第弐拾壱話
蝕まれる街


アスカは、戦闘までのリフレッシュにと何時もの不良達の溜まり場で飲んでいた。
眼の前では、数人の男女が性行為を行っている。
どの女の子も喜んで行っているようには見えない。
ただ暴力を振るわれないように従っているだけなのだろう。

そんな行為を眺めながら、フンと鼻を鳴らしアスカはボトルのままウォッカを飲み干す。
そんなアスカに話し掛ける人物。
この中ではリーダ的存在で、アスカを口上手く煽て上げ甘い汁を吸っている人物だ。

「よう、アスカこんな所で遊んでていいのかよ?」
「気安く呼ばないで頂戴。試験だってなんだって間際まで足掻いているのは凡人のやる事よ。この天才アスカ様には無用の事だわ」

「は〜そんなもんですかねぇ?じゃぁ勝つ気満々なわけだ」
「アンタ誰に口聞いてんのよ!アタシが負けるわけないでしょ!」

「じゃぁ一丁賭けでもしますか」
「はん!賭けになんないわよ」

「じゃぁアスカ様が負けたら1日俺の自由にして良いって事でどうだ?」
「なんでアタシがアンタの自由になんかならなきゃ行けないのよ!それに、アタシが勝った時それに見合った物をアンタ用意出来るの?」

「ロマネ・コンテの1999年物、セカンドインパクト前のヴィンテージ物でどうだ?」
「マジ?」

アスカが無類の酒好きと言うわけでは無い。
しかし、ちょっとでも酒の味が解る者にはロマネ・コンテの名前は有名だ。
それもセカンドインパクト前の物と言う事であれば、上手くすれば下手なサラリーマンの年収ぐらいの値打ちがあった。
下手をするとミサトの胃に数分で消える事になるが…。

「あぁ、まぁ家の蔵からくすねて来るんだけどな」
「乗ったわ」

話を持ちかけた男がニヤリと笑った。

現在、アスカの金回りはそれ程宜しくは無い。
チルドレンと言っても、戦闘のない現在、更には自らの素行により落とされた階級により、アルバイト程度の給与しかないのだ。
それでも高校生にすれば破格なのだが、プライドの高いアスカは着る物やアクセサリーや化粧品などで殆ど消えてしまうのだった。

一度、唯一エヴァを起動出来るチルドレンなのだからとカヲルに直談判しに行った事もあったが、

「NERVは営利企業になったんだよ?君は何か売り上げに貢献しているのかい?君がもっと積極的に展示場に勤務してくれたら考えないでもないよ」

と至極真っ当な論理で返されてしまったのだ。
現にアスカが勤務していてもしていなくても展示場への客の入りは変わらない。
仏頂面のアスカを見たいと思う人間も第三新東京市には既に存在しない。
アスカとしても操縦者と言うプライドがあり、コンパニオンのように笑顔を振りまく気にはなれない。

「反故にされちゃ溜まんないからな。皆!証人になってくれ!」
「ふん、アンタこそこれで逃げられないわよ」

今まで性行為に没頭していた周りの人間がわらわらと集まってくる。

「アスカ様が競技会で負けたら、1日俺の奴隷になってくれるそうだ!」
「「「「おぉ〜〜〜〜っ!」」」」

「ちょっ!なんで奴隷なのよ!」
「1日自由にって事はそういう事だろ?」

確かにここに居る人間達の感覚ではそうだ。
自分もそう言う感覚で居た事を思い出し言葉に詰まるアスカ。

「それで、アスカ様が優勝したら、俺の秘蔵っ子のセカンドインパクト前のロマネ・コンテを進呈する。ここに居る皆が証人だ、覚えておいてくれよ」
「ふんっ!ちゃんと用意しておくのよ!」

「あぁ勿論さ」

男は再びニヤリと笑った。
いけ好かない笑いだが、いつもの事とアスカは眼を逸らし、ウォッカを煽る。
シンジ達が見ていたならきっとこう言っただろう。

「アスカもやっと輪姦される決意が固まったんだね」

と。

アスカは気が付いていなかった。
この会話がビデオに撮られていた事を。
そしてアスカはミサトの言葉を信じていた。
自らもその理由でしか受け入れられなかったと言うのもある。
「あれはトリックよ」
「トリック?」

「そう、だからアザトース側は何の被害も受けていないわ」
「じゃぁアザトース側の攻撃は?」

「それもトリックね。あんな攻撃がアスカに出来る?」
首を横に振るだけのアスカ。

「つまり、十年以上エヴァの操縦訓練を受けていたアスカに出来ない事が、簡単に出来るわけがない」
「でもATフィールドの応用って事は?」

「それなら、中和すれば済む事だわ」
「そ、そうね。じゃぁ攻略法もミサトには出来上がってるのね?」

「それはこれから。でも、時間はあるわ。私に任せときなさいって」
「頼りにしてるわよ」

ミサトも現実から眼を背けていた。
いや、受け入れられないと言うのが本音だろう。
結局はリツコの作った仮想空間でしかないと楽観視していたのだ。

ミサトには、そのオーバテクノロジーが理解出来ていない。
思考操作を映像化すると言う事は、その内容は思考する者に委ねられている。
リツコの想像をも超えるものが映し出されているのであり、それを成し得るのは長年マユミから情報提供を受けているナオコとリツコ故である。

東洋の三賢者と謳われた一人とその娘。
そこに全知と言って良い程の知識が付いているのだ。

しかし、ミサトと同程度の知識しかないアスカもミサトの言葉を無意識に認めた。
アスカには認められないのだ。
自分を凌駕する実力を。
しかもそれが幼少の頃から訓練を受けて来たエヴァの操縦ともなれば尚更であった。
少なくとも自分よりエヴァの操縦に優れた者がいるはずがない。居てはいけないのだ。
そして、今は、それを真実とし負ける事など微塵も考えていなかった。



パンデモニウムVSオリンポスの戦いはアザトースVSヴァルキリーよりもあっけなくパンデモニウムの圧勝で終わった。
オリンポスもヴァルキリーと同じく西欧のとある国が力を入れただけのリリンであったのだ。

瞬殺と言う言葉が最も当てはまる戦闘であった。
頭を抱えるのは、高いお金を払って競技場の券を手に入れた人間とカヲルだけである。

「もうちょっと見せ場と言う物を考えて欲しいものだねぇ」
「戦う者は少しでも早く終わらせたいんじゃないかな?」

「明日は仙人対天使だから、もう少し楽しませてくれる事を期待するよ」
「僕も仙人の戦いには興味があるよ」

「シンジ君としては珍しい事だねぇ」
「リツコさんに言わせると、不条理極まりないらしいよ」

そんな他愛も無い話をしているところに来客を告げるインターフォンが鳴った。
客人はヴァルキリーらしい。
シンジとカヲルは同時にマユミの方を向く。

少し照れた様子で顔を赤くしたマユミは、徐に学生鞄ほどもある重厚な本を広げる。

「どううやら彼女達の組織の長、オーディンからの勅命のようですね」
「北欧神話をなぞっているのかい?僕達は出場していないんだからヴァルハラへの誘いって事はないよね?」

「いえ、正しくその様子で御座います」
「何故?」

「優秀な戦士は、育てるよりも引き抜くって事だよ」
「シンジ様は、優勝チームとの対戦が決定しております」

シンジとマユミの話にカヲルが割り込み、深く溜息を吐くシンジ。

「僕だけじゃないでしょ?」

最後の抵抗を試みたが、それは何の役にも立たなかった。

「そう言えばシンジ君のチーム構成を決めていなかったね?最大5人だからシンジ君一人でも構わないんだけど」
「カヲル君…」

久々にアルカイックスマイルを浮かべるカヲルにシンジは引き攣った笑いを返すが、そのシンジの腕をしっかりと自らの胸に抱えるレイが居た。

「・・・大丈夫。碇君は私が護るもの」
「綾波…有難う」

「そんな事よりお客さんを待たせて構わないの?」
「あっそうだった。それじゃ応接室に通して貰おうか」

既にカヲルの秘書と化しているヒカリの言葉にカヲルは微笑みを以って答えたが、それを阻んだのは予想もしていないレイであった。

「・・・それは駄目」
「どうして?」

「マナさん達と、うちの娘達が…」
「あぁそうだったね。それじゃぁ仕方ない、少し手狭だけど第二応接室に通して貰おう」

マナ達は、今日もシンジ達を訪ねて来るとあっけなくナイ達に陥落され貪りあっていた。
ナイ達が面白がっていると言うのもあるが、根本的に鬱積されていた深層心理を露にされたのがその原因だろう。



「それで、ご用件は何でしょうか?」

カヲルが女性でも見惚れてしまうような笑顔でヴァルキリー達に問いかける。
解っているのに意地悪な事だ。
しかし、解っているとは言えないのも実情であり、これは最善の方法でもある。

主にこの手の客の相手はカヲルとシンジが行うのだが、カヲルにはヒカリが追従し、シンジにはレイが張り付き、マユミが追従するため、結果的に5人となってしまう。

この時点で数での優位性を目論んでいたヴァルキリー側の打算が一つ崩れる。
今では、シンジ達と交渉する者達はそれを知っており、必ず5人以上で来るのだが、それはまた別な話である。

「私はレナス=ヴァルキリアと申します。実は、本日は、スカウトに参りました」

直球である。
リーダ格なのであろう、長い銀髪を後ろで三つ編にした蒼い眼の女性がカヲルを真っ直ぐに見詰めて口を開いた。

「誰を何にスカウトに来られたのでしょうか?」
「貴方達5人をヴァルハラに連れて帰るようにと言うのが、我らの主のお言葉です」

「僕達は戦士ではないよ」
「今の世の中、戦闘する者だけが戦士とは言えません。優秀な企業家もまた戦士であり、優秀な交渉人もまた戦士です」

そう言うとレナスと名乗ったその女性は5人を見渡した。

「わ、私もですか?」

大凡戦士などと言う呼ばれ方とは縁遠いと思われるヒカリの言葉に、コクリと頷くレナス。

「でもヴァルハラって死者でないと行けないのじゃないのかい?」
「ヴァルハラはこの世に存在して御座います」

「そこで侍女として、僕達に仕えてくれると言う訳かい?」
「お望みとあらば」

そこまで話してカヲルはくすりと笑うと、マユミの方を見る。
マユミは笑いを堪えているようだが、無表情に首を横に振るだけ。

「カヲル君の好きにしていいよ」

シンジの方を向いた時に、シンジが発した言葉。
ヴァルキリー達は、それを決断はカヲルに任せられたものだと勘違いをした。

「それで僕達への見返りはなんだい?」
「我が主の戦士と言う名誉とヴァルハラでの何不自由無い生活です」

「話にならないねぇ」
「何が不満なのだ?」

レナスの後ろに立っていた女性が剣呑な表情で詰め寄る。
余程の自身があるのか、自分達の価値を高く見積もっているのか。
そもそも価値観からして違う。
誰がどう聞いても得な取引ではない。

カヲルはNERVの最高幹部である。
シンジ達にしても、望まぬ多忙さは有っても満たされている事に違いは無い。
何も好き好んで他人の配下になる必要など無いのだ。
カヲルは、まずそこから突っ込む事にした。

「何か勘違いしているようだねぇ。まず第一に何故僕達が今の環境を捨ててまで他人の配下にならなければ行けないんだい?僕達は何不自由なくここに存在出来るんだよ?」

流石にどこかの猿と違い、ヴァルキリー達はここで喚き出すような事は無かった。
それを確認したカヲルは更に言葉を続ける。

「それに、君達が仕えてくれたところで僕達は満足出来るわけが無いじゃないか。僕達は僕達と娘達で家族としても恋人としても満たされているんだよ?」

「解りました。今日のところは引き上げさせて頂きます。参考までに、どのような条件であれば話を聞いて頂けますでしょうか?」

「へぇ〜っ」とシンジは感心したたように声を出した。
あまりにあっけない引き下がり方だ。

「じゃぁ神槍グングニルを差し出してくれるなら考えてみるよ」
「「「なっ!」」」

シンジの言葉に、レナスの後ろの女性が今度は3人程声を上げた。
先程と同じくそれを手を上げるだけで制するレナス。

「一応、お伝えしておきます。ただ一つ忠告させて頂きますと、あまりご自分の価値を過大評価なさらない方が宜しいかと存じます」
「・・・それは貴女達」

今まで我関せずであったレイの言葉に、5人は一斉にレイを睨み付けるが、そこは格の違いと言うものであった。
冷やかに見つめるレイの紅い瞳に5人が5人共、得も言われぬ悪寒に包まれ、目を逸らす。

レイは、単にシンジが卑しめられたために口を挟んだに過ぎない。
だが、それは5人に取っては生死に関わる事。
ここで更に追い討ちを掛けようものなら、レイは戸惑い無くその者を殲滅してしまっていた事だろう。

「フフ、人は我知らず自らを過大評価するものさ。君達も例外では無かったと言う事だね」
「我らの何処が過大評価だと言うのだ?」

「シンジ君に敵意を向ける事。それが自分達の寿命を縮める事と同意だと気が付いていないんだろ?」
「失礼致しました。敵意を向けたつもりは御座いません。ご気分を害された事に陳謝させて頂きます。次回は検討に値する物を持参して伺わせて頂きますので、今日は失礼させて頂きます」

レナスは、流石にその場を取り繕い、優雅に礼をすると、立ち去って行った。
彼女達としても、交渉相手を怒らすと言う事は望む事では無い。
自分達が低く見られる事には、慣れているはずであった。

彼女達も今日は様子見であったのであろう。
落とし所を見極めに来たと言う所である。



「思ったよりも傲慢で御座いましたね」
「唯一神に仕える身としては、当然なんだろうね」

「彼女達にあそこまで思い込ませるオーディンとは、どんな人物なのだろうね」
「神と認めさせるには、それを象徴する物を身に纏うか、奇蹟を起こすかです」

「まぁ、両方だろうね。異次元の融合が進んでいる今、古の技術を見つけるリリンも居るさ」
「古の技術で御座いますか?」

「魔術とか魔法と呼ばれていたものだよ。マユミだって使ってるじゃない」
「あぁ、光の魔方陣でも表出させてあげれば面白かったかもしれませんね」

「いや、今は危険だよ。こちらの力はなるべき見せない方が良い」
「威嚇と言う事にはならないのでしょうか?」

「出来る事が認知される事が問題なんだよ。出来る事が解ればそれを研究する者が現れる。今はまだ魔術や魔法なんて絵空事で真剣に研究している者は少数だけど、認知されれば莫大に増える」
「確かに、そうで御座いますね」

「そして出来ると信じる事が、力を産む。そうだろ?」
「はい、その通りで御座います」

我思う、故に我有り。
デカルトの言葉は、あまりに有名だが、その言葉が真実であり、真実の半分である事はあまり知られていない。

デカルトは、全てのものの存在は否定出来ると考えた。
自分自身の存在さえも。
しかし、それを考えている自分自身は確かにここに居る。
故に我有りと言うのがデカルトの主張だ。

だが、考える前の自分は存在しなかったのだろうか?
それは確かに存在するから、今の自分があるのだ。
自分が考えもしなかった頃、自分を確立していたものは何なのか?

それは、他人である。

身近な他人、親や親族により認知されていたのだ。
つまり、「我々は思う、故に我々有り」なのである。

意識が存在を否定する事により、その存在が無に帰する。
その力を持っているのがレイである。
更にレイは、意識の力を以って産み出す事が出来る。
創り出せるレイに取って、無に帰する事は容易い。
ただ、それだけの事である。

一度、溶け合ったリリンは、我知らずその力に触れている。
異次元の表出は、存在の認知であったのだ。
互いを認知する事が、その世界の行き来を実現させる。
だからこそ、アダムはイヴにより各々を隔てる事ができたのだ。

拒絶する心。
ATフィールドそのものである。

「・・・彼女達は違う」
「え?」

普段、周りの事に無関心なレイが口を挟んだ事に、シンジは驚きを表した。
すこしの間でも彼女達に意識を向けた故に気が付いたのであろう。
レイは彼女達の本質を見抜いていた。

「・・・彼女達はエヴァと同じ」
「成る程、ホムンクルスで御座いましたか」

「ホムンクルス?」
「はい、それもやはり古の技術で御座います」

「成る程、オーディンとは、古の技術により、自らの従順な傀儡を創り出したと言う事だね」
「そして、その傀儡を使い人材を集めている」

「・・・彼女達にしてみれば創造神であり唯一神」
「そう言う事か…」

「シンジ君、どうする?」
「どうもしないよ。僕達に被害が及ばなければ別にどうでも良い事だし、僕達に何かしてくるなら、僕は家族を護るだけだよ」

「しかし、自らをオーディンと名乗り、ヴァルハラを造り上げていると言う事は、狙いは神話をなぞるように世界を手中に入れる事が望みなのじゃないかい?」
「過ぎたる力を持ったリリンの考えそうな事だね」

シンジは溜息交じりに席を立つ。
皆もそれに付き従った。
シンジ達に取って、その話題よりもマナ達を玩具にする方が優先されたようだ。

第一応接室。
そこは、既に阿鼻叫喚の図と化して居る。

マナは両手を吊り上げられ、脚もM字開脚に吊り上げられた状態で前にムサシ、後ろにケイタを咥え込んでいる。
ムサシとケイタもその状態でぐるぐる巻きにされており、肛門に自分達の物より太いディルドを突き刺されていた。

ナイ達により、何度射精しても勃起が治まる事はなく、マナは何度も絶頂へと登らされている。
それを鞭打つヨグ。

鞭による痛みも快感に換えられている3人は、既に思考能力はなく、ただ本能で快楽のみを貪り続けていた。

「マユミもあんなふうに責められたいんじゃない?」
「シンジ様がお望みなら、どのような事でも」

「自分の望みを僕の命令に転嫁するつもり?」
「申し訳御座いません。思いっきり責めて頂きたいです」

「綾波もどう?」
「・・・問題ないわ」

レイの返事を聞くと、シンジはマユミとレイの両手を縛り上げ吊るし上げる。

「ヒカリも仲間に入らないとね」
「は、はい」

ヒカリは、既にカヲルの言う事に従順である。
外で裸になれと言われたなら多少戸惑うだろうが、それでも最終的には従うだろう。
ここには、家族同然の者達と快楽に溺れ意識が飛んでいる者しか居ない。
ヒカリが拒否する理由は無かった。

両手を吊り上げ、脚も吊り上げるとM字に開脚され、下着が露になる。
糞尿に塗れたマナ達はクトゥグアとツァトウグアに任せ、ナイ達もこちらにやってくる。
クトゥグアとツァトウグアが少し唇を尖らせているのが、周りの情景に比してなんともアンバランスだ。

「娘達に嬲られると言うのも一興かな」

シンジの言葉を聞くと、ナイ、ヨグ、ハスターの三人は喜色の笑みを浮かべ、其々レイ、マユミ、ヒカリの脚から太腿へと愛撫を始める。
当然の事ながら真っ先に顔を真っ赤に染めるのは、ヒカリである。

未だ男根は、カヲルの物とシンジの物しか受け入れた事は無いが、ある意味それ以上受け入れる必要も無いだろう。
瞬く間に3人の股間からはクチュクチュと言う音が聞こえてくる。
早々にマナ達を失神させ、クトゥグアとツァトウグアも加わり、3人はあっと言うまに陥落した。

「これじゃ娘達に示しが付かないんじゃないかい?」
「お仕置きと、ナイ達にご褒美を上げないとね」

シンジの言葉に5人の娘は歓喜の声を上げ、衣服を脱ぎながらシンジに抱きついて来た。
お仕置きはそれを見ている事に他ならない。
シンジ達は、5人の娘を満足させた後、レイ、マユミ、ヒカリの3人を更に責める。
吊られたまま反撃出来ない3人は、一方的な快感を与え続けられていた。

その気になれば、ヒカリは兎も角レイとマユミには、このような拘束など意味をなさない。
それを敢えて解かないのは、ある意味遊びなのであろう。
シンジになら嬲られる事さえ幸せなのが、レイとマユミなのである。

その分、カヲルはヒカリに気を使っている。
この二人と同じレベルまで責めたらリリンなど一溜りもなく精神が崩壊してしまう。
それでも「不潔よ〜」と叫んでいた頃からは想像も出来ない程順応しており、リリンの中でもここまで耐えれる者は居ない程であった。

それ故にナイ達もシンジ達との行為に歓喜する。
本気でやったら相手が壊れてしまう程の自分達の魔を、遠慮する事なく解放でき、自分達の方が壊れてしまいそうな程、陵辱してくれるシンジ達。
そこに真の快感と安楽が存在するためだ。



翌日、崑崙対エンジェルズの戦いは、結構な見物であった。

「あれは?」
「多分、宝貝ですね」

シンジ達が見ている画面には、崑崙組がそれぞれ見たこともない武器を携えている。
仮想空間で、用意されていない武器を所持する。
確かに仮想空間を作ったリツコからすれば、不条理極まりないだろう。
更にその武器らしき物の性能も不条理極まりない物であった。

「イマジネーション出来れば、ああいう事も出来ると言う事かな?」
「いえ、仙人特有の力を介入させている様子です」

「そして防ぐ側は、強固なATフィールドか」
「ラミエルなど足元にも及びませんね」

オレンジではなく、青白いATフィールドを発生させる天使達。
炎でも赤い炎より青白い炎の方が温度が高い。
ATフィールドも強度により色が変わるのか、そもそも物が違うのか。

「あの宝貝であれば、私程度のATフィールドは貫かれると思われます」
「天使達と早々に当たってくれてよかったね」

「何故で御座いますか?」
「規格外は規格外通しで潰し合ってくれた方が楽じゃない」

「このまま順調に行きますと、天使達かパンデモニウムが残る事になると思われます」
「そうだね、家の娘達には危険そうなら早々に引き上げるように言ってあるからね」

結局、対戦は天使達の圧勝に終わった。
攻撃が通じないのだから仕方がないだろう。
しかも天使達は、腕の一振りで相手を薙倒してしまうのだ。

今日はそこそこ機嫌が良いだろうとシンジが見たカヲルは、少し難しい顔をしていた。

「どうしたの?カヲル君」
「うん、確かに見せ場としては凄い物だったと思うんだけれど、あんまり現実離れしているとね?」

「成る程、仮想世界だからと言う事になってしまうと?」
「まぁ、明日はマナ君達とアスカ君達だから、現実的な戦いを見せてくれると期待したいところだね」

シンジとカヲルが話をしている時に、来客を告げるインターフォンが鳴った。
来客者を確認するカヲル。
シンジ達はカヲルの言葉を待っていた。
「マナ君達らしいよ」
「彼女達は、任務があるからね」

結局、シンジ達はマナ達には何時来ても良いと言って帰したのである。
特に害は無いし、既にナイ達の性奴と化しているため、全く危険視していない。

対して女性人は、マナの名前を聞いて無関心であった。
レイとマユミにとって、マナはどうでも良い存在、精々ナイ達の玩具、ヒカリに至っては、戦自の人間と言う認識しか無いのである。

白々しいとカヲルはシンジに肘鉄を入れる。
既にマナ達は、ナイ達から離れる事は出来ない。
それ程までに淫魔の虜にしてしまっていたのだ。

NERVを出ると普通に戻り、家に戻ってからムサシ達とまたと言う事はない。
それどころか、すっきりしているためか健全な高校生のようになっている。
毎日NERVに通う事に上官も何も言わない。
それが任務の一つである事を知っているからだ。

そして普通に明るくNERVを訪れるのだが、ナイ達の魔を受けると途端に快楽の虜となり、貪り合う事になるのだ。
シンジは、競技会が終わったら、マナ達をNERVに出向と言う形で引き取るつもりであった。
マナ達のためでは無く、ナイ達の玩具としてである。

日に日にエスカレートして行くソドムの宴。
その影響は確実に第三新東京市を包み込んで行っていた。



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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。
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