第拾話
アスカ危機一髪


「貴方達がファーストチルドレンとサードチルドレンね、あたしセカンドチルドレンの惣流=アスカ=ラングレー!仲良くしましょ!」
朝の登校途中、突然、シンジとレイの前にアスカは現れ、そう言った。

「・・・どうして?」
レイは怪訝な顔をして言う。

レイはアスカだけは許せないのだった。
LCLの海からシンジを返し、そしてアスカを治癒して返したのだ。
アスカもシンジを好きだった、見て欲しかったと言っていたからだ。

にも関わらずアスカは「気持ち悪い」の一言を残してシンジを拒絶したのだ。
レイはアスカが、あの世界でもう少しシンジを受け入れてくれていたらシンジはここまで壊れる事はなかったと思っている。
しかし、アスカを返したのも自分であるため、その事についてもシンジには悪い事をしたと思っていた。

「その方が都合が良いからよ!」
「・・・お断り」
間髪入れず答えるレイ。

「何ですって?!」
「・・・お断りと言ったの」
レイは絶対零度の視線でアスカを射抜いた。

その視線に、さしものアスカも怯んでしまう。

「まぁ本当に仲良くしたいなら、もう少し言い方があると思うぞ」
「あんた誰よ!」

「俺はムサシ、じゃな」
ムサシはそう言うと、既に先を歩いているシンジとレイ、それに付いて行っているマナとケイタの元へと走って行く。

「な、何なのよ!全く!」
アスカはその場で地団駄を踏んだ。


「おはようアスカ」
教室に着くと、隣の席の委員長が挨拶してきた。

「おはようヒカリ」
アスカはなんとなく、この洞木ヒカリに親近感を覚えていた。

ヒカリの方も同じだ。
そのため転校初日から二人は仲良くなり色々とお喋りをしている。

(でもヒカリってなぁんか艶っぽいのよねぇ・・・)

それは、男を知り快感を知った身体のため、線が柔らかくなってきた独特の艶めかしさだった。
あれ以来、ヒカリはトウジと共に、マナ達のマンションにちょくちょく行っていた。
お互い、相手を取り替える事はないが、そこでは乱交パーティの様に性行為が繰り広げられていた。

そのため、ヒカリはマナ達とも仲が良い。
トウジはムサシとよく喧嘩するが、二人共そう言うコミュニケーションで仲良くなるタイプだ。

しかし、行っている事が行っている事のため学校内では、それ程親密に話をする事はなかった。

マナがシンジにくっついているため、学校ではシンジ、レイとマナ、ムサシ、ケイタの5人は結構、行動を共にしている様に映っている。

そこに、時々ヒカリ、トウジが加わる形だ。

ヒカリは元々委員長と言う役柄、クラス全員を気に掛け、女子生徒については全員と交流があった。
しかし、トウジも一緒となると、マナ達と一緒になり、マナはシンジにくっつくため必然的に7人で行動する事が多かった。

ヒカリはシンジやレイは取っ付き難いと思っていたのだが、誘えばよく付合ってくれた。
ここに来てヒカリはシンジ達は大人の感覚を持っていて、子供であった自分達とは違った感性で動いていただけだったのだと結論付けていた。
何よりやり方はどうであれ、自分とトウジを結びつけてくれたのは彼らなのである。
今では、感謝の気持ちすらあったのだった。

ヒカリがそんな事を考えながらアスカとの世間話に花を咲かせていた。



モニターに移るデータの羅列。
リツコは自室でその解析を行っていた。

対第六使徒戦で弐号機、その他の観測機器から得られたデータである。
その最高シンクロ率は90%代を叩きだしていた。

「これは、シンクロテストが楽しみだわ」
そうしてデータ解析に夢中になっているリツコを、突然後ろから抱きしめる腕。

「少し痩せた?」
「そう?」

リツコはモニターの電源を切った。
そうレベルの高い機密ではないとは言え、スパイと分かっている人物にわざわざ情報を与えてやる程お人好しでもない。

「悲しい恋をしているから」
「どうして、そんな事が分かるの?」

「それはね、涙の通り道にホクロのある人は、一生泣き続ける運命にあるからだよ」
「これから口説くつもり?でも駄目よ、怖ぁいお姉さんが見てるから」

窓ガラスに張り付いてミサトが此方を見ている。
般若のような形相だが、ガラスに張り付いたそれはひょっとことも言える。

「加持君、お久しぶり」
リツコは椅子を回転させて振り向いた。

「や、しばらく」
「加持君も意外と迂闊ね」

「コイツの馬鹿は昔からよ!」
足音も荒くミサトが部屋に入ってきた。

「アンタ弐号機の引渡しが済んだんならさっさと帰りなさいよ!」
「今朝、出向の辞令が届いてね。此処に居続けだよ。また三人でツルめるな、昔みたいに」
「誰がアンタなんかと!」

ミサトが叫んだ瞬間、非常警報が鳴り響く。

「敵襲?」

『警戒中の巡洋艦【はるな】より入電。我、紀伊半島沖にて巨大な潜航物体を発見、データ送る』

アナウンスが発令所に流れる。
オペレーター達はすでに配置について、その執務を忠実に果たしている最中だ。

「受信データを照合。波長、パターン青。使徒と確認」

今日は傍らにパートナーを欠いている冬月だが見事な指揮ぶりで命令を下した。

「総員、第一種戦闘配置」



『先の戦闘によって第三新東京市の迎撃システムは大きなダメージを受け、現在までの復旧率は36%。実戦における稼働率はゼロと思っていいわ』
ウィングキャリアーで運ばれているシンジ達にミサトが説明をする。

『今回は上陸直後の目標をこの水際で一気に叩く!初号機と弐号機は交互に目標に対し波状攻撃、接近戦でいくわよ』

「はい」
アスカは元気よく返事をした。

零号機は、まだ完全に修復が済んでおらず、今回は待機だ。
初号機も装甲にまだ修復途中の箇所があるほどだった。

『シンジ君?解った?』

『シンジ君?!』

「ん?あ、もう着きました?」
シンジは寝ていた。

『ちょっとシンジ君!ちゃんと作戦の説明は聞きなさい!』

「はいはい、で、どんな作戦ですか?」

『上陸直後の目標をこの水際で一気に叩く!初号機と弐号機は交互に目標に対し波状攻撃、接近戦よ!』

「それ作戦なんですか?敵の前に落とすから勝手にやれって事じゃないですか」

『いいから子供は黙って私の言う通りやりなさい!』

「その子供でない貴方がエヴァをあんまり壊すのでエヴァを降ろされたんですよね?」
シンジは起きた時に横にレイが居なかったので機嫌が悪く、格好の餌食であるミサトに絡んでいるだけだった。

『ちょっとあんた何絡んでんのよ!嫌ならさっさと戻りなさいよ!』
アスカが口を挟む。
はっきり言って周りから聞いていれば、鬱陶しい事この上ない。
当然と言えば当然であった。

「それは有難いね、戻らしてくれるなら僕はすぐにでも戻るよ。僕を無理矢理これに乗せているのはNERVだよ」

『あんたエヴァに乗りたくないって言うの!?』

「当たり前だろ?僕には英雄願望なんて無いよ、こんな玩具に乗って痛い思いをして戦闘なんてやりたくないに決まってるじゃないか」

『玩具って・・・はん!こんな臆病者がサードなんて呆れるわ!使徒なんてあたしがやっつけちゃうからあんたは大人しく後ろで見てなさい!』

「期待してますよ」
シンジはそう言うとアスカとの通信を切る。

ウィングキャリーからエヴァが二機ともテイクオフし、地響きをたてて着陸した。
即座にネルフの補給部隊により専用電源にケーブルが接続される。

『二人がかりなんて、卑怯でやだな・・・趣味じゃない』
『私たちには選ぶ余裕なんてないのよ、生き残るための手段をね』

「NERVは選んでるじゃないですか。エヴァで倒すってね」
シンジはまだ、気が晴れていないようだ。
ミサトは既にシンジの言葉は無視と決め込んだようだ。
しかし、その顔は酷く歪んでいた。

その時、浜辺で迎撃の準備終えた2機のエヴァの前に、海中から使徒が姿を現す。

『レディーファーストよ。援護しなさい!』
そう言って、弐号機は使徒に向かって駆け出した。

「交互に目標に対し波状攻撃じゃなかったんですか?あれって命令違反ですよね?」
『くっ!しかたないわ、シンジ君援護して』

初号機がパレットライフルで使徒の足を止めていると、弐号機はそのまま一気に跳躍して、ビルを踏み台に使徒の所まで一息で移動した。

「んぬあぁぁぁっ!」
弐号機はそのままスマッシュホークで使徒を両断する。

『ナイス、アスカ!』

ミサトが嬉々とした顔で褒めた。

「どう?戦いは常に無駄なく美しくよ!」
アスカはそう言いながらも違和感を感じていた。

(何?この感じ?前にもあったような・・・嫌な予感がする・・・)

シンジだけはニヤリとし、戦闘態勢を維持していた。

モニターの中の使徒は、二つに分断されたにも関わらず二体に分かれて再生していく。
『何よ、コレ〜っ!?』
『なぁ〜んて、インチキ!!』

ミサトが指揮も忘れ叫んでいた。

『このおおっ!』
すぐにアスカは体勢を立て直し再び使徒へと襲い掛かる。

シンジは、後方から先程と同じようにパレットガンで支援するのみ。

シンジが援護していると言っても結局2対1の戦いを強いられた弐号機は、ちょっとした隙に使徒に投げられ海の中に頭から突っ込んでしまった。

『弐号機沈黙、パイロット気絶しています』

オペレータからの報告にミサトは決断を下す。

『シンジ君、国連軍にN2爆弾を投下してもらうから出来るだけ離れて!いいわね?』

「お断り」

『あんですってぇ!!』

「アスカを殺すつもりですか?」

『誰もそんな事言ってないでしょ!』
しかし、弐号機の位置も近く、パイロットが気絶している状態ではATフィールドも張れないためエヴァごと消滅してしまう。

『いまN2を使えば弐号機ごとおしゃかなのは確実ね』
『そ、そんなぁ』
リツコの言葉に前言撤回をしなければならなくなったミサトは指揮の事など全く忘れて思考のループに陥っていた。

そんな中、シンジは弐号機の落としたスマッシュホークを掴むと片方の使徒のコアに突き刺し、そのままもう一方の使徒のコアにも突き刺す。

激しく爆発する使徒。
その爆発に我に返り、モニターを凝視するミサト。

『パターン青消滅、使徒消失しました』

『シ、シンジ君、弐号機を回収して・・・」
ミサトはなんとか弐号機回収の指示だけを出す事ができた。

「・・・了解」



『本日午前十時五十九分三十七秒、二体に分離した目標甲・乙の攻撃を受けた弐号機は、初号機の援護を受けるも駿河湾沖合二キロの海上に水没、活動を停止。この状況に対する、E計画責任者のコメント』

『無様ね』

ブリーフィングルームで頭からタオルをかけながら、目の前で上映された戦闘経過を見せつけられ、言葉もないアスカ。

『十一時五分をもって作戦課長は作戦遂行を断念するも初号機パイロットが拒否、十一時九分、初号機により使徒殲滅』

マヤの淡々としたナレーションが映像と共に響く。

「初号機パイロット」
冬月の呼びかけにシンジは自分を指さし、僕ですか?と言う顔をした。

冬月は頷くと
「何故命令を無視した」
と問い掛ける。

「じゃぁ逆に聞きますが何故僕をエヴァに乗せるんです?そこに居る大人達じゃエヴァを壊しすぎるから僕にお鉢が回ってきたんじゃないんですか?そして、あのままN2を落としていたら弐号機はパイロット共々消滅していたでしょうね」

「しかし、命令違反は問題なのだよ」

「だったら、そこに居る作戦課長さんを今まで通り乗せればいいじゃないですか。それに命令違反と言うなら、最初に命令を無視した弐号機パイロットを諫めもせず追従した作戦課長さんはどうなるんです?弐号機とそのパイロットを窮地に追いやった命令違反とその擁護は問題ないけど、弐号機とそのパイロットを救った僕の命令違反は問題だと言うんですね?」

「餓鬼が生言ってんじゃないわよ!」
「止めないか葛城一尉!」

ミサトはその言葉の内容より、自分に向けられている蔑んだ言葉に反応したが、冬月に諫められてしまった。

「弐号機パイロット、こんな醜態を晒すために君をわざわざドイツから呼び寄せたのではない。以上だ」
そう言って冬月は席を立ち上がりタラップに乗って去って行こうとした。

「待てよ!好色爺!」
「シンジ君!それが目上に対する言葉遣いかね!」
冬月は真っ赤になっている。

「だったら、はっきりさせて行きなよ。あれだけ僕に叱責したんだ。弐号機とそのパイロットを窮地にやり、更に葬り去ろうとした命令。そしてそれを無視して弐号機とそのパイロットを救い使徒を殲滅した僕の命令違反。どちらもお咎め無しなら何故、僕に叱責したのか、僕が罰せられるなら以後、エヴァを壊すと思われる命令にも従いますよ」

冬月は悩んだ。
今回の件でシンジに多大な功績があることは解っている。
しかし、それを命令違反と言う事で叱責し、うやむやにした上で今後命令に従うよう優位性を持とうとしただけだったのだ。

こんな事なら最初から誉めて良い気分にさせておけば良かったと後悔していた。

アスカは、わなわなと震えていた。
シンジに突っ掛りたい処だが、冬月の判断では自分は重罪人にも成りかねない。
アスカはじっと冬月の言葉を待った。

「弐号機パイロットは訓告、葛城一尉は減俸3ヶ月、初号機パイロットも訓告、以上だ」
そう言い放つと冬月は今度こそ、タラップに乗ってその場を後にした。

「その判断を後悔するなよ」
シンジはニヤリと笑い呟いた。

ここにシンジと冬月の認識の相違が産まれた。
冬月としては不問と同じ意味の対処だったのだが、シンジは罰を言い渡されたと認識したのだ。

アスカはホッと胸を撫で降ろし、シンジが出て行ったのにも気が付かなかった。
ミサトは独り、爪を噛んでいた。



パチッ

司令室ではゲンドウと冬月が将棋をしている。

パチッ

「碇、シンジ君は異常ではないか?」
パチッ

「・・・今はレイの庇護下に居てつけ上がっているだけでしょう」
パチッ

「しかし、あれ程報告書と性格が違うのはおかしくないか?」
パチッ

「・・・DNA鑑定も問題なし、背後関係も認められなかった」
パチッ

「そうだったな」
パチッ

「・・・所詮、子供です。どうとでもなります」
パチッ

「だといいのだがな」
パチッ



中学校でアスカは朝からヒカリとお喋りに夢中だった。
そこへシンジ達が現れる。
アスカはシンジを認めると、すかさすシンジの前に走り出た。

「ちょっとサード!あんたあたしを助けたつもりらしいけど余計なお世話なのよ!あんたに助けられるぐらいなら死んだ方がましだったんだからつけ上がらないでよね!」
腰に手を当て、ビッとシンジを指さしてアスカが言った。

「じゃぁ今度から見捨てさせて貰うよ」
「あんですってぇ!」
アスカは顔を真っ赤にして頭から湯気が出ているのではないかと思われるぐらい憤慨する。

アスカの事など歯牙にも掛けず自分の席に着いたシンジにアスカは回し蹴りを繰り出した。
それを、軽く掴むシンジ。

そのまま拳で殴り掛かるアスカだが、それも避けられアスカはシンジの膝の上に腹這いで横たわる形になった。

「乱暴な猿には躾が必要だね」
シンジはそう言うとアスカのスカートを思いっきり捲り上げる。
露わになるアスカのパンティ。

「ちょっ!何すんのよ!」
アスカは顔を真っ赤にして喚いているが起き上がれない。

シンジはそのままアスカのレモン色のパンティも降ろす。
「キャッ!」

白日の下に晒されたアスカのお尻は、14歳とは思えない程豊満だった。

パンッ

「キャッ!」

パンッパンッパンッ

「いったぁい!止めてぇ!」
シンジはアスカのお尻を叩いたのだった。

「・・・お尻真っ赤で本当の赤毛猿」
レイがぼそっと呟く。

「お、覚えておきなさいよ!」
シンジが解放するとアスカは顔を真っ赤にし、眼に涙を浮かべてそれだけをなんとか口にした。

「勿論、君の丸いお尻もその肛門もその先のビラビラもしっかり覚えておくよ」
シンジがそう言うと、アスカは走って教室から出て行った。

アスカにしてみればケンスケが未だ登校してなかったのは幸いだっただろう。
もし、居たら確実にカメラに納められて、翌日には全校はおろかどこまで出回っていたか想像もできない。



その日アスカは教室に戻らなかった。
街をぶらつき、不良相手に鬱憤を晴らしていた。

本格的に軍事訓練を受けているアスカにとって、街でふらついている不良なら2〜3人までなら余裕で相手が出来たのだ。

ある程度、鬱憤を晴らし、喫茶店で特大パフェを食べている処で、表を通る見覚えある人影に眼が行った。

「あれヒカリよね?一緒に居るのはジャージ?」
からかいに行こうと思ったところ、目の前のマンションに2人して入って行ったため、諦めて再び特大パフェに取りかかる。

「あの2人、できてたのか・・・でも、このマンションがどっちかの家?」
アスカは気になり、喫茶店を出るとそのマンションの郵便受けを見たが漢字の解らないアスカはどれがどれだか解らなかった。

「よしっ!」
そう言うと、アスカは喫茶店に戻り、今度はマンションの入り口がよく見える席に座り、どちらかが出てくるのを待った。

2時間程、そこで時間を潰したアスカだったが、漸く誰かが出てくるのが見え、眼を凝らす。

そこに出てきたのは、すっきりした顔のヒカリとトウジ。
それに続くように、やはりすっきりした顔のマナ、ムサシ、ケイタが出てくる。

「何なに?ここって誰の家?」

アスカは急いで会計を済ませると5人の前に立ちはだかる。

「あら、アスカ?」
最初に気がついたのはヒカリだった。

「じゃぁ私達は買物に行くのでまたね」
「おぉまたな」
「あっ今日はありがとう、またね」
マナの言葉にトウジとヒカリも挨拶を交わす。

「ヒカリって彼奴らと仲良かったっけ?」
「別にわいらが誰と仲良うしようが勝手やろ」
トウジは今朝の遣り取りをマナ達に聞いていてアスカをあまり快く思っていなかった。

「あんたには聞いてないわよ!」
「アスカ?私達はマナさん達とも碇君達とも仲良くやっているわ」

「え?」
ヒカリの言葉にアスカは虚を突かれた。
ここでシンジの名前が出てくるとは思ってもいなかったのだ。

「それじゃねアスカ、明日学校で会いましょ」
ヒカリはそう言ってトウジと共に去って行ってしまった。

後に残されたアスカは、孤独感に苛まれて、涙が出そうになってしまう。

「あたしは泣かない」
アスカはそう言って走って行った。



夜道をフラフラと歩いて居るアスカの前に立ちはだかる男。
アスカは避けて通ろうとしたが、通してくれない。

ふとアスカが顔を上げるとそこにはヘラヘラとした不良が立っていた。

「何よあんた!あたしは今、機嫌が悪いのよ!」
「ふん!昼間はよくもやってくれたな、今からたっぷりとお礼してやるぜ」

それは昼間アスカが鬱憤晴らしに殴り倒した不良だった。

「ふん!返り討ちにしてやるわ!」
そう言ったアスカの周りを10人程の不良が囲む。

(まずいっ!)

流石にアスカでもこの人数を相手にしては勝ち目はなかった。
いくら訓練を受けていると言っても14歳の少女なのだ。
そこはウェイト差のある人間が何人かで押さえ込めば、動きは封じられる。

そして、案の定アスカは押さえ込まれガムテープで縛り上げられた。
後ろ手にガムテープをぐるぐる巻きにされ、足もガムテープでぐるぐる巻きにされている。

ライトバンに押し込まれて、連れ去られてしまった。
車の中では、うんうん唸っているアスカのスカートを捲り上げヘラヘラ不良達が笑っている。

(なんであたしがこんな目に・・・)

アスカはまた涙が出てきそうだった。

「おい、脱がしちゃっていいか?」
「構わねぇよ、飽きたら裸で捨てればいい」
男達はそう言うとアスカの制服を無尽蔵に脱がし始める。

「むぅぅっ!」
口もガムテープで塞がれているアスカは呻き声しかでない。

制服はびりびりに引き裂かれ、下着も剥ぎ取られた。
丸くなって震えるアスカ。

何本もの手がアスカの身体をまさぐる。
胸は揉まれ、握られ、お尻も掴まれ、その間にも手を突っ込まれた。

「やっぱり、このままじゃ指も入らないよ。股開かすか」
男はそう言うとナイフを出すとアスカの乳首に付ける。

「おい、いいか動くとお前の大事なところを切り裂くぞ」
涙を流しながらうんうんと頷くアスカ。

男達はアスカの両足をぐるぐる巻きにしていたガムテープをナイフで切ると、両方の足を車のドアの上に付いている持ち手に縛りつけた。
車の中で大きく足を開いた形に固定されたアスカ。

「へへ、これで、突っ込み易くなったぜ」
男はそう言うとアスカの股間に指を這わす。
それを契機に何本もの指がアスカの股間を這い、肛門や膣に指を突っ込まれた。

処女であるアスカはどちらに入れられても痛みを伴い呻き声を上げる。
長い髪は涙と汗で顔や身体に張り付いていた。



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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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