第九話
アスカ来日


「・・・何故助けたの?」
レイはシンジに尋ねた。

「ん?マナ達の事?」
レイはコクンと頷く。

2人で並んで登校途中だった。
今日はマナ達が転入してくる予定だ。

「N2で溶かすのは勿体ないと思ってね」
「・・・そう」
レイはそれ以上突っ込まない。
何か尋ねてもシンジの最初の答えで納得する。

違うと思ってもそれがシンジの中で整理された理由であるからだ。
そしてレイは、それを受け入れる。
本当の理由はどうでも良い、シンジがどう整理しているかがレイには大事なのだ。
だからそれ以上、突っ込む事はレイにはない。

「もしかして妬いてる?」
「・・・何を言うのよ」
レイは頬を紅く染めた。

レイはシンジが誰と何をしても構わなかった。
元々はシンジが心配で側に居た魂だけの存在だったからだ。

シンジを癒してくれる者が居るならそれはそれでレイには有難い事なのだ。
そして今はシンジの愛情を一身に受けている。
それがたとえ歪んだ愛情だとしても・・・

だが、レイにはそれを独占すると言う感覚はなかった。
この世でただ一人の存在として孤独を感じていたレイに繋がりをくれたシンジだったが、レイはそんなシンジが作る繋がりを阻害する気は毛頭ないのだ。
身体の繋がりとか、恋人の繋がりと言うような概念はレイには無いのである。

レイに取っては唯一つ、シンジの望む事を、そしてシンジの傍に居たい、それが他の何物にも勝るレイの最優先事項なのである。

「・・・でも、あの人達逃げるかもしれないわ」
シンジが行っている事が世間一般的に酷い事である事はレイも解っていた。

「それならそれでいいさ」
釣った魚が途中で逃げるのはしかたないとばかりに言うシンジだったが、本当はそれを望んでいたのかも知れない。

マナに与えたカードには数百万の金額が入っていたのだ。
監視が付いているわけではない。
マナ達は逃げ出そうと思えば、何時でも逃げ出せる状況だったのだ。

「おはようございます!」
そんなシンジとレイに元気な声が掛かった。

振り返ると第一中学校の制服を着たマナと憮然とした態度のムサシ、そして清々しい顔のケイタが居た。

「私、霧島マナは本日、朝6時に起き、碇シンジ様のためにこの制服を着てまいりました。どう似合う?」
ピッと敬礼をし、くるりと廻ってみせるマナ。
君でなく様付けな所がマナの決意なのだろう。

「やぁおはよう、よく似合ってるよ。ところで今朝はちゃんと浣腸と剃毛は済ませたかい?」
ボッと赤くなるマナ。

「なっ!朝っぱらからこんな所で言う話じゃないだろ!」
ムサシが顔を真っ赤にしながらも喚く。

「ちゃ、ちゃんとしました」
マナは真っ赤なって俯きながらも答えた。

「後で検査させて貰うよ」
「は、はい」
そう返事したマナを2人の男の子達は寂しそうな眼で見ていた。

そして5人は学校へ向かった。



お昼休み、シンジとレイが食事をし、いつもの様に昼寝をしているところにマナがやって来た。
お昼御飯を食べたら検査するから屋上に来るようにとシンジが呼び出していたのである。

「あ、あの・・・」
「あぁ来たね」
シンジはそう言うとニッコリ微笑む。
その笑顔にマナは頬を染めるのだった。

「じゃぁ後ろ向いて、ちょっと足を広げて、膝を曲げないで地面に手をついてくれるかな」
「こ、こうですか?」
マナはすっと言われた通りの格好を取る。
流石戦自で鍛えられていただけあって身体は柔らかい。

シンジはバッとスカートを捲りあげた。

「あっ」
マナは小さな声を漏らすもじっとしている。

そこにはマナの形の良いお尻を、女の子らしい白地にピンクや青で薄い斑点の入った可愛いパンティが覆っていた。

「可愛いパンティだね」
シンジはマナのお尻をパンティの上から撫でながら言う。

「あ、ありがとうございます」
戦自で仕込まれたのだろうか?マナはお礼を述べた。

「この格好、覚えておいてね、検査する時はこの姿勢を取って貰うから」
「りょ、了解」
どうも受け答えが軍隊調だ。

そしてシンジはマナのパンティを無造作に下げる。

「あっ」
やはり小さな声を漏らすがじっとしているマナ。

日光の下に晒されたそのお尻は白く丸かった。
シンジはお尻を両手で掴むと左右に開く。

「あぁ駄目だなぁケイタ君?」
シンジは陰に隠れていたケイタを呼び出した。

ばれていたのかと言う顔で出てくるケイタ。

「ほら、ここに毛が残っているでしょ?」
シンジはそう言うと肛門の近くに残っていた毛を引っこ抜いた。

「うっ」
同時にマナが呻く。

「それにほらここも」
そう言ってシンジはマナの股の間を押し開き、大陰唇と周りの肉との間に残っている陰毛を指す。

「ムサシ君も浣腸する時に見えてたでしょ?ちゃんと注意してあげなきゃ」
ムサシもばれてたのかと出てきた。

「悪かったな」
憮然とした態度で言う。

そしてシンジは今度はマナの肛門に指を入れた。

「ぐっ」
やはり、小さく声は漏らすも、姿勢を崩さないマナ。
この根性は大した物だ。

何度か出し入れした指をクンクンと嗅ぐシンジ。
「お尻は綺麗にしてきたみたいだね」

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
そんな状態で、マナの息づかいが荒くなってきた。

よく見ると股間が濡れてきている。

「マナって感じやすいんだね」
シンジはそう言うとマナの股間にすっと指を這わすと陰核をぐっと押した。

「うっ!」
軽い絶頂を味わいマナの膝がガクガクする。

「もういいよ、明日はちゃんとやっておいてね」
そう言うとシンジはレイを伴い教室に戻って行った。

下着も上げずにぺたんとしゃがみ込むマナ。

「大丈夫かマナ?」
ムサシが心配そうに近寄る。

「解らない、どうしちゃったんだろう私・・・感じた事なんてなかったのに・・・」
マナは軽かったが始めての絶頂感に戸惑っていた。



休み時間レイはヒカリに相談を受けていた。

「・・・何?」
「あの、私、こんな事相談できる人居なくて・・・その・・・」
ヒカリは赤く俯きながらモジモジしている。

「・・・何?」
レイは先程から何度か同じように先を促していた。
しかし、ヒカリはなかなか本題に入らない。

「実は、鈴原がその・・・あの・・・あれが・・・その・・・」
「・・・何?」
レイはそんな気はないのだがヒカリからすればレイが怒っているように感じた。

「た、勃たないの!」
ヒカリは両手を頬につけてイヤンイヤンとしている。

レイは一瞬首を捻って考えた。
(・・・立たない・・・まだジャージに足はある)
(・・・経たない・・・何から?)
(・・・絶たない・・・なにを?)
(・・・建たない・・・これも違う)
(・・・裁たない・・・断たない・・・発たない・・・勃たない?・・・そうそうなのね)

「・・・あの時と同じ状況を作れば大丈夫だと思う」
「それって・・・」

「・・・多分、トラウマになったか元々そう言う性癖だったか」
「でも、私達だけであの状況を作るのは・・・」

「・・・碇君に相談してあげるわ」
「えっでもそんな悪いし・・・」
ヒカリがそう言っている間にレイはシンジの元に行っていた。


「え?ふ〜ん、そうなんだ」
シンジはニヤリとした。



そしてシンジとレイ、マナ達3人とヒカリとトウジは放課後、トウジが縛られて筆降ろしした場所に居た。

「なんでお前らがここにおんねん!」
トウジがヒカリに呼び出された所に、これだけの人間が居たため慌てていた。

「君のインポテンツを治してあげようと思ってね」
「イ、インポテンツって大きなお世話じゃ!」

「ギャーギャー煩い奴だな、俺もこんな事に付合わされたくないんだ、さっさと終らせろ」
「なんやと!」
ムサシの言葉にトウジが突っ掛って行ったが、体格もよく、戦自で本格的訓練を受けていたムサシに敵うわけはなかった。

そして、以前と同じく柱に縛り付けられるトウジ。

「くっ解け!解かんかい!」
「煩い!お前がこれでも勃起しないか、こんな事しなくても勃起する事を証明すれば済む事だ」
トウジが喚いていたがムサシが一喝した。

「じゃぁ洞木さん、ちょっと脱いでみて」
シンジは事も無げに言う。

「こ、この人達も居る前でですか?」
「うん、これからもきっと手伝ってくれるから恥ずかしがる事ないよ。恥ずかしいなら先に誰か脱いで貰う?それで鈴原君が勃起しても悔しいでしょ?」
シンジは訳の解らない論理を言い放ったがヒカリは最後の言葉に反応した。

ヒカリは怖ず怖ずとジャンパースカートを脱ぐ。

「ヒ、ヒカリ!お前も止めぇ!こんな事せんでもわしがちゃんとやる!」
トウジは叫んだがヒカリがジャンパースカートを脱いで目の前でヒカリのパンティに包まれたお尻を目の当たりにした時、トウジの股間は反応してしまった。

「あ〜本当だ〜ジャージ君、勃起してるよ!」
マナが明るくトウジのテントを張った股間を指して言った。

「ふん!やっぱり変態じゃないか」
ムサシが毒づく。

「こ、これはちゃう、ちゃうんやヒカリ!」
トウジはそう言ったが、ヒカリはトウジの股間に手をやりホッとした顔をしていた。

「これで俺らの役目は終ったな、帰っていいか?」
ムサシが律儀にシンジに尋ねた。

「駄目だよ、乗り掛かった船だろ?最後まで面倒みてあげなくちゃ」
シンジはそう言ってニヤリと笑う。

「洞木さんが遣りやすいように、君達もやってくれなきゃ」
シンジは駄目押しした。

「お、俺達もここでやるのか?!」
「そう言う事」
マナは先程とは打って変わって真っ赤な顔をしていた。

「ほら洞木さん!全部脱いで!」
「は、はい」
ヒカリは促されるまま服を脱ぐ。
トウジの股間は張り裂けんばかりにびんびんになっていた。

「マナも脱いで」
「はい」
マナは返事をすると、リボンを解き、ジャンパースカートを降ろすと、ブラウスを脱ぎブラジャーを外し、躊躇する事なくパンティも脱いだ。
しかし、両手で胸と股間を隠している。

「ほら、ムサシ君とケイタ君もマナをちゃんと可愛がってあげてよ」
シンジは呆然としているムサシとケイタを促す。

一応強制はされているが、このように自由に出来るのは2人とも初めてだったため戸惑いながらマナに愛撫を重ねていく。
マナも当然拒む事はない。
自分はシンジの玩具になると誓った。
そしてそのシンジの命令だ。
しかも2人は自分をずっと庇ってきてくれていたし、今回が初めてでもない。
そして2人はそれを望んでいると言う事だった。

マナは2人の頭を優しく抱き寄せ2人のされるがままに身を委ねた。

ヒカリはそんな3人を見て裸で呆然としていた。
シンジがトウジのジャージを引きずり降ろす。

「な、何さらすんじゃ!」
トウジは喚いたが股間はビンビンだった。

「ほら、鈴原君も準備万端だよ!」
「・・・洞木さんがまだ」
レイがぼそりと突っ込む。

「そっか、じゃぁこっちに来て」
シンジはヒカリを3人の所に連れて行く。

「マナ、洞木さんが鈴原君を受け入れ易いように準備させてあげて」
「了解」
マナはそう言うと、空いている手でヒカリの胸を揉み、唇を這わせた。

マナの指でヒカリの股間がピチャピチャと音がし出した頃、マナが頷きヒカリはトウジの元へ行き、トウジの物を跨いで挿入した。

「んぐっぅ」
ヒカリは呻きながらトウジの物を受け入れ、トウジに抱きつき腰を動かしている。

ムサシがズボンを脱ぎマナに挿入する。
ケイタもズボンを脱ぎマナに挿入した。

「あっああぁあ」
マナが声をあげて前にいるムサシに抱きついている。
この2人は2人でこう言う2人で両方の穴にと言うシチュエーションに性癖があるのかも知れない。

マナも特に抵抗しない。
ムサシはマナを前から抱え、唇を吸ったり首筋を吸ったり胸を揉んだりしながら腰を使っている。
ケイタも後ろからマナを抱きしめ、胸を揉んだり、顔を後ろに向かせ唇を吸ったりしていた。

「あぁムサシ!ケイタァ〜」
「「マナ!」」
3人同時に逝ったようだ。

「ヒカリィ〜!」
「鈴原ぁ!」
こっちも逝ったようである。
ヒカリはトウジに抱きついている。

シンジは、そんな5人を見て微笑んでいた。

「じゃぁ、また洞木さんが頼んで来たら手伝ってあげてね」
シンジはそう言うと立ち上がった。

「し、シンジ様は宜しいんですか?」
マナの物言いが段々妖しくなってきた。

「何が?」
「何もしてないから」

「あぁ、僕はもっと激しいから」
シンジは笑いながらそう言うと、レイを伴って去っていた。



シンジとレイは司令室に呼び出されていた。
いつものポーズでじっと黙っているゲンドウ。

「用が無いなら帰るよ、父さん」
シンジはゲンドウにウンザリしていた。

「いや、シンジ君、少し待ってくれないか、実は2人にエヴァに乗って貰いたいのだよ」
冬月がしかたなくゲンドウの代りに切り出す。

「えぇ?でも乗るってなると訓練とか実験とかで拘束されるんでしょ?」
「それは、乗るからには万全の体勢で臨んで貰わないと困るからね」

「・・・お前に拒否権はない、レイ、2人で使徒を倒すのだ」
レイがキッとゲンドウを睨付けた。
冷や汗を流すゲンドウ。

「碇!いや、レイ君、なんとかお願いできない物かな」

「・・・碇君は私の物、私から碇君を取り上げるつもり?」
「い、いや、そんなつもりはないよレイ君」
冬月も脂汗が出てきた。

「訓練とか実験には週3回、各々2時間、土日祭日は休み、使徒迎撃に出撃したら、その後1週間は休養、もし入院するような事があれば退院から1週間休養これでどう?」
「・・・構わん」

そしてシンジとレイはエヴァに乗って使徒と戦う事となった。



その頃、オーバーザレインボーでは、ミサトとアスカ対面していた。

「ヘロゥ、ミサト!元気してた?」

突然、少し上方にある甲板から声がかかっので声のする方に目をやると、黄色いワンピースを着た赤っぽい金色の髪に青い瞳をした少女が、腰に手を当てて見下ろしている。

「まあね、あなたも背、伸びたんじゃない?」
「そ、他の所もちゃあんと女らしくなってるわよ?」

「ミサト一人?」
「ええそうよ、何か問題?」

「いや、本部のチルドレンでも連れてくるのかと思ってただけよ」
「シンジ君とレイは、今日は司令に呼び出されていたわ」

「へぇ本部に行くと私も司令に呼び出されたりするの?」
「滅多にないとは思うけど、取り敢ず付いたら挨拶ぐらいには行く事になるわね」

「ふ〜〜〜ん」
あんまり興味無さ気なアスカだった。



ブリッジで一悶着済ませた後、ミサトとアスカと加持は食堂でコーヒーを飲んでいる。

「今、つきあってるやつ、いるの?」
「そんな事あんたに関係ないでしょ!」
素っ気なく言い放つミサト。
そんな中テーブルの下では加持の足がミサトの足へと伸び、人知れず攻防が繰り広げられている。

「そう言えば葛城、エヴァに乗って2体の使徒を殲滅したんだって?」
「え?ミサトってエヴァに乗れるの?!」
その言葉に反応したのはアスカだった。

「えぇでも、もう乗れないわ」
「そりゃまたどうしてだい?」

「私とリツコじゃエヴァを壊し過ぎるって、まぁシンクロ率が低いからエヴァを上手く扱えないのは確かね」
「エヴァって子供じゃないと乗れないんじゃなかったのか?」

「そっ、私とリツコは子供並の精神構造って事らしいわ」
そう言ってミサトは頬杖をついて溜息を吐いた。

「あんたも乗れるかもよ、子供並の精神構造してるから」
「おいおい、洒落になってないって」
そう言って加持は苦笑している。

その話の間、アスカは難しい顔をしていた。



弐号機の前に佇むアスカ。

「・・・ママ」
アスカがそう呟いた時激しい衝撃音と共に、艦内が大きく揺れる。

素早く着替え、アスカは手首のスイッチを押してプラグスーツを引き締めると、自分に対し呟いた。
「アスカ、いくわよ!」



ブリッジは喧噪としていた。

『オセローより入電。エヴァ弐号機、起動中』

「何だと!」

使徒の動きを静かに観察していたミサトは、ガラスに張り付いて艦上で動き出す弐号機を見守った。

「ナァイス!アスカ!」
そういってからミサトは、弐号機と交信している艦長の手からマイクをもぎ取る。

「いかん!起動中止だ、直ぐに戻せ!!」
マイクに向かって艦長が叫ぶ。が、後ろからミサトがそのマイクをひったくるとアスカに命令を出す。

「かまわないわ、アスカ!発進して!!」

再びマイクを奪い返す艦長。
「エヴァ及びパイロットは我々の管轄下だ!勝手は許さん!!」

急に大きな破壊音が、マイクの内外から響き渡った。使徒が弐号機のまだ載っていたオセローを破砕したのだ。

「なんて無茶をする!」
艦長は驚愕と非難の叫びをあげた。

間一髪、タンカーを踏み台にして跳躍した弐号機はイージス艦の上に着地したのだ。
当然その質量と衝撃に耐えられず、巨大な波しぶきがイージス艦のまわりに起こる。
が、バランスを完璧に取り直した弐号機は、その手に持つ機体を覆い隠していたカバーをマント状にまとい、さらに跳んだ。

「アスカ、あと58秒しか保たないわ」

『わぁかってる!ミサト!非常用の外部電源を甲板に用意して』

「わかったわ」
何かいいたそうにしている艦長を一瞥して、ミサトは応えた。

一隻、また一隻と確実に大損害を与えながら空母へと、まさに八艘跳びを行う弐号機の予備電源ケーブルを用意している空母甲板は、大慌てで人が蜘蛛の子を散らすように艦内に逃げ込んでいる。

使徒も弐号機の後を、まるでとどめを刺していくがごとく、踏み台にされた艦を貫きながら迫っている。

「予備電源出ました!リアクターと直結完了!飛行甲板退避!」
「エヴァ着艦準備よし!総員対ショック姿勢」

「デタラメだ!」
艦長は再び驚愕と非難の叫びをあげた。

『エヴァ弐号機、着艦しま〜す!』

アスカのやけに嬉しそうな声が、マイクを通してブリッジに響きわたる。
着艦の衝撃で傾いた空母の甲板から海に落ちていく戦闘機。

『来る』
アスカは肩口からプログナイフを抜き水平に構えると、プログナイフの刃が淡い光を発する。
そこに使徒が突っ込んできた。

使徒を正面から押さえ込むと、使徒の口をこじ開ける。
使徒も弐号機に噛みつこうとしていたのかあっさりと口が開かれた。

使徒の口の中に迷わず飛び込む弐号機。

「アスカ!」
ミサトは叫んだが、弐号機はそのまま使徒と共に海に落ちて行った。

直後、激しい揺れと共に吹き上げられられる弐号機。
弐号機は空中で回転すると、先程よりは緩やかに着艦した。

「アスカ?」

『使徒殲滅』

「そ、そう、ご苦労様」
あまりにあっさりと倒され、ミサトはやはりエヴァはチルドレンに任した方がいいのかと落ち込んだ。

加持も逃げ出す暇もなく、トランクを持って途方に暮れていた。



第一中学校では始業のチャイムが鳴る。
教室のドアから担任教師がやってきて、開口一番

「今日も転校生を紹介します」

アスカは周囲のざわめきをよそにすました顔で黒板の前へ行くと、白チョークで流麗な筆記体の名前を書いた。そして振り返り、人当たりのよい笑顔で一言。

「惣流=アスカ=ラングレーです」



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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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