隠す姿勢だと思ったからだ。

「きょ、今日から私を碇君の代わりに虐めて…くだ…さ…い」

掠れるような声で、それだけを言った。
一瞬、教室は静寂に包まれる。
均衡を破ったのは、やはりアスカであった。

「へぇ〜。なぁんだ結局ヒカリもそっち側に行ったってこと?」

アスカは、ヒカリの二つに縛った長い髪を掴み、顔を上げさせる。

「あ、アスカ?」
「ふん、じゃぁお望み通り虐めてあげるわ」

ヒカリが見たアスカの顔は、新しい獲物を見付けたかのようにニヤリと哂っていた。

「ジャージ!こいつ折角裸なんだから犯しちゃえば?こいつもそれを望んでるんだし」
「あ、アスカ!ぐふっ」

アスカは、ヒカリの腹を蹴ると、そのまま髪の毛を掴んだまま引き摺っていく。
ケンスケはすかさずカメラを取り出し、シャッターを切っていた。

「ほら、もうバカシンジ達には見せたのでしょ?愛しのジャージにも見せてあげなさいよ!」

アスカは、そう言うとヒカリを机に仰向けぬ寝かせた。
そしてヒカリの両足を持ち上げ広げる。
トウジの目の前に、ヒカリの性器と肛門が露になる形だ。

仰向けに寝かされたヒカリの性器は、濡れており、シンジの精液とヒカリの破瓜の血が混じっているのだが、そんな事はトウジには解らない。
肛門も裂傷が入っているが、それも垂れている液によりトウジが気が付く事は無かった。
トウジからは、更にその向こうに小ぶりで尖っている乳首が見えている。

「鈴原…」
「い、委員長!もうしんぼう溜まらん!」

トウジは、ジャージをトランクスと一緒に下ろすと、いきなりヒカリに挿入を始めた。
涙目のヒカリは、もはや絶望しか感じていなかった。
ここまで来ればきっと助けてくれると思っていたアスカとトウジが率先して身体を蹂躙しはじめたのだ。

「なんだよ、洞木がターゲットか?俺らも混ぜろよ」

体操服姿のムサシとケイタまでもが参入してくる。
懲りない面々であった。

ヒカリは、口も手も使わされ、虐められると言うより犯された。
今日が初体験なのに何人に犯されたか解らない。
アスカは、時折、蹴ったり乳首を捻り上げたり、恥毛を抜いたりする。

ヒカリは、何故かシンジ達の方が優しく感じられた。
そして、自分に味方が誰も居なくなってしまった事を痛感していた。
ただ、言われるがままに従うしか、早く時間が過ぎ去って欲しいとしか考えられなくなっていた。

「ふん、ヒカリがこんなに淫乱な女だとは知らなかったわ」

アスカの捨て台詞にもヒカリは反応出来ない。

「委員長なんだから、ちゃんと後片付けしておきなさいよ!」

アスカは、そう言ってヒカリの横腹を蹴ると自分の席へと戻って行く。
ケンスケは未だシャッターを切っていた。
シンジ達は、いつの間にか戻ってきており、一部始終を見ていた。

皆、ヒカリに夢中でシンジ達が入って来たことにすら気が付かなかったのだ。
教室の後ろで全裸で横になり荒い息をしているヒカリ。
その股間からは、夥しい量の精液が漏れている。

「洞木さん、屋上に忘れていった制服ですよ」

マユミは、ヒカリの目の前にそっと綺麗に畳んだ制服を置いた。
ヒカリは、それを手に取り身に着けると、夢遊病者のように辺りの掃除を始める。
シンジ達は、その姿をじっと見ていた。



薄暗い司令室で、シンジ達は再びゲンドウ達と対峙していた。

「良く来てくれたね。シンジ君」
「話だけ聞きにきました」

「あぁ、それで充分だよ。それで、こちらの用意した条件なのだが説明して構わないかね?」
「手短かにお願いします」

「そうかね。では、まず君達の待遇だが、NERV直轄の遊撃部隊として、有事以外はこちらからの干渉は一切行わない。つまり、こちらから連絡した時だけ、妖魔を迎撃してくれれば良いと言うことだよ」
「誰かの命令を聞くことになるんですか?」

「いや、こちらからは情報と備品を提供するだけだよ。一切命令はしない」
「備品?」

「あぁ、NERV用の携帯電話とか戦闘服とかだよ。後は戦闘で壊れた物だね。つまり君達に戦闘で壊したからと賠償請求などは行わないと言うことだよ」
「続けて下さい」

「報酬はNERV規定に則る形になる。一体当たり幾らと言うレベルだ。後は、君達から必要なものを言って貰えれば出来る限り準備させて貰う」
「僕の気に入る条件と言うのは?」

「こ、これからだよ。まず住むところだが、4人では手狭だと思ってここを用意させて貰った」

冬月が何やら手元で操作するとシンジ達の前に立体ホログラムが現れる。
それは、どこかの豪邸を真上から見たような絵であった。
建物の横には、プールらしきものまで見える。

「部屋は、一人一部屋、ゲストルームが二つに、予備の部屋も3つ程ある。キッチンは対面で、冷蔵庫や冷凍庫の中身は好きなものを言ってくれれば、こちらで常に補充しておく」

冬月の説明に沿って、ホログラムが其々の場所をクローズアップする。

「外にはプールもあり、電動で屋根も動く全天候型だ。屋内には地下から温泉を引いている」
「そんな広いところ僕達だけで掃除も出来ませんよ」

「勿論、ハウスキーパー付きで、食事も君達の好きな時に好きな物を造ってくれるシェフを用意している」

「足として、NERVのリムジンを24時間使用可能だ。何処に行くのに使って貰って構わない。勿論学校でもだ」

「運転手や、ハウスキーパーは8時間交代の24時間体制で待機している」
「なんか見張られてるみたいですね」

「そ、そんな事はないよ。君達のプライバシーは最優先とさせて貰うし、君達が何をしていても咎める事はないように言ってある」
「言ってあるって、もう用意してるってことですか?」

「あぁ、その通り、今夜からでも住んで貰えるようにしてあるのだよ」
「僕達の荷物は?」

「今から言えば、すぐにでも移動させられるよ」
「至れり尽くせりですね」

「家財道具も一通り揃えてある。TVやゲーム機なども全て揃えてあるよ」
「お話は以上ですか?」

「い、いや、まだあるんだよ。この君達のカードだが、これで第三新東京市内で買い物をする分には、全てNERVで持たせて貰う。第三新東京市内でこのカードが使えないところは無いのだよ」
「成る程、魅力的ですね」

「そうだろう?どうかね?これで契約してくれないかね?」
「皆は、どう?」

「…碇君が良いなら良い、でも契約内容は吟味して」
「私は、シンジさんに従います」
「私もだよ」

「じゃぁ契約書を見せて下さい」
「あ、あぁそうだね」

冬月が、分厚い契約書を手渡す。
シンジは、それを端から端まで目を通した。
レイから聞いていたのだ。

死徒となった身体に契約と言うものは、絶対的な効力を発する。
約束を違える事は、存在意義を失うに等しい事で、想像を絶する苦しみを味わう事になると。
例えそれが口約束であっても、魂で、契約と認識されたものは同様の効果があるらしい。

冬月は、漸くここまで漕ぎ着けたと安堵の息を漏らした。
ゲンドウは、ここまでする必要は無いと言ったのだが、冬月には最早ゲンドウの言葉は宛にならなかった。

「一つだけ、その家は誰の物ですか?」
「名義と言うことかね?一応NERVとしているが、何か問題かね」

「世帯主です」
「あ、あぁそう言うことかね。それは、シンジ君になると思うよ」

「綾波、何か不都合な点は、ある?」

シンジは、今まで自分が見ていた物をレイに渡す。
レイは、ゆっくりとそれを読み始めた。

「…レイ、私との契約はどうなった」
「…貴方が一方的に破棄したわ」

「…どう言う事だ」
「…私の物である碇君を傷付けようとした」

ゲンドウは、レイとの契約がまだ生きていると考えていた。
だからシンジが契約を行わなくても問題ないと思っていたのだ。
冬月が「そら見ろ」と言わんばかりにゲンドウを見ている。

「…契約の破棄条件が曖昧だわ。NERVが私達に危害を加えたら破棄となる一文を追加すべき」
「だってさ」

「わ、解った。追記させて貰うよ」
「…後、保護者って何のこと?」

「そ、それは、学校とか日本社会では未成年に対し保護者と言うものが責任を負う必要があるのだよ」
「…そう、じゃぁその保護者と言う人には、何の権限もないことも追記しておいて」

ゲンドウは、「チッ」と舌打ちしたが、手で口を隠しているため、周りには解らなかった。
保護者と言う権限でシンジに対する契約を色々後で変更しようと考えていたのだ。

「では、これで契約してくれるかね」
「えぇ、嫌だと言ってもいつまでも付き纏われそうですからね、この辺りで手を打ちます」

「そうかね?じゃぁこちらのメンバーを紹介するから暫く待ってくれ賜え」

そう言って冬月は嬉々として、誰かを呼び出している。
暫くしてやってきたのは、葛城ミサト、赤木リツコ、伊吹マヤ、日向マコト、青葉シゲルの5人であった。

「じゃぁ、自己紹介を兼ねて所属と役職を言ってくれ賜え」

「貴方達が新戦力?アタシは作戦課長の葛城ミサト、ミサトで良いわよん」

最初に口火を切ったのは、紅いジャケットに黒いタイトなミニスカートのセミロングの女性だった。
シンジ達は、彼女に見覚えがある。
妖魔に蹂躙されていた女性だ。

「僕は、日向マコト。葛城さんの下で働いている」

その次は野暮ったい眼鏡の男性。

「私は、赤木リツコ、技術部長よ。リツコと呼んでくれて構わないわ」
「私は、伊吹マヤ、先輩…赤木部長の下で働いています」

次は、白衣に金髪の女性と、ショートカットの童顔の女性だった。

「俺は、青葉シゲル。所属は司令部付き、主に副司令の直属だな」

次は、長髪の男性であった。

「碇シンジです」
「…綾波レイ」
「や、山岸マユミです。宜しくお願いします」
「霧島マナでっす。宜しくぅ」

「個性的な子達ね。取り敢えず戦闘服のサイズを測るから私と一緒に来て頂戴」

こうしてシンジ達は、リツコとマヤに連れられ、リツコの執務室へと拉致されて行った。
リツコが何も考えず四人を同じ部屋で下着姿にしたため、マヤが「シンジ君、見ちゃ駄目」と言い、三人から殺意の篭った目で見られてちびりそうになったのはご愛嬌である。

そしてシンジから、「僕達だけ下着姿なんですか」と言われ、結局、リツコとマヤも下着姿にさせられ、採寸されたのは、リツコとマヤの中での超極秘事項とされた。

予断だが、リツコは黒い下着で、マヤは白に苺柄であったらしい。
因みに採寸の時は、二人共ブラジャーまで外された。
採寸を行ったのは、調子に乗ったマナとマユミであったのは、言うまでもなく、測られたサイズは二人の手帳にしっかりと記載されている。



続きを読む
前を読む
戻る



新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
inserted by FC2 system