第参話
まずは・・・


「・・・知らない天井だわ」
ミサトは病院のベッドで目を醒まし、頭痛のする頭で状況を判断しようと思い出そうとした。



『ミサト、まずは歩く事だけを考えて!』
初めて乗ったミサトに対し、リツコはエヴァの操縦方法である、頭で考える感覚を掴ませるためにそう言った。

頭で考えれば動くと言っても、自分の身体はエントリープラグに座っている。
その状態で歩く事を、ただ考えただけでエヴァが動くと言う物ではないのだ。

エヴァを自らの肉体のように動かす、それは思考によって動かすのだが自らの身体は動かさない。
この矛盾に対し、コツが要るのであった。

初めてであるミサトには思考の全てを行動に集中する事により、それが成されるとリツコは考えたのである。
別段「歩く」でなくてもよく、「手を上げる」でも良かったのだ。

「だけを考える」ことこそが重要だったのである。


「ほいほい、歩く、歩くっと」
ミサトは軽い口調で歩く事に専念した。

『『『おぉ〜〜〜』』』
初号機が一歩足を前に出すと発令所で歓声が上がった。

しかし、その直後ドッシーンと言う豪快な音と共に初号機は倒れ込んだ。

『ミサトッ!』
「へ?ぎゃぁ〜〜〜っ!!」
リツコの声と共に初号機の腕が使徒に掴まれ、ミサトが悲鳴を上げる。

倒れ込んでいる初号機に使徒が近付いて来て、何か物珍しい物でも見る様に初号機の腕を掴みあげていた。

片腕で身体全体を持ち上げられている格好となった初号機。
そのフィードバックを受けているミサトは激痛を訴えた。

「ちょっとリツコ!痛過ぎっ!戦闘にならないわ!何とかしてぇ〜っ!」
ミサトはシンクロ率20%そこそこのため痛みも実際の2割程度しかフィードバックされていない。
それでもミサトは喚いていた。

『マヤ、フィードバックを一桁落として』
『はい』



「おやおや、『自分の手じゃないのよ』とは言わないね」
シンジは救護班の車の中でモニターを見ながらクスクスと笑っていた。

「綾波、ちょっと羨ましいんじゃない?」
「・・・どうしてそう言う事言うの?」
「痛みに耐える綾波の顔が艶めかしいからさ」
そう言ってシンジはレイの腰を抱き寄せ、その手を胸に持っていく。

「・・・な、何を言うのよ・・・あっ」
シンジの手の動きに顔を紅潮させるレイ。



そうこうしているうちに使徒は初号機の頭を掴みバイルを何度も突き刺していた。

『これ以上は装甲が持ちません!』
マヤの悲痛な報告が流れる。

「ぎゃぁ〜〜〜〜〜っ!」
ミサトの叫び声と共に初号機の頭にバイルが突き刺さる。

初号機の目から後頭部に掛け貫かれたバイル。
そこから盛大に血飛沫が吹き出す。

初号機はそのまま吹き飛ばされ、近くのビルに激突し、項垂れたまま停止した。

『初号機沈黙、パイロット生命活動微弱です』
青葉シゲルが、重い声で報告した。

『これまでね、初号機とパイロットを回収、パイロットの生命維持を最優先にして』
リツコが戦闘の終了を確信し、指示を出した。



「碇、これはまずいのではないか?」
「・・・サードを乗せろ!」
ミサトではユイは覚醒しない。
解っていた事だが、状況に流され現在に至っている。
ゲンドウは、これで漸くシンジを乗せる事ができるとニヤリとした。



「シンジ君は何処?」
その時初めてリツコはこの場にシンジが居ない事に気が付いた。

そこにレイから通信が入る。

『レイです。サードを救護班の車に乗せ、現在、初号機に向かっています。エントリープラグを射出しておいて下さい』

「「「おぉ〜」」」

ゲンドウは余りにタイムリーなレイの動きに笑いを抑えられなかった。

「レイが動いていたとはな」
冬月も余りのレイの手際の良さに感心していた。

リツコがマヤに指示を出し、初号機のエントリープラグを半射出する。

「駄目です。命令を受け付けません!」
マヤが叫んだ。


ゲンドウはクッと苦虫を噛み潰した様な顔をする。
初号機を暴走させるため、一端初号機が動き出したら発令所からの停止信号の類を受け付けないようにゲンドウが予め手を加えていたのだった。



使徒は既に、初号機に興味を無くし、辺りを彷徨っている。
これは、レイがリリスの波動を出しているのだが、それが、動き回っていたため上手く位置を掴めないのだった。
しかも、初号機も近い波動を出している。
そこにレイが行ったため波動が重なってしまい、使徒は困惑しているのだった。

シンジ達は、初号機が倒れ込んでいるビルの中を上っていた。

ミサトをそのまま病院に送るため救護班も一緒だ。
レイも着いてきている。
これは、シンジはまだサードチルドレンとはなっておらず、NERV発令所と正しく連絡が取れるのがレイしか居ないためだった。

初号機の頸部に到着した一行は、エントリープラグが射出されていないことに不審がるがシンジはやっぱりかと何の感慨も受けていなかった。

「僕がやると変だから綾波、手動でエントリープラグを出してくれる?」
「・・・わかったわ」
周りに聞こえないようにシンジはレイにこっそりと言う。

レイの手動によりエントリープラグが射出される。
ミサトは気絶していた。
救護班によりエントリープラグから引きずり出されミサトは病院へと搬送された。

「じゃぁちょっと行ってくるね」
「・・・気をつけて」
救護班が居なくなった所でレイはシンジに抱きつき口付けをして、安否を祈り送り出した。

エントリープラグに入ったところで、シンジは発令所に連絡を行う。

『えぇっと聞こえますか?』
発令所にシンジの声が入って来た。

「シンジ君、乗ってくれたのね?」
『はい、綾波に頼まれちゃいましたから』
シンジはへらへらと笑っていた。

(レイもやるわね・・・)

リツコは全く見当違いの事を思いながら、これで勝算が見えたと活動を始める。

「マヤ、起動シーケンスを進めて!」
「はい!」

「エントリープラグ挿入」
「プラグ固定終了」
「第一次接触開始」
「LCL注入」

発令所で見ていたため、LCLに驚かないシンジを誰も不審がらなかった。

「主電源接続」
「全回路動力伝達」
「第2次コンタクト開始」
「思考形態は日本語を基礎原則としてフィックス!」
「A10神経接続異常なし」
「初期コンタクト全て異常なし」
「双方向回線開きます」
「シンクロ率・・・41.19%」
「ハーモニクス、全て正常位置。暴走、ありません!」
マヤが報告する。

「シンジ君、まずは立ち上がる事だけを考えて」
先程とは違い、今度は立ち上がる事にした。

なんの苦労もなく立ち上がる初号機。

「「「おぉ〜〜〜」」」
先程よりスムーズな動きに発令所で再び歓声が上がった。

(これはシンクロ率の差かしら?倍もあるからそう考えるのが妥当ね・・・)

リツコは自分の中で考えを纏めていた。

「シンジ君、調子はどう?」
『なんか右目と左腕がズキズキしますね』
それはミサトが受けた初号機のダメージのフィードバックだった。

「ごめんなさいね、それは先の戦闘で受けた傷のフィードバックなの」
『これが傷付くと自分も痛いってことですか?』

「その通りよ、今立ち上がった様にエヴァは考えれば動くわ」
『・・・了解』


「これで漸くシナリオ通りだな」
「・・・あぁ」
冬月とゲンドウは、漸く自分達のシナリオに戻ったと安堵した。


そうこうしているうちに活動を再開した初号機に使徒が興味を示していた。

初号機と対峙する使徒。

「シンジ君、使徒は手からバイルを打ち出して来るわ、後、光線の様なものも顔から撃ってくるので注意して!」
戦闘指揮等取ったことのないリツコは、出来るだけ情報を与えようとする。

『どうやれば倒せるんですか?』

「使徒の胸にある赤い玉が弱点と思われるわ」

『そうですか、赤は嫌いだ・・・』
シンジはそう呟くと、使徒の元に一気に走り込むと蹴りを入れた。

赤い壁に阻まれる初号機の足。

「ATフィールド!!」
リツコが叫ぶ。

『赤は嫌いなんだ』
シンジはそう言うともう一度、蹴りを入れた。

今度は赤い壁ごと使徒を蹴り上げる。

「何?何が起こったの?マヤ!解析は?」
「は、はい!初号機の足からATフィールドが検出されています」

「ATフィールドを使えると言うの?!」

初号機の蹴りを受けて転んだ使徒を初号機は踏みつける。
使徒がバイルを打ち出そうとした腕をまず踏み砕いた。

そして光線を出す前に顔らしき所を踏み砕く。
使徒は転げ回る事も出来ずに顔らしき所に初号機の足をめり込まされている。

マヤはそのおぞましいさに吐き気を催していた。

そして、動きの鈍くなった使徒のコアを踏みつぶす初号機。
使徒が初号機の足にゴムの様に纏わり付く。

「自爆する気!」

リツコの叫びと共に、使徒は自爆した。

沈黙する発令所。
映像の回復と共に初号機の立ち尽くす姿が映される。

『パターン青消滅、使徒消滅しました』
『初号機健在です』

シゲルとマヤの報告により発令所に安堵の息が漏れる。


「碇、シンジ君は強すぎるのではないか?」
「・・・葛城一尉の時から見て、シンクロ率が倍。これが初号機の強さなのでしょう」

「そうだといいがな」
「・・・使徒はまだ来る」
「機会はまだあると言う事か」
冬月の言葉にゲンドウはニヤリとした。


ゲンドウと冬月がシナリオ通りと嘯いている中、リツコは初号機の回収指示を出していた。



人類補完委員会、通信会議で行われる国際連合の実質的最高決定機関である。
議長は、ドイツのキールローレンツ、他議員はアメリカ、フランス、イギリス、ロシアの代表である。
そしてNERVの司令として碇が出席している。

国連の特務機関であるNERVは人類補完委員会の直属の下位組織として存在するためである。

「碇君、ネルフとエヴァもう少し上手く使えんのかね」
「零号機に引き続き君らが初陣で壊した初号機に兵装ビルの補修・・・国が一つ傾くよ」

「まぁ、我々の先行投資が無駄にはならなかったとも言えるがね」
「聞けば、あの玩具を君は息子に与えたと言うではないかね」
「人、物、金、いったい幾ら使えば気が済むのかね」

「君の息子が乗る前に作戦課長が乗ったと言う報告が来ているぞ」
「それは本当かね?碇君」
「エヴァは子供でしか動かせないのではなかったのかね?」

「それは誤報です。そのような事実はありません」
ゲンドウは机の前に手を組み顔を隠したいつものポーズで平然と答える。

「この場での偽証は死に値するぞ」
「まぁ良い、玩具に金を注ぎ込むのもいいが肝心な事を忘れちゃ困る」
「君の仕事はそれだけではないだろう」
「左様、人類補完計画、我々にとってこの計画こそがこの絶望的状況下における唯一の希望なのだ」

「承知しております」

「明らかになってしまった使徒とエヴァの存在、どうするつもりかね」
「その件に関してはお任せを、既に対処済みです」

「いずれにせよ、使徒再来による計画の遅延は認められない、予算に関しては一考しよう」
「はい」

「では、後は委員会の仕事だ」
一人を残し委員達の姿が消えた。

「碇、後戻りはできんぞ」

「解っております、全てはゼーレのシナリオ通りに」
ゲンドウはにやりと口元を歪ませた。
キールの姿が消える。

「・・・解っている。人間には時間がないのだ」

会議の終了を待っていたかの様に冬月がゲンドウの耳元で囁いた。

「碇、拙い事になったぞ・・・」
「!?」
それを聞いたゲンドウの顔は、いつになく青ざめていた。



病室でミサトはテレビを見ていた。

『昨夜の第3新東京市での爆弾テロに対して政府は』
ミサトはチャンネルを変えた。

『え〜ですから、その件につきましては、後日』 ミサトはチャンネルを変えた。

『正式な発表を以て』
ミサトはチャンネルを変えた。

『詳細を発表』
ミサトはチャンネルを変えた。

『したいの』
どこのテレビ局も全く同じ嘘の会見の放送をしているのにいらつき、ミサトはテレビの電源を切った。

「シナリオはB−22か」

解ってはいたが、こうまで鮮やかに、マスコミに圧力をかけるとは、ミサトは少し複雑な心境だった。

「作られた真実・・・事実と言うものね」
「分かってるわよ・・・・でもね」
大人数を投入しての探索作業、ちょっと高いビルに登れば崩壊した街が見えるだろう。
ここまでやってしまえば、不審に思う者も3桁では済まない。

「広報部は喜んでいたわよ、初めて仕事ができたって、皆張り切っているわ」
「恐怖から逃れるために、仕事に打ち込む。の間違いじゃないの?」
あの時、ミサト自身もそうであったとは否定できないから・・・

「言えるわね・・・貴女はどう?」
「決まってるでしょ・・・誰だって怖いわよ・・・」

「使徒はシンジ君が倒したのよね?」
「えぇ、貴方より鮮やかに初号機を動かしてね」
リツコはミサトのカルテをチェックしながら答える。

「あんな物に私達はあの子達を乗せて戦わせようとしていたのね」
「あら?今更罪悪感?」

「そんなんじゃない、でも乗って初めて怖さが解ったわ」
「そう?じゃぁこれからは良い作戦指揮ができそうね」

「あの子達をまだ乗せるつもりなの?!」
「ええ、司令はそのつもりよ、貴方のシンクロ率じゃ戦闘にならないもの」

「あれって本当にオーナインシステムなの?誰でも動く可能性があるんじゃないの?」
「そうね、貴方が起動数値に達したのは驚愕だけど、誰でも少なからずシンクロはするわ、ただ起動数値には到底及ばないだけ」
たしかにシンクロ率が0である事はない。
リツコは敢えて本当の理由を避け、内容を曖昧にした。

「それってどう言うこと?」

「本来、あの年齢の繊細な精神構造でないと高いシンクロ率は出ないの、貴方の場合、精神構造があの年齢に近かったって事ね」
「それって・・・」

「おこちゃまって事ね」
「ぐっ・・・」
リツコの辛辣な言葉にミサトは二の句を告げなかった。



司令室にシンジとレイが呼び出されていた。
レイだけを呼び出した処、シンジも付いてきたのだ。

「・・・シンジお前は呼んでいない」
レイと一緒に入って来たシンジにゲンドウは高圧的に言った。

「そんな事言っても僕は綾波が居ないとどうすれば良いか解らないよ」

「お前の事は赤木博士に一任してある」
「そうは、言っても昨日だって戦闘が終ってシャワー浴び終っても誰も来ないし、綾波が来てくれなかったら僕は寝るところすら無かったんだよ?」



シンジは戦闘後、シャワーを浴びた後、レイと一緒に帰ったのだった。

シャワーの後に検査と質問を行おうと考えていたリツコだったが、ミサトが居ないため残務処理に追われ、シンジを探した時にはレイが連れ帰った後だった。

レイが連れ帰ったと言う事でゲンドウの指示だろうとリツコもそれ以上詮索しなかったのだ。

シンジとレイは当然、久しぶりの逢瀬で燃え上がっていた。
レイの部屋につくなりシンジはレイをベッドに押し倒す。

ベッドに俯せに上体だけ乗せる形になったレイのスカートを捲りあげると、シンジはレイの上に被さった。

「うっ!」
外傷を治していなかったレイはシンジの体重が掛かり傷口に激痛が走る。

「あの世界での事を思い出して傷を治さなかったなんて綾波もすっかり被虐嗜好になったね」
そう言いながら、シンジはレイに覆い被さったまま、露わになっているレイのお尻を撫でると、パンツの中に手を入れ性器をまさぐる。

「すっかり濡れているよ」
もう一方の手ではレイの胸をきつく揉みながらシンジはレイの耳元に囁く。

「んっぐぅ・・・」
股間の快感と乳首の腫れ上がるようなむず痒さと傷の痛みが混ざりレイは呻き声をあげる。

シンジは無造作にレイのパンツをずりさげると、いきなり結合した。
処女の証がレイの股間に伝わる。

「あっぅんぐぅっ・・・」
髪の毛を掴まれ顔を持ち上げられるレイ。

シンジはそのレイの不自然な体勢に腰をグラインドさせながら口付ける。
レイは苦しそうな呻き声をあげながらもシンジの口を啜り続けた。

もう何度目か解らないレイの破瓜。
レイにはその痛みすら甘美な快感となっていた。

「綾波はこっちも好きだからね」
「ぐぅっむぅっ・・・」
シンジはレイの肛門へも指を突き入れたのだ。

肛門に突き刺した指で膣にある自らの物を扱くシンジ。
レイは薄い膜で感じるシンジの動きに苦痛と快感を感じていた。

レイのこの身体はまだ性行為に慣れていない。
しかし、レイの魂が快感を覚えていた。

シンジの激しい腰のグラインドが一層激しくなり、そして止まる。
レイは子宮に当るシンジの熱い液体を感じ上り詰めていた。

シンジは肛門に突き刺している指と己自身でレイの収縮を感じている。

一頻りお互いを感じた後、シンジはレイの服を全て脱がし、包帯も外した。
未だ痛々しい跡が残っている。
シンジも服を脱ぐと、バスルームへと誘う。

レイは何も言わずシンジに促されるまま行動していた。
シンジはレイを椅子に座らせると、温めのシャワーでレイの髪を優しく洗い流した。
レイは眼を瞑り、じっとシンジのされるがままにしているが、その表情は心地良さそうだ。

髪の毛を洗い終るとシンジはレイの髪を優しく拭きタオルを巻いた。
そしてレイを立たせると今度は身体を優しく洗ってあげる。

「シャワーを浴びるなんて本当に久しぶりだね」
「・・・そうね」

レイはシンジの愛憎を一身に受け入れるのも幸せだったが、やはりこうして優しく扱われるのは、それにも増して嬉しい。
だから、涙が出てしまう。

シンジはそんなレイの涙を優しく舐める。
シンジにはその涙の意味はよく解っていた。

腕から背中、胸を洗い、お尻も股間も優しく洗いあげる。
敏感なところを洗われる度にレイはくぐもった声をあげた。

股間やお尻を洗う時は、指を中まで入れて洗う。
その時、レイは少し足を開き、そして眼を瞑り耐えていた。

そしてレイに壁に向かって手を着かせるとシンジは背後から2回目の挿入を実施した。

「んぐっ!」

急に挿入され解っていたとは言えレイはくぐもった声をあげてしまう。

「綾波・・・」
「・・・碇君・・・」

貪り合う唇。
シンジはレイの体中に唇で愛撫を行う。

痛めつけられた後に排泄される事には慣れていた。
しかし、この様に優しく扱われ抱かれる事には慣れていなかった。

レイは今までにない歓喜の声をあげシンジと共に果てる。

やがて、シンジは脱力したレイを再び椅子に座らせると、足の爪先まで丁寧に洗うのだった。

そして、シャワーからあがるとシンジは丁寧にレイの包帯を巻く。
その日、二人はそのまま抱き合って眠るのだった。

レイは久しぶりに優しいシンジを感じ、シンジに抱きつき足まで絡ませ眠りについた。
そんなレイの頭を撫でながらシンジも眠りについたのだった。

翌朝、レイの携帯に連絡が入った為、シンジはレイに付いて来ていたのだった。



「シンジ君は少し、表で待っていてくれるかね」
ずっと睨付けて話しが進まないゲンドウの代りに冬月が声をかけた。

シンジは肩を竦め両手を上に上げると
「解りましたよ」
と言って司令室を後にした。

「・・・レイ、リリスはどうした?」
「・・・私がリリス、解っているはずよ」
ゲンドウの問いに不敵に笑いレイが答える。

「「何?!」」
この解答には些か冬月とゲンドウも狼狽えた。



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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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