マグマシャワー


アスカが寝付けなくてリビングに来ると、そこには、全裸の女性達がシンジに重なり寝ていた。
マナとマユミには、鞭の痕のような物が付いている。
アスカは、「さっきは無かったよな?」と思いながらあまり気にかけなかった。

冷蔵庫を開け、ミネラルウォータを見付けると、それをコップに淹れ一気に飲み干す。
あれから身体が火照って、一回逝ったと言うのにベッドに入ると枕を股に挟み、ギュッと力を入れてしまい、また逝ってしまった。

それを、何回か繰り返し、喉が渇いて出て来たのだ。
着ているものは、マユミから渡されたお尻が見えそうなバスローブ一枚のままである。
アスカは、寝る時は何時も下着か裸で寝ていたためだ。

「寝付けないの?」

行き成り掛けられた言葉にアスカは飛び上がる程驚いた。
振り向くと、そこにはシンジが心配そうに見ている。

「あ、あぁ少しな。それより何か着てくれ。そのいきり立ったものは、私には刺激が強すぎると言っただろ?」
「あ、ごめん」

慌てて着る物を探すシンジに、つい、微笑んでしまう。

「全く、アンバランスな奴だ」
「何か言った?」

少し大きめのバスローブを羽織り、シンジがこちらに来る。

「シンジも飲むか?」
「うん、一杯お願い」

アスカは、自分の飲み干したグラスに水を注ぎ、シンジに渡す。
シンジは、それを何の疑いもなく飲み干した。
アスカの顔が少し赤くなっている。

「シンジ、頼みがある」
「何?」

「こちらに来てくれないか」
「これで良いの?」

対面キッチンの外側に居たシンジは、内側に居るアスカの元へと移動した。

「シンジ、キスしてくれないか」
「え?」

「私では、駄目なのか?」

何故か泣きそうな顔をしているアスカの金色の髪をシンジは、撫ぜるとそのまま自分の方に寄せ、唇を合わせた。
重ねただけの唇を押し割ってアスカの舌がシンジの口内に入って来る。
シンジは、アスカの舌を吸うと自らの舌を絡ませた。

アスカは、シンジの首に腕を回し、更に激しくシンジの唇を吸う。
シンジもアスカの腰を抱き寄せ、身体を強く抱きしめながらアスカの口内を舌で舐め回した。

シンジの股間のものは、アスカの股間に挟まれ、所謂、素股と言う状態になっていた。
アスカは、息遣いも荒くなり、シンジに胸を押し付けて、股間に挟んだシンジのものを挟む股に力を入れていた。
漸く唇を離したアスカの瞳は潤んでおり、顔も紅潮している。

「私の部屋に来てくれるか?」

シンジが、コクリと頷くと、アスカはシンジと手を繋ぎ、自らの部屋へと連れて行った。



「シンジ、私の血を吸う前に私の処女を貰ってくれ」
「本当に良いの?」

「勿論だ」
「今日、逢ったばかりなのに、なんでそんなに僕の事を?」

「すまんな、色々と調べさせて貰った。だからシンジが最近まで虐められていたことも知っている」
「それなのにどうして?」

「レイに聞いてないのか?私達には貴様の魂の輝きが見える」
「魂の?」

「あぁそうだ。それは、死徒となったから変わると言うものではない。本来持っている貴様のものだ」
「僕にはよく解らないけど…それにどうせ血を吸うなら先に吸った方が、痛みを感じないって聞いたけど?」

「それは、価値観だ。私は、破瓜の痛みを大事にしたい。だから貫通と同時に血を吸ってくれれば良い」
「そう言うものなの?」

「我らの多くは女であり、殆どマスターと呼ばれる男の死徒は、永く存在していなかった」
「そうなんだ?」

「それ故に遥か昔は、魔女狩りなどと言われ我らを殺戮しようとしていたのだ」
「あれは、君達を探すためだったの?」

アスカは、話が横道にそれ出したため、シンジから離れベッドに腰掛ける。

「そうだ。貴様も知っておろう。民衆を率いたジャンヌダルクも最後は魔女として火炙りにされた」
「彼女も死徒だったんだ」

「神とか、聖職者と言う名のもと、奴らは古より我らを目の敵にしている」
「どうしてなの?」

「侵略者とは、そう言うものだ。現存する力有るものを倒し自らの力を誇示する」
「神って侵略者なの?」

「そうだ。奴らは男ばかりで、女好きの好色で大量殺戮者であり暴君だ」
「使徒は、なんか男好きみたいだったけど?」

「当然だ。奴らは神に作られた存在。奴らは神を崇拝し、神の獲物を取ってはならないからな」
「おかげで神様ってものの印象が変わったよ」

「話が、横道に逸れたな。私は、シンジの隷属となる前にシンジへの好意を示したいのだ」
「好意?」
「好きだと言うことだ。だから隷属になってから処女を捧げるのではなく、自らの意思で捧げたと言う実績が欲しいのだ」
「別に隷属になっても、拒否出来るんじゃないの?」

「なっ!そうか、そう言う事か。シンジ!貴様、自分の隷属に枷を掛けていないのだな?」
「枷?」

「あぁ、隷属となったものは、主の言葉に逆らう事は出来ないはずだ」
「僕は、嫌な事は嫌と言うように言ってるけど?」

アスカは、その言葉に頭を抱えた。

「まずかったの?」
「いや、貴様はどこまでお人好しなのだ。それでは隷属にする意味がないではないか」

「あるよ」
「どう言うことだ?」

「血の契約は、魂に刻まれる。僕との永遠の繋がりを約束してくれる。僕は彼女達を大事に思うし、彼女達が僕を裏切らないと信じる事が出来る」
「シンジ…貴様と言う奴は…」

「だが、私も決めた事だ。なんなりと言ってみてくれ。魂の強制力無くしてシンジの言うことならなんでもしてやる」
「なんでもって…」

「先程は、皆に押さえ付けられて恥ずかしいのが先に出てしまったがな。ほら、ちゃんと見せる事も出来るぞ」

アスカは、脚を抱え上げ、自ら秘裂を広げ、マナとマユミにされたようにクリトリスを剥き出し、膣の穴さえ開いて見せる。
そこは、テカテカと濡れて光っており、薄い金髪の恥毛を、肌に張り付かせていた。

「アスカ…無理しなくて良いよ」
「全く、貴様は鈍感だな。私は無理などしていない。先程は、確かに背伸びしていたがな」

「背伸び?」
「あぁ、私は人付き合いが下手な上に、シンジの周りは美少女ばかりだからな。相手にして貰えないかも知れないと気が気ではでは、なかったのだ」

「アスカは、綺麗だよ」
「ふふ、嬉しいぞ。さぁなんでも言ってくれ。蝋燭でも鞭でも浣腸でも耐えて見せるぞ」

シンジは、アスカの言葉に苦笑いした。



「…変態だったのね」
「しかもM?」

「強敵ね?マユミ」
「マナさんに言われたくありません」

アスカの部屋の前の扉から、レイ、マナ、マユミ、ヒカリが覗いていた。
こっそり扉を開けたのだが、シンジとアスカは気付いていない様子だ。
扉の前では、美少女4人が、全裸でお尻を突き出し、クネクネとしながら中を覗いている。
後ろから見れる男が居たなら歓喜する光景だ。

「でもシンジさんって、中々Sモードに入らないのですよね」
「…碇君は、優しいから」

不満気に呟くマユミにレイは答える。

「でも、今日の鞭は、結構効いたよぉ」
「そうでしたね」

「…貴女、何時の間にあんな物を仕入れていたの?」
「この間のシャムシェルでしたっけ?あれでアスカさんの服がボロボロだったのを見て、つい」

「何が「つい」よ。一心不乱にネットで探していたじゃない」
「つい、一心不乱に…」

「…それは、「つい」とは言わないわ」
「し、静かにしないと見つかっちゃいますよ?」

ヒカリに制止され、皆、一斉にシーンとする。
やはり、ヒカリは何処にいても制止役に回ってしまうようだ。

時折、ゴクリと唾を飲み込む音と、ピチャピチャと言う音が聞こえる。
4人は自分の指を、其々股間に這わしていた。

扉の向こうでは、アスカが自慰を行っていた。
シンジが、要求したのだ。

「お、オナニーか?!わ、解った。よく見ていてくれ」

そう言ってアスカは、真っ赤になりながらもシンジに見せ付けるように腰を突き出し、自慰に耽る。
片手で胸を揉みながら、片手は、シンジによく見えるようにか、人差し指と中指で大陰唇を開き、親指でクリトリスを刺激していた。
何度か痙攣しているので、その度に、アクメに達しているのだろう。

「はぁはぁ…シ、シンジ。うつ伏せになっても構わないか?」
「好きにして構わないよ」

シンジの言葉を聞くと、アスカはベッドの上でうつ伏せになり、膝を立てお尻を突き上げる。
片手は、先程と同じく大陰唇を開きながらクリトリスを刺激しているが、もう片方の手を背中から回し、中指を肛門に挿入した。

「あぁぁっ!」

一際大きな声を上げると、アスカは横にドサッと倒れ込む。

「大丈夫?」
「あぁ、そろそろ許してくれないか」

「そうだね。アスカの痴態を見て、僕も痛いくらいだよ」
「もっと、別の事を要求しても構わないのだぞ」

「あんまり焦らさないで」
「そ、そんなつもりは、全くない。私は、いつでも受け入れる準備が出来ている」

「じゃぁ、始めるよ」
「あ、あぁ頼む」

アスカは、仰向けに寝ると、両手、両足を広げてシンジを迎え入れた。
その笑顔は、惣流アスカと同じ顔なのだが、あまりに優しく、そして綺麗だった。



「なんか、あのアスカがシンジ君に言い寄ってるように見えて不思議な気持ちだわ」
「親戚と言っても随分違うのですね」

ヒカリの言葉に答えたのは、マユミである。
多少、髪の毛の色などが違うが、顔は瓜二つなのである。

「…彼女は子供だったの」
「気になる異性を虐めたいと言うやつですか?」

「それは、あまりにも幼稚なんじゃない?」
「…貴女も同じ」

「ま、マユミだって一緒じゃない」
「…彼女は変態」

「そ、そんな…」
「…貴女は碇君と立場が逆転する日を楽しみしていた」

「そ、それは、そうですけど…」
「…その時に自分がされる事を想像していた」

「もう、虐めないで下さい。レイさん」
「あっ、マユミが認めたぁ」

「ま、マナさん、静かにしないと見つかっちゃいますよ」
「ゴメンゴメン。でも、そろそろ乱入しないと、今晩はアスカに独り占めされちゃうよ?」

その頃には、既にシンジはアスカの血を吸い、自らの血も与えていた。
アスカは、隷属となった事で、破瓜の痛みを無にするほどの快感に襲われている。

「…彼女は、そもそも死徒、なんの問題もないわ」
「じゃぁ、レッツゴー!」

マナが行き成り扉を開け、乱入してきたが、既にアスカはそれを予期していたのか、特に驚いては居ない様子だ。
まだ、シンジの方が驚いている。

「…もう良いの?」
「あぁ、有難う。今まで我慢していてくれたのだな」

シンジに繋がったままアスカは、答えた。

「今度、一緒に道具を選びましょうね」
「な、なんの事だ?」

「アスカは、マユミと同類と認められたってこと」
「どう言う意味だ?」

「…変態でマゾ」
「な、な、そ、そうか私はマゾだったのか」

「随分、素直に認められるのですね」
「いや、薄々は気が付いていたのだ。何時か自分を組み伏せる男が現れて、陵辱されることを想像していつもオナニーしていたからな」

あまりにも正直な言葉にヒカリは驚きを隠せない。

「…碇君、私以外は皆マゾらしいわ」
「わ、私もですか?」

ヒカリは、レイの言葉に更に驚く。
自分がマナやマユミと同類とは、思っていなかったのだ。

「ふん、レイ、お前もだろ?」
「…な、何を言うのよ」

「我々、死徒は、古より自分より強い男を待ちわびていたのだ。しかも対等に扱ってくれる強い男をな」
「…そう、そうかも知れない」

「シンジ、まだまだ増えるぞ」
「え?なんでさ」

身体が持つかなぁなどと考えていたシンジに、追い討ちのようなアスカの言葉。

「ふっ、そのうち解る」
「そんな奇特な人、もう居ないと思うけどなぁ」

「鈍感ですね」
「あぁ鈍感だ」
「シンジ君、鈍感ん〜」
「碇君、鈍感」
「…碇君だから」

あんまりな言われようにシンジは、トホホとなるが、それすらもシンジに取っては喜ばしいことであった。
5人の美少女は、シンジに纏わり付き、喧嘩もせず順番にシンジと繋がる。
アスカは、今度こそ皆に押さえつけられ、シンジに肛門までも捧げることとなった。
最初に自らそこに指を入れて自慰したように、アスカのそこは既に開発されており、凄まじい乱れようであった。



翌朝、アスカはマナの制服のスカートの短さの理由を尋ねていた。

「何故、マナはスカートをそんなに短くしているのだ?」
「勿論、シンジ君へのセックスアピールよ」

「脚を見せていると言うことか?」
「時々、下着もね。このチラリズムが男には有効なのよ」

「確かに、ここに用意してくれてある下着は、見せたくなるようなものばかりだったな」
「マユミの場合、あの長いスカートを捲られて見られるのが良いとか言ってたけどね」

「ふむ、確かにそれも捨て難いな」
「こう、少し動くとチラッと見えるのが良いのよ」

そう言ってマナは、クルリと回った。
その話を横で聞いていたヒカリは、「見せることは前提なの?」とか考えている。

「…何を着ていようが、要求されればすぐ見せれることに意味があるわ」
「確かにそれも大事だな」

このアスカは、皆の意見を真剣に聞き、熟慮するようだ。
どこぞの脊髄反射で「アンタバカァ?」と言う女とは、全く違うなぁとシンジは思っていた。

「シンジとしては、どれが好みなのだ?」
「え?ぼ、僕としては、皆の個性を重視したいかな?」

「すまん、聞いた私が馬鹿だった。貴様はそう言う奴だったな」
「なんだよ、それ」

「褒めているのだよ。一人一人の事を大事に考えている貴様ならではの回答だが、そう言うと言う事が解っているのに聞いた私が馬鹿だったと言うことだ」

そう言ってニッコリ微笑むアスカは、金髪がキラキラとしており、美しいかった。



校門の前に黒塗りのリムジンが止まる。
第一中学では、見慣れた光景であり、それに合わせて回りの生徒が足を止めるのも、いつもの事であった。
中からは、第一中学を代表する美女達が降りて来るからだ。

シンジが車から降りようとした時にサイレンが鳴り響く。
ぼぉっと美少女達を見ていた学生達が慌てて走って校舎に入って行く。
シンジ達は、逆にリムジンに戻る事となった。

「うむ、これだとブラジャーが邪魔だな」

何時ものように車の中で着替える5人。
アスカの戦闘服は、真紅のローライズのホットパンツで、前を完全に閉めず下着を露出させている。
上は、少し派手なブラジャーにしか見えなくて肩紐もなく、その代わり襟だけが付いている感じだ。
アスカは、ブラジャーをも外し、パンティ1枚となり、戦闘服を身に着ける。

「う〜ん、そのホットパンツも良いなぁ、マナちゃんもそっちにして貰おうかなぁ」

後ろから見るとお尻に食い込み、お尻の形がはっきりと解るし割れ目も少し覗いている。
そして、両足の太腿にベルトのような物を装着すると、そこにトンファーをセットした。
リツコは、このデザインの要求を聞いた時に眩暈がしたらしい。

「そう言えば、ここのNERVには何人か、気持ち悪いぐらい低姿勢な人間が居るな」
「誰の事ですか?」

「例えば、この服を作るためにサイズを測った、赤木博士とその助手とかだ」
「それは」

とマナが言いかけマユミとマナとシンジが噴出す。

「どうしたのだ?」
「僕達が測られた時、僕が居るのに皆下着姿にさせたんだよ。胸を測る時はブラジャーまで取らせてね」

「今更と思わないでもないが、配慮に欠けるのは確かだな」
「それを、あの二人は平気でやらせたから、貴女達も遣って下さいって同じ事をしてあげたんだよ」

「成る程、それでやけに丁寧だったのだな」
「単に丁寧な人なんだと思ってたわ」

ヒカリもかなり丁寧に扱われたらしい。
リツコとマヤに取っては、忘れたい過去なのだろう。
同じ過ちを繰り返さないと言うことだ。

「後は、副司令だな。そうすると彼も何か報復を受けたのか?」
「副司令は、父さんの尻拭いだね」

「あぁ、司令は確かに無礼な感じがしたな」
「最初なんて、強制徴兵だ、拒否権は無いとか言って来てたもんね」

「それは、また凄いな」
「もう一人凄いのが居るけどね」

「あぁ、作戦課長とか言う女だな。私にも命令に従えとか言って来たよ」
「どうしたのですか?」

「電撃を食らわせて黙らせた」
「あはは、流石だね」

そうこう話しているうちに現場に着き、5人は車から降りる。
今回は、繁華街に突然現れ、死傷者もかなり出ていると言うことだ。
シンジ達が、辺りを見回していると、シンジは背筋に悪寒を感じ拒絶の意思で防御を行った。

「な、なんだ?」

眩いばかりの光が回りを包む。

「成る程、中々面白い能力を持っている奴が居るようだな」

それは、かなり離れたところに居るのに、普通に聞こえた。
小さなビルの上に、その男は立っている。
ビルの前には、無数の妖魔が待ち構えていた。

「我が名は、ラミエル。お前達も今日で終わりだ」

『シンジ君!敵の武器は強力な荷電粒子砲よ!』
「それで?」

インカムからリツコの声が聞こえる。

『次射までに約15秒のタイムラグがあるわ。それ以外に今のところ弱点は見受けられないの』
「何時も役に立つ情報を有難うございます」

『ちょっとアンタ!いい加減にしなさいよ!』
「また貴女ですか。今度、貴女が通信に介入したら契約は破棄します」

『そんな勝手が許されると思ってるの!』
「有益な情報を流すどころか、喚くだけで僕達の戦闘の邪魔しかしない。充分僕達に危害を加えています」

『なんですって!』
『止めたまえ、葛城君!』

副司令が制止したようだが、もうすでに遅い。
シンジとしては、とっくに契約の効果は切れている。
今回は、アスカのために念を押したに過ぎない。

アスカは、シンジの方を向いてOKサインを出した。
アスカの契約もこれで無効となったと言うことである。
ただ、当然だが、そんな事は伝えない。

「じゃぁ行きますか。ヒカリは、僕の後ろから離れないで」
「…了解」
「うん」
「任せて下さい」
「何時でも良いぞ」
「はい」

「それじゃぁGO!」

シンジの掛け声とともに、皆、妖魔目掛けて走り出す。
ラミエルの荷粒子砲は、動きの少ないシンジ目掛けて放たれるが、シンジはそちらに向かい力を解放したままであり、シンジに届く事は無かった。

シンジではなくとも、この4人に取って、妖魔など何体居ようが問題にならない。
先日、アスカが苦戦していたのは、使徒の攻撃に成す術がなかったからだ。
自らの攻撃は、ATフィールドに遮られ、振り下ろされる鞭の軌跡は予測できず、妖魔に攻撃を与えようとするとその鞭に攻撃されていたのだ。

しかし、今日は、シンジが居る。
使徒の攻撃は、無効化され、自分達の力を妖魔にぶつけられるのだ。
レイが、横一線に空間を凍らせ、目の前の妖魔を上下二つに切り分けてしまう。
マユミが、風を走らせ、そこに群れる妖魔を切り刻む。
マナが切り刻まれた妖魔達を燃やしてしまう。

殆どの妖魔が、一瞬で倒され、残った妖魔にアスカがトンファーを装備し突っ込んでいった。
アスカは、トンファーに電気を纏わせ妖魔を撃退する。
トンファーに触れた妖魔は、体中に電気が走り、死刑囚のように焼け焦げた。

この方法は、あまり力を使わなくて良く、周りに一般人が居る時など大技を使えない時に有効らしい。
アスカは、踵落としや、水平脚など脚も使い、妖魔達を確実に殲滅していった。

「へぇ〜、接近戦かぁ。流石だね」
「なんか、格好良いですね」

シンジは、皆の後をゆっくりと歩きながら、使徒に近付いていた。
ヒカリは、その後ろを追従している。

「中々手強いな。しかし舐めるなよ」

使徒は、何を考えたの地面に向かって荷粒子砲を打ち込む。
それは、一点にではなく、使徒の立つビルと攻め入っていたレイ達の間にまるで線を引くように放たれた。
すると、地面が割れ、レイ達の居る方の地面が大きく沈む。

「マユミ!」

シンジが叫ぶと、マユミは風を纏い、周りの皆を風で包む。
そのまま、風に乗せ皆をシンジのところまで下がらせた。
マユミがシンジ達の下へ降り立った時、なにか地面がゴゴゴと言う音をたてている。

「レイ!」

シンジは、何かを察するとレイに声を掛けた。
レイは、それを受けると地割れに意識を集中させる。
そこからは、マグマが噴出して来た。

降り注ぐマグマを、レイは凍らせ、マユミは風の幕を張る。

「はっはっは!どうだ!自然の力は!」

何故か勝ち誇っている使徒。
シンジは、使徒の下の方に意識を集中する。
すると、使徒の立っていたビル、いや地面そのものが、こちらより一段低くなる。

「なんだと!」

地面の割れ目の向きが変わり、使徒はマグマに飲まれる事となってしまった。
シンジは、力を微調整し、地面の割れ目を閉じる。
上からレイが凍らせ、マユミが風を使い周りの土砂を流し込み漸くマグマの噴出は収まった。

「はぁはぁ…この辺りは復旧が大変だね」
「…はぁはぁ、それはNERVの仕事」

「大丈夫?碇君」
「疲れたようだな。私が負ぶって帰ってやろう」

「い、いや、大丈夫だから」
「そうか?遠慮しなくて良いぞ?」

その後、シンジ達は、ヒカリに暫く癒して貰い、一行は無事に帰って行った。



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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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